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11 発情期 🔞
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しおりを挟む「潤也さん…っ、もっと」
予定より早く発情期が来てしまった。
まだ番ではないのに彼が恋しい。
先程渡された上着と一緒に潤也さんに抱きつき、彼の匂いを堪能する。
いい匂い、この匂いに包まれていると幸せだ。僕のもの、印をつけるように額を擦り付け彼にしがみつくように足を絡める。
「透…動けないんだが。…これでは俺が限界になってしまう」
「ごめんなさい…いい匂いだったのでつい」
我に返って彼を解放する。少しでも彼が離れてしまうのは心苦しい。
少し寂しく思っていると口付けられて頬を撫でられる。
「そんな顔をするな。…服を脱ぎたい」
体を起こしてシャツのボタンを外していく潤也さん。外していく度に隙間から肌が覗いて何と言うか、惹かれる。
ふと、目を落とすと彼のズボンの張りに気がつく。
あれが欲しい。
自分を体を起こすと彼の下腹部へ移動しベルトを外す。
ここから、濃い匂いがする。
「お、おい…透…?」
ズボンのチャックを下ろし、下着越しにその大きな膨らみに頬擦りする。
大きく脈打っていて、熱い。これが僕に欲しいものをくれる。
ぺろりと思わず舌を這わせると、自分の唾液かまたは滲み出ているのか、彼の体液が彼の下着にシミを作る。
耐えきれずに下着も下ろそうとした所、ふいに肩を捕まれ再び押し倒されてしまう。
「仕返しだ。…俺だって興奮してるんだ」
彼の余裕のなさそうな囁きに体が震える。パジャマのチャックを下ろされて露になった胸や腹に彼が顔を埋めて舌を這わせていく。
潤也さんの触るどこもかしこが気持ちよくて、身をよじらせる。
気持ちいいのに、欲しいのはそこじゃない。
「潤也さん…、我慢できない…っ」
耐えきれずに強請ると息の荒い彼が笑みを浮かべ、ズボンと下着をゆっくり下ろす。
もう自分の下着がぐちゃぐちゃなのは分かる。
「凄いな…」
そうまじまじ見られると、発情しているとはいえ少し恥ずかしいものだ。
そう思っているとふいに腰を持ち上げられ、彼が屈み込んだと思えば自分の後を舌で解し始めた。
じゅる、じゅるっ、と愛液を啜り中の浅い所を掻き回す。
「っあ、ひ…ゃ、…っ、やぁ」
気持ちよさと恥ずかしさが混じって興奮すると同時に、苦しいくらいの快感が体を巡る。
「…もう柔らかい。…俺が本当に限界だ、もう大丈夫か?…無理そうなら」
掻き回されるのをやめて、何も入っていない後ろは切ないほど物足りない。
欲しい、欲しくてたまらない。
「無理じゃない…っ、はやく…はやく欲しい」
足で彼の腰を引き寄せ懇願する。
噛んでほしい、入れて欲しい、抱きしめて、キスして、優しくなんてしないで。
言いきれないほどお願いは沢山ある。全部彼にして欲しい。
まだ1週間もあるはずなのに、今すぐ欲しいと願ってしまう。
「本当にいいんだな。…だから急かすな」
ゴリゴリと膨らみが当たる。
彼が下着を脱ぐのをまだかまだかと待つ。
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