テイマーはじめました(仮)

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ハティの毛を十分堪能すると、用事は済んだとばかりにアルが立ち上がる。

「そろそろ帰る。」

確かに結構いい時間だ。

「ケイトはどうする?」

「うーん、家の子達が心配だから、このまま帰るよ。」

多分、着くのは真夜中になっちゃうかもしれないけど、ご飯足りてるかとか心配だし。
ハティ達のステータスも回復してるから、夜道でも大丈夫だと思うんだよね。

「そう?もし何かあったら連絡くれれば駆けつける。」

「ありがとう!心強いよ。」

そんな事を話しながらギルドを出る。

「せっかくフレンドになれたんだし、よかったらいつでも会いに来て!家には他の子もいるしね。」

「わかった。またね。」

「うん、おやすみ!」

挨拶をして、ギルドの前で別れる。

こうやって次会う約束したりするのいいな。もっと自分が強くなったら、一緒に冒険とかもできるかな?

そんな事を想像しながら家へと向かう。

夜は街道でも襲われる。
魔物が活性化するからなんだけど、場所によっては夜しか出ない敵も居るんだとか。
その為か、草原の奥の方にちらほら冒険者を見かける。

俺たちは戦いたいわけではないから、襲われる分だけ戦って、家まで帰ってきた。

「ただいまー。」

扉を開けると、みんなが出迎えてくれる。遅い時間なのに、待っててくれたみたい!
堪らずにみんなにダイブ!
モフモフ最高!!癒されるぅ!!

このまま寝てしまいたいが、一旦起き上がり買ってきたものを仕舞う。
俺がいなくてもご飯が食べれるように、台所に木箱を置いて、そこにジャーキーとドライフルーツを入れる様にしたのだ。

まだ遠出する事もないし、何日も家を空けないから大丈夫だけど、いずれはアイテムボックスを買わないといけないかなぁ。みんなでも使えるのかな?

片付けていると、ギンが近付いてきた。

「どうしたの?」

頭を撫でながら聞くと、袖を引っ張られたので、何処かに連れて行きたいみたいだ。

ギンの向かう場所について行くと、そこは牛舎の入り口で、何故か肉や羽などのアイテムが置いてあった。

「これ、どうしたの?」

「クゥーン。」

教えられても分からないので、一緒に着いてきてくれてたハティを見る。

『どうやら、牧場を狙った魔物のドロップ品の様だ。』

なんと!?

「大丈夫だった!?」

「ワゥ!」

元気なお返事に無事だった事を理解する。
とりあえずアイテムをカバンにしまって、家に戻る。

そして、ギンとシロガネの前に座り込み、2匹を撫で回す。

「ありがとうね!!これからもよろしくね!!」

2匹は嬉しいのか、必死に尻尾を振ってる!

今後どうしたらいいか聞かれたので、お肉は今後食べてもいい事と、他のアイテムは今日みたいに集めて欲しい事を伝えた。

片付けも終わったので、みんなで固まって眠る。


アイテムを入れる木箱があった方がいいかな?
それとも、早々にアイテムボックスを買って、今ある木箱を使い回すか?

明日キルさんに相談しよう。

そう考えて、深い眠りについた。
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