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164話 ギリギリ健全かもしれない我慢比べ②
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「お待たせしました、もう大丈夫です」
熾烈を極めた我慢比べによるミミちゃんへのダメージは、水分補給と休憩を挟むことで無事に解消された。
乱れていた息はすっかり整い、上気していた頬も普段通りの色合いに戻っている。
「それにしても、派手にイっちゃったね~。ほら、シーツもこんなことに……」
「っ!? そ、そんなにハッキリ言わないでくださいっ」
ミミちゃんの顔が、一瞬にして先ほど以上に赤くなった。
恥ずかしがる様子がまたかわいらしく、いつまでも眺めていたい。
「まったく、盤外戦術なんて卑怯だよね」
「ユニコちゃんが言えることじゃないですよ」
「あはは、ごめんごめん」
「でも、シーツの件は完全にわたしのせいですから、ちゃんと責任を持ってきれいにしますね」
「きれいに? むしろいまの状態が最高だと思ってるけど」
我ながら変態じみた発言だけど、本心なのだから仕方ない。
「そ、そんなこと言われても、素直に喜べないです」
この瞬間、あたしはミミちゃんの照れ顔をさりげなくスマホで撮影。
動揺するミミちゃんの口をキスで塞ぎ、しばらく恋人同士の甘い時間を楽しんだ後、真面目に今日の本題へと話を戻す。
「さぁ、次はミミちゃんが攻める番だよ~」
「胸とお股以外はどこでもいいんですよね?」
「うんっ。正確には、乳首はダメだけどそこを避けておっぱいを触ったり揉んだりするのはセーフ!」
「了解です。さっそく始めてもいいですか?」
「いいよ~。裸になった方がいい?」
「そのままで大丈夫です、わたしが選んだのは耳ですから」
「耳……なるほど、これは一筋縄じゃいかないかも」
耳はあたしにとって弱点と呼べるような場所であり、当然ながらミミちゃんは誰よりも詳しく知っている。
いつもなら甘く痺れるような快楽を受け入れるところだけど、今回はそれに耐えなければならない。
開始前にして、三分という制限時間が果てしない長さのように思えてきた。
「それじゃあ、始めますね」
ミミちゃんはそう言いもって、タイマーをスタートさせた。
ベッドに腰かけたまま、横からあたしの体をギュッと抱きしめ、左耳に顔を近付ける。
いい匂いがふわっと香り、押し付けられたおっぱいの柔らかさが心地いい。
最愛の人による抱擁は、相変わらず例えようのない安心感と興奮をもたらしてくれる。
「はむっ」
不意に始まる、耳への攻撃。
初手は軽く歯を当てる程度の甘噛みだった。
痛みを感じない絶妙な力加減による優しい刺激と、ぷるんとした唇の感触が同時に襲ってくる。
正直に言って、めちゃくちゃ気持ちいい。
「んっ……ちゅっ、ちゅっ……」
今度は耳のいろんなところにキス……っ!
油断していたわけじゃないけど、まさかここまで簡単に追い込まれるなんて。
どうにかギリギリのところで踏ん張っているものの、ほんの少しでも気を緩めれば声が漏れてしまいそうだ。
体の奥が熱を帯び、切なさを訴えかけてくる。
いつ限界を迎えてもおかしくない状態なのに、ミミちゃんは再び甘噛みを始めた。
ダメ……もう……声、出ちゃう……っ。
「……ふー」
耳に息を吹きかけられた瞬間、あたしはミミちゃん以外の人には絶対に聞かせられないような声で悲鳴を上げてしまった。
「うぅ、負けた~っ。気持ちよかったけど悔しい!」
あと、自分でもビックリするぐらいエッチな声が出て、なんか恥ずかしい。
先攻後攻共に攻め手が勝利を収め、一回戦は引き分けという形で終了した。
「二回戦もやりますか?」
「うんっ、やる!」
こうしてあたしたちは、配信の企画案をブラッシュアップするという大義名分のもと、特殊な我慢比べを夜遅くまで大いに楽しんだ。
熾烈を極めた我慢比べによるミミちゃんへのダメージは、水分補給と休憩を挟むことで無事に解消された。
乱れていた息はすっかり整い、上気していた頬も普段通りの色合いに戻っている。
「それにしても、派手にイっちゃったね~。ほら、シーツもこんなことに……」
「っ!? そ、そんなにハッキリ言わないでくださいっ」
ミミちゃんの顔が、一瞬にして先ほど以上に赤くなった。
恥ずかしがる様子がまたかわいらしく、いつまでも眺めていたい。
「まったく、盤外戦術なんて卑怯だよね」
「ユニコちゃんが言えることじゃないですよ」
「あはは、ごめんごめん」
「でも、シーツの件は完全にわたしのせいですから、ちゃんと責任を持ってきれいにしますね」
「きれいに? むしろいまの状態が最高だと思ってるけど」
我ながら変態じみた発言だけど、本心なのだから仕方ない。
「そ、そんなこと言われても、素直に喜べないです」
この瞬間、あたしはミミちゃんの照れ顔をさりげなくスマホで撮影。
動揺するミミちゃんの口をキスで塞ぎ、しばらく恋人同士の甘い時間を楽しんだ後、真面目に今日の本題へと話を戻す。
「さぁ、次はミミちゃんが攻める番だよ~」
「胸とお股以外はどこでもいいんですよね?」
「うんっ。正確には、乳首はダメだけどそこを避けておっぱいを触ったり揉んだりするのはセーフ!」
「了解です。さっそく始めてもいいですか?」
「いいよ~。裸になった方がいい?」
「そのままで大丈夫です、わたしが選んだのは耳ですから」
「耳……なるほど、これは一筋縄じゃいかないかも」
耳はあたしにとって弱点と呼べるような場所であり、当然ながらミミちゃんは誰よりも詳しく知っている。
いつもなら甘く痺れるような快楽を受け入れるところだけど、今回はそれに耐えなければならない。
開始前にして、三分という制限時間が果てしない長さのように思えてきた。
「それじゃあ、始めますね」
ミミちゃんはそう言いもって、タイマーをスタートさせた。
ベッドに腰かけたまま、横からあたしの体をギュッと抱きしめ、左耳に顔を近付ける。
いい匂いがふわっと香り、押し付けられたおっぱいの柔らかさが心地いい。
最愛の人による抱擁は、相変わらず例えようのない安心感と興奮をもたらしてくれる。
「はむっ」
不意に始まる、耳への攻撃。
初手は軽く歯を当てる程度の甘噛みだった。
痛みを感じない絶妙な力加減による優しい刺激と、ぷるんとした唇の感触が同時に襲ってくる。
正直に言って、めちゃくちゃ気持ちいい。
「んっ……ちゅっ、ちゅっ……」
今度は耳のいろんなところにキス……っ!
油断していたわけじゃないけど、まさかここまで簡単に追い込まれるなんて。
どうにかギリギリのところで踏ん張っているものの、ほんの少しでも気を緩めれば声が漏れてしまいそうだ。
体の奥が熱を帯び、切なさを訴えかけてくる。
いつ限界を迎えてもおかしくない状態なのに、ミミちゃんは再び甘噛みを始めた。
ダメ……もう……声、出ちゃう……っ。
「……ふー」
耳に息を吹きかけられた瞬間、あたしはミミちゃん以外の人には絶対に聞かせられないような声で悲鳴を上げてしまった。
「うぅ、負けた~っ。気持ちよかったけど悔しい!」
あと、自分でもビックリするぐらいエッチな声が出て、なんか恥ずかしい。
先攻後攻共に攻め手が勝利を収め、一回戦は引き分けという形で終了した。
「二回戦もやりますか?」
「うんっ、やる!」
こうしてあたしたちは、配信の企画案をブラッシュアップするという大義名分のもと、特殊な我慢比べを夜遅くまで大いに楽しんだ。
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