121 / 147
夏フェスに想いを乗せて
P121
しおりを挟む七月の中旬。
あと何日かで梅雨が明ける。
梅雨自身もあと一仕事だと思っているのか。
気合を入れるように湿度を放っている。
そのせいで。
今日はいつも以上に蒸し暑く感じる。
そんな気候だけど。
今日は毎年この時期に開催する。
夏フェスの日―――。
夏フェスは。
毎年七月の中旬の土曜日に開催される。
合唱部・吹奏楽部・ダンス部・軽音楽部が順番にパフォーマンスを披露する。
場所は体育館。
こういう気候ということもあって。
全校生徒が一気に体育館の中に入ると熱中症の危険性がある。
なので午前の部と午後の部に分けて。
各学年の一組から四組の生徒たちが午前の部。
五組から八組の生徒たちが午後の部。
というようにしている。
パフォーマンスの内容は。
午前の部も午後の部も全く同じ。
今は。
午前の部が終わり。
午後の部が始まるまで約一時間の休憩時間中。
その休憩時間も、そろそろ終わり。
最初に披露する合唱部の生徒たちは午後の部に向けて準備を始めている。
私たち軽音楽部は。
合唱部と吹奏楽部とダンス部のパフォーマンスが終わってからなので。
時間的に余裕がある。
その時間を使って。
部室でバンドメンバーと最終調整をする。
休憩が終わり。
午後の部が始まった。
まずは合唱部。
その次は吹奏楽部。
どちらのパフォーマンスも。
部室にいるので観たり聴いたりすることはできない。
きっと、どちらの部も素敵なパフォーマンスなのだろうな。
そう思いながらバンドメンバーと最終調整をしている。
しばらくして。
部室にある時計を見た。
そろそろ二番目に披露している吹奏楽部の演奏が終わるころ。
次はダンス部のパフォーマンス。
そのときまでに私たち軽音楽部は体育館の舞台裏で待機することになっている。
準備を整えたダンス部の生徒たちのパフォーマンスが始まった。
キレのある動き。
部員たちの一体感。
そして部員たち全員が笑顔で輝いている。
パフォーマンスを終えたとき。
観覧していた生徒たちから、ものすごい拍手が。
それは、しばらく止むことはなかった。
合唱部と吹奏楽部のときは舞台裏にいなかったから観たり聴いたりすることはできなかったけれど。
どちらの部もダンス部と同様、すごい拍手だったのだろうな。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる