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東ホーウェン
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到着した東ホーウェンの町は、城の外に広がるのどかな城下町とは違い、かなり発展していることが判明した。クレイドは、前に来た頃と大分趣が違うと驚いてる。
綺麗に並んだ石畳の道路、レンガやところどころ石を使ったしっかりした木造建築の家が立ち並んでいる。ヨーロッパののどかな田舎町のような風情だが、しっかり都会であった。
新聞も町の雑貨屋で売っていたので購入したが、ペラで八P(大きな紙を二つ折りにしたのが二枚)と薄いがちゃんと手書きではなく、タイプライターのように同じ文字の大きさで打たれた文字列も大きな見出しの文字も並んでいる。
雑貨屋の棚を見ると、小冊子のように厚みはないが、随筆や小説風の本も並んでいた。パラパラめくると、きめは粗いが写真や挿絵まで載っているではないか。これならマンガを印刷するのも可能だろう。紙も普通にサラサラした薄いものも存在しているじゃないか。
城下町が江戸時代なら、東ホーウェンは明治か大正時代ぐらいだろうか。私は城下町とクレイドの話を基準で考えていたので、ここまで技術革新が進んでいるとは思わなかった。
「……何だか色々悩んで損しましたよ私」
「すまぬ。私も日本の技術の高さを目の当たりにしていて、城下町との差が歴然としていたものでな。まさか暫く様子を見てないうちに、東ホーウェンがこのように発展しているとは思わなんだ。……だが、マンガはやはりないぞ。これは朗報だな」
同じように棚の本をパラパラ眺めていたクレイドは少し口角を上げた。
女性の私が一緒にいるせいか、あからさまではないものの、やはりクレイドの強面アピールが強いのだろう。店番の若いお姉さんがクレイドの笑みを見て顔を若干引きつらせた。クレームでも言われると思ったのかな?
悪人面ではあるけど悪人ではないんだよ。ほら見て、よおく見ると顔立ち整ってるでしょ? イケメンでしょ? ちょっと目つき悪くて目の下にクマがあるけど、いけないお薬とかじゃなくて単に睡眠不足なだけだから。
気づいてない本人の前では言えないので心でエールを送っておこう。
私たちは新聞と一緒に何冊か適当に購入して店を出ると、ついでに他の店も確認するため回ってみることにした。
その結果、流石にマンガを描くためのペン先などはないが、画用紙もあり、色は少ないが絵の具も売っていたし、筆と修正用の白インクも存在していた。これは手紙や公的書類の文字等を修正するためのものらしい。こちらもまとめて購入する。自分で画用紙にペン入れ出来るか確認してみよう。問題なければ弟に紙や修正インクを頼まなくてもこちらで調達出来る。カラー原稿については当分先なのでこれは今のところ放置でいい。
日本でも昔は書類など間違えたら一から書き直したりしていたそうだし、無駄な時間を削減したいと思えばそりゃ開発するよね、修正インクだって。
自分は既に何もかもある時代を生きて来たから、なかった時代を実感出来なかったが、元々便利なものって、不便を改善しようとして先人が研究したから存在するんだもんね。
ここに最初から何もないままだと思っている方が間違いだった。文明も技術も日々進歩するのだ。城下町だってこれからどんどん進歩するんだろうし。私も先入観は捨ててかからねば。
「でも、これならマンガ、この国でも広められそうですよね」
「……うむ」
店を出て歩きながら話をしていると、気づけばクレイドが目を潤ませて湿った声になっていた。
「え? ど、どうしたんですか」
「──いやな、数百年前は藁や泥で作ったような扉もない家に住んでいて、店などもなく、農業と狩猟で物々交換みたいなやり取りで生きていた民しかおらぬ町であったのに、見違えるようだと思ってな……」
おい、暫くって数百年も顔出してなかったんか。
いやまあ数百年は大げさだとしても、人間より寿命が長い魔族は時の流れが違う。二十年、三十年が「暫く」という感覚であってもおかしくない。
「クレイド様の陰ながらの発展への努力が実ったんでしょうね」
「うむ、うむ……良かった、本当に」
胸にこみ上げて来るものがあるようで、しきりに目元をハンカチで拭ったりしているのを見ていると、領主というより町長みたいな魔王様にも色々と苦労があったんだろうなあ、と私もしんみりしてしまった。
「それじゃ、また後日、改めて描いたマンガを持って出直しましょう」
「そうだな。そうしよう」
と馬車で帰路に着く。
日本から持って来たマンガは、なるべく城下町の人までしか見せたくはない。魔族の人たちは魔力を持っているし、疑うことを知らない人たちばかりなので、私の国の文化云々の説明で「まあそんなこともあるだろう」と素直に納得しているが、明らかにこちらの印刷技術が違い過ぎるのだ。町の人にこの印刷技術はどうすればいいのか、と聞かれても私は答えを持ち合わせていない。私は技術者ではないのだ。
それに知識がない状態でここまでの印刷技術が出来ているのだから、放っておいてもいずれ発展するし、むやみに日本の技術や日本の文化を晒すべきではない、と私は思う。カンニングのようなものだ。ズルは良くない。
それにしても、思った以上に東ホーウェンの町が発展していたことで、マンガ本として出すための問題に解決の見通しが立って来た。
あとは、生徒たちの技術、スピードなどの著しい成長と、東ホーウェンの出版社だか印刷会社に本の出版について売り込みをかける営業スキルを私が取得すればいい。実はこれについては余り心配はしていない。
マンガ家などマンガが描ければ出来る、と考えている人が世の中には沢山いると思うが、公募に出して賞を取っていたとしても、安泰ではない。マメに出版社に持ち込みしたり、自作を編集に売り込む営業力がなければ、新人マンガ家など連載どころか読み切りの話すら来ない世界なのだ。マンガを描ける人はそれこそ山のようにいる。よほど突出した才能の持ち主でもない限り、最後は地道に営業して種を蒔いている人間が勝ちやすい。
絵がとびきり上手い人だが仕事が遅い、絵はそこそこだが締め切りは必ず守る、仕事を任せたい人間は後者だ。週刊誌、月刊誌などは特にシビアだ。
実際に、私程度の絵を描ける人間はいくらでもいたが、売り込みを掛けていた所で、「まーぶるさんは言われたことを忘れずに、期日までにちゃんと持って来てくれるから安心できる」と信頼されて、無事連載を勝ち取れたこともあった。
昼間の事務仕事と兼業していた時は、睡眠時間を限界まで削ってでも締め切り厳守、昼間もミスをしないよう栄養ドリンクを飲んでの辛い日々だった。公募の原稿を描き終え、土曜の朝に眠ったら日曜日の夜だったこともあった。自分の原稿は書き込みが多く時間がかかるので、スピードを上げる努力も必死でやった。
経験談から言うと、マンガ家には営業力も必要なら技術も速度も必要だし、アシスタントなどを使うようになれば人を使う力も求められる。コミュ障であっても出版社や編集さんとの付き合いも疎かに出来ない。
プロとして食って行く、つまり個人事業主というのは、そんなにお気楽な世界ではないのだ。
……ただ、今の生徒たち全てがこれで生きて行きたいと思うかどうかは別なので、趣味の一環でやりたい程度なら厳しいことは言わない。だが、それで収入を得て、それだけで暮らしていきたい、という人たちには厳しい愛のムチを振るいサポートさせて貰う。私は一生懸命に生きる人が好きなのだ。
城に戻って自室にこもると、計画ノートを取り出してこれからのことを書き込み出した。最近はやることが多くてマンガ家時代よりせわしない気がしているが、やるべきことがある、というのは何という充実感だろうか。自分が出来ることで喜んでくれる人がいる、というのは何とやる気が湧くことだろうか。
ふっふっふ。『ワシが育てた』カウントダウンも近いぜ!
綺麗に並んだ石畳の道路、レンガやところどころ石を使ったしっかりした木造建築の家が立ち並んでいる。ヨーロッパののどかな田舎町のような風情だが、しっかり都会であった。
新聞も町の雑貨屋で売っていたので購入したが、ペラで八P(大きな紙を二つ折りにしたのが二枚)と薄いがちゃんと手書きではなく、タイプライターのように同じ文字の大きさで打たれた文字列も大きな見出しの文字も並んでいる。
雑貨屋の棚を見ると、小冊子のように厚みはないが、随筆や小説風の本も並んでいた。パラパラめくると、きめは粗いが写真や挿絵まで載っているではないか。これならマンガを印刷するのも可能だろう。紙も普通にサラサラした薄いものも存在しているじゃないか。
城下町が江戸時代なら、東ホーウェンは明治か大正時代ぐらいだろうか。私は城下町とクレイドの話を基準で考えていたので、ここまで技術革新が進んでいるとは思わなかった。
「……何だか色々悩んで損しましたよ私」
「すまぬ。私も日本の技術の高さを目の当たりにしていて、城下町との差が歴然としていたものでな。まさか暫く様子を見てないうちに、東ホーウェンがこのように発展しているとは思わなんだ。……だが、マンガはやはりないぞ。これは朗報だな」
同じように棚の本をパラパラ眺めていたクレイドは少し口角を上げた。
女性の私が一緒にいるせいか、あからさまではないものの、やはりクレイドの強面アピールが強いのだろう。店番の若いお姉さんがクレイドの笑みを見て顔を若干引きつらせた。クレームでも言われると思ったのかな?
悪人面ではあるけど悪人ではないんだよ。ほら見て、よおく見ると顔立ち整ってるでしょ? イケメンでしょ? ちょっと目つき悪くて目の下にクマがあるけど、いけないお薬とかじゃなくて単に睡眠不足なだけだから。
気づいてない本人の前では言えないので心でエールを送っておこう。
私たちは新聞と一緒に何冊か適当に購入して店を出ると、ついでに他の店も確認するため回ってみることにした。
その結果、流石にマンガを描くためのペン先などはないが、画用紙もあり、色は少ないが絵の具も売っていたし、筆と修正用の白インクも存在していた。これは手紙や公的書類の文字等を修正するためのものらしい。こちらもまとめて購入する。自分で画用紙にペン入れ出来るか確認してみよう。問題なければ弟に紙や修正インクを頼まなくてもこちらで調達出来る。カラー原稿については当分先なのでこれは今のところ放置でいい。
日本でも昔は書類など間違えたら一から書き直したりしていたそうだし、無駄な時間を削減したいと思えばそりゃ開発するよね、修正インクだって。
自分は既に何もかもある時代を生きて来たから、なかった時代を実感出来なかったが、元々便利なものって、不便を改善しようとして先人が研究したから存在するんだもんね。
ここに最初から何もないままだと思っている方が間違いだった。文明も技術も日々進歩するのだ。城下町だってこれからどんどん進歩するんだろうし。私も先入観は捨ててかからねば。
「でも、これならマンガ、この国でも広められそうですよね」
「……うむ」
店を出て歩きながら話をしていると、気づけばクレイドが目を潤ませて湿った声になっていた。
「え? ど、どうしたんですか」
「──いやな、数百年前は藁や泥で作ったような扉もない家に住んでいて、店などもなく、農業と狩猟で物々交換みたいなやり取りで生きていた民しかおらぬ町であったのに、見違えるようだと思ってな……」
おい、暫くって数百年も顔出してなかったんか。
いやまあ数百年は大げさだとしても、人間より寿命が長い魔族は時の流れが違う。二十年、三十年が「暫く」という感覚であってもおかしくない。
「クレイド様の陰ながらの発展への努力が実ったんでしょうね」
「うむ、うむ……良かった、本当に」
胸にこみ上げて来るものがあるようで、しきりに目元をハンカチで拭ったりしているのを見ていると、領主というより町長みたいな魔王様にも色々と苦労があったんだろうなあ、と私もしんみりしてしまった。
「それじゃ、また後日、改めて描いたマンガを持って出直しましょう」
「そうだな。そうしよう」
と馬車で帰路に着く。
日本から持って来たマンガは、なるべく城下町の人までしか見せたくはない。魔族の人たちは魔力を持っているし、疑うことを知らない人たちばかりなので、私の国の文化云々の説明で「まあそんなこともあるだろう」と素直に納得しているが、明らかにこちらの印刷技術が違い過ぎるのだ。町の人にこの印刷技術はどうすればいいのか、と聞かれても私は答えを持ち合わせていない。私は技術者ではないのだ。
それに知識がない状態でここまでの印刷技術が出来ているのだから、放っておいてもいずれ発展するし、むやみに日本の技術や日本の文化を晒すべきではない、と私は思う。カンニングのようなものだ。ズルは良くない。
それにしても、思った以上に東ホーウェンの町が発展していたことで、マンガ本として出すための問題に解決の見通しが立って来た。
あとは、生徒たちの技術、スピードなどの著しい成長と、東ホーウェンの出版社だか印刷会社に本の出版について売り込みをかける営業スキルを私が取得すればいい。実はこれについては余り心配はしていない。
マンガ家などマンガが描ければ出来る、と考えている人が世の中には沢山いると思うが、公募に出して賞を取っていたとしても、安泰ではない。マメに出版社に持ち込みしたり、自作を編集に売り込む営業力がなければ、新人マンガ家など連載どころか読み切りの話すら来ない世界なのだ。マンガを描ける人はそれこそ山のようにいる。よほど突出した才能の持ち主でもない限り、最後は地道に営業して種を蒔いている人間が勝ちやすい。
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実際に、私程度の絵を描ける人間はいくらでもいたが、売り込みを掛けていた所で、「まーぶるさんは言われたことを忘れずに、期日までにちゃんと持って来てくれるから安心できる」と信頼されて、無事連載を勝ち取れたこともあった。
昼間の事務仕事と兼業していた時は、睡眠時間を限界まで削ってでも締め切り厳守、昼間もミスをしないよう栄養ドリンクを飲んでの辛い日々だった。公募の原稿を描き終え、土曜の朝に眠ったら日曜日の夜だったこともあった。自分の原稿は書き込みが多く時間がかかるので、スピードを上げる努力も必死でやった。
経験談から言うと、マンガ家には営業力も必要なら技術も速度も必要だし、アシスタントなどを使うようになれば人を使う力も求められる。コミュ障であっても出版社や編集さんとの付き合いも疎かに出来ない。
プロとして食って行く、つまり個人事業主というのは、そんなにお気楽な世界ではないのだ。
……ただ、今の生徒たち全てがこれで生きて行きたいと思うかどうかは別なので、趣味の一環でやりたい程度なら厳しいことは言わない。だが、それで収入を得て、それだけで暮らしていきたい、という人たちには厳しい愛のムチを振るいサポートさせて貰う。私は一生懸命に生きる人が好きなのだ。
城に戻って自室にこもると、計画ノートを取り出してこれからのことを書き込み出した。最近はやることが多くてマンガ家時代よりせわしない気がしているが、やるべきことがある、というのは何という充実感だろうか。自分が出来ることで喜んでくれる人がいる、というのは何とやる気が湧くことだろうか。
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