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77話 新人歓迎コラボ①
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三期生の二人がデビューしてから、十数日が経過した。
「というわけで、歓迎会として全員でコラボすることになったよ~! 今日はなんと、ガールズパーティのみんなで協力して家を建てます! 通話はずっと繋ぎっぱなしだから、好きな枠で見てね~。六窓してくれてもいいよ!」
配信が始まるや否や、あいさつに先んじて今回の趣旨を告げる。
世界的に人気なクラフトゲームの中で、メンバー全員が使える大きな家を建てようという企画だ。
発案者はあたし。みんなでコラボしたいと思って連絡したら快くオッケーしてくれて、話し合いを経て今日に至った。
「じゃあ、デビュー順にあいさつしてもらおうかな~。意気込みとかも言ってもらえると嬉しいかも。まずはエリナ先輩、よろしく!」
「人数が多いから手短に済ますわね。ごきげんよう豚共、皇エリナよ! 今日はのんびり家を作りながら、適度に後輩を調教していきたいと思ってるわ!」
「その後輩たちに後ろから攻撃されても知らないよ~? さぁ次はシャテーニュ先輩、よろしく!」
最近までシャテーニュ先輩に対して敬語で話していたけど、この前のお出かけ以来タメ口を使うようになっている。
「栗夢シャテーニュだよー。エリナが後輩にパワハラしたら、同期として責任をもって始末するねー」
行動いかんによって四面楚歌な状況になりかねないエリナ先輩は、「望むところよ、かかってきなさい!」と好戦的な態度を示した。
「次はあたし、一角ユニコ! ガールズパーティの数少ない常識人枠として、いい感じにバランスを取っていきたいと思ってるよ~。それじゃ次、ミミちゃん!」
常識人という言動に関して疑問や困惑の声が上がったものの、それらは進行役の権限によりすべてスルーさせてもらう。
「闇神ミミですっ。賑やかなコラボになると思うので、リスナーさんたちもぜひ最後まで楽しんでくださいねっ」
「ミミちゃんっ、あたしたちのベッドは並べて置こうね! 次は今回初コラボのネココちゃん!」
ちなみに、現在拠点として使っている場所でも当然のごとくあたしとミミちゃんのベッドは隣同士に設置されている。
「にゃんにゃんにゃんっ、猫目ネココだにゃん♪ 初めてのコラボで緊張してるけど、先輩たちにイタズラしたいとか考えてるにゃ!」
「開幕からイタズラ予告とはなかなか度胸あるね! それでは最後に、同じく初コラボのスノウちゃん!」
「やぁ、皆の衆。ボクはスノウ・フレイムサンダー。同期のネココや憧れの先輩たちと共に、山よりも巨大な家を作るつもりだ」
「うんうんっ、高さの上限に届くぐらいおっきいのを作ろう!」
全員のあいさつが終わり、さっそくゲームにログインする。
事前にしっかり確認しておいたので、ラグや不具合といったアクシデントもなく、無事に集合できた。
ただし――
「あっ、後ろ!」
集まった場所が悪く、全員が油断していたこともあって、あたしたちはモンスターの自爆に巻き込まれてしまう。
こうして、新人歓迎と親睦会を兼ねた全体コラボは仲よく全滅するところから始まった。
「というわけで、歓迎会として全員でコラボすることになったよ~! 今日はなんと、ガールズパーティのみんなで協力して家を建てます! 通話はずっと繋ぎっぱなしだから、好きな枠で見てね~。六窓してくれてもいいよ!」
配信が始まるや否や、あいさつに先んじて今回の趣旨を告げる。
世界的に人気なクラフトゲームの中で、メンバー全員が使える大きな家を建てようという企画だ。
発案者はあたし。みんなでコラボしたいと思って連絡したら快くオッケーしてくれて、話し合いを経て今日に至った。
「じゃあ、デビュー順にあいさつしてもらおうかな~。意気込みとかも言ってもらえると嬉しいかも。まずはエリナ先輩、よろしく!」
「人数が多いから手短に済ますわね。ごきげんよう豚共、皇エリナよ! 今日はのんびり家を作りながら、適度に後輩を調教していきたいと思ってるわ!」
「その後輩たちに後ろから攻撃されても知らないよ~? さぁ次はシャテーニュ先輩、よろしく!」
最近までシャテーニュ先輩に対して敬語で話していたけど、この前のお出かけ以来タメ口を使うようになっている。
「栗夢シャテーニュだよー。エリナが後輩にパワハラしたら、同期として責任をもって始末するねー」
行動いかんによって四面楚歌な状況になりかねないエリナ先輩は、「望むところよ、かかってきなさい!」と好戦的な態度を示した。
「次はあたし、一角ユニコ! ガールズパーティの数少ない常識人枠として、いい感じにバランスを取っていきたいと思ってるよ~。それじゃ次、ミミちゃん!」
常識人という言動に関して疑問や困惑の声が上がったものの、それらは進行役の権限によりすべてスルーさせてもらう。
「闇神ミミですっ。賑やかなコラボになると思うので、リスナーさんたちもぜひ最後まで楽しんでくださいねっ」
「ミミちゃんっ、あたしたちのベッドは並べて置こうね! 次は今回初コラボのネココちゃん!」
ちなみに、現在拠点として使っている場所でも当然のごとくあたしとミミちゃんのベッドは隣同士に設置されている。
「にゃんにゃんにゃんっ、猫目ネココだにゃん♪ 初めてのコラボで緊張してるけど、先輩たちにイタズラしたいとか考えてるにゃ!」
「開幕からイタズラ予告とはなかなか度胸あるね! それでは最後に、同じく初コラボのスノウちゃん!」
「やぁ、皆の衆。ボクはスノウ・フレイムサンダー。同期のネココや憧れの先輩たちと共に、山よりも巨大な家を作るつもりだ」
「うんうんっ、高さの上限に届くぐらいおっきいのを作ろう!」
全員のあいさつが終わり、さっそくゲームにログインする。
事前にしっかり確認しておいたので、ラグや不具合といったアクシデントもなく、無事に集合できた。
ただし――
「あっ、後ろ!」
集まった場所が悪く、全員が油断していたこともあって、あたしたちはモンスターの自爆に巻き込まれてしまう。
こうして、新人歓迎と親睦会を兼ねた全体コラボは仲よく全滅するところから始まった。
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