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28話 ハーレム
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一夜明けても、まだ少しのどが痛い。
先輩たちに好きだと言われるのが嬉しくて、自分も想いの強さは負けないと張り合ううちに加減というものを忘れてしまった。
いままで嫌われることの恐怖と素直に好意を伝える気恥ずかしさから敬遠していたけど、本心をさらけ出すというのは実に気持ちがいい。
これからは適当にはぐらかしたりせず、たまにはきちんと好意を伝えることにしよう。
なんてことを考えているうちに、部室へ到着。
もはや生活の一部となったセクハラを受けつつ、席に着く。
「ところで、エッチなことはどうしようかしらぁ❤」
姫歌先輩による突然の爆弾発言。飛び跳ねそうなほどの衝撃を受けたものの、さすがに私をからかっているのだろうと冷静に分析し、どうにか平常心を保つ。
「大事なことだから、しっかり話し合わないとダメだよね~」
語調こそ軽いものの、葵先輩の表情は真剣そのもの。
「う、うん、きちんと、相談、し、しておかないと」
テーブルの下にいるアリス先輩も、いつもより声に力がある。
「血で血を洗う惨劇を起こさないためにも、早めに話し合った方がいいわね」
物騒な物言いをする真里亜先輩。さすがに大げさだと思いたいけど、誰一人としてふざけていないということは全体の雰囲気からひしひしと伝わってくる。
こうして、姫歌先輩の一言が発端となり、創作部全員での緊急会議が始まった。
***
二時間後。各々の活動に当てる時間を大幅に割いたことは無駄にならず、みんなが満足する有意義な話し合いができた。
結論として、キスやエッチに関しては当分保留。本題を考えれば消化不良と思えるかもしれないけど、なにせ五人とも初めてなので、無理強いしたり勢いに任せたりせず、焦らずじっくりと機会を待つことに。
長々と議論したわりには現状維持に落ち着いたものの、全員で相談した結果なので不満はない。それどころか、いまの状態がベストであると明白になって安心を得られた。
「これから悠理は大変ね❤ 四人も恋人がいるんだから❤」
「うんうんっ、誰かをひいきしちゃダメだよ~!」
「ぜ、全員を、大切にしてね」
「優しくするのに疲れたら、遠慮せずあたしを痛め付けなさい」
入学する前はこんなことになるなんて夢にも思わなかったけど、これは紛れもない現実だ。
なにがなんでも、先輩たちを悲しませるような結末にはしない。
「安心してください! 頼りない後輩ですけど、絶対に後悔はさせません!」
私は大きく息を吸い、いままでで一番声に力を乗せて宣言した。
先輩たちに好きだと言われるのが嬉しくて、自分も想いの強さは負けないと張り合ううちに加減というものを忘れてしまった。
いままで嫌われることの恐怖と素直に好意を伝える気恥ずかしさから敬遠していたけど、本心をさらけ出すというのは実に気持ちがいい。
これからは適当にはぐらかしたりせず、たまにはきちんと好意を伝えることにしよう。
なんてことを考えているうちに、部室へ到着。
もはや生活の一部となったセクハラを受けつつ、席に着く。
「ところで、エッチなことはどうしようかしらぁ❤」
姫歌先輩による突然の爆弾発言。飛び跳ねそうなほどの衝撃を受けたものの、さすがに私をからかっているのだろうと冷静に分析し、どうにか平常心を保つ。
「大事なことだから、しっかり話し合わないとダメだよね~」
語調こそ軽いものの、葵先輩の表情は真剣そのもの。
「う、うん、きちんと、相談、し、しておかないと」
テーブルの下にいるアリス先輩も、いつもより声に力がある。
「血で血を洗う惨劇を起こさないためにも、早めに話し合った方がいいわね」
物騒な物言いをする真里亜先輩。さすがに大げさだと思いたいけど、誰一人としてふざけていないということは全体の雰囲気からひしひしと伝わってくる。
こうして、姫歌先輩の一言が発端となり、創作部全員での緊急会議が始まった。
***
二時間後。各々の活動に当てる時間を大幅に割いたことは無駄にならず、みんなが満足する有意義な話し合いができた。
結論として、キスやエッチに関しては当分保留。本題を考えれば消化不良と思えるかもしれないけど、なにせ五人とも初めてなので、無理強いしたり勢いに任せたりせず、焦らずじっくりと機会を待つことに。
長々と議論したわりには現状維持に落ち着いたものの、全員で相談した結果なので不満はない。それどころか、いまの状態がベストであると明白になって安心を得られた。
「これから悠理は大変ね❤ 四人も恋人がいるんだから❤」
「うんうんっ、誰かをひいきしちゃダメだよ~!」
「ぜ、全員を、大切にしてね」
「優しくするのに疲れたら、遠慮せずあたしを痛め付けなさい」
入学する前はこんなことになるなんて夢にも思わなかったけど、これは紛れもない現実だ。
なにがなんでも、先輩たちを悲しませるような結末にはしない。
「安心してください! 頼りない後輩ですけど、絶対に後悔はさせません!」
私は大きく息を吸い、いままでで一番声に力を乗せて宣言した。
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