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210話 食後のおしゃべり
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「ふ~っ、お腹いっぱい。ちょっと食べ過ぎたかも」
晩ごはんを食べ終えて後片付けを済ませた後、あたしはソファに体を預けてだらしない姿勢でくつろいでいた。
今日の献立は、炊き込みごはん、豆腐とネギのお味噌汁、二種類の唐揚げと大量の千切りキャベツ。
唐揚げは醤油ベースをあたしが、塩ベースをミミちゃんがそれぞれ担当して作った。
「これはしばらく動けませんね」
隣に座るミミちゃんが、困ったように笑いながら言う。
唐揚げは少し多めに作ったとはいえ、今日食べきるつもりだったからいいとして……。
半分ほどおにぎりにしてから冷凍する予定だった炊き込みごはんを、半分置いておくどころか一粒も残さず完食してしまったのは完全に誤算だった。
「お風呂はしばらくお預けだね~」
今日はホームセンターで買ったヒノキの入浴剤を使うことになっているので、お風呂に入る時が来るのをワクワクしながら待っていた。
ただでさえ食後すぐの入浴は危険とされているので、今日の満腹具合だと普段以上に時間を空けた方がよさそうだ。
「というわけでミミちゃん、大人の食後の運動……する?」
「大人の?」
「『大人の』って付けると、なんとなくエッチな雰囲気出そうって思ったんだけどな~。なんか語呂悪かったかも。もう少し時間を置いてお腹の様子が落ち着いてきたら、ツイスターゲームでもする?」
「多少時間を空けたとしても、食後にやったら吐いちゃいますよ」
激しい動きこそ必要としないものの、指示によってはキツい体勢を強いられることもある。
お腹いっぱい食べた後だと、数時間は空けた方がいいかもしれない。
「ん~、確かに。ツイスターゲームは別の機会に持ち越しだね。その時は裸でやろうっ」
「裸で!? 裸でツイスターゲームなんて嫌ですよ、ものすごく恥ずかしいじゃないですか」
あたしの突飛な発言に、ミミちゃんが目を丸くして驚く。
発案しておいてなんだけど、自分でも『裸でツイスターゲーム』という卑猥極まりない発想にはビックリしている。
「恥ずかしいけど、二人きりの時にしかできない特別な遊びって感じで楽しそうじゃない?」
「でも、場合によっては大変なことになっちゃいますよ」
「むしろ大変なことになる可能性の方が高いね。でも、だからこそ燃える! 偶然を装ってミミちゃんを押し倒したい!」
「それなら、わたしだって偶然を装ってユニコちゃんにキスとかしたいです」
「偶然を装わなくても、いつでも好きなだけしていいよ!」
ミミちゃんのかわいすぎる願望に、あたしは飛び跳ねそうになるぐらいテンションが上がる。
気付けばあたしはミミちゃんを抱きしめ、高速で頬ずりをしていた。
三十分ほど経ってから場所をあたしの部屋へと移した後も、他愛ないことを話したり軽いスキンシップをしたり、食後から入浴までの時間をまったりと過ごした。
いよいよこれからお風呂に入るわけだけど、楽しみにしていたヒノキの入浴剤は言わずもがな、裸同士のスキンシップも待ち遠しい。
晩ごはんを食べ終えて後片付けを済ませた後、あたしはソファに体を預けてだらしない姿勢でくつろいでいた。
今日の献立は、炊き込みごはん、豆腐とネギのお味噌汁、二種類の唐揚げと大量の千切りキャベツ。
唐揚げは醤油ベースをあたしが、塩ベースをミミちゃんがそれぞれ担当して作った。
「これはしばらく動けませんね」
隣に座るミミちゃんが、困ったように笑いながら言う。
唐揚げは少し多めに作ったとはいえ、今日食べきるつもりだったからいいとして……。
半分ほどおにぎりにしてから冷凍する予定だった炊き込みごはんを、半分置いておくどころか一粒も残さず完食してしまったのは完全に誤算だった。
「お風呂はしばらくお預けだね~」
今日はホームセンターで買ったヒノキの入浴剤を使うことになっているので、お風呂に入る時が来るのをワクワクしながら待っていた。
ただでさえ食後すぐの入浴は危険とされているので、今日の満腹具合だと普段以上に時間を空けた方がよさそうだ。
「というわけでミミちゃん、大人の食後の運動……する?」
「大人の?」
「『大人の』って付けると、なんとなくエッチな雰囲気出そうって思ったんだけどな~。なんか語呂悪かったかも。もう少し時間を置いてお腹の様子が落ち着いてきたら、ツイスターゲームでもする?」
「多少時間を空けたとしても、食後にやったら吐いちゃいますよ」
激しい動きこそ必要としないものの、指示によってはキツい体勢を強いられることもある。
お腹いっぱい食べた後だと、数時間は空けた方がいいかもしれない。
「ん~、確かに。ツイスターゲームは別の機会に持ち越しだね。その時は裸でやろうっ」
「裸で!? 裸でツイスターゲームなんて嫌ですよ、ものすごく恥ずかしいじゃないですか」
あたしの突飛な発言に、ミミちゃんが目を丸くして驚く。
発案しておいてなんだけど、自分でも『裸でツイスターゲーム』という卑猥極まりない発想にはビックリしている。
「恥ずかしいけど、二人きりの時にしかできない特別な遊びって感じで楽しそうじゃない?」
「でも、場合によっては大変なことになっちゃいますよ」
「むしろ大変なことになる可能性の方が高いね。でも、だからこそ燃える! 偶然を装ってミミちゃんを押し倒したい!」
「それなら、わたしだって偶然を装ってユニコちゃんにキスとかしたいです」
「偶然を装わなくても、いつでも好きなだけしていいよ!」
ミミちゃんのかわいすぎる願望に、あたしは飛び跳ねそうになるぐらいテンションが上がる。
気付けばあたしはミミちゃんを抱きしめ、高速で頬ずりをしていた。
三十分ほど経ってから場所をあたしの部屋へと移した後も、他愛ないことを話したり軽いスキンシップをしたり、食後から入浴までの時間をまったりと過ごした。
いよいよこれからお風呂に入るわけだけど、楽しみにしていたヒノキの入浴剤は言わずもがな、裸同士のスキンシップも待ち遠しい。
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