3 / 5
しすたーずとさいきょーぱーてぃー☆
さいきょーぱぁーてぃーの、ひにちじょおー
しおりを挟む
「なあ…ここまで、みんなで冒険して来たわけだが…。」
と、キョウ。
「早いもんねぇ。」
と、ウミ。
「ほんと。」
と、メイ。
「やはり、運命であったか。」
と、ドーラ。
「まさか、いちばんさいしょに、まおうのま、に、たどりついちゃうなんて…」
と、テイカ。
そう、彼らがいるのは…魔王の間である。
この世界でのダンジョンは約150存在する。
それらを、彼らは1日ずつ潰しているので、単純計算して、150日ということになる。
よって、【こもん☆でぃすてにー】は今日で結成150日目なのである。
「そう思うと、感慨深いなぁ…
じゃあ、行くぞ!」
キョウは一人一人、ゆっくり目を合わせる。
キョウの言葉に皆、頷く。
キョウは、自分よりも数十倍大きい扉を開ける。
––––––すると––––––
「よく来たな、勇敢な冒険者よ。
しかし、お前達の望みは叶わない。
なぜなら、ここで、お前達は跡形もなく朽ち果てるからだ!」
大きすぎて姿も見れないまま、魔王らしき人物が決めゼリフを言い放し、いきなり魔法を放ってきた。
空間を突っ切るような、激しく強力な闇魔法のようだ。
「…!っぶね。結構強いもんだな。魔王ってヤツは…………」
キョウは闇魔法の攻撃を避けて、そう呟きかけたのだが…
闇を切り裂いて出て来たのは…ゴブリンだった。
「ん?????どういうこと⁉︎なんでここにゴブリン?」
ウミはそう言って目が点になるほど驚いている。
メイは頭を面倒くさそうにかく。
ドーラは状況が読めず辺りをキョロキョロ。
テイカは今にも敵を殺す手段を考えている。
「…まずは、こいつを、ぶっころす。
それでいい?キョウにぃ。」
冷静に状況を判断するテイカに、驚きながらも、彼女の提案に頷くキョウ。
「闇魔法だ。気をつけて。何が起こるか分からないから。」
キョウはそれだけ注意換気をして、あとはテイカに任せる。
「うん。分かった。」
テイカは頷くと、ゴブリンの方を真っ直ぐ睨みつけ、見据える。それを見て、ゴブリンは口を開く。
「ゴブリンだからと、侮っているのか?だが俺はゴブリンの中で一番強い。ダクネス様の護衛だってつとめている。
さあ、俺の実力をとくと見るがよい!
俺の名は、ラザn…ぃあ。…グハッ!」
その時、ゴブリンは倒れた。
その時、ゴブリンは殺られた。
その時、ゴブリンは後悔した。
その時、ゴブリンは…名を言いたかった。
その時、ゴブリンは悟った。もっと早く言っていれば、と。
もし、この勇者達が魔王を倒して、その伝記が、後世に記されるならば…ゴブリンとしか、書かれないだろうな。所詮、ゴブリン1にすぎないんだ。
だが、少しでもゴブリンの言いかけた名を覚えてくれたなら…
『ラザn…ぃあ。』…か。
絶対、《ラザニア》と書かれるだろうな。あの料理、美味しいよな。そっちの方が黒歴史だな。
ゴブリン1の方がマシだな。
走馬灯を見て、そんな事を思って逝った、ゴブリンは、テイカにより、ぐりぐりされ、元あった形を変え、無残なものになっていた。
と、キョウ。
「早いもんねぇ。」
と、ウミ。
「ほんと。」
と、メイ。
「やはり、運命であったか。」
と、ドーラ。
「まさか、いちばんさいしょに、まおうのま、に、たどりついちゃうなんて…」
と、テイカ。
そう、彼らがいるのは…魔王の間である。
この世界でのダンジョンは約150存在する。
それらを、彼らは1日ずつ潰しているので、単純計算して、150日ということになる。
よって、【こもん☆でぃすてにー】は今日で結成150日目なのである。
「そう思うと、感慨深いなぁ…
じゃあ、行くぞ!」
キョウは一人一人、ゆっくり目を合わせる。
キョウの言葉に皆、頷く。
キョウは、自分よりも数十倍大きい扉を開ける。
––––––すると––––––
「よく来たな、勇敢な冒険者よ。
しかし、お前達の望みは叶わない。
なぜなら、ここで、お前達は跡形もなく朽ち果てるからだ!」
大きすぎて姿も見れないまま、魔王らしき人物が決めゼリフを言い放し、いきなり魔法を放ってきた。
空間を突っ切るような、激しく強力な闇魔法のようだ。
「…!っぶね。結構強いもんだな。魔王ってヤツは…………」
キョウは闇魔法の攻撃を避けて、そう呟きかけたのだが…
闇を切り裂いて出て来たのは…ゴブリンだった。
「ん?????どういうこと⁉︎なんでここにゴブリン?」
ウミはそう言って目が点になるほど驚いている。
メイは頭を面倒くさそうにかく。
ドーラは状況が読めず辺りをキョロキョロ。
テイカは今にも敵を殺す手段を考えている。
「…まずは、こいつを、ぶっころす。
それでいい?キョウにぃ。」
冷静に状況を判断するテイカに、驚きながらも、彼女の提案に頷くキョウ。
「闇魔法だ。気をつけて。何が起こるか分からないから。」
キョウはそれだけ注意換気をして、あとはテイカに任せる。
「うん。分かった。」
テイカは頷くと、ゴブリンの方を真っ直ぐ睨みつけ、見据える。それを見て、ゴブリンは口を開く。
「ゴブリンだからと、侮っているのか?だが俺はゴブリンの中で一番強い。ダクネス様の護衛だってつとめている。
さあ、俺の実力をとくと見るがよい!
俺の名は、ラザn…ぃあ。…グハッ!」
その時、ゴブリンは倒れた。
その時、ゴブリンは殺られた。
その時、ゴブリンは後悔した。
その時、ゴブリンは…名を言いたかった。
その時、ゴブリンは悟った。もっと早く言っていれば、と。
もし、この勇者達が魔王を倒して、その伝記が、後世に記されるならば…ゴブリンとしか、書かれないだろうな。所詮、ゴブリン1にすぎないんだ。
だが、少しでもゴブリンの言いかけた名を覚えてくれたなら…
『ラザn…ぃあ。』…か。
絶対、《ラザニア》と書かれるだろうな。あの料理、美味しいよな。そっちの方が黒歴史だな。
ゴブリン1の方がマシだな。
走馬灯を見て、そんな事を思って逝った、ゴブリンは、テイカにより、ぐりぐりされ、元あった形を変え、無残なものになっていた。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
何でも奪っていく妹が森まで押しかけてきた ~今更私の言ったことを理解しても、もう遅い~
秋鷺 照
ファンタジー
「お姉さま、それちょうだい!」
妹のアリアにそう言われ奪われ続け、果ては婚約者まで奪われたロメリアは、首でも吊ろうかと思いながら森の奥深くへ歩いて行く。そうしてたどり着いてしまった森の深層には屋敷があった。
ロメリアは屋敷の主に見初められ、捕らえられてしまう。
どうやって逃げ出そう……悩んでいるところに、妹が押しかけてきた。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる