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207話 粘土で遊ぶ!②
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ミミちゃんとイチャイチャしていると、気付けば配信開始予定まであと数分という時刻になっていた。
機材関係は問題なし。粘土は多めに用意したから、二人で使っても余裕で足りる。
ふと隣を見ると、偶然にもミミちゃんもちょうどこちらに視線を向けた。
「ちゅっ」
一息つく間もなく顔を近付け、おもむろに唇を奪う。
ぷるんとした唇の感触を心行くまで堪能している時間はさすがに残っていないから、続きは配信後のお楽しみに取っておく。
スタンドにセットした配信チェック用のスマホをノートパソコンの隣に置いて、配信をスタート。
「みんな、こんユニ~! 今日は告知通り粘土で遊ぶんだけど、その前に急遽決まった特別ゲストを紹介するよ! 誰か分かるかな~?」
『ミミちゃん』
『ミミちゃんかな』
『ネココちゃん?』
『ミミちゃんでしょ』
『エリナ先輩』
『ミミちゃん』
『シャテーニュ先輩』
『ミミちゃんに一票』
『多分ミミちゃん』
『スノウちゃん』
『ミミちゃん』
一つ一つを目で追うのが難しい勢いでコメントが流れる中、ミミちゃんだと予想する人が明らかに一番多いことだけはハッキリと分かった。
「正解はミミちゃんでした~! いきなり誘ったにもかかわらず快く承諾してくれた、魔神だけど天使なミミちゃん! まずは粘土にかける意気込みを語ってもらってもいいかな?」
「い、意気込みですか!? えっと……が、頑張りますっ」
「突然の質問に戸惑うミミちゃんもかわいい! ちなみに、ミミちゃんには粘土を使うとしか言ってないんだよ~。いきなり意気込みを聞かれても、わけわかんないよね」
『焦る姿が見たくて無茶振りしたのか』
『ユニコーンなのに悪魔のようなことを……』
『でも確かに慌てるミミちゃんかわいかった』
「じゃあ、次はユニコちゃんの意気込みを聞かせてください。あっ、ユニコちゃんの同期の闇神ミミです、よろしくお願いしますっ」
意趣返しを試みつつ、思い出したかのように自己紹介を付け足すミミちゃん。
まったく配信に関係ないんだけど、ミミちゃん相変わらずめちゃくちゃいい匂いする。
これから袋を開けて粘土の独特な香りが解き放たれても、それを打ち消してくれるんじゃないかってぐらい、ミミちゃんの匂いをハッキリと感じる。
ムラムラしてきた。いや、ムラムラしているからこそ、匂いを強く意識しているのかもしれない。
どうしよう、いますぐエッチしたい。
いやいや、落ち着けあたし。配信が始まったばかりなのに、変なこと考えちゃダメだ。
「ユニコちゃん?」
ミミちゃんに名前を呼ばれて、ハッと我に返る。
そうだ、意気込みを聞かれたんだった。
「ごめんごめん、真剣に考えてたら黙り込んじゃった。あたしの意気込みは、完璧なおっぱいを作る!」
真剣だったのは確かなので、言い訳ではあるけど嘘はついていないはず。
意気込みについては、とっさに浮かんだのをそのまま口にした。
『!?』
『いまなんて?』
『躊躇なく言ったなぁ』
『粘土に触る前から雲行きが怪しくなってきた』
『肌っぽくない色ならセーフかも』
コメント欄がざわつき、ミミちゃんが不安そうな雰囲気をにじませる中、あたしは粘土の袋を手に取り開封する。
果たしておっぱいは無事に完成するのか、完成したとして無事に配信を終えられるのか。
その答えは、いまのあたしには分からない。
機材関係は問題なし。粘土は多めに用意したから、二人で使っても余裕で足りる。
ふと隣を見ると、偶然にもミミちゃんもちょうどこちらに視線を向けた。
「ちゅっ」
一息つく間もなく顔を近付け、おもむろに唇を奪う。
ぷるんとした唇の感触を心行くまで堪能している時間はさすがに残っていないから、続きは配信後のお楽しみに取っておく。
スタンドにセットした配信チェック用のスマホをノートパソコンの隣に置いて、配信をスタート。
「みんな、こんユニ~! 今日は告知通り粘土で遊ぶんだけど、その前に急遽決まった特別ゲストを紹介するよ! 誰か分かるかな~?」
『ミミちゃん』
『ミミちゃんかな』
『ネココちゃん?』
『ミミちゃんでしょ』
『エリナ先輩』
『ミミちゃん』
『シャテーニュ先輩』
『ミミちゃんに一票』
『多分ミミちゃん』
『スノウちゃん』
『ミミちゃん』
一つ一つを目で追うのが難しい勢いでコメントが流れる中、ミミちゃんだと予想する人が明らかに一番多いことだけはハッキリと分かった。
「正解はミミちゃんでした~! いきなり誘ったにもかかわらず快く承諾してくれた、魔神だけど天使なミミちゃん! まずは粘土にかける意気込みを語ってもらってもいいかな?」
「い、意気込みですか!? えっと……が、頑張りますっ」
「突然の質問に戸惑うミミちゃんもかわいい! ちなみに、ミミちゃんには粘土を使うとしか言ってないんだよ~。いきなり意気込みを聞かれても、わけわかんないよね」
『焦る姿が見たくて無茶振りしたのか』
『ユニコーンなのに悪魔のようなことを……』
『でも確かに慌てるミミちゃんかわいかった』
「じゃあ、次はユニコちゃんの意気込みを聞かせてください。あっ、ユニコちゃんの同期の闇神ミミです、よろしくお願いしますっ」
意趣返しを試みつつ、思い出したかのように自己紹介を付け足すミミちゃん。
まったく配信に関係ないんだけど、ミミちゃん相変わらずめちゃくちゃいい匂いする。
これから袋を開けて粘土の独特な香りが解き放たれても、それを打ち消してくれるんじゃないかってぐらい、ミミちゃんの匂いをハッキリと感じる。
ムラムラしてきた。いや、ムラムラしているからこそ、匂いを強く意識しているのかもしれない。
どうしよう、いますぐエッチしたい。
いやいや、落ち着けあたし。配信が始まったばかりなのに、変なこと考えちゃダメだ。
「ユニコちゃん?」
ミミちゃんに名前を呼ばれて、ハッと我に返る。
そうだ、意気込みを聞かれたんだった。
「ごめんごめん、真剣に考えてたら黙り込んじゃった。あたしの意気込みは、完璧なおっぱいを作る!」
真剣だったのは確かなので、言い訳ではあるけど嘘はついていないはず。
意気込みについては、とっさに浮かんだのをそのまま口にした。
『!?』
『いまなんて?』
『躊躇なく言ったなぁ』
『粘土に触る前から雲行きが怪しくなってきた』
『肌っぽくない色ならセーフかも』
コメント欄がざわつき、ミミちゃんが不安そうな雰囲気をにじませる中、あたしは粘土の袋を手に取り開封する。
果たしておっぱいは無事に完成するのか、完成したとして無事に配信を終えられるのか。
その答えは、いまのあたしには分からない。
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