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マクー大陸で家造り
スライム
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「スライムの進化が早い?タマちゃん一緒に居るけど、進化ってしてるの?」
『小さいことは日々アップデートしてますよ』
アップデートって、タマちゃん?
「チリツモよ」
「チリツモ?なんですか、それは?」
僕がタマちゃん聞けば、進化と言わずアップデートと返ってきた。え?スライムって、何?と驚いていたら、ルー様がチリツモという、その言葉の意味が分からないのか、クラリーちゃんが、作業の手を止め聞いていた。アップデートは、気にならないんだ?
「塵も積もれば山となるっていう、ことわざだよ。小さな事でも、積み重なれば大きくなるということだね」
「ああ、一滴の水も集まれば川となり、大河となりやがては海になるということですね」
「へぇ、ハバーでは、そんな風に言うんだ」
「それから、アップデートとは?」
やっぱり、分からない言葉だった?
「転移者が広めた言葉で。新しい知識を得たり、新しい事が身についた時に使われる言葉で、この世界では、最近、進化のときに使われたりしてるものよ」
「え?ちょっとまって、タマちゃん、日々アップデートって、そんなに進化してるってこと?外見は全然変わっているように見えないんだけど?」
『そうですか?このヘンの柔らかさとか、このヘンの艶やかさとか、かなり違いますよ?後、感知能力もかなり上がっておりますよ?』
タマちゃんが、体表を波立たせてそんな風に答えてくれたけど•••柔らかさ?艶やかさ?って、何?
「え?いや、スライムの進化って、ココみたいに、姿が大きく変わったり、色が変わったりしないの?」
『大きい方が良いですか?でも•••』
?、タマちゃんが、自分の容姿の事なのに、何故か、視線がミンテとココに造ったビーズクッションの方に向いてる気がする。
「どうしたの?」
『一応、大きさを変えられるようになったのですが、アレに負けそうなので、もう少し柔軟性を増してからにしようかと•••』
タマちゃんが、矢印型に伸ばした身体の一部はやはり、ビーズクッションを示している。
「タマちゃん?なんで、クッションと張り合っているの?」
『え?だって、せっかく大きくなるのですから、新たに役立つことを見せないといけませんよね?』
••••••
「分かった?スライムって、なんかおかしな思考回路を持ってるみたいなのよ。いろんなモノを吸収して、進化してるんだけど、個性が強すぎて似たような進化は全然見られないのよ。だから、もう少し時間をかけて、似たモノ同士枠組みが出来るようになるまで、放置することにしたの」
「それにしたって、何故、張り合う相手がクッションなんだ」
ディルが、呆れたように呟いた。
『え、だって、ココやミンテを見てると大きくなったら、皆を乗せるのも仕事の内なのかと、私の場合、移動には向きませんので、光魔法を使い癒やし効果を狙ったスライムクッション!需要があると思ったんですが、ダメですかねぇ~』
いや、それは、すごく助かると思うんだけど、需要があるって?
「タマちゃんは僕の従魔だよね。需要ってのは、誰にたいしてなの?」
『一番は、リョウの為に決まっているじゃないですが、でも、治癒魔術が苦手な家妖精達のケアもしないとですね。雇用主として、健康にも配慮しないと出ていかれますよ。快適な居住空間のために大切なことですからね。ブラックなんて言われたくないでしょ?』
スライムって?え?タマちゃん、転生者?
「どこでそんな知識を得るんだ?」
僕が驚いていると、ディルが質問してきた。
『•••?どこででしょう?ああ、思い出しました。リョウの従魔になる前に、必要だからとユピロー様がタクマさん達が住む町に行き、いろいろな知識を付けてくれたのです』
「そういうことか、加減というものを知らないな」
「はぁ、ビックリしたぁ。タマちゃんは、転生者なのかと思っちゃったよ」
「こんなふうに、いろんな知識を与えたから、それぞれがいろんな風に進化してるのよ。全く、管理する身にもなってほしいわよね」
ハハハ•••、僕がゲームや漫画に出てくるスライムの話をしたからかな?ヘタなこと口にしない方がいいな、黙ってよ。
『小さいことは日々アップデートしてますよ』
アップデートって、タマちゃん?
「チリツモよ」
「チリツモ?なんですか、それは?」
僕がタマちゃん聞けば、進化と言わずアップデートと返ってきた。え?スライムって、何?と驚いていたら、ルー様がチリツモという、その言葉の意味が分からないのか、クラリーちゃんが、作業の手を止め聞いていた。アップデートは、気にならないんだ?
「塵も積もれば山となるっていう、ことわざだよ。小さな事でも、積み重なれば大きくなるということだね」
「ああ、一滴の水も集まれば川となり、大河となりやがては海になるということですね」
「へぇ、ハバーでは、そんな風に言うんだ」
「それから、アップデートとは?」
やっぱり、分からない言葉だった?
「転移者が広めた言葉で。新しい知識を得たり、新しい事が身についた時に使われる言葉で、この世界では、最近、進化のときに使われたりしてるものよ」
「え?ちょっとまって、タマちゃん、日々アップデートって、そんなに進化してるってこと?外見は全然変わっているように見えないんだけど?」
『そうですか?このヘンの柔らかさとか、このヘンの艶やかさとか、かなり違いますよ?後、感知能力もかなり上がっておりますよ?』
タマちゃんが、体表を波立たせてそんな風に答えてくれたけど•••柔らかさ?艶やかさ?って、何?
「え?いや、スライムの進化って、ココみたいに、姿が大きく変わったり、色が変わったりしないの?」
『大きい方が良いですか?でも•••』
?、タマちゃんが、自分の容姿の事なのに、何故か、視線がミンテとココに造ったビーズクッションの方に向いてる気がする。
「どうしたの?」
『一応、大きさを変えられるようになったのですが、アレに負けそうなので、もう少し柔軟性を増してからにしようかと•••』
タマちゃんが、矢印型に伸ばした身体の一部はやはり、ビーズクッションを示している。
「タマちゃん?なんで、クッションと張り合っているの?」
『え?だって、せっかく大きくなるのですから、新たに役立つことを見せないといけませんよね?』
••••••
「分かった?スライムって、なんかおかしな思考回路を持ってるみたいなのよ。いろんなモノを吸収して、進化してるんだけど、個性が強すぎて似たような進化は全然見られないのよ。だから、もう少し時間をかけて、似たモノ同士枠組みが出来るようになるまで、放置することにしたの」
「それにしたって、何故、張り合う相手がクッションなんだ」
ディルが、呆れたように呟いた。
『え、だって、ココやミンテを見てると大きくなったら、皆を乗せるのも仕事の内なのかと、私の場合、移動には向きませんので、光魔法を使い癒やし効果を狙ったスライムクッション!需要があると思ったんですが、ダメですかねぇ~』
いや、それは、すごく助かると思うんだけど、需要があるって?
「タマちゃんは僕の従魔だよね。需要ってのは、誰にたいしてなの?」
『一番は、リョウの為に決まっているじゃないですが、でも、治癒魔術が苦手な家妖精達のケアもしないとですね。雇用主として、健康にも配慮しないと出ていかれますよ。快適な居住空間のために大切なことですからね。ブラックなんて言われたくないでしょ?』
スライムって?え?タマちゃん、転生者?
「どこでそんな知識を得るんだ?」
僕が驚いていると、ディルが質問してきた。
『•••?どこででしょう?ああ、思い出しました。リョウの従魔になる前に、必要だからとユピロー様がタクマさん達が住む町に行き、いろいろな知識を付けてくれたのです』
「そういうことか、加減というものを知らないな」
「はぁ、ビックリしたぁ。タマちゃんは、転生者なのかと思っちゃったよ」
「こんなふうに、いろんな知識を与えたから、それぞれがいろんな風に進化してるのよ。全く、管理する身にもなってほしいわよね」
ハハハ•••、僕がゲームや漫画に出てくるスライムの話をしたからかな?ヘタなこと口にしない方がいいな、黙ってよ。
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