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変わらぬ日々
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気づけば、あれから約一カ月。
もう八月も終わろうかと言うのに、暑さは日に日に増して行くような気がしている。九州の生まれだからといって別に夏が強い訳ではないので、エアコンのほど良く効いたぱんどらの店内は私のオアシスである。
私や真理子さんに多様な嫌がらせと傷害行為をしていた女性は三十一歳。ご両親の話によると、去年婚約者の浮気で結婚が白紙になってから、鬱になり、精神科に通って薬を飲まなければならなくなるほど、情緒不安定な状態が続いていたらしい。
その時に気晴らしにでもなれば、という友人の勧めもあり、女性向けの恋愛ゲームアプリを始めたら、すっかりハマったそうで、そのゲームのキャラクターのハロルド王子という攻略キャラに、たまたまマスターがそっくりだったのがきっかけだったそうだ。
そのタイトルを正延さんに教わって一度どれどれと見てみたのだが、確かに長髪を後ろで結んだキャラで長身の美形ではある。ただ、マスターと似ているのかと言われると、正直疑問だ。「生き写し」と言っていたが、二次元のキャラクター自体が実在しない人物なのに生き写しとは何ぞや。まあ、現実には存在しないレベルの美貌、という意味では似ているのだろう。
「……でも、結婚まで考えた相手の浮気とか、そりゃ大変だったとは思うけど、だからって小春ちゃんや坂本さんに危害を加えていいって話はないじゃない? 私だって推しとか言われても気味悪いし、許したくはないわ」
マスターはかなり怒っていたが、心が弱くなった際にすがれる何かに依存してしまいたい、単に尽くす相手を求めたい、という気持ちは女性として全く理解出来なくはないので、事情を知ってしまうと、どうも怒りの感情をそこまで持ちきれない。
ご両親も娘が本当に酷いことを、と涙ながらに私達に謝罪して下さり、真理子さんも私も、治療費と精神的被害への慰謝料ということで、かなりまとまった額を頂いた。
本人も現在は反省しており、【精神的におかしくなってたようで、善悪の概念が希薄になり、本当に申し訳ないことをしてしまった、謝って許されるとは思わないが、心からお詫びしたい】という旨の手紙も弁護士さんから頂いた。更生の意思ありとして、傷害事件の量刑も執行猶予がつくのではないかとの話だ。
「……可愛いパーシーに刃物向けたのは今でも許せないけど、メンタル病んでた人を責めても何にもならないしね。まあ貰い事故だったと思ってお互い忘れましょう。いつまでも引きずってても自分達のためにならないし」
真理子さんが足の骨折も治ってぱんどらに現れた時に、そんな話をしていたのだが、彼女の割り切りのいい考え方はとても好ましく思える。
だが彼女も事件によって考えるところがあったようで、マスターを追いかけるのはもう止めます、と本人に宣言した。
「人間いつ死ぬか分からないなあって思った時に、不毛な恋心を抱えて時間を消費するのが勿体ないと思っちゃったのよね。結局、本気じゃなかったのかなって。坂東さん、今まで本当にごめんなさい。──でも、時々はぱんどらに来てもいいですよね? 私、坂東さんの淹れるコーヒーが好きだし、ここには小春ちゃんもいるし」
「え、ええ。それは勿論構わないけど」
「あのですねマスター、真理子さん綺麗なこと言ってまとめようとしてますけど、実は他にも理由がありまして──」
「理由?」
「やだもう小春ちゃん! 恥ずかしいから!」
「別に構わないじゃないですか。サポートしてくれるかもですし」
真っ赤になっている真理子さんと私の会話を聞きながら、首を傾げるマスターに、「恋ですよ、恋」と笑った。
真理子さんは、犯人を捕まえに来てくれた時の真剣な表情の正延さんに惚れてしまったのだそうな。最初は吊り橋効果みたいなものかと思っていたそうなのだが、事件の聴取も済み、もう会って会話をすることもなくなる、と思った途端に、ぎゅっと心臓が痛くなるような気持ちになったそうだ。でも、四十歳過ぎてるし、流石に家庭持ちだろうと諦めていたら、私から正延さん独身ですよ、仕事が恋人って言ってました、と言われて恋のストッパーが外れたらしい。
「まあやだ、そんなドラマみたいなことが実際にあるのね! 正延さんはいい人よ! ちょっと仕事に集中しすぎて縁遠いだけだと思うの。坂本さん頑張って!」
マスターが嬉しそうに真理子さんを応援する。
「ありがとうございます。正延さんが、ぱんどらにはご縁がありまして、これからも良く伺うと思います、って言っていたので、ここに通っているうちに、徐々にお近づきになろうかと」
「真理子さん美人ですから、きっと上手く行きますよ。……ただ、余りチヤホヤしてくれるタイプではないと思いますけど」
「そんなのなくてもいいわ。好きな人の近くにいられれば幸せだって気持ち、今まで本気で思ったことなかったけど、正延さんは違うのよ。これが真実の愛とか恋って感情なのかしらね小春ちゃん?」
「そんなこと私に聞かないで下さい。それにしても、以前は正延さんのこと、ぬぼーっとした刑事さんとか呼んでいた気がしますけども、変われば変わるものですね」
「それは忘れてちょうだい」
「分かりました。ご武運を」
きっとぱんどらとご縁がある、と正延さんが言っていたのは、まだ成仏してないジバティーさん達の事件について、今後も調べてくれるつもりがあるからだと思うが、真理子さんには別に説明する予定はない。私が霊が見えるというのは知っていても、身近に地縛霊がいると言われていい気分がする人はいないだろうから。
そして、私はと言えば。既にぱんどらで働くようになって半年は経つが、未だに就職活動はしていない。事件も解決したので、現在の私は自分のアパートに戻っているが、仕事がある時は、昼と夜の食事は今まで通りぱんどらで食べている。
マスターには事件の後、自分のせいで迷惑をかけたと改めて謝罪された。
「あのね、でも、本当にこんなこと言えた義理もないんだけど、小春ちゃんが居てくれると私も助かるし、ジバティーさん達も喜ぶでしょう? 私の作ったご飯も、いつも美味しそうに食べてくれるから嬉しいし。だから、出来たらもう暫くここで働いてくれるって言うのは、どうかなあって。迷惑かけたし、私のこと嫌いになってるかも知れないけど……」
マスターは、申し訳なさそうに私を見る。そんな状況でも相変わらず豪華絢爛という単語が似合いそうな美貌である。ただ、見慣れたので近くで見ても驚きはなくなった。ドキドキはするけども。
「私も泉谷さん達をほったらかしにするつもりはありませんし、美味しいご飯も食べられますから、まだ暫くお世話になりたいと思います。別にマスターに迷惑かけられたとも思ってませんから」
と頭を下げた。ホッとした様子で笑みを浮かべたマスターに、心が締め付けられ、ついうっかり言葉が漏れてしまう。
「……なんがまっこちすいとお……」
「え? マゴチ?」
危なかった。本音が方言で出てしまった。げんなかあ(恥ずかしい)……。
「失礼しました。ユタの祈りの言葉です。李さんみたいに泉谷さん達が成仏出来たらいいなと思ったものでふと」
「ああ、そういうこと。そうね……別にずっと居てくれてもいいんだけどね、泉谷さん達も小春ちゃんも……」
聞き取れないほど小声で何かぼそぼそ言っていたマスターは、ハッと思い出したように目を輝かせた。
「あ、そうだわ。新作のミルクレープ作ったんだけど、味見してみない?」
「スイーツに対して遠慮という言葉は持ち合わせておりません。有り難く頂戴致します」
ウキウキと冷蔵庫に向かうマスターを見ながら、いつか女性恐怖症が治ることはあるのかなあと少しだけ期待したり、でも治ったところでどうなる訳でもないか、座敷童って言われたし私、と落ち込みつつも、多分こんな色々考えていても、私の表情に変化はないんだろうなあ、とも思った。まあだからこそマスターに好意を察知させずに仕事が出来る訳だが。
これからも泉谷さん達が野良地縛霊さんや野良浮遊霊さんを連れて来たりすることがあるかも知れないし、またそれ絡みで厄介事に巻き込まれることもあるかも知れない。
それでも私にとってやはり、ぱんどらは居心地がいい場所なのである。
もう八月も終わろうかと言うのに、暑さは日に日に増して行くような気がしている。九州の生まれだからといって別に夏が強い訳ではないので、エアコンのほど良く効いたぱんどらの店内は私のオアシスである。
私や真理子さんに多様な嫌がらせと傷害行為をしていた女性は三十一歳。ご両親の話によると、去年婚約者の浮気で結婚が白紙になってから、鬱になり、精神科に通って薬を飲まなければならなくなるほど、情緒不安定な状態が続いていたらしい。
その時に気晴らしにでもなれば、という友人の勧めもあり、女性向けの恋愛ゲームアプリを始めたら、すっかりハマったそうで、そのゲームのキャラクターのハロルド王子という攻略キャラに、たまたまマスターがそっくりだったのがきっかけだったそうだ。
そのタイトルを正延さんに教わって一度どれどれと見てみたのだが、確かに長髪を後ろで結んだキャラで長身の美形ではある。ただ、マスターと似ているのかと言われると、正直疑問だ。「生き写し」と言っていたが、二次元のキャラクター自体が実在しない人物なのに生き写しとは何ぞや。まあ、現実には存在しないレベルの美貌、という意味では似ているのだろう。
「……でも、結婚まで考えた相手の浮気とか、そりゃ大変だったとは思うけど、だからって小春ちゃんや坂本さんに危害を加えていいって話はないじゃない? 私だって推しとか言われても気味悪いし、許したくはないわ」
マスターはかなり怒っていたが、心が弱くなった際にすがれる何かに依存してしまいたい、単に尽くす相手を求めたい、という気持ちは女性として全く理解出来なくはないので、事情を知ってしまうと、どうも怒りの感情をそこまで持ちきれない。
ご両親も娘が本当に酷いことを、と涙ながらに私達に謝罪して下さり、真理子さんも私も、治療費と精神的被害への慰謝料ということで、かなりまとまった額を頂いた。
本人も現在は反省しており、【精神的におかしくなってたようで、善悪の概念が希薄になり、本当に申し訳ないことをしてしまった、謝って許されるとは思わないが、心からお詫びしたい】という旨の手紙も弁護士さんから頂いた。更生の意思ありとして、傷害事件の量刑も執行猶予がつくのではないかとの話だ。
「……可愛いパーシーに刃物向けたのは今でも許せないけど、メンタル病んでた人を責めても何にもならないしね。まあ貰い事故だったと思ってお互い忘れましょう。いつまでも引きずってても自分達のためにならないし」
真理子さんが足の骨折も治ってぱんどらに現れた時に、そんな話をしていたのだが、彼女の割り切りのいい考え方はとても好ましく思える。
だが彼女も事件によって考えるところがあったようで、マスターを追いかけるのはもう止めます、と本人に宣言した。
「人間いつ死ぬか分からないなあって思った時に、不毛な恋心を抱えて時間を消費するのが勿体ないと思っちゃったのよね。結局、本気じゃなかったのかなって。坂東さん、今まで本当にごめんなさい。──でも、時々はぱんどらに来てもいいですよね? 私、坂東さんの淹れるコーヒーが好きだし、ここには小春ちゃんもいるし」
「え、ええ。それは勿論構わないけど」
「あのですねマスター、真理子さん綺麗なこと言ってまとめようとしてますけど、実は他にも理由がありまして──」
「理由?」
「やだもう小春ちゃん! 恥ずかしいから!」
「別に構わないじゃないですか。サポートしてくれるかもですし」
真っ赤になっている真理子さんと私の会話を聞きながら、首を傾げるマスターに、「恋ですよ、恋」と笑った。
真理子さんは、犯人を捕まえに来てくれた時の真剣な表情の正延さんに惚れてしまったのだそうな。最初は吊り橋効果みたいなものかと思っていたそうなのだが、事件の聴取も済み、もう会って会話をすることもなくなる、と思った途端に、ぎゅっと心臓が痛くなるような気持ちになったそうだ。でも、四十歳過ぎてるし、流石に家庭持ちだろうと諦めていたら、私から正延さん独身ですよ、仕事が恋人って言ってました、と言われて恋のストッパーが外れたらしい。
「まあやだ、そんなドラマみたいなことが実際にあるのね! 正延さんはいい人よ! ちょっと仕事に集中しすぎて縁遠いだけだと思うの。坂本さん頑張って!」
マスターが嬉しそうに真理子さんを応援する。
「ありがとうございます。正延さんが、ぱんどらにはご縁がありまして、これからも良く伺うと思います、って言っていたので、ここに通っているうちに、徐々にお近づきになろうかと」
「真理子さん美人ですから、きっと上手く行きますよ。……ただ、余りチヤホヤしてくれるタイプではないと思いますけど」
「そんなのなくてもいいわ。好きな人の近くにいられれば幸せだって気持ち、今まで本気で思ったことなかったけど、正延さんは違うのよ。これが真実の愛とか恋って感情なのかしらね小春ちゃん?」
「そんなこと私に聞かないで下さい。それにしても、以前は正延さんのこと、ぬぼーっとした刑事さんとか呼んでいた気がしますけども、変われば変わるものですね」
「それは忘れてちょうだい」
「分かりました。ご武運を」
きっとぱんどらとご縁がある、と正延さんが言っていたのは、まだ成仏してないジバティーさん達の事件について、今後も調べてくれるつもりがあるからだと思うが、真理子さんには別に説明する予定はない。私が霊が見えるというのは知っていても、身近に地縛霊がいると言われていい気分がする人はいないだろうから。
そして、私はと言えば。既にぱんどらで働くようになって半年は経つが、未だに就職活動はしていない。事件も解決したので、現在の私は自分のアパートに戻っているが、仕事がある時は、昼と夜の食事は今まで通りぱんどらで食べている。
マスターには事件の後、自分のせいで迷惑をかけたと改めて謝罪された。
「あのね、でも、本当にこんなこと言えた義理もないんだけど、小春ちゃんが居てくれると私も助かるし、ジバティーさん達も喜ぶでしょう? 私の作ったご飯も、いつも美味しそうに食べてくれるから嬉しいし。だから、出来たらもう暫くここで働いてくれるって言うのは、どうかなあって。迷惑かけたし、私のこと嫌いになってるかも知れないけど……」
マスターは、申し訳なさそうに私を見る。そんな状況でも相変わらず豪華絢爛という単語が似合いそうな美貌である。ただ、見慣れたので近くで見ても驚きはなくなった。ドキドキはするけども。
「私も泉谷さん達をほったらかしにするつもりはありませんし、美味しいご飯も食べられますから、まだ暫くお世話になりたいと思います。別にマスターに迷惑かけられたとも思ってませんから」
と頭を下げた。ホッとした様子で笑みを浮かべたマスターに、心が締め付けられ、ついうっかり言葉が漏れてしまう。
「……なんがまっこちすいとお……」
「え? マゴチ?」
危なかった。本音が方言で出てしまった。げんなかあ(恥ずかしい)……。
「失礼しました。ユタの祈りの言葉です。李さんみたいに泉谷さん達が成仏出来たらいいなと思ったものでふと」
「ああ、そういうこと。そうね……別にずっと居てくれてもいいんだけどね、泉谷さん達も小春ちゃんも……」
聞き取れないほど小声で何かぼそぼそ言っていたマスターは、ハッと思い出したように目を輝かせた。
「あ、そうだわ。新作のミルクレープ作ったんだけど、味見してみない?」
「スイーツに対して遠慮という言葉は持ち合わせておりません。有り難く頂戴致します」
ウキウキと冷蔵庫に向かうマスターを見ながら、いつか女性恐怖症が治ることはあるのかなあと少しだけ期待したり、でも治ったところでどうなる訳でもないか、座敷童って言われたし私、と落ち込みつつも、多分こんな色々考えていても、私の表情に変化はないんだろうなあ、とも思った。まあだからこそマスターに好意を察知させずに仕事が出来る訳だが。
これからも泉谷さん達が野良地縛霊さんや野良浮遊霊さんを連れて来たりすることがあるかも知れないし、またそれ絡みで厄介事に巻き込まれることもあるかも知れない。
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