7 / 192
第1章
第5話 もう一度(後)
しおりを挟む
城の東側にある薔薇園は、スピネルの言葉通り遅咲きの薔薇が見頃だった。
よく手入れのされた薔薇たちが、色とりどりに美しく咲き誇っている。
ひどく懐かしくなり、私は庭を見回した。
植物が好きな私はここがお気に入りで、休憩の時などにたびたび足を運んでいたのだ。
感激して薔薇を見つめる私に、殿下がわずかに目を細める。
あれは微笑ましく思ってる時の顔だ…。ちょっと恥ずかしい。
お母様も元気を取り戻した私に安心したらしい。
「わたくしはあちらを回っていますね」と言って、私達とは違うコースを歩いていった。
気を利かせて子供だけにしてくれたのだろう。
それから、殿下とスピネルと3人で薔薇を見て回った。
「こちらの黄色い薔薇は、ゴールデンシャインと言って…」
「あ、違いますね。よく似ていますが、ハニーシャインです」
「おや、失礼。リナーリア嬢は薔薇に詳しいんだな」
「ええ、まあ」
ちょっと目を丸くするスピネルに、内心でドヤ顔をする。
ふふん、私はこの薔薇園には15年も通ったのだ。たかだか5~6年しかここに住んでいないお前などよりもよく知っている。
しかしここでも問題が持ち上がった。殿下がほとんど話に参加しないのである。
もちろん相槌は打ってくれるのだが、それだけだ。そう言えば前世でも、それほど薔薇の話で盛り上がった記憶はない。
やがて薔薇園の終わりが見えてきて、私は焦った。
ここを出たら今度こそ帰ることになるだろう。まずい。先程よりは打ち解けていると思うが、収穫らしい収穫は何も得ていない。
そう考えている間にも、出口はどんどん近付いてくる。
…だめだ。
あまりにも貴族令嬢らしくない話題なので避けていたが、やはりあの手で行くしかない…!
「あ…あのっ!ミナミアカシアガエルの卵…!」
前を歩いていた殿下の足がぴたりと止まった。
びっくりした顔でこちらを振り返る。私は勢いのまま言葉を続けた。
「ミナミアカシアガエルの卵、ご覧になりませんでしたか。屋敷の庭で」
「…君も見たのか?」
ああ、やっぱり。殿下なら、あの卵を絶対に見つけていると思ったのだ。
「はい、見ました。池の南側の草の葉の陰にありましたよね」
「ああ、そうだ」
殿下が大きくうなずく。明らかに、今日イチ食いついている。
「どうなった?」
「殿下が訪問されてから2日後に孵化いたしました」
「オタマジャクシを背負っているのは見たか?」
「はい。とても可愛かったです」
「くっ…!」
殿下は口惜しそうに呻いた。よほど見たかったのだろう。
「あの葉っぱについていた卵?カエルが、オタマジャクシを背負ったりするのか?」
スピネルが不思議そうに尋ねる。そう言えば彼は従者なので、あの訪問の時も殿下について来ていたはずだ。私は全く覚えていないが…。
殿下はその問いに「そうなんだ」とだけ簡潔に答えたので、私は少し補足を加える。
「ミナミアカシアガエルはジャローシス領の固有種で、生まれた子供を背負い、樹上に作った巣へ運ぶという大変珍しい生態を持っているんです」
「へえ…。巣を作るなんて、まるで鳥みたいなことをするんだな。変わってる」
「そうだ。しかも、餌になるのは親の生んだ卵だ」
常になく興奮した様子(顔自体はいつもの無表情とあまり変わらないのだが)で言う殿下。
「卵?共食いするのか!?」
ドン引きしたスピネルに、殿下は首を横に振る。
「違う。無精卵だから共食いじゃない」
「エッグフィーダーと言うんです。樹上へ餌を運ぶのは大変なので、子に栄養を与えるために親が産むものなのですが、無精卵なので仮に食べなかったとしてもそこからオタマジャクシが生まれてくる事はありません」
再び補足する私。
そうそう、とうなずいた殿下は、感心した様子で私を見た。
「君はカエルにも詳しいんだな」
「えっと、生き物には興味がありまして…。我が領は固有種が多いので、その生き物には特に」
笑って誤魔化す。本当は前世で殿下から聞いた話や、図鑑の説明の受け売りなのだが。
私の返答に、殿下はちょっぴり嬉しそうな顔をした。おそらく同好の士を見つけたと思っているのだろう。
前世でも殿下のカエル趣味はあまり理解されず、せいぜい私くらいしか話し相手はいなかった。
私は元々特別カエル好きだった訳ではないが、殿下に付き合ううちに愛着が湧いたりもしたので、カエルの知識は豊富に持っている。
「…良かったら、またあの庭を見に行ってもいいだろうか?」
巣の中のオタマジャクシを見てみたいのだろう。また屋敷に行っていいかと尋ねてきた殿下に、私は「はい、もちろん!」と笑顔で答えた。
横で聞いていたスピネルがうなずく。
「じゃあ、近いうちにまたジャローシス邸を訪問できるように調整しよう」
「はい、よろしくお願いします、スピネル殿!…あっ、じゃなくて、スピネルさん…さ、様!」
テンションが上がったせいか、私は思い切り敬称を間違えてしまった。
貴族令嬢なら貴族相手には「様」を付けて呼ぶように教育されるものだ。スピネルは公爵家子息で殿下の従者、しかも私より年上なのだから尚更だ。
…なんだけど、こいつ今一瞬、凄いバカにした顔しなかったか?
さっきまでの愛想の良さはどうした。私が悪いのは分かっているが腹立つ…!!
帰りの馬車の中では、話が盛り上がっているのを離れたところから見ていたらしいお母様に、会話の内容について根掘り葉掘り訊かれた。
殿下はカエル好きを隠したがっているはずだが、お母様に嘘をつくのも申し訳ないので「領の生き物の話です」と遠回しな言い方で答える。
「殿下は本当に生き物好きでいらっしゃるのねえ…」
お母様はそう言ってうんうんうなずいた。まあ、このくらいなら問題はないだろう。
私は馬車の窓から外を眺め、また殿下にお会いするのが楽しみだ、と思った。
よく手入れのされた薔薇たちが、色とりどりに美しく咲き誇っている。
ひどく懐かしくなり、私は庭を見回した。
植物が好きな私はここがお気に入りで、休憩の時などにたびたび足を運んでいたのだ。
感激して薔薇を見つめる私に、殿下がわずかに目を細める。
あれは微笑ましく思ってる時の顔だ…。ちょっと恥ずかしい。
お母様も元気を取り戻した私に安心したらしい。
「わたくしはあちらを回っていますね」と言って、私達とは違うコースを歩いていった。
気を利かせて子供だけにしてくれたのだろう。
それから、殿下とスピネルと3人で薔薇を見て回った。
「こちらの黄色い薔薇は、ゴールデンシャインと言って…」
「あ、違いますね。よく似ていますが、ハニーシャインです」
「おや、失礼。リナーリア嬢は薔薇に詳しいんだな」
「ええ、まあ」
ちょっと目を丸くするスピネルに、内心でドヤ顔をする。
ふふん、私はこの薔薇園には15年も通ったのだ。たかだか5~6年しかここに住んでいないお前などよりもよく知っている。
しかしここでも問題が持ち上がった。殿下がほとんど話に参加しないのである。
もちろん相槌は打ってくれるのだが、それだけだ。そう言えば前世でも、それほど薔薇の話で盛り上がった記憶はない。
やがて薔薇園の終わりが見えてきて、私は焦った。
ここを出たら今度こそ帰ることになるだろう。まずい。先程よりは打ち解けていると思うが、収穫らしい収穫は何も得ていない。
そう考えている間にも、出口はどんどん近付いてくる。
…だめだ。
あまりにも貴族令嬢らしくない話題なので避けていたが、やはりあの手で行くしかない…!
「あ…あのっ!ミナミアカシアガエルの卵…!」
前を歩いていた殿下の足がぴたりと止まった。
びっくりした顔でこちらを振り返る。私は勢いのまま言葉を続けた。
「ミナミアカシアガエルの卵、ご覧になりませんでしたか。屋敷の庭で」
「…君も見たのか?」
ああ、やっぱり。殿下なら、あの卵を絶対に見つけていると思ったのだ。
「はい、見ました。池の南側の草の葉の陰にありましたよね」
「ああ、そうだ」
殿下が大きくうなずく。明らかに、今日イチ食いついている。
「どうなった?」
「殿下が訪問されてから2日後に孵化いたしました」
「オタマジャクシを背負っているのは見たか?」
「はい。とても可愛かったです」
「くっ…!」
殿下は口惜しそうに呻いた。よほど見たかったのだろう。
「あの葉っぱについていた卵?カエルが、オタマジャクシを背負ったりするのか?」
スピネルが不思議そうに尋ねる。そう言えば彼は従者なので、あの訪問の時も殿下について来ていたはずだ。私は全く覚えていないが…。
殿下はその問いに「そうなんだ」とだけ簡潔に答えたので、私は少し補足を加える。
「ミナミアカシアガエルはジャローシス領の固有種で、生まれた子供を背負い、樹上に作った巣へ運ぶという大変珍しい生態を持っているんです」
「へえ…。巣を作るなんて、まるで鳥みたいなことをするんだな。変わってる」
「そうだ。しかも、餌になるのは親の生んだ卵だ」
常になく興奮した様子(顔自体はいつもの無表情とあまり変わらないのだが)で言う殿下。
「卵?共食いするのか!?」
ドン引きしたスピネルに、殿下は首を横に振る。
「違う。無精卵だから共食いじゃない」
「エッグフィーダーと言うんです。樹上へ餌を運ぶのは大変なので、子に栄養を与えるために親が産むものなのですが、無精卵なので仮に食べなかったとしてもそこからオタマジャクシが生まれてくる事はありません」
再び補足する私。
そうそう、とうなずいた殿下は、感心した様子で私を見た。
「君はカエルにも詳しいんだな」
「えっと、生き物には興味がありまして…。我が領は固有種が多いので、その生き物には特に」
笑って誤魔化す。本当は前世で殿下から聞いた話や、図鑑の説明の受け売りなのだが。
私の返答に、殿下はちょっぴり嬉しそうな顔をした。おそらく同好の士を見つけたと思っているのだろう。
前世でも殿下のカエル趣味はあまり理解されず、せいぜい私くらいしか話し相手はいなかった。
私は元々特別カエル好きだった訳ではないが、殿下に付き合ううちに愛着が湧いたりもしたので、カエルの知識は豊富に持っている。
「…良かったら、またあの庭を見に行ってもいいだろうか?」
巣の中のオタマジャクシを見てみたいのだろう。また屋敷に行っていいかと尋ねてきた殿下に、私は「はい、もちろん!」と笑顔で答えた。
横で聞いていたスピネルがうなずく。
「じゃあ、近いうちにまたジャローシス邸を訪問できるように調整しよう」
「はい、よろしくお願いします、スピネル殿!…あっ、じゃなくて、スピネルさん…さ、様!」
テンションが上がったせいか、私は思い切り敬称を間違えてしまった。
貴族令嬢なら貴族相手には「様」を付けて呼ぶように教育されるものだ。スピネルは公爵家子息で殿下の従者、しかも私より年上なのだから尚更だ。
…なんだけど、こいつ今一瞬、凄いバカにした顔しなかったか?
さっきまでの愛想の良さはどうした。私が悪いのは分かっているが腹立つ…!!
帰りの馬車の中では、話が盛り上がっているのを離れたところから見ていたらしいお母様に、会話の内容について根掘り葉掘り訊かれた。
殿下はカエル好きを隠したがっているはずだが、お母様に嘘をつくのも申し訳ないので「領の生き物の話です」と遠回しな言い方で答える。
「殿下は本当に生き物好きでいらっしゃるのねえ…」
お母様はそう言ってうんうんうなずいた。まあ、このくらいなら問題はないだろう。
私は馬車の窓から外を眺め、また殿下にお会いするのが楽しみだ、と思った。
2
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【完結】元婚約者であって家族ではありません。もう赤の他人なんですよ?
つくも茄子
ファンタジー
私、ヘスティア・スタンリー公爵令嬢は今日長年の婚約者であったヴィラン・ヤルコポル伯爵子息と婚約解消をいたしました。理由?相手の不貞行為です。婿入りの分際で愛人を連れ込もうとしたのですから当然です。幼馴染で家族同然だった相手に裏切られてショックだというのに相手は斜め上の思考回路。は!?自分が次期公爵?何の冗談です?家から出て行かない?ここは私の家です!貴男はもう赤の他人なんです!
文句があるなら法廷で決着をつけようではありませんか!
結果は当然、公爵家の圧勝。ヤルコポル伯爵家は御家断絶で一家離散。主犯のヴィランは怪しい研究施設でモルモットとしいて短い生涯を終える……はずでした。なのに何故か薬の副作用で強靭化してしまった。化け物のような『力』を手にしたヴィランは王都を襲い私達一家もそのまま儚く……にはならなかった。
目を覚ましたら幼い自分の姿が……。
何故か十二歳に巻き戻っていたのです。
最悪な未来を回避するためにヴィランとの婚約解消を!と拳を握りしめるものの婚約は継続。仕方なくヴィランの再教育を伯爵家に依頼する事に。
そこから新たな事実が出てくるのですが……本当に婚約は解消できるのでしょうか?
他サイトにも公開中。
元悪役令嬢はオンボロ修道院で余生を過ごす
こうじ
ファンタジー
両親から妹に婚約者を譲れと言われたレスナー・ティアント。彼女は勝手な両親や裏切った婚約者、寝取った妹に嫌気がさし自ら修道院に入る事にした。研修期間を経て彼女は修道院に入る事になったのだが彼女が送られたのは廃墟寸前の修道院でしかも修道女はレスナー一人のみ。しかし、彼女にとっては好都合だった。『誰にも邪魔されずに好きな事が出来る!これって恵まれているんじゃ?』公爵令嬢から修道女になったレスナーののんびり修道院ライフが始まる!
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
婚約破棄は誰が為の
瀬織董李
ファンタジー
学園の卒業パーティーで起こった婚約破棄。
宣言した王太子は気付いていなかった。
この婚約破棄を誰よりも望んでいたのが、目の前の令嬢であることを……
10話程度の予定。1話約千文字です
10/9日HOTランキング5位
10/10HOTランキング1位になりました!
ありがとうございます!!
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。
結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください
シンさん
ファンタジー
サナス伯爵の娘、ニーナは隣国のアルデーテ王国の王太子との婚約が決まる。
国に行ったはいいけど、王都から程遠い別邸に放置され、1度も会いに来る事はない。
溺愛する女性がいるとの噂も!
それって最高!好きでもない男の子供をつくらなくていいかもしれないし。
それに私は、最初から別居して楽しく暮らしたかったんだから!
そんな別居願望たっぷりの伯爵令嬢と王子の恋愛ストーリー
最後まで書きあがっていますので、随時更新します。
表紙はエブリスタでBeeさんに描いて頂きました!綺麗なイラストが沢山ございます。リンク貼らせていただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる