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第1章
第164話《ついにすずめに別れ話を持ちかけられて発狂の総一郎》
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「は…?嘘……?………はは、一体何のことだか…。」
「…またすっとぼけるつもりなの?俺、総一郎君が嘘をついている事は分かってるんだからね。全部正直に白状するまでは絶対に許さないから。」
この期に及んで嘘の一つも認めようとしない総一郎に呆れながらも、俺は更に追及を続ける。
まぁ、俺に許されなかったところで総一郎には何の痛手もないだろうけど、俺だって一度くらいドラマみたいに決め台詞を言ってみたかったんだ。
「…はあ……。すずめってば、僕に向かってそういう言い方しちゃうんだ?大方このストーカー野郎に唆されているんだろうけど、あまりハメを外し過ぎると、僕が本当にすずめの事を嫌いになっちゃうかもしれないよ?」
俺如きに嘘つき呼ばわりされたことが、余程腹が立ったらしい総一郎は、一旦は顔面蒼白になりながらも、すぐに高圧的な鋭い顔つきになって俺を脅してくる。
(…嫌いになるかもしれないって、俺は元からその覚悟で復讐しているんだから、今更その脅しに屈するはずが無いだろうに。)
どうやら、総一郎の頭の中での俺は未だに数日前までの総一郎を中心に世界が回っていた脳内お花畑の俺のままなのだろう。
…このままだと、100%別れ話に発展するんだろうけど、振るのは絶対に総一郎に先を越されたくないので、我先にと俺の方から別れ話を持ちかける。
「うん…総一郎君がそういうなら別に嫌いになってもいいよ。なんならもう、今ここで俺達別れようか?……俺だって嘘つきは嫌いだし。」
「…………………………へ?」
俺が別れを告げた途端、総一郎から聞いた事も無いような間抜けな裏返ったような声が聞こえた。
まさか総一郎にベタ惚れだった俺からそういう言葉が出てくるだなんて思ってもみなかったのだろう。
「……??…いま……なん、て……?」
「だから、もう俺達別れようかって。コンテストまであまり時間ないんだから何回も言わせないでよ。」
俺の言葉が上手く飲み込めなかったらしく、総一郎は顔から表情をなくしながら俺に何と言ったかを聞き返してくる。
それに対し、俺がもう一度答えてやると、総一郎はバッグを床にボトっと落としてふらついて、総一郎の腕を掴んでいた巧斗さんが、それを王子様みたいに咄嗟に支える………訳もなくあっさりと膝から崩れ落ちた。
(………???なんか反応が大袈裟じゃないか…?
いや、でも良い気味だな。ははは!総一郎め。どうせ振るのは自分の方からだと思っていて、公衆の面前で俺から別れると言われてショックを受けたんだろう。もし自分が冴えないΩから振られた等という噂が広まれば大恥をかくからな。)
正直な所、俺からの別れ話で総一郎がここまで動揺するとは思っていなかったので、予想外にダメージを食らわせたことに快感を覚えてしまう。そういえばプライドの塊だったなこいつ。
「別れる……?俺と…すずめが……??は、嘘だ…。ははははは。すずめは絶対にそんな事を言わない。俺…僕達はそんな事で別れられるような関係性じゃないだろう……?!いや待て…そうか…!このストーカー野郎がすずめを脅迫して無理やり言わせてるんだね?!ははは…!×してやる×してやる×してやる×してやる×してやる×してやる×してやる×してやる×してやる×してやる×してやる×してやる…。」
「!?!?ちょっ、巧斗さんは関係ないでしょ!もう、分かったから一旦落ち着いて話し合…『すずめ?俺の事は《一切》気にせず続けてください。^^』…あ、う、うん…?」
俺が総一郎を振ることが余程信じられないのか、今度は巧斗さんのせいにし出して、《×す》等と殺意を持って呟きはじめたので、焦って別れ話を中断して落ち着かせようとすると、巧斗さんがまたあの綺麗すぎて圧を感じるような笑顔で続きを促した。
(…巧斗さんがそういうなら…申し訳ないけど総一郎への追撃を続行させてもらおう。)
ただ、ここでちょっと総一郎をもっと揺さぶる案を思い付いた俺は、咳ばらいをして敢えて総一郎に優しい言葉をかけてやる。
「えっと…じゃぁ…コホン…、まぁでも俺としても総一郎君の事は本当に大事に思ってきたからさ、出来る事なら別れたくはないよ?」
「!!すずめ…!そうだよね、僕達はあんなにも愛し合って…!!」
俺の甘い対応に巧斗さんの方からまた『すずめ?』と笑顔の圧がかかってきそうだが、ここは一旦許してほしい。
「_____だからさ、総一郎くんも俺達が別れなくてもいいようにさっさと全て洗いざらい嘘を話してよ?今ここで。」
「え……?」
「嘘つきは嫌いだって言ったでしょ?だから思いつく限りの嘘を全部打ち明けて正直者になって。もしそれが俺の知ってる嘘と一致したら俺からはもう別れ話はしないようにする。大丈夫!《浮気》だとか大きな裏切り以外だったら、なんだって許してあげるから。」
ま、俺の知っている総一郎の最大の嘘は《浮気》なので、例え総一郎が嘘を隠しても、正直に告白しても、どちらにせよ別れ話になるんだけどな。
「…またすっとぼけるつもりなの?俺、総一郎君が嘘をついている事は分かってるんだからね。全部正直に白状するまでは絶対に許さないから。」
この期に及んで嘘の一つも認めようとしない総一郎に呆れながらも、俺は更に追及を続ける。
まぁ、俺に許されなかったところで総一郎には何の痛手もないだろうけど、俺だって一度くらいドラマみたいに決め台詞を言ってみたかったんだ。
「…はあ……。すずめってば、僕に向かってそういう言い方しちゃうんだ?大方このストーカー野郎に唆されているんだろうけど、あまりハメを外し過ぎると、僕が本当にすずめの事を嫌いになっちゃうかもしれないよ?」
俺如きに嘘つき呼ばわりされたことが、余程腹が立ったらしい総一郎は、一旦は顔面蒼白になりながらも、すぐに高圧的な鋭い顔つきになって俺を脅してくる。
(…嫌いになるかもしれないって、俺は元からその覚悟で復讐しているんだから、今更その脅しに屈するはずが無いだろうに。)
どうやら、総一郎の頭の中での俺は未だに数日前までの総一郎を中心に世界が回っていた脳内お花畑の俺のままなのだろう。
…このままだと、100%別れ話に発展するんだろうけど、振るのは絶対に総一郎に先を越されたくないので、我先にと俺の方から別れ話を持ちかける。
「うん…総一郎君がそういうなら別に嫌いになってもいいよ。なんならもう、今ここで俺達別れようか?……俺だって嘘つきは嫌いだし。」
「…………………………へ?」
俺が別れを告げた途端、総一郎から聞いた事も無いような間抜けな裏返ったような声が聞こえた。
まさか総一郎にベタ惚れだった俺からそういう言葉が出てくるだなんて思ってもみなかったのだろう。
「……??…いま……なん、て……?」
「だから、もう俺達別れようかって。コンテストまであまり時間ないんだから何回も言わせないでよ。」
俺の言葉が上手く飲み込めなかったらしく、総一郎は顔から表情をなくしながら俺に何と言ったかを聞き返してくる。
それに対し、俺がもう一度答えてやると、総一郎はバッグを床にボトっと落としてふらついて、総一郎の腕を掴んでいた巧斗さんが、それを王子様みたいに咄嗟に支える………訳もなくあっさりと膝から崩れ落ちた。
(………???なんか反応が大袈裟じゃないか…?
いや、でも良い気味だな。ははは!総一郎め。どうせ振るのは自分の方からだと思っていて、公衆の面前で俺から別れると言われてショックを受けたんだろう。もし自分が冴えないΩから振られた等という噂が広まれば大恥をかくからな。)
正直な所、俺からの別れ話で総一郎がここまで動揺するとは思っていなかったので、予想外にダメージを食らわせたことに快感を覚えてしまう。そういえばプライドの塊だったなこいつ。
「別れる……?俺と…すずめが……??は、嘘だ…。ははははは。すずめは絶対にそんな事を言わない。俺…僕達はそんな事で別れられるような関係性じゃないだろう……?!いや待て…そうか…!このストーカー野郎がすずめを脅迫して無理やり言わせてるんだね?!ははは…!×してやる×してやる×してやる×してやる×してやる×してやる×してやる×してやる×してやる×してやる×してやる×してやる…。」
「!?!?ちょっ、巧斗さんは関係ないでしょ!もう、分かったから一旦落ち着いて話し合…『すずめ?俺の事は《一切》気にせず続けてください。^^』…あ、う、うん…?」
俺が総一郎を振ることが余程信じられないのか、今度は巧斗さんのせいにし出して、《×す》等と殺意を持って呟きはじめたので、焦って別れ話を中断して落ち着かせようとすると、巧斗さんがまたあの綺麗すぎて圧を感じるような笑顔で続きを促した。
(…巧斗さんがそういうなら…申し訳ないけど総一郎への追撃を続行させてもらおう。)
ただ、ここでちょっと総一郎をもっと揺さぶる案を思い付いた俺は、咳ばらいをして敢えて総一郎に優しい言葉をかけてやる。
「えっと…じゃぁ…コホン…、まぁでも俺としても総一郎君の事は本当に大事に思ってきたからさ、出来る事なら別れたくはないよ?」
「!!すずめ…!そうだよね、僕達はあんなにも愛し合って…!!」
俺の甘い対応に巧斗さんの方からまた『すずめ?』と笑顔の圧がかかってきそうだが、ここは一旦許してほしい。
「_____だからさ、総一郎くんも俺達が別れなくてもいいようにさっさと全て洗いざらい嘘を話してよ?今ここで。」
「え……?」
「嘘つきは嫌いだって言ったでしょ?だから思いつく限りの嘘を全部打ち明けて正直者になって。もしそれが俺の知ってる嘘と一致したら俺からはもう別れ話はしないようにする。大丈夫!《浮気》だとか大きな裏切り以外だったら、なんだって許してあげるから。」
ま、俺の知っている総一郎の最大の嘘は《浮気》なので、例え総一郎が嘘を隠しても、正直に告白しても、どちらにせよ別れ話になるんだけどな。
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