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45話 一生の思い出
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キスと服越しの愛撫を続けているうちに、私たちの体は汗を滲ませるほどの火照りを訴え始めた。
一度体を起こし、布団をベッドの足元へと押しのける。
「脱がすわよ」
「はい、お願いします」
答えると同時に、彩愛先輩が私の服に手をかけた。
一枚一枚、私の体から衣服が取り除かれていく。
数分としないうちに産まれたままの姿を晒すこととなり、それを合図に今度は私が彩愛先輩の服に手を伸ばす。
ベッドの上で裸になった後は、お互いに相手の体をまじまじと見つめ合う。
子供の頃から幾度となく目にしているはずなのに、夢中になって言葉も発せないような状態が続く。
微動だにしないまま時間が過ぎたことで肌寒さを感じ、温もりを求めてギュッと抱きしめ合う。
素肌の温もりによる安心感に包まれる中、不意に彩愛先輩が私の後頭部に手を添えた。
そのまま優しく押し倒され、私は枕に頭を預ける。
彩愛先輩はすかさず覆い被さるような体勢になり、左手で自分の体を支え、右手で私の胸をそっと掴む。
「んっ」
まだ軽く触られただけなのに、想像以上の快楽に嬌声がこぼれる。
いつになく穏やかな手つきで私の胸を揉みながら、彩愛先輩は首筋や肩、鎖骨や胸の谷間と、私の体にキスの雨を降らせていく。
しばらくして全身へのキスを受け終えると、私は指示されたわけでもなく脚を開き、彩愛先輩に熱い視線を送った。
「ふふっ、準備万端って感じね」
彩愛先輩は眼下にある私の秘所を見つめ、一目瞭然の事実をわざわざ口にした。
「い、いちいち言わないでくださいっ。彩愛先輩だって、同じじゃないですか」
そんなやり取りを交わしながら、私たちは最も敏感なところを密着させ、擦り合わせる。
本能のままに動いて幸福感と快楽を貪るように堪能し、普段は絶対に出さないような甘い声を部屋に響かせる。
動きの激しさとは裏腹に、心の中は穏やかな気持ちでいっぱいだ。
五感は彩愛先輩の存在だけを鮮明に捉え、他の一切を意識の外へと放り出す。
私たちは時が経つのも忘れ、身も心も溶け合うような感覚にすべてを委ねた。
一度体を起こし、布団をベッドの足元へと押しのける。
「脱がすわよ」
「はい、お願いします」
答えると同時に、彩愛先輩が私の服に手をかけた。
一枚一枚、私の体から衣服が取り除かれていく。
数分としないうちに産まれたままの姿を晒すこととなり、それを合図に今度は私が彩愛先輩の服に手を伸ばす。
ベッドの上で裸になった後は、お互いに相手の体をまじまじと見つめ合う。
子供の頃から幾度となく目にしているはずなのに、夢中になって言葉も発せないような状態が続く。
微動だにしないまま時間が過ぎたことで肌寒さを感じ、温もりを求めてギュッと抱きしめ合う。
素肌の温もりによる安心感に包まれる中、不意に彩愛先輩が私の後頭部に手を添えた。
そのまま優しく押し倒され、私は枕に頭を預ける。
彩愛先輩はすかさず覆い被さるような体勢になり、左手で自分の体を支え、右手で私の胸をそっと掴む。
「んっ」
まだ軽く触られただけなのに、想像以上の快楽に嬌声がこぼれる。
いつになく穏やかな手つきで私の胸を揉みながら、彩愛先輩は首筋や肩、鎖骨や胸の谷間と、私の体にキスの雨を降らせていく。
しばらくして全身へのキスを受け終えると、私は指示されたわけでもなく脚を開き、彩愛先輩に熱い視線を送った。
「ふふっ、準備万端って感じね」
彩愛先輩は眼下にある私の秘所を見つめ、一目瞭然の事実をわざわざ口にした。
「い、いちいち言わないでくださいっ。彩愛先輩だって、同じじゃないですか」
そんなやり取りを交わしながら、私たちは最も敏感なところを密着させ、擦り合わせる。
本能のままに動いて幸福感と快楽を貪るように堪能し、普段は絶対に出さないような甘い声を部屋に響かせる。
動きの激しさとは裏腹に、心の中は穏やかな気持ちでいっぱいだ。
五感は彩愛先輩の存在だけを鮮明に捉え、他の一切を意識の外へと放り出す。
私たちは時が経つのも忘れ、身も心も溶け合うような感覚にすべてを委ねた。
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