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第9章
第85話 宣戦布告※
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翌日。午前の授業を終えた私はすぐに席を立ち、廊下へと出た。
隅の方で待っていると、昼食を取るためにぞろぞろと生徒たちが教室から出てくる。その中にはもちろん、殿下とスピネルの姿もある。
二人にどことなく緊張感が感じられるのは、私が予め「昼食の時に話がしたい」と言っておいたからだろう。
武芸大会の件なのはすぐに分かったはずだ。
しかし二人が私へと近付くよりも早く、ある男子生徒が私の前に立った。
真面目そうな顔を固く強張らせた彼の名前はエンスタット。同じクラスの魔術師課程の男子だ。
…一体何の用事だろう?
彼は魔術師課程かつ読書好きと私と共通点が多かったので、前世ではそれなりに親しくしていたのだが、今世ではほとんど会話していない…と言うより避けられている。
まだ入学したばかりの頃に話しかけてみたところ、ろくに話をしない内に逃げられてしまい、ちょっとショックだった。
そして彼は、前世では身長こそ高いものの私とそう変わらないようなヒョロヒョロ体型だったはずなのに、今世では入学後みるみる逞しくなり、今では驚きのビルドアップを果たしていた。
騎士課程の生徒でもそういない見事な筋肉だ。
しかも、いつもどこか自信なさげな様子だったのが堂々とするようにもなっていて、それが少々気になってはいたのだが。
「…リナーリア殿!」
「はい!?」
エンスタットに大声で名前を呼ばれ、思わず背筋を正して返事をする。
「武芸大会で今年より新設されるタッグ部門に、貴女もエントリーされると聞いたが本当だろうか!」
「は、はい。本当です」
こくこくとうなずく。すごく声がでかい。
周囲の生徒も足を止めて注目しているし、殿下とスピネルも何事かとこちらを見ている。
「実は某もタッグ部門にエントリーいたす所存なのです!貴女とは、正々堂々戦いたい!」
「あ、はい」
なるほど、宣戦布告か。
しかしこいつ、こんなキャラだったか…?見た目どころか口調も違ってないか?
するとエンスタットはくわっ!と目を見開き、私を正面から見据えた。
「…そして、もし貴女に某が勝利できたなら、結婚を前提にお付き合いをしていただきたい!!!!」
「………。はい?」
私はぽかんとして口を開けてしまった。
周囲もシーンと静まり返っている。
一体何の冗談かと思うが、エンスタットの顔は真剣にしか見えない。
「見ていただきたい。某のこの上腕二頭筋」
エンスタットはおもむろに腕をまくりあげると、むきっ、と力こぶを作ってみせた。
「えっと…、とても素晴らしいです」
気圧されつつもとりあえず褒める。力強く盛り上がった良い筋肉だ。
「某はリナーリア殿の話を聞き、筋トレを始めました。そして、筋肉の素晴らしさに目覚めたのです」
それは私が食堂でブーランジェ公爵を褒めちぎった時の話だろうか…?
確かにあれ以来、一部で筋トレブームが起こっているとは聞いていたが。
「筋肉に目覚めたおかげで、某の人生は変わりました…ガリガリと馬鹿にされていた身体には肉がつくようになり、そのせいか背筋が伸びました」
「はあ」
それは実にめでたいことだと思う。と言うか羨ましい。
前世の私も筋トレをやってみた事があるが、いくら頑張っても大して効果が出なかったのである。
一緒にやっていた殿下だけがどんどん逞しくなっていったのには泣いた。
剣の師匠のペントランドには「食べる量が足りないから筋肉がつかないのですぞ」と言われたが、少食なのはどうにもならなかった。食べたくても入っていかないし、無理に食べればお腹を壊す。
胃腸は鍛えたくても鍛えようがなかった。諦めるしかなかった。
殿下は「無理はするな。人には向き不向きがあるんだ」と慰めてくれた。
やはり殿下はお優しかった…。
「…筋肉のおかげで某は己に自信が持てるようになり、物事に前向きになりました」
そう話す声で、私は我に返った。
いかん、つい前世の思い出に浸ってしまっていたが、現実逃避している場合じゃない。
「これも全て、貴女が筋肉の良さに気付かせてくれたからであります!」
エンスタットは陶酔した顔で熱弁を振るっている。なんか知らんが筋肉愛がすごい。
そして、胸に手を当ててこう言った。
「貴女は我が女神…いや、筋肉女神である!!!」
「……」
私の意識は再び遠い空へ羽ばたこうとしていた。
…今なんと?
何言ってるんだとか意味が分からんとか以前に、筋肉女神て。
なにそれ?
「某ごときでは、女神に釣り合わない事は承知しております…しかし、一度でいいから某にもチャンスをいただきたいのです!!」
「……」
「…マジかよ」
「筋肉女神…?」
「よりによって彼女に…」
「すげえ…勇者かよ…」
ぼそぼそと囁く声が聞こえる。
勇者ってなんだ。私は魔王か何かか。
内心でツッコミを入れつつ、何とか抜け出しそうになった魂を引き戻す。
内容はともかく彼本人は真面目に話をしているらしいので、何か返事をしなければと思うが、あまりの衝撃に頭が回らない。
筋肉女神て。
一体何と答えれば…と必死に考え、私はふと気が付いた。
別に深く考える必要はないのではなかろうか。
「分かりました。いいですよ」
そう言ってうなずいた私に、エンスタットの後ろのスピネルが「はあ!??」と声を上げた。
周囲の生徒たちもぎょっとしている。
「了承して頂けるのか」
「はい」
ただの交際ならともかく結婚を前提とまで言われたのは初めてだったので、私もつい動揺してしまったが、彼の言った条件は「自分が勝ったら」だ。
つまり、負けなければいいのである。
そこに突然、静まり返った空気をぶち破る高らかな拍手の音が聞こえてきた。
「素晴らしい!君の勇気と心意気は実に見事だ。称賛に値する!!」
ぱちぱちと手を叩きながら歩み寄ってきたのはスフェン先輩だ。
先輩とは今朝早く一緒に職員室に行き大会のエントリー票を提出してきたのだが、自分からも殿下やスピネルに挨拶がしたいとの事だったので、これから共に昼食を取る予定だった。
どうやら迎えに来てくれたらしい。
「君の勇気に敬意を表し、僕もまた正々堂々と君を迎え討つと誓おうじゃないか!」
「な、なんですと?」
いきなり出てきたスフェン先輩に、エンスタットは理解が追いつかないらしい。目を白黒させている。
「おっと、自己紹介が遅れたね!僕はスフェン・ゲータイト、2年だ。そして、僕こそが彼女を守る騎士…今回の大会での、リナーリア君のパートナーだよ!!」
びしっ!と何やら格好良いポーズを取る先輩に、周囲がざわめいた。
「何と…」とエンスタットが驚き、殿下とスピネルが急いで私に近寄ってくる。
「本当か、リナーリア」
「あいつと組むのか!?」
「ええ、今朝先輩とエントリーを済ませて来ました。本当はこれからそれを二人にお話しようと思ってたんですが…」
まだ話は途中である。
もう一度エンスタットの方を見ると、彼は表情を引き締めてうなずいた。
「…承知しました。相手が誰であろうと某のやる事は変わりません。良い勝負をいたしましょう」
「はい。大会で戦える事を楽しみにしています」
何とか気を取り直し微笑みを返した私に、エンスタットは一礼をして去って行った。
彼の後ろ姿を見送ってから、スフェン先輩は私の横に立って肩を抱く。
「そういう事なんだ、王子殿下、スピネル君。悪いけど、今回彼女が選んだ騎士はこの僕なのさ」
先輩がパチリとウィンクを飛ばし、スピネルは驚いた顔でしばらく固まっていたが、慌てて隣の殿下の肩を揺さぶった。
「おい殿下、呆けてる場合じゃねえ!こうなったら俺らで組んで出るぞ!!」
「えっ?ああ。…そ、そうだな。そうしよう」
呆然としていた殿下が我に返ってうなずく。
「え!?二人で組むんですか!?」
私はつい非難するような声を上げてしまった。
「だったら最初からそうすれば良かったじゃないですか!」
それなら何も問題なかったし喧嘩もしなくて済んだのにと言う私に、スピネルが「うるせえ!このバカ!」と怒鳴る。
「誰のせいで負けられなくなったと思ってんだ!」
「何でですか!貴方には関係ないでしょう!」
「す、スピネルの言う通りだ。負ける訳にはいかない」
言い合う私とスピネル、それからやけに動揺した様子の殿下を見ながら、スフェン先輩は「楽しい大会になりそうだねえ」と言って笑った。
隅の方で待っていると、昼食を取るためにぞろぞろと生徒たちが教室から出てくる。その中にはもちろん、殿下とスピネルの姿もある。
二人にどことなく緊張感が感じられるのは、私が予め「昼食の時に話がしたい」と言っておいたからだろう。
武芸大会の件なのはすぐに分かったはずだ。
しかし二人が私へと近付くよりも早く、ある男子生徒が私の前に立った。
真面目そうな顔を固く強張らせた彼の名前はエンスタット。同じクラスの魔術師課程の男子だ。
…一体何の用事だろう?
彼は魔術師課程かつ読書好きと私と共通点が多かったので、前世ではそれなりに親しくしていたのだが、今世ではほとんど会話していない…と言うより避けられている。
まだ入学したばかりの頃に話しかけてみたところ、ろくに話をしない内に逃げられてしまい、ちょっとショックだった。
そして彼は、前世では身長こそ高いものの私とそう変わらないようなヒョロヒョロ体型だったはずなのに、今世では入学後みるみる逞しくなり、今では驚きのビルドアップを果たしていた。
騎士課程の生徒でもそういない見事な筋肉だ。
しかも、いつもどこか自信なさげな様子だったのが堂々とするようにもなっていて、それが少々気になってはいたのだが。
「…リナーリア殿!」
「はい!?」
エンスタットに大声で名前を呼ばれ、思わず背筋を正して返事をする。
「武芸大会で今年より新設されるタッグ部門に、貴女もエントリーされると聞いたが本当だろうか!」
「は、はい。本当です」
こくこくとうなずく。すごく声がでかい。
周囲の生徒も足を止めて注目しているし、殿下とスピネルも何事かとこちらを見ている。
「実は某もタッグ部門にエントリーいたす所存なのです!貴女とは、正々堂々戦いたい!」
「あ、はい」
なるほど、宣戦布告か。
しかしこいつ、こんなキャラだったか…?見た目どころか口調も違ってないか?
するとエンスタットはくわっ!と目を見開き、私を正面から見据えた。
「…そして、もし貴女に某が勝利できたなら、結婚を前提にお付き合いをしていただきたい!!!!」
「………。はい?」
私はぽかんとして口を開けてしまった。
周囲もシーンと静まり返っている。
一体何の冗談かと思うが、エンスタットの顔は真剣にしか見えない。
「見ていただきたい。某のこの上腕二頭筋」
エンスタットはおもむろに腕をまくりあげると、むきっ、と力こぶを作ってみせた。
「えっと…、とても素晴らしいです」
気圧されつつもとりあえず褒める。力強く盛り上がった良い筋肉だ。
「某はリナーリア殿の話を聞き、筋トレを始めました。そして、筋肉の素晴らしさに目覚めたのです」
それは私が食堂でブーランジェ公爵を褒めちぎった時の話だろうか…?
確かにあれ以来、一部で筋トレブームが起こっているとは聞いていたが。
「筋肉に目覚めたおかげで、某の人生は変わりました…ガリガリと馬鹿にされていた身体には肉がつくようになり、そのせいか背筋が伸びました」
「はあ」
それは実にめでたいことだと思う。と言うか羨ましい。
前世の私も筋トレをやってみた事があるが、いくら頑張っても大して効果が出なかったのである。
一緒にやっていた殿下だけがどんどん逞しくなっていったのには泣いた。
剣の師匠のペントランドには「食べる量が足りないから筋肉がつかないのですぞ」と言われたが、少食なのはどうにもならなかった。食べたくても入っていかないし、無理に食べればお腹を壊す。
胃腸は鍛えたくても鍛えようがなかった。諦めるしかなかった。
殿下は「無理はするな。人には向き不向きがあるんだ」と慰めてくれた。
やはり殿下はお優しかった…。
「…筋肉のおかげで某は己に自信が持てるようになり、物事に前向きになりました」
そう話す声で、私は我に返った。
いかん、つい前世の思い出に浸ってしまっていたが、現実逃避している場合じゃない。
「これも全て、貴女が筋肉の良さに気付かせてくれたからであります!」
エンスタットは陶酔した顔で熱弁を振るっている。なんか知らんが筋肉愛がすごい。
そして、胸に手を当ててこう言った。
「貴女は我が女神…いや、筋肉女神である!!!」
「……」
私の意識は再び遠い空へ羽ばたこうとしていた。
…今なんと?
何言ってるんだとか意味が分からんとか以前に、筋肉女神て。
なにそれ?
「某ごときでは、女神に釣り合わない事は承知しております…しかし、一度でいいから某にもチャンスをいただきたいのです!!」
「……」
「…マジかよ」
「筋肉女神…?」
「よりによって彼女に…」
「すげえ…勇者かよ…」
ぼそぼそと囁く声が聞こえる。
勇者ってなんだ。私は魔王か何かか。
内心でツッコミを入れつつ、何とか抜け出しそうになった魂を引き戻す。
内容はともかく彼本人は真面目に話をしているらしいので、何か返事をしなければと思うが、あまりの衝撃に頭が回らない。
筋肉女神て。
一体何と答えれば…と必死に考え、私はふと気が付いた。
別に深く考える必要はないのではなかろうか。
「分かりました。いいですよ」
そう言ってうなずいた私に、エンスタットの後ろのスピネルが「はあ!??」と声を上げた。
周囲の生徒たちもぎょっとしている。
「了承して頂けるのか」
「はい」
ただの交際ならともかく結婚を前提とまで言われたのは初めてだったので、私もつい動揺してしまったが、彼の言った条件は「自分が勝ったら」だ。
つまり、負けなければいいのである。
そこに突然、静まり返った空気をぶち破る高らかな拍手の音が聞こえてきた。
「素晴らしい!君の勇気と心意気は実に見事だ。称賛に値する!!」
ぱちぱちと手を叩きながら歩み寄ってきたのはスフェン先輩だ。
先輩とは今朝早く一緒に職員室に行き大会のエントリー票を提出してきたのだが、自分からも殿下やスピネルに挨拶がしたいとの事だったので、これから共に昼食を取る予定だった。
どうやら迎えに来てくれたらしい。
「君の勇気に敬意を表し、僕もまた正々堂々と君を迎え討つと誓おうじゃないか!」
「な、なんですと?」
いきなり出てきたスフェン先輩に、エンスタットは理解が追いつかないらしい。目を白黒させている。
「おっと、自己紹介が遅れたね!僕はスフェン・ゲータイト、2年だ。そして、僕こそが彼女を守る騎士…今回の大会での、リナーリア君のパートナーだよ!!」
びしっ!と何やら格好良いポーズを取る先輩に、周囲がざわめいた。
「何と…」とエンスタットが驚き、殿下とスピネルが急いで私に近寄ってくる。
「本当か、リナーリア」
「あいつと組むのか!?」
「ええ、今朝先輩とエントリーを済ませて来ました。本当はこれからそれを二人にお話しようと思ってたんですが…」
まだ話は途中である。
もう一度エンスタットの方を見ると、彼は表情を引き締めてうなずいた。
「…承知しました。相手が誰であろうと某のやる事は変わりません。良い勝負をいたしましょう」
「はい。大会で戦える事を楽しみにしています」
何とか気を取り直し微笑みを返した私に、エンスタットは一礼をして去って行った。
彼の後ろ姿を見送ってから、スフェン先輩は私の横に立って肩を抱く。
「そういう事なんだ、王子殿下、スピネル君。悪いけど、今回彼女が選んだ騎士はこの僕なのさ」
先輩がパチリとウィンクを飛ばし、スピネルは驚いた顔でしばらく固まっていたが、慌てて隣の殿下の肩を揺さぶった。
「おい殿下、呆けてる場合じゃねえ!こうなったら俺らで組んで出るぞ!!」
「えっ?ああ。…そ、そうだな。そうしよう」
呆然としていた殿下が我に返ってうなずく。
「え!?二人で組むんですか!?」
私はつい非難するような声を上げてしまった。
「だったら最初からそうすれば良かったじゃないですか!」
それなら何も問題なかったし喧嘩もしなくて済んだのにと言う私に、スピネルが「うるせえ!このバカ!」と怒鳴る。
「誰のせいで負けられなくなったと思ってんだ!」
「何でですか!貴方には関係ないでしょう!」
「す、スピネルの言う通りだ。負ける訳にはいかない」
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