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「では、これから2国間での協議に入らせて頂きます」
シャリラさんの美声と美しさに勇者が何人も撃沈しているのはまあ当然の事として、初めて見たバッカス王国の聖女も、確かに噂通りの美貌だなあ~、と私は他のメイドと共にお茶を運びながら思った。
でも、勝手にこちらが期待していただけなのだが、日本人じゃなかった。アメリカとかイギリスとか……んー、まあよく分からないけれど、私より確実に若くて美人さんなのは間違いない。
昼食も終えて、皆がひと休みした午後、お互いに聖女がいるため無意味だと武器を全部預かって、和平についての協議をしたい旨伝えた。
「……罠じゃないだろうな?!」
などと最初はバッカス王国の王子が言っていたようだが、あんだけ綺麗に食事を平らげてお代わりまで要求した癖にどの口が言うんだ、と私は内心ちょっと呆れていた。
まー、根本的にこちらが『悪』で自分たちが『善』であると思っていれば、疑うのも仕方がないのだろう。
どちらにせよ、バッカス王国の皆さんはお疲れのご様子であるし、戦いを挑んでも勝てないのは明らかだ。
10人は座れる円卓には、20代半ば辺りと思われるシルバとオルセーと言う2人の王子が、それに挟まれる形で聖女ビアンカが座る。
シルバの隣にはアーノルドという体格のいい軍人ぽい人が座っている。
部下の皆さんはマイロンド王国の兵士と表で待機だ。
マイロンド王国側は、レルフィード様とジオンさん、シャリラさんと私が座る。
「……おい、こちらも聖女を連れてきているのだ。そちらも自国の聖女を呼ぶべきではないのか?
それにだな、いくら茶の世話をするメイドが必要とはいえ、重要な話し合いに臨席するのは問題だろ。
情報が漏れたらどうする」
なんだかとても偉そうな感じでシルバ王子が私を睨んだ。ええ、確かに私はメイド服だしメイド仕事をしていたんですけれどもですね。
「……?だからここにいるではないか。聖女キリだ」
レルフィード様が不思議そうな顔で首を少し傾げた。
「このデッ……丸まっちいのが聖女ですって?!
ちょっと!なんでメイド服なんか来てお茶やお茶菓子運んでるのよ?おかしいでしょ聖女なのにっ!」
聖女ビアンカ。
あなた今デブと言いかけましたね。
シルバ王子もオルセー王子もアーノルドさんも驚きに目を見開いていた。
いや間違ってはいないけど、失言だと思って言い換えても全くフォローになってないから言葉の無駄遣いだと思うのよ。
しかし誤解を受けても仕方がない状態であるのは事実なので、私は立ち上がり深く頭を下げた。
「ご挨拶が遅れまして失礼致しました。
私はキリと申します。
実は、元のニホンという世界で仕事をずっとしておりましたので、何もせずに居候しているのが居たたまれませんでしたもので、レルフィード様にお願いして仕事をさせて頂いております。一応別の世界から召喚されたのは事実ですので聖女、というカテゴリに入るかと。
大変見た目詐欺で申し訳ありません」
「何が見た目詐欺なのだ?キリはとても可愛いし、フワフワで柔らかくて可愛いし、声も可愛いし料理も上手くて優しくて笑うともっと可愛いじゃないか」
やたらと可愛いを連呼する語彙力が行方知れずの174歳に、恥ずかしさで気が遠くなるかと思ったが、ポーカーフェイスは得意である。内心で必死に気持ちを立て直す。
「ですからレルフィード様の考え方は特殊だと何度も申し上げましたよね?
通常はバッカス王国の方々の反応なのです。
……あ、私も自分が聖女のイメージではないのは重々承知しておりますので、バッカス王国の皆様もお気になさらぬようお願い致します」
「キリほど可愛い女性はどこにもいないのに」
「──いい加減黙らないとグーパンしますよレルフィード様」
小声でたしなめると、
「分かった」
と素直に黙るレルフィード様本人の方が目も覚めるほどの美形なのに、すぐ調子に乗って壊れたレコードプレーヤーのように私に延々と可愛いを繰り返すのが残念なところである。
「……すまない。まさか聖女が自ら望んでメイドとして働いているとは思いもよらず、こちらも不快な思いをさせて大変申し訳なかった」
シルバ王子が私を見て頭を下げた。
気にするなと言うのに。むしろ残念な聖女だと見ている事を肯定してるんだぞ。より傷をえぐられるからサラッと流して欲しいわサラッと。
聖女ビアンカは、
「いやほんとおかしいでしょ……なんであんなスノウマンみたいなジャパニーズ女と恐ろしくイケメンの魔王がラブラブなの?
むしろ組合せ逆じゃないの?」
とブツブツ言っていたが、最低限王子の方は悪いと思う気持ちがあるだけましだった。
この美人さんは結構アグレッシヴなタイプである。
思った事がストレートに出るので良く言えば含みがない。良く言えば。
悪く言えば本心に忠実すぎて初対面の人間にノー気遣いな人ではある。
おい雪だるまは失礼だろ。流石にそこまで丸くはないぞ。でも確かに聖女ビアンカとレルフィード様……美男美女ここに極まれりという組合せではある。
だけど不思議なのだが、こんなきらびやかな美女である聖女ビアンカを見ても、レルフィード様は無表情で眉1つ動かさないのだ。
じっと見ていると視線に気がついたのか、レルフィード様がこちらを見た。
「……どうしたキリ?」
「──いえ。惚れ惚れするほどイケメンだなあ、と思っておりました」
「なっ!私なんかよりキリの方が惚れ惚れするほど可愛いじゃないかっ!」
なのに、私の褒め言葉1つで動揺して顔を赤らめるのだ。表情は余り変わらないけども。
それが個人的にはとても嬉しい。
「おーい、バカップルみたいなやりとりは協議の間は控えて貰えないか御二人さんよう?」
呆れたようなジオンさんの声で私は我に返った。
「誠に失礼致しました」
「済まないジオン」
すっかり生ぬるい空気漂うテーブルに額をこすらんばかりにして謝った。
私も大分レルフィード様に毒されてきたのが一番の心配事である。
シャリラさんの美声と美しさに勇者が何人も撃沈しているのはまあ当然の事として、初めて見たバッカス王国の聖女も、確かに噂通りの美貌だなあ~、と私は他のメイドと共にお茶を運びながら思った。
でも、勝手にこちらが期待していただけなのだが、日本人じゃなかった。アメリカとかイギリスとか……んー、まあよく分からないけれど、私より確実に若くて美人さんなのは間違いない。
昼食も終えて、皆がひと休みした午後、お互いに聖女がいるため無意味だと武器を全部預かって、和平についての協議をしたい旨伝えた。
「……罠じゃないだろうな?!」
などと最初はバッカス王国の王子が言っていたようだが、あんだけ綺麗に食事を平らげてお代わりまで要求した癖にどの口が言うんだ、と私は内心ちょっと呆れていた。
まー、根本的にこちらが『悪』で自分たちが『善』であると思っていれば、疑うのも仕方がないのだろう。
どちらにせよ、バッカス王国の皆さんはお疲れのご様子であるし、戦いを挑んでも勝てないのは明らかだ。
10人は座れる円卓には、20代半ば辺りと思われるシルバとオルセーと言う2人の王子が、それに挟まれる形で聖女ビアンカが座る。
シルバの隣にはアーノルドという体格のいい軍人ぽい人が座っている。
部下の皆さんはマイロンド王国の兵士と表で待機だ。
マイロンド王国側は、レルフィード様とジオンさん、シャリラさんと私が座る。
「……おい、こちらも聖女を連れてきているのだ。そちらも自国の聖女を呼ぶべきではないのか?
それにだな、いくら茶の世話をするメイドが必要とはいえ、重要な話し合いに臨席するのは問題だろ。
情報が漏れたらどうする」
なんだかとても偉そうな感じでシルバ王子が私を睨んだ。ええ、確かに私はメイド服だしメイド仕事をしていたんですけれどもですね。
「……?だからここにいるではないか。聖女キリだ」
レルフィード様が不思議そうな顔で首を少し傾げた。
「このデッ……丸まっちいのが聖女ですって?!
ちょっと!なんでメイド服なんか来てお茶やお茶菓子運んでるのよ?おかしいでしょ聖女なのにっ!」
聖女ビアンカ。
あなた今デブと言いかけましたね。
シルバ王子もオルセー王子もアーノルドさんも驚きに目を見開いていた。
いや間違ってはいないけど、失言だと思って言い換えても全くフォローになってないから言葉の無駄遣いだと思うのよ。
しかし誤解を受けても仕方がない状態であるのは事実なので、私は立ち上がり深く頭を下げた。
「ご挨拶が遅れまして失礼致しました。
私はキリと申します。
実は、元のニホンという世界で仕事をずっとしておりましたので、何もせずに居候しているのが居たたまれませんでしたもので、レルフィード様にお願いして仕事をさせて頂いております。一応別の世界から召喚されたのは事実ですので聖女、というカテゴリに入るかと。
大変見た目詐欺で申し訳ありません」
「何が見た目詐欺なのだ?キリはとても可愛いし、フワフワで柔らかくて可愛いし、声も可愛いし料理も上手くて優しくて笑うともっと可愛いじゃないか」
やたらと可愛いを連呼する語彙力が行方知れずの174歳に、恥ずかしさで気が遠くなるかと思ったが、ポーカーフェイスは得意である。内心で必死に気持ちを立て直す。
「ですからレルフィード様の考え方は特殊だと何度も申し上げましたよね?
通常はバッカス王国の方々の反応なのです。
……あ、私も自分が聖女のイメージではないのは重々承知しておりますので、バッカス王国の皆様もお気になさらぬようお願い致します」
「キリほど可愛い女性はどこにもいないのに」
「──いい加減黙らないとグーパンしますよレルフィード様」
小声でたしなめると、
「分かった」
と素直に黙るレルフィード様本人の方が目も覚めるほどの美形なのに、すぐ調子に乗って壊れたレコードプレーヤーのように私に延々と可愛いを繰り返すのが残念なところである。
「……すまない。まさか聖女が自ら望んでメイドとして働いているとは思いもよらず、こちらも不快な思いをさせて大変申し訳なかった」
シルバ王子が私を見て頭を下げた。
気にするなと言うのに。むしろ残念な聖女だと見ている事を肯定してるんだぞ。より傷をえぐられるからサラッと流して欲しいわサラッと。
聖女ビアンカは、
「いやほんとおかしいでしょ……なんであんなスノウマンみたいなジャパニーズ女と恐ろしくイケメンの魔王がラブラブなの?
むしろ組合せ逆じゃないの?」
とブツブツ言っていたが、最低限王子の方は悪いと思う気持ちがあるだけましだった。
この美人さんは結構アグレッシヴなタイプである。
思った事がストレートに出るので良く言えば含みがない。良く言えば。
悪く言えば本心に忠実すぎて初対面の人間にノー気遣いな人ではある。
おい雪だるまは失礼だろ。流石にそこまで丸くはないぞ。でも確かに聖女ビアンカとレルフィード様……美男美女ここに極まれりという組合せではある。
だけど不思議なのだが、こんなきらびやかな美女である聖女ビアンカを見ても、レルフィード様は無表情で眉1つ動かさないのだ。
じっと見ていると視線に気がついたのか、レルフィード様がこちらを見た。
「……どうしたキリ?」
「──いえ。惚れ惚れするほどイケメンだなあ、と思っておりました」
「なっ!私なんかよりキリの方が惚れ惚れするほど可愛いじゃないかっ!」
なのに、私の褒め言葉1つで動揺して顔を赤らめるのだ。表情は余り変わらないけども。
それが個人的にはとても嬉しい。
「おーい、バカップルみたいなやりとりは協議の間は控えて貰えないか御二人さんよう?」
呆れたようなジオンさんの声で私は我に返った。
「誠に失礼致しました」
「済まないジオン」
すっかり生ぬるい空気漂うテーブルに額をこすらんばかりにして謝った。
私も大分レルフィード様に毒されてきたのが一番の心配事である。
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