232 / 440
本編
-232- 粋な計らい アレックス視点
しおりを挟む
「アレックス様、この度はお呼びだてして申し訳ございません。
迅速なご対応、何とお礼を申し上げれば良いか……本当にありがとうございます」
領都にある服飾ギルドは、帝国内においても比較的大きな支部だ。
うちの領だと、服飾ギルドの支部は少なく、領都とフィーテルに1つずつあるのみ。
だが、今のところ増やして欲しいとの要望などは出ておらず、どちらの支部もそこそこの大きさがあるからか、2ヶ所で上手く回っているようだった。
ここのギルド長は長く務めていて、そろそろ定年を迎えてもいいころだろうか。
以前会った時よりも大分皺と白髪が増えている。
恭しく頭を下げてくるこのギルド長は、エリソン侯爵領内にある子爵家、クリフォード家出身の者だ。
貴族出身ながら服飾ギルド員になったのは、ひとえに服や布地に興味があったから、らしい。
自ら店を持つことは様々な理由でままならなかったが、こうしてやりたい仕事に就いているのだから尊敬すべき相手でもある。
「ギルド長自らの出迎えに感謝する」
「とんでもございません。さっそくですが応接室へとご案内いたします」
「よろしく頼む」
この時間は少し人が引けているとはいえ、スーツ姿の俺と正装のジュードはすぐに領民の視線を惹きつける。
“アレックス様だ”“おめでとうございます!”とあちこちで祝いの言葉が上がり、手をあげてそれに応える。
そうすると、また歓声があがる。
自領じゃなきゃこんなことは起きないが、だからこそありがたいとも思う。
「先ほどセオ様がいらっしゃいまして、先に応接室へお通ししてございます」
「は?……や、セオが来てるのか」
「はい、奥方様の命を受けてお越しになったそうです。
遅ればせながら、アレックス様、ご結婚おめでとうございます。
まだお約束の時間まで少しありますから、セオ様がいらっしゃる方へご案内いたします」
「ああ、頼む」
素っ頓狂な声を素で上げてしまい、一瞬言葉に詰まる。
レンに何か緊急なことでも起きたのか、と心配になったが、レンの指示と聞いてほっとする。
昨夜の夕食以降顔を合わせていないから、様子でも見てくるように頼んだのだろうか。
応接室が開くと、ソファに腰かけていたセオが立ち上がりこちらへと軽く頭を下げてくる。
なんだ、やっぱり何か急ぎで報告しなければならないことでも起きたのか?と身構えると、顔を上げたセオはにこやかに俺とジュードを見る。
「レン様からのご指示で、昼食をお届けしました」
「……マジか」
届けるためだけに、正装したのか?と思っていると、セオはすぐさま答えを述べてきた。
「俺が正装してきたのは爺さまがうるさく言うからで。本当はさくっと預けて帰ろうとも思ったんですが」
「や、悪い。お前が来てると聞いて、何か起こったんじゃないかと身構えた」
「なんも起こりませんよー、あ、ちゃんとジュードの分も用意するように言われてきてるよ」
「え?俺のも?」
「そー。アレックス様と同じものとはいかないだろうけれど、ジュードの分も、立って食べられる方がいいのかな?って。いい子だよねえ、本当に」
セオがしみじみといい子だ、と呟くが、本当にいい子だ。
「ここで食べちゃっていいみたいですよ?」
「や、だが……」
「今日アレックス様が来るっていうんで、先に別の部屋で今回陳情書を出した4人の店主はもう集まってるようなんです。
ただ、アレックス様の対応が予想以上に早いこともあって、4人での顔合わせもまだだったらしく。
それ兼ねて、のようです。
事情をお話したら、みなさんびっくりされて、どうぞ私らは気にせずゆっくり食べてください、と言ってました。
なので、食べながらギルド長と打ち合わせしていただいて、その後で移動されたらいいと思います」
「助かる。ーーージュード、お前も俺の横、座って食べてくれ」
「ありがとうございます。お言葉に甘えます」
「ギルド長、すまない」
「いいえ、滅相もございません」
セオの図らいに感謝する。
俺の前に重箱が置かれて、その蓋を取られると、なんともまあ、また色彩豊かな凝った品々が並んでいた。
イアンもだが、マーティンもレンが来てからと言うもの、より見た目にも味にも凝ったものを出してくる。
少し遅れてから女性ギルド員が人数分のお茶と茶菓子を運んでやってきた。
セオは自分のものは断わりつつ、別箱に入ったデザートをも前に置き、蓋をあける。
デザートの箱は白かったが、内側に花模様のある器だ。
調和するようなフルーツゼリーが美しい。
「今日は、レン様は外、厩近くの芝生でこちらと同じものをお召し上がりです。
同じものを届けて欲しいとのご要望にお応えしてます。
それと、こちらがレン様からのメッセージカードです」
薄いエメラルド色の綺麗なカードを差し出されて、受け取る。
すぐさま開くと、美しい綺麗な文字が飛び込んでくる。
レンの文字を見るのは、初めてだ。
セバスから、文字も書ける、心配いらない、実に綺麗で美しい文字だとは聞いていたが、本当に手本のように綺麗な文字だ。
レン自身の名前、サインには態と少し崩しているようで、特徴があるところが良い。
真似したくとも出来ないはずだ。
ーーーアレックスへ。
昨夜は遅く、今朝は早く出かけたと聞きました。
しっかり食べて、無理せず、休めるときに休んでね。
追伸
セオの体術試験に受かったよ。
明日から稽古をつけてくれるそうです。
レンよりーーー
「受かったのか」
「はい、手は抜いてません。やられました。
ーーーアレックス様」
「なんだ」
やられました、と言いながらも、セオは嬉しそうに笑う。
レンの出来に喜んでいるのだろうな。
その笑顔をすぐに真顔に変えて、俺を見てきた。
「この話し合いが終わりましたら、宮廷に行かれる前に一度エリソン侯爵邸へお戻りください。
お茶の時間も過ぎるかと思いますが、ほんの少し……10分程でもいいので。
レン様、寂しそうにしてましたから」
「わかった。必ず戻る」
「ありがとうございます。ーーーさて、じゃあ、俺は戻りますねー。
あ、こっちはジュードのね、俺も同じサンド食ったけど、めちゃくちゃ美味かったよ。
それと、これは侯爵邸のコンフェから皆さんへ。
パウンドケーキです」
「ありがとうございます」
「では、俺はこれで」
セオは、テキパキと用を済ませて、最後にパウンドケーキの入ってるだろう箱をギルド長へと手渡し、ぺこりと頭を下げて足取り軽くその場を後にする。
帰りは案内を待つまでもなく、必要を感じていないのだろうな。
最初は丁寧に応じていたが、必ず戻ると伝えると、途端扱いが雑になった。
早く戻りたいという気が見え隠れしていた。
それが、実にセオらしい。
その背を見送ると、扉が閉まるやいなや全員から苦笑が漏れた。
迅速なご対応、何とお礼を申し上げれば良いか……本当にありがとうございます」
領都にある服飾ギルドは、帝国内においても比較的大きな支部だ。
うちの領だと、服飾ギルドの支部は少なく、領都とフィーテルに1つずつあるのみ。
だが、今のところ増やして欲しいとの要望などは出ておらず、どちらの支部もそこそこの大きさがあるからか、2ヶ所で上手く回っているようだった。
ここのギルド長は長く務めていて、そろそろ定年を迎えてもいいころだろうか。
以前会った時よりも大分皺と白髪が増えている。
恭しく頭を下げてくるこのギルド長は、エリソン侯爵領内にある子爵家、クリフォード家出身の者だ。
貴族出身ながら服飾ギルド員になったのは、ひとえに服や布地に興味があったから、らしい。
自ら店を持つことは様々な理由でままならなかったが、こうしてやりたい仕事に就いているのだから尊敬すべき相手でもある。
「ギルド長自らの出迎えに感謝する」
「とんでもございません。さっそくですが応接室へとご案内いたします」
「よろしく頼む」
この時間は少し人が引けているとはいえ、スーツ姿の俺と正装のジュードはすぐに領民の視線を惹きつける。
“アレックス様だ”“おめでとうございます!”とあちこちで祝いの言葉が上がり、手をあげてそれに応える。
そうすると、また歓声があがる。
自領じゃなきゃこんなことは起きないが、だからこそありがたいとも思う。
「先ほどセオ様がいらっしゃいまして、先に応接室へお通ししてございます」
「は?……や、セオが来てるのか」
「はい、奥方様の命を受けてお越しになったそうです。
遅ればせながら、アレックス様、ご結婚おめでとうございます。
まだお約束の時間まで少しありますから、セオ様がいらっしゃる方へご案内いたします」
「ああ、頼む」
素っ頓狂な声を素で上げてしまい、一瞬言葉に詰まる。
レンに何か緊急なことでも起きたのか、と心配になったが、レンの指示と聞いてほっとする。
昨夜の夕食以降顔を合わせていないから、様子でも見てくるように頼んだのだろうか。
応接室が開くと、ソファに腰かけていたセオが立ち上がりこちらへと軽く頭を下げてくる。
なんだ、やっぱり何か急ぎで報告しなければならないことでも起きたのか?と身構えると、顔を上げたセオはにこやかに俺とジュードを見る。
「レン様からのご指示で、昼食をお届けしました」
「……マジか」
届けるためだけに、正装したのか?と思っていると、セオはすぐさま答えを述べてきた。
「俺が正装してきたのは爺さまがうるさく言うからで。本当はさくっと預けて帰ろうとも思ったんですが」
「や、悪い。お前が来てると聞いて、何か起こったんじゃないかと身構えた」
「なんも起こりませんよー、あ、ちゃんとジュードの分も用意するように言われてきてるよ」
「え?俺のも?」
「そー。アレックス様と同じものとはいかないだろうけれど、ジュードの分も、立って食べられる方がいいのかな?って。いい子だよねえ、本当に」
セオがしみじみといい子だ、と呟くが、本当にいい子だ。
「ここで食べちゃっていいみたいですよ?」
「や、だが……」
「今日アレックス様が来るっていうんで、先に別の部屋で今回陳情書を出した4人の店主はもう集まってるようなんです。
ただ、アレックス様の対応が予想以上に早いこともあって、4人での顔合わせもまだだったらしく。
それ兼ねて、のようです。
事情をお話したら、みなさんびっくりされて、どうぞ私らは気にせずゆっくり食べてください、と言ってました。
なので、食べながらギルド長と打ち合わせしていただいて、その後で移動されたらいいと思います」
「助かる。ーーージュード、お前も俺の横、座って食べてくれ」
「ありがとうございます。お言葉に甘えます」
「ギルド長、すまない」
「いいえ、滅相もございません」
セオの図らいに感謝する。
俺の前に重箱が置かれて、その蓋を取られると、なんともまあ、また色彩豊かな凝った品々が並んでいた。
イアンもだが、マーティンもレンが来てからと言うもの、より見た目にも味にも凝ったものを出してくる。
少し遅れてから女性ギルド員が人数分のお茶と茶菓子を運んでやってきた。
セオは自分のものは断わりつつ、別箱に入ったデザートをも前に置き、蓋をあける。
デザートの箱は白かったが、内側に花模様のある器だ。
調和するようなフルーツゼリーが美しい。
「今日は、レン様は外、厩近くの芝生でこちらと同じものをお召し上がりです。
同じものを届けて欲しいとのご要望にお応えしてます。
それと、こちらがレン様からのメッセージカードです」
薄いエメラルド色の綺麗なカードを差し出されて、受け取る。
すぐさま開くと、美しい綺麗な文字が飛び込んでくる。
レンの文字を見るのは、初めてだ。
セバスから、文字も書ける、心配いらない、実に綺麗で美しい文字だとは聞いていたが、本当に手本のように綺麗な文字だ。
レン自身の名前、サインには態と少し崩しているようで、特徴があるところが良い。
真似したくとも出来ないはずだ。
ーーーアレックスへ。
昨夜は遅く、今朝は早く出かけたと聞きました。
しっかり食べて、無理せず、休めるときに休んでね。
追伸
セオの体術試験に受かったよ。
明日から稽古をつけてくれるそうです。
レンよりーーー
「受かったのか」
「はい、手は抜いてません。やられました。
ーーーアレックス様」
「なんだ」
やられました、と言いながらも、セオは嬉しそうに笑う。
レンの出来に喜んでいるのだろうな。
その笑顔をすぐに真顔に変えて、俺を見てきた。
「この話し合いが終わりましたら、宮廷に行かれる前に一度エリソン侯爵邸へお戻りください。
お茶の時間も過ぎるかと思いますが、ほんの少し……10分程でもいいので。
レン様、寂しそうにしてましたから」
「わかった。必ず戻る」
「ありがとうございます。ーーーさて、じゃあ、俺は戻りますねー。
あ、こっちはジュードのね、俺も同じサンド食ったけど、めちゃくちゃ美味かったよ。
それと、これは侯爵邸のコンフェから皆さんへ。
パウンドケーキです」
「ありがとうございます」
「では、俺はこれで」
セオは、テキパキと用を済ませて、最後にパウンドケーキの入ってるだろう箱をギルド長へと手渡し、ぺこりと頭を下げて足取り軽くその場を後にする。
帰りは案内を待つまでもなく、必要を感じていないのだろうな。
最初は丁寧に応じていたが、必ず戻ると伝えると、途端扱いが雑になった。
早く戻りたいという気が見え隠れしていた。
それが、実にセオらしい。
その背を見送ると、扉が閉まるやいなや全員から苦笑が漏れた。
49
お気に入りに追加
1,077
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
【完結】虐げられオメガ聖女なので辺境に逃げたら溺愛系イケメン辺境伯が待ち構えていました(異世界恋愛オメガバース)
美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!
【完結】僕の大事な魔王様
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
BL
母竜と眠っていた幼いドラゴンは、なぜか人間が住む都市へ召喚された。意味が分からず本能のままに隠れたが発見され、引きずり出されて兵士に殺されそうになる。
「お母さん、お父さん、助けて! 魔王様!!」
魔族の守護者であった魔王様がいない世界で、神様に縋る人間のように叫ぶ。必死の嘆願は幼ドラゴンの魔力を得て、遠くまで響いた。そう、隣接する別の世界から魔王を召喚するほどに……。
俺様魔王×いたいけな幼ドラゴン――成長するまで見守ると決めた魔王は、徐々に真剣な想いを抱くようになる。彼の想いは幼過ぎる竜に届くのか。ハッピーエンド確定
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/11……完結
2023/09/28……カクヨム、週間恋愛 57位
2023/09/23……エブリスタ、トレンドBL 5位
2023/09/23……小説家になろう、日間ファンタジー 39位
2023/09/21……連載開始
ふしだらオメガ王子の嫁入り
金剛@キット
BL
初恋の騎士の気を引くために、ふしだらなフリをして、嫁ぎ先が無くなったペルデルセ王子Ωは、10番目の側妃として、隣国へ嫁ぐコトが決まった。孤独が染みる冷たい後宮で、王子は何を思い生きるのか?
お話に都合の良い、ユルユル設定のオメガバースです。
一方通行の恋
天海みつき
BL
恋人に振られてボロボロになった教師と、いつも笑顔で全てを覆い隠す傷ついた子供な生徒の恋物語。
ずっと先生が好きでした。高校三年生の春。桜の木の下で、青年は教師に告白した。返答は、「性別と歳を考えろ馬鹿が」。それでもめげない青年は教師に纏わりつき、いつしかその心を癒す。時間をかけて、青年を受け入れた教師は青年に想いを伝えるが、返答は意外なものだった。
こんな話が読みたい!と思った結果の慣れの果て。
思いつきで書いたため、かなり訳の分からない話と文章になっている気が……。何でも許せる人向け。深く考えないで読んでいただけるとありがたいです。
そして、もっと素敵なお話に昇華してくださる方をお待ちしております。
その溺愛は伝わりづらい!気弱なスパダリ御曹司にノンケの僕は落とされました
海野幻創
BL
人好きのする端正な顔立ちを持ち、文武両道でなんでも無難にこなせることのできた生田雅紀(いくたまさき)は、小さい頃から多くの友人に囲まれていた。
しかし他人との付き合いは広く浅くの最小限に留めるタイプで、女性とも身体だけの付き合いしかしてこなかった。
偶然出会った久世透(くぜとおる)は、嫉妬を覚えるほどのスタイルと美貌をもち、引け目を感じるほどの高学歴で、議員の孫であり大企業役員の息子だった。
御曹司であることにふさわしく、スマートに大金を使ってみせるところがありながら、生田の前では捨てられた子犬のようにおどおどして気弱な様子を見せ、そのギャップを生田は面白がっていたのだが……。
これまで他人と深くは関わってこなかったはずなのに、会うたびに違う一面を見せる久世は、いつしか生田にとって離れがたい存在となっていく。
【7/27完結しました。読んでいただいてありがとうございました。】
【続編も8/17完結しました。】
「その溺愛は行き場を彷徨う……気弱なスパダリ御曹司は政略結婚を回避したい」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/962473946/911896785
↑この続編は、R18の過激描写がありますので、苦手な方はご注意ください。
僕はただの妖精だから執着しないで
ふわりんしず。
BL
BLゲームの世界に迷い込んだ桜
役割は…ストーリーにもあまり出てこないただの妖精。主人公、攻略対象者の恋をこっそり応援するはずが…気付いたら皆に執着されてました。
お願いそっとしてて下さい。
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
多分短編予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる