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助けてくれたアルノーラさんの話によると、盗賊などを倒して活動してるらしいのだが、俺を襲うと言う情報を手に入れて助けに来てくれたらしい!
「本当にありがとうございます!」
とりあえずはお礼をと思って頭を下げると、ハティや夢が俺に合わせて頭を下げる。さらにそれを真似するように、ネックも慌てて頭を下げた。こんな状況だけど、うちの子達可愛すぎじゃない!?
「気にしなくていいよ、仕事だから。」
アルノーラさんは倒した人達を縛り上げて行く。
「こいつ、本当にいいの?」
そう言って、俺達が倒した奴を指す。悪党は1人に対して報酬が出るから、本来倒した人が届けを出すらしい。
「はい!そもそもアルノーラさんのお陰で倒せたみたいなものですし!」
「わかった。それと名前、アルでいいから。」
「アルさん?」
「さんもいらない。堅苦しいの苦手。」
「了解です!」
「敬語とかも要らないから。」
「そ、それは善処します。」
敬語は口癖みたいな所があるしなぁ。
「そう言えば、お礼をしたいんですがどうしたらいいですか?」
「…」
これは強制的にタメ口使わせようとしてる!?
「えっと…どうしたらいい?」
「要らない…って言いたいんだけど、一つお願いがあるんだ。」
「なになに!?俺に出来ることなら!」
「この子触ってもいい?」
この子?
アルが指す先はハティ。
もふりたいって事かな?
「ハティが良ければ。ハティ、アルが触っても良いかって。」
『我は構わぬが、暗くなる前に街に戻った方が良いのではないか?』
「確かに!アル、一回街に戻ってからとかでもいい?」
「構わない。私もこいつらの手続きがあるし。」
盗賊、山賊、チンピラと、犯罪履歴が少しでもある奴は、ギルドでの確認処理があるんだって。
普通のクエストとは違うんだな。
「終わったら連絡する、フレンドいい?」
「うん!」
そう言ってフレンド登録をする。
あれ?これ、初めてのフレンドじゃないか!
一人で浮かれていると、アルが倒れてる奴らに近付いたから、移動するのかと思い声をかける。
「運ぶの手伝おうか?」
「大丈夫。」
そう言って、彼女はカードのような物を取り出した。
そして、カードが彼らに触れた途端に、姿が消えた!
「え?」
突然の事に驚いてカードを凝視してしまう。
「特殊な魔道具で、契約してるギルドの牢屋に送りつける事ができる。犯罪者限定だけど。」
「凄い!」
俺が感動してる間にアルは全員にカードをふれていった。
そして、なんとか日が暮れる前に街へ帰ってきた。
「私はギルドへ行くけど、その間どうする?」
「あ、俺たちもクエスト報告とか素材を売りにギルドにいくよ。」
そう言って遠くはないギルドへと向かった。
着いたギルドは朝同様混んでいて、お互い時間がかかりそうだった。
「あそこで待ち合わせって事でいい?」
そういって指差したのは、みんな大好きフルーツジュースショップ前の休憩スペース。
フレンド登録したし、連絡はすぐ取れるけど、場所がはっきりしてた方が後々楽だろう。
「わかった。私はあっちの受付だから。」
また後で、と軽く手を挙げたアルは端にある受付へと向かった。
俺たちも、今日入手したアイテムを元にクエストをボードから探し、クエスト報告や買取の受付へと並んだ。
「本当にありがとうございます!」
とりあえずはお礼をと思って頭を下げると、ハティや夢が俺に合わせて頭を下げる。さらにそれを真似するように、ネックも慌てて頭を下げた。こんな状況だけど、うちの子達可愛すぎじゃない!?
「気にしなくていいよ、仕事だから。」
アルノーラさんは倒した人達を縛り上げて行く。
「こいつ、本当にいいの?」
そう言って、俺達が倒した奴を指す。悪党は1人に対して報酬が出るから、本来倒した人が届けを出すらしい。
「はい!そもそもアルノーラさんのお陰で倒せたみたいなものですし!」
「わかった。それと名前、アルでいいから。」
「アルさん?」
「さんもいらない。堅苦しいの苦手。」
「了解です!」
「敬語とかも要らないから。」
「そ、それは善処します。」
敬語は口癖みたいな所があるしなぁ。
「そう言えば、お礼をしたいんですがどうしたらいいですか?」
「…」
これは強制的にタメ口使わせようとしてる!?
「えっと…どうしたらいい?」
「要らない…って言いたいんだけど、一つお願いがあるんだ。」
「なになに!?俺に出来ることなら!」
「この子触ってもいい?」
この子?
アルが指す先はハティ。
もふりたいって事かな?
「ハティが良ければ。ハティ、アルが触っても良いかって。」
『我は構わぬが、暗くなる前に街に戻った方が良いのではないか?』
「確かに!アル、一回街に戻ってからとかでもいい?」
「構わない。私もこいつらの手続きがあるし。」
盗賊、山賊、チンピラと、犯罪履歴が少しでもある奴は、ギルドでの確認処理があるんだって。
普通のクエストとは違うんだな。
「終わったら連絡する、フレンドいい?」
「うん!」
そう言ってフレンド登録をする。
あれ?これ、初めてのフレンドじゃないか!
一人で浮かれていると、アルが倒れてる奴らに近付いたから、移動するのかと思い声をかける。
「運ぶの手伝おうか?」
「大丈夫。」
そう言って、彼女はカードのような物を取り出した。
そして、カードが彼らに触れた途端に、姿が消えた!
「え?」
突然の事に驚いてカードを凝視してしまう。
「特殊な魔道具で、契約してるギルドの牢屋に送りつける事ができる。犯罪者限定だけど。」
「凄い!」
俺が感動してる間にアルは全員にカードをふれていった。
そして、なんとか日が暮れる前に街へ帰ってきた。
「私はギルドへ行くけど、その間どうする?」
「あ、俺たちもクエスト報告とか素材を売りにギルドにいくよ。」
そう言って遠くはないギルドへと向かった。
着いたギルドは朝同様混んでいて、お互い時間がかかりそうだった。
「あそこで待ち合わせって事でいい?」
そういって指差したのは、みんな大好きフルーツジュースショップ前の休憩スペース。
フレンド登録したし、連絡はすぐ取れるけど、場所がはっきりしてた方が後々楽だろう。
「わかった。私はあっちの受付だから。」
また後で、と軽く手を挙げたアルは端にある受付へと向かった。
俺たちも、今日入手したアイテムを元にクエストをボードから探し、クエスト報告や買取の受付へと並んだ。
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