この青く澄んだ世界は希望の酸素で満ちている

朝陽七彩

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ルームメイト

魔法のような【P41】

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 好きなものやこと。

 あったような。
 私にも。
 そんな気がする。


 何年か前のことだけど。







 小学一年生。
 そのときから。
 習っていた、ピアノを。


 お姉ちゃんとお兄ちゃん。
 二人が習っていて。

 習ってみたい、私も。
 そう思った。



 だけど。
 辞めた。
 小学五年生のときに。

 理由は。
 お姉ちゃんやお兄ちゃん。
 二人に比べて。
 できなかったから、上達することが。





 それなら。
 お姉ちゃんやお兄ちゃん。
 二人が習っていない。
 やってみる、そういうことを。

 そうすれば。
 比べる、二人と。
 すむ、そうしなくても。



 そう思い。
 通った、絵画教室やバイオリン教室に。


 だけど。
 なんだかイマイチで。

 辞めた、一年以内で。
 絵画教室もバイオリン教室も。










 結局。
 中途半端、何をやっても。

 これといって夢中になれるものやことは見つからず。
 それが今も継続中。





 そんな私だけど。
 言ってくれた、那覇が。

『無理につくろうとしなくてもいい。
 できたとき、それに打ち込めばいいんじゃないか』

 そういうふうに。



 そのおかげで。
 軽くなった、気持ちが。

 だから。
 感謝している、那覇に。


 そう思いながら。
 とても美味しいハンバーグを食べていた。

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