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66話 ゲスを演じてみた
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創作部では突発的に奇抜なイベントが発生する。
今日も、姫歌先輩が唐突によく分からないことを言い出した。
「えっと、もう一度言ってもらってもいいですか?」
「うふふ❤ 今日は悠理に、ゲスい彼女を演じてほしいの❤」
聞き間違いかと思ったけど、どうやら私の耳は正しかったらしい。
ゲスい彼女とは、また意図が読めないリクエストだ。
「なんでゲスい彼女なんですか? どうせなら、理想的な彼女を演じたいです」
「悠理はすでに理想的な彼女だから、演じる必要はないわぁ❤」
「あ、ありがとうございます」
どうしよう、踊り出しそうなほどに嬉しい。
「ただ、悠理が道を踏み外さないとも断言できないと思うの❤ だから、対応を練習するためにゲスを演じてもらえないかしら❤」
「なるほど、そういうことだったんですね。分かりました。今日は最悪のゲスになったつもりで接します」
「助かるわ❤ 生半可な内容だと特訓にならないから、遠慮なくお願いね❤」
姫歌先輩の言葉にコクリとうなずき、私は思考を切り替えるべく目を閉じて深呼吸を繰り返す。
そしてゆっくりとまぶたを上げ、ゲスい彼女の演技を開始する。
「姫歌先輩、おっぱい揉ませてくださいよ。私たち付き合ってるんですから、揉ませてくれますよね? もちろん、制服を脱いで生でお願いしますよ」
神経を逆撫でするようなしゃべり方で、至極失礼なことを口走る。
計り知れないほどの罪悪感に襲われるけど、どうにか堪える。
「あらあら❤ 部活中に大胆ねぇ❤ 悠理がそう言うなら、喜んで……」
言い終わる前に、姫歌先輩は流れるような動きでブラウスのボタンとブラのホックを外した。
規格外の爆乳がぶるんっと跳ねながら姿を現し、鮮やかなピンク色をした先端部分まで惜しみなく晒されている。
あまりの迫力に思わず視線を奪われ、下品にもゴクリとのどを鳴らしてしまう。
いやいや、そうじゃない。
「ちょっ、ちょっと待ってください! 受け入れてどうするんですか! あんなに失礼な物言いをしたんですから、もっと怒ってくれないと!」
「怒られたいだなんて、悠理もあたしの同類になったみたいね。ドМの世界にようこそ、歓迎するわ!」
発言の一部分に反応して、真里亜先輩がらんらんと瞳を輝かせる。
そういう意味じゃないと弁解すると、「残念だわ。まぁ、悠理にはドSの方が似合うわよね」と言われた。
「うふふ❤ うっかりしていたわ❤ 悠理に求められるのが嬉しくて、条件反射で脱いじゃった❤」
悪気を微塵も感じさせず、ニコッと微笑む姫歌先輩。かわいすぎて過呼吸になりそう。
服を正してもらってから、特訓を再開する。
「なんだかムラムラしてきました。姫歌先輩とエッ、え、え……エッチ……して、発散しないと収まりませんよ」
演技とはいえ内容がアレなので、言葉に詰まってしまった。
「は、初めてだから、優しくしてほしいわ❤」
「だから受け入れちゃダメですって! ちゃんと拒絶してください!」
「いや~、悠理から誘われて断れるわけないよね。あーしも即答でOKしちゃうだろうな~」
「あ、アリスも、う、受け入れると、思う」
「当然よね、断る理由がないわ」
葵先輩、アリス先輩、真里亜先輩が畳みかけるようにして述べ立てる。
ここまで全面的に受け入れてもらえるのは恋人として心から嬉しいけど、素直に喜んでいいのか分からない。
もし私が本当に最低最悪のゲスになってしまったら、先輩たちの優しさに付け込んで不幸な目に遭わせてしまうことになる。
「まったく、これじゃあ特訓になりませんよ」
「うふふ❤ ごめんなさいね❤ 実はちょっとからかっただけだったのよぉ❤」
「えっ!?」
衝撃の事実をあっさりと打ち明けられ、盛大に驚く。
「悠理は心根がすごく優しいから、道を踏み外す心配なんてしてないわ❤ 万が一そうなったとしても、その時はわたしたちが絶対に正してあげる❤」
姫歌先輩はいつも以上に穏やかな声音で、優しく微笑みながら言い放つ。
その言葉はとても嬉しく、そして頼もしく感じた。
今日も、姫歌先輩が唐突によく分からないことを言い出した。
「えっと、もう一度言ってもらってもいいですか?」
「うふふ❤ 今日は悠理に、ゲスい彼女を演じてほしいの❤」
聞き間違いかと思ったけど、どうやら私の耳は正しかったらしい。
ゲスい彼女とは、また意図が読めないリクエストだ。
「なんでゲスい彼女なんですか? どうせなら、理想的な彼女を演じたいです」
「悠理はすでに理想的な彼女だから、演じる必要はないわぁ❤」
「あ、ありがとうございます」
どうしよう、踊り出しそうなほどに嬉しい。
「ただ、悠理が道を踏み外さないとも断言できないと思うの❤ だから、対応を練習するためにゲスを演じてもらえないかしら❤」
「なるほど、そういうことだったんですね。分かりました。今日は最悪のゲスになったつもりで接します」
「助かるわ❤ 生半可な内容だと特訓にならないから、遠慮なくお願いね❤」
姫歌先輩の言葉にコクリとうなずき、私は思考を切り替えるべく目を閉じて深呼吸を繰り返す。
そしてゆっくりとまぶたを上げ、ゲスい彼女の演技を開始する。
「姫歌先輩、おっぱい揉ませてくださいよ。私たち付き合ってるんですから、揉ませてくれますよね? もちろん、制服を脱いで生でお願いしますよ」
神経を逆撫でするようなしゃべり方で、至極失礼なことを口走る。
計り知れないほどの罪悪感に襲われるけど、どうにか堪える。
「あらあら❤ 部活中に大胆ねぇ❤ 悠理がそう言うなら、喜んで……」
言い終わる前に、姫歌先輩は流れるような動きでブラウスのボタンとブラのホックを外した。
規格外の爆乳がぶるんっと跳ねながら姿を現し、鮮やかなピンク色をした先端部分まで惜しみなく晒されている。
あまりの迫力に思わず視線を奪われ、下品にもゴクリとのどを鳴らしてしまう。
いやいや、そうじゃない。
「ちょっ、ちょっと待ってください! 受け入れてどうするんですか! あんなに失礼な物言いをしたんですから、もっと怒ってくれないと!」
「怒られたいだなんて、悠理もあたしの同類になったみたいね。ドМの世界にようこそ、歓迎するわ!」
発言の一部分に反応して、真里亜先輩がらんらんと瞳を輝かせる。
そういう意味じゃないと弁解すると、「残念だわ。まぁ、悠理にはドSの方が似合うわよね」と言われた。
「うふふ❤ うっかりしていたわ❤ 悠理に求められるのが嬉しくて、条件反射で脱いじゃった❤」
悪気を微塵も感じさせず、ニコッと微笑む姫歌先輩。かわいすぎて過呼吸になりそう。
服を正してもらってから、特訓を再開する。
「なんだかムラムラしてきました。姫歌先輩とエッ、え、え……エッチ……して、発散しないと収まりませんよ」
演技とはいえ内容がアレなので、言葉に詰まってしまった。
「は、初めてだから、優しくしてほしいわ❤」
「だから受け入れちゃダメですって! ちゃんと拒絶してください!」
「いや~、悠理から誘われて断れるわけないよね。あーしも即答でOKしちゃうだろうな~」
「あ、アリスも、う、受け入れると、思う」
「当然よね、断る理由がないわ」
葵先輩、アリス先輩、真里亜先輩が畳みかけるようにして述べ立てる。
ここまで全面的に受け入れてもらえるのは恋人として心から嬉しいけど、素直に喜んでいいのか分からない。
もし私が本当に最低最悪のゲスになってしまったら、先輩たちの優しさに付け込んで不幸な目に遭わせてしまうことになる。
「まったく、これじゃあ特訓になりませんよ」
「うふふ❤ ごめんなさいね❤ 実はちょっとからかっただけだったのよぉ❤」
「えっ!?」
衝撃の事実をあっさりと打ち明けられ、盛大に驚く。
「悠理は心根がすごく優しいから、道を踏み外す心配なんてしてないわ❤ 万が一そうなったとしても、その時はわたしたちが絶対に正してあげる❤」
姫歌先輩はいつも以上に穏やかな声音で、優しく微笑みながら言い放つ。
その言葉はとても嬉しく、そして頼もしく感じた。
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