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64話 シャテーニュ先輩と特訓
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今日はシャテーニュ先輩を家に招き、コラボでゲーム配信を行う。
プレイするのは、先日の対決企画でもお世話になったレースゲームだ。
あたしとシャテーニュ先輩はチームとしては敵同士だったけど、一時的に無乳同盟として強固な仲間意識で結ばれていた。
無乳同盟は結束の直後に惨敗を喫したものの、まだ滅んだわけではない。
「みんな、おはユニ~! 今日は朝からシャテーニュ先輩と秘密の特訓をするよ!」
「おはよー、栗夢シャテーニュだよー。ユニコちゃんと一緒に頑張るねー」
『おはユニ』
『おはよう!』
『コラボ助かる』
『秘密……?』
『公開特訓で草』
『まな板コンビ待ってました!』
「たくさんのコメントありがと~っ。まな板とか貧乳とかケンカ売ってきてる人は、ゲームでボッコボコにしてあげる! 概要欄に注意事項が書いてあるから、それをしっかり読んでから参加してね!」
「ユニコちゃん、秘密じゃないってツッコまれてるよー」
「みんな細かいこと気にしすぎ! 無乳同盟の宿敵であるエリナ先輩とミミちゃんにバレなきゃいいの! ですよね、シャテーニュ先輩?」
当初の標的であったエリナ先輩に加え、爆乳の持ち主であるミミちゃんも無乳同盟の倒すべき存在として認知されている。
「そうだねー。ただ、二人とも見てるっぽいけど」
「え?」
『せいぜい頑張りなさい』
『隣の部屋から応援してます!』
まさかと思ってコメント欄を注視していると、エリナ先輩とミミちゃんから激励の言葉が送られてきた。
「シャテーニュ先輩、よく気付きましたね」
「実は、待機中にもコメントくれてたんだよねー。ちょうど、ユニコちゃんが少し席を外してた時に」
衝撃の事実を告げられ、あたしは「そうなんですか!?」と思わず声を荒げてしまう。
「もう完全に秘密じゃなくなっちゃったけど、とにかく特訓を始めよう! パスワード公開するよ~!」
あたしとシャテーニュ先輩の準備はすでに整っている。
配信画面に参加用のパスワードを表示すると、数秒と経たずに枠が埋まった。
「一瞬で集まったね。みんなありがとー」
「入れなかった人は、ぜひ次のレースで参加してね!」
「二時間ぐらいの予定だったけど、ユニコちゃんがいいならもっと長くてもいいよ」
「ほんとですか? それじゃあ、思い切って耐久配信にしちゃいます?」
「耐久かー……シャテーニュたちがワンツーフィニッシュするまで終われないとか、どう? 早い段階で達成できたら、予定通り二時間ぐらいで切り上げるってことで」
「いいですねっ、それにしましょう!」
コースを選んでいる間に、配信の内容に変更が加えられることとなった。
「シャテーニュたちってけっこう上手いから、呆気なく達成しちゃうかもねー」
「もしかすると、このレースでワンツーフィニッシュ決めちゃうかもしれませんよ」
リスナーさんたちに胸を借りるという謙虚な気持ちを忘れて調子に乗ってしまった、あたしとシャテーニュ先輩。
この時はまだ、まさか十時間も続くなんて想像すらしていなかった……。
プレイするのは、先日の対決企画でもお世話になったレースゲームだ。
あたしとシャテーニュ先輩はチームとしては敵同士だったけど、一時的に無乳同盟として強固な仲間意識で結ばれていた。
無乳同盟は結束の直後に惨敗を喫したものの、まだ滅んだわけではない。
「みんな、おはユニ~! 今日は朝からシャテーニュ先輩と秘密の特訓をするよ!」
「おはよー、栗夢シャテーニュだよー。ユニコちゃんと一緒に頑張るねー」
『おはユニ』
『おはよう!』
『コラボ助かる』
『秘密……?』
『公開特訓で草』
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「たくさんのコメントありがと~っ。まな板とか貧乳とかケンカ売ってきてる人は、ゲームでボッコボコにしてあげる! 概要欄に注意事項が書いてあるから、それをしっかり読んでから参加してね!」
「ユニコちゃん、秘密じゃないってツッコまれてるよー」
「みんな細かいこと気にしすぎ! 無乳同盟の宿敵であるエリナ先輩とミミちゃんにバレなきゃいいの! ですよね、シャテーニュ先輩?」
当初の標的であったエリナ先輩に加え、爆乳の持ち主であるミミちゃんも無乳同盟の倒すべき存在として認知されている。
「そうだねー。ただ、二人とも見てるっぽいけど」
「え?」
『せいぜい頑張りなさい』
『隣の部屋から応援してます!』
まさかと思ってコメント欄を注視していると、エリナ先輩とミミちゃんから激励の言葉が送られてきた。
「シャテーニュ先輩、よく気付きましたね」
「実は、待機中にもコメントくれてたんだよねー。ちょうど、ユニコちゃんが少し席を外してた時に」
衝撃の事実を告げられ、あたしは「そうなんですか!?」と思わず声を荒げてしまう。
「もう完全に秘密じゃなくなっちゃったけど、とにかく特訓を始めよう! パスワード公開するよ~!」
あたしとシャテーニュ先輩の準備はすでに整っている。
配信画面に参加用のパスワードを表示すると、数秒と経たずに枠が埋まった。
「一瞬で集まったね。みんなありがとー」
「入れなかった人は、ぜひ次のレースで参加してね!」
「二時間ぐらいの予定だったけど、ユニコちゃんがいいならもっと長くてもいいよ」
「ほんとですか? それじゃあ、思い切って耐久配信にしちゃいます?」
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「いいですねっ、それにしましょう!」
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「シャテーニュたちってけっこう上手いから、呆気なく達成しちゃうかもねー」
「もしかすると、このレースでワンツーフィニッシュ決めちゃうかもしれませんよ」
リスナーさんたちに胸を借りるという謙虚な気持ちを忘れて調子に乗ってしまった、あたしとシャテーニュ先輩。
この時はまだ、まさか十時間も続くなんて想像すらしていなかった……。
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