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小説を書くって大変だ。

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 私は、基本的に興味のある人や興味のある物事以外は、本当にどうでもいい人間である。


 だがもういい大人ではあるので、波風を立たせないように生きる術も持っている。


 仕事場ではニュートラルに、苦手な人とも和やかに話せるし、仕事も真面目にやる。(生活のためだし)


 でも、根幹はヒッキーだし、人付き合いもぶっちゃけ苦手である。


 気の合う友達も数人いれば充分すぎるので、友達が何十人何百人もいるとか言う人に会うと、

(ふおーよく疲れないなーすごいなー)

 と思うし、そのパワーに感心する。

 ただし、自分がそうなりたいとは全く思わない。

 何故なら、私は自分の人生の自由時間の8割9割は自分のために使いたいというワガママな人だからである。


 宝くじでも当てて一生家で好きなことだけして暮らしてぇなー、などと誰もが一度は考える夢物語を、結構頻繁に想像するイタい人間としては、やりたいことが多すぎて時間がいくらあっても足りない。

 だから正直そんな沢山の友達がいたとしても、頻繁に遊んだり飲みに行ったりして自由時間が失われるのは苦痛でしかない。


 だって絵が描けないじゃん。

 だって小説書けないじゃん。

 漫画も小説も読めないじゃん。

 ゲームも出来ないじゃん。 


 と思ってしまうからだ。


 おお、軽く並べただけでロクデナシ臭がぷんぷんするダメ人間ぽいな(笑)

 でも、人生で元気に楽しく生きられるのはほんの数十年だ。

 100年生きられる人すら稀なんだし、寝たきりとか病気で目が見えなくなるとか、手が震えるとかボケるとか、健康でいられなくなる時もやがて訪れる。

 それならば人に危害を加える訳でもなく、事件を起こす訳でもなく、自分で生活費稼いで地味にやってるんだから、元気な間は好きに生きてもいいと思うのだ。



 ………という結論に至って現在の私がいるわけだが、それでも俗世間との縁を切って仙人のように暮らしたいのかと言うとそうではござんせん。

 ささやかながらも人とのコミュニケーションは取りたい気持ちはあったのだ。


 そこで小説を書いたりしてる訳である。



 実際のところ、「小説家になろう」を身内に教えてもらったのが去年の話で、最初は読み専だった。

 私は普通の本でも読むのが異常に早いと言われたが、ネット小説も同じように早い。100話程度の話なら長さにもよるが大体仕事から帰って寝るまでの時間でも、1日2日あれば読み終わる。
 他の作品と平行しながらでもである。


 そして途中まで読んで、余りに話が進まないとか面白くないとか、文体が読んでてかなりツラいとかキャラクターが好きじゃないとか何か理由があると、ブクマ外して別の話を読み始める。

 恐らく現時点で5桁までは行かないが4桁の作品は楽勝で読んでいる。
 ブクマは読みかけか最後まで読んで気に入ってるものしか残ってないので800~900程度しかないが、途中でしんどくなって切ったものを含めると相当な作品を読み漁っている。


 しかし、好きな作家さんの更新が何ヵ月に一度とかでとても遅かったり、面白いのに未完のまま放置されてたりというのが続くと、気持ちが萎えてくる。


 大抵の読者様もそうだと思うのだが、複数の作品を同時進行で読んでるものだから、更新がなきゃないで他の作品を読む訳で、期間が開きすぎると別の作品と話がごっちゃになって、登場人物が思い出せなかったりして何話も前に戻って読み直すとか、個人的に無駄な時間が発生する。

 そうすると、何話かまとまってから読むべさ~となって放置し、また新しい好きそうな話を探しに放浪して、面白いのが見つかるとそっちに集中し出すので、また亀更新の作品を読むときには細かい内容を忘れて読み直すという悪循環が生まれる。

 で、面倒になって完結作品しか手を出さなくなったりしてる頃にふと考えた。


 私もやれば書けるんじゃないかなー、と。


 好きな話がかけて、不特定多数の人が自分の小説を読んでくれるわ感想まで貰えるわ、楽しそうじゃないかーと。

 もしかしたら何十と作品を書いたら1つ位は何か賞に引っ掛かって書籍化する可能性もワンチャンある。少なくとも0ではないのだ。

 いやいや、まあ実際はなかったとしてもドリーマーとして夢見る分には宝くじ云々よりは確率は高いだろう。

 遠縁の超資産家のジー様が亡くなって自分が相続人になるとか言う妄想よりよほど建設的である。

 いや、建設的であるかどうかは定かではないが、少なくとも自分は楽しい。


 そして世の中には沢山の人がいるので、私の作品が好きだと言ってくれる奇特な方が現れるかも知れない。
 それは何とも嬉しい話ではないか。




 とほんとにお気楽な考えで去年から小説を書く事にしたのだが、小説を書くのが結構大変なんだなと実感したのもこの頃である。





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