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180話 半身浴の前にイチャイチャする!
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今日はこれからミミちゃんと一緒に半身浴を行う。
お昼ごはんを食べた後、リビングでボーッとしてる時に思い付いて、そのまま実行に移すことになった。
二人で半身浴ということで、湯船に張るお湯の量はかなり少なめ。
リモコンで操作してから、間を置かずに着替えを持って脱衣所へ。
「ミミちゃん、あたしが脱がせてあげよっか? エッチする時みたいに」
「じ、自分で脱ぎますよ」
付け加えた言葉が影響したのか、ミミちゃんは赤面しながらあたしに背を向けて服に手をかけた。
あんまりしつこいのもどうかと思い、この場は素直に諦めておく。
あたしはササッと脱衣を済ませると、一足先に浴室へ足を踏み入れ、湯船の様子を確かめる。
「さすがにちょっと早かったかな~」
もう少しのんびりしていてもよかったかもしれない。
もしくは、お湯の量を確認してから脱ぐべきだった。
いくら二人とはいえ、底から数センチ程度のお湯では少なすぎる。
先に体を洗おうにも、シャワーでお湯を使っている間は湯船のお湯張りが中断されてしまう。
とはいえ裸のままジッとしてるのもどうかと思うし、脱いだ服をまた着るのも……。
「よし! ミミちゃん、お湯張りが終わるまでイチャイチャしよう!」
一歩戻って再び脱衣所の床を踏みつつ、ふと浮かんだ考えを口にする。
普段から同じような展開になることが割とあるからこそ浮かんだんだろうけど、我ながら名案だ。
お湯張りが終わるまで体を冷やさずに済むし、時間を無駄にすることも避けられる。
「はいっ、イチャイチャしましょう」
イチャイチャすることに心から賛同してくれたのか、それともあたしの大声につられたのか。
笑顔だし心なしか瞳が輝いて見えるので、これは前者で間違いない。
「大好き~っ!」
好意を伝えつつガバッと抱き着く。
すると、ミミちゃんは抱きしめ返しながら「わたしも大好きですっ」と明るく弾んだ声で言ってくれた。
脱衣所というやや手狭な空間の中、言葉と体で愛を語り合う。
***
設定した湯量が浴槽に溜まってリモコンから案内の音声が流れ、あたしとミミちゃんは二人きりの世界から戻ってきた。
「つい夢中になっちゃったね。すっかり汗だくだよ~」
「いまシャワーを浴びたらきっと気持ちいいですよ」
密着しながらキスしたり体を触り合ったり擦り合わせたりしていたから、全身がポカポカと温かい。
我に返ってようやく、汗で髪が肌に張り付く不快感に気付く。
ミミちゃんの言う通り、この状態でシャワーを浴びるのはきっと気持ちいい。
「それじゃあ、体をきれいにして半身浴を楽しもうっ。あっ、そうだ! 洗いっこする? それとも自分で洗いたい?」
「洗いっこしたいです」
照れ臭そうにしながらも、返事のタイミングは瞬きする隙もないぐらいの即答だった。
「決まりだねっ、隅々までしっかり念入りに洗っちゃうよ~!」
そして、あたしとミミちゃんは半身浴をする前にお互いの体を丁寧に洗った。
宣言した通り隅々まで、しっかり、念入りに、スポンジではなく素手で。
お昼ごはんを食べた後、リビングでボーッとしてる時に思い付いて、そのまま実行に移すことになった。
二人で半身浴ということで、湯船に張るお湯の量はかなり少なめ。
リモコンで操作してから、間を置かずに着替えを持って脱衣所へ。
「ミミちゃん、あたしが脱がせてあげよっか? エッチする時みたいに」
「じ、自分で脱ぎますよ」
付け加えた言葉が影響したのか、ミミちゃんは赤面しながらあたしに背を向けて服に手をかけた。
あんまりしつこいのもどうかと思い、この場は素直に諦めておく。
あたしはササッと脱衣を済ませると、一足先に浴室へ足を踏み入れ、湯船の様子を確かめる。
「さすがにちょっと早かったかな~」
もう少しのんびりしていてもよかったかもしれない。
もしくは、お湯の量を確認してから脱ぐべきだった。
いくら二人とはいえ、底から数センチ程度のお湯では少なすぎる。
先に体を洗おうにも、シャワーでお湯を使っている間は湯船のお湯張りが中断されてしまう。
とはいえ裸のままジッとしてるのもどうかと思うし、脱いだ服をまた着るのも……。
「よし! ミミちゃん、お湯張りが終わるまでイチャイチャしよう!」
一歩戻って再び脱衣所の床を踏みつつ、ふと浮かんだ考えを口にする。
普段から同じような展開になることが割とあるからこそ浮かんだんだろうけど、我ながら名案だ。
お湯張りが終わるまで体を冷やさずに済むし、時間を無駄にすることも避けられる。
「はいっ、イチャイチャしましょう」
イチャイチャすることに心から賛同してくれたのか、それともあたしの大声につられたのか。
笑顔だし心なしか瞳が輝いて見えるので、これは前者で間違いない。
「大好き~っ!」
好意を伝えつつガバッと抱き着く。
すると、ミミちゃんは抱きしめ返しながら「わたしも大好きですっ」と明るく弾んだ声で言ってくれた。
脱衣所というやや手狭な空間の中、言葉と体で愛を語り合う。
***
設定した湯量が浴槽に溜まってリモコンから案内の音声が流れ、あたしとミミちゃんは二人きりの世界から戻ってきた。
「つい夢中になっちゃったね。すっかり汗だくだよ~」
「いまシャワーを浴びたらきっと気持ちいいですよ」
密着しながらキスしたり体を触り合ったり擦り合わせたりしていたから、全身がポカポカと温かい。
我に返ってようやく、汗で髪が肌に張り付く不快感に気付く。
ミミちゃんの言う通り、この状態でシャワーを浴びるのはきっと気持ちいい。
「それじゃあ、体をきれいにして半身浴を楽しもうっ。あっ、そうだ! 洗いっこする? それとも自分で洗いたい?」
「洗いっこしたいです」
照れ臭そうにしながらも、返事のタイミングは瞬きする隙もないぐらいの即答だった。
「決まりだねっ、隅々までしっかり念入りに洗っちゃうよ~!」
そして、あたしとミミちゃんは半身浴をする前にお互いの体を丁寧に洗った。
宣言した通り隅々まで、しっかり、念入りに、スポンジではなく素手で。
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