上 下
94 / 377
第五部:終わりの始まり

その116 地下

しおりを挟む
 

 フォルサさんのおかげで私達は地下へと降りることが出来、今は長い階段を下っているところだ。明かりも無く、薄暗い階段を慎重に降りる。

 「オリビアさんも向かっているから大丈夫だと思うけど……」

 「隊長の剣の腕は間違いないですからねー。エリック副隊長と騎士も居るなら戦力は問題ないかと思いますー」

 イリスが私の呟きに反応して、前向きな意見を言ってくれる。私よりあの二人については詳しいだろうから、信用できる。

 「エレナさんという人が人質になっているのが気にかかりますね。それで身動きできない事もありそうですし……」

 「そうね、そこが心配なのよ。でも、国王はひょろくてとても戦えそうにない感じだから、補助魔法をかけた誰か……それこそイリスの速さなら取り返せそうなのよね」

 謁見の間とエレナを攫った時に姿を見たけど、魔法を使う感じも無かったし、そもそも戦えそうな人ではなさそうだった。

 そんな話していると、階段が終わり、少し進んだ先に重々しい扉が目の前に見えてきた。
 近づくと中で叫び声や怒号が聞こえてきた。

 (エレナを解放しろ!)

 (そんなことするわけが無かろう、ここでこやつの餌になれ!)

 (エ、エリック殿ぉぉぉ!)

 「行くわよ!」

 「はい!」

 重そうな扉は本当に重く、補助魔法がかかっていなかったら一人では無理だったと思う。
 ゴゴゴ……と、響きを立てて開いた扉へ入ると中は広い空間になっていて、高い位置に何人かだけ座れる観客席のようなものがあった。

 「!? ルーナか! それにウェンディにイリス、フレーレ君まで! 来てしまったのか」

 アンジェリアさんが扉の音に反応して、こちらを振り向いて驚く。周りを見ると、エリックが膝をつきそれを守るかのように騎士が応戦していた。アンジェリアさんも髪がかなり乱れていて激しい戦闘だという事が伺えた。

 その相手とは……


 「な、何? 犬……?」

 「でも首が三つありますぞ!? でかいし!?」

 フレーレとウェンディがその姿を見て困惑する。無理も無い、私も思考が追いつかない。
 大きさは3mほどで、ウェンディの言うように頭が三つ。それぞれ犬か狼のような頭だった。

 一つの頭が、騎士を咥えて壁に叩きつける。
 そして、その後ろに居る国王がこちらがやられている光景をみて興奮状態だ。

 「ほおおう! 女が増えたか、これはいい! おい、男は殺しても構わんが女は生かしておけよ?」

 アオオオオオオン!!

 その言葉に呼応するかのように吼える魔物……魔物でいいのよね?
 国王のゲスな言葉は後で清算させてもらうとして、作戦をと思っているとエリックが立ち上がってこちらへ告げる。 

 「げほ……こいつは危険だ、逃げるんだみんな」

 「エリック! どういうこと?」

 「ダメージが通らないという事はないけど、この巨体だ。どこを攻撃していいのか正直分からない。こいつが父上や他の人間を殺した魔物だ、一緒に来た騎士も生きてはいるが重傷者が多い……」

 それを聞いてフレーレが最初に駆け出した。

 「わたしが回復して回ります! ルーナたちは国王を!」

 「え!? できるの!?」

 「学院長のおかげで! <リザレクション>!」

 「これは……!」

 エリックを始め、倒れていた騎士達の傷が塞がっていく。
 リ、リザレクションって上級魔法じゃない!

 「よし、ウェンディは私とこの犬を攻撃。イリスとルーナは国王を頼む!」

 「わ、分かりました! その前に……!」

 私はアンジェリアさんに補助魔法をかけてイリスと共に犬魔物を迂回して国王へと迫る。
 
 「ルーナさん~!!」

 「待っててねエレナ、今助けるから!」

 「ぬう、速いな……しかしいいのか? こいつを助けにきたんだろう? 少しでも動けばエレナが死ぬことになるぞ?」

 手にしたナイフを首筋に突きつけ、脅迫してくる国王。さらに悪いことが重なる。


 「ほっほっほ! パーティに間に合いましたかね? まさか国王の命を狙っているとは不届きな輩ですね」

 「お! おお! 何をしておった! 謀反じゃ! 騎士どもが謀反を起こしおった!」

 「あ、あんた……!」

 
 私達が出てきた反対側の扉から出てきたのは……ゲルスだった! 火事の騒ぎでこちらに気づいたのね。ベルダーは何してるのかしら!

 「さ、国王。その娘を連れていけば手出しは出来ますまい。早くこちらへ……」

 サッ!

 「おっと、動くなと言った!」

 「くっ……!」

 イリスがそれを見て間合いを詰めようとするが、エレナの首筋から血が流れるのを見て足を止める。
 目の前に来たゲルスに蹴り飛ばされる。

 ここまで来て逃がす訳には……!

 歯噛みしていると、また事態が変化する!

 「ガウゥゥゥ!!!」

 「わひゃ!? な、なんじゃ!?」

 「わん! わおおおおおん!」「きゅんきゅーん!!」

 「む!? 放しなさい! この犬っころども、一体どこから!?」

 何と!? さっき行方不明だと聞かされていたレジナ達だ!? ……レジナよね? 何か毛並みが違う気がするんだけど……後、今日の私って驚いてばかりなんですけど!?
 
 「今だ!!」

 ナイフを持った手に噛み付いたレジナを見ていけると判断したイリスが国王に肘打ちをしてエレナを取り返す。ナイス! 流石は補助魔法をかけた私に追いつくほどの俊足!

 「ルーナさん!」
 
 「ほいきた!」

 投げるようにこっちへエレナを寄越してきたので、すばやくキャッチ。そのまま私の後ろへ。イリスはそのまま国王を殺しにかかっていた。

 「お覚悟をー!」

 「いけませんね!」

 「わん!」「きゅきゅんー!」

 「うわぁ!?」

 ゲルスがシルバとシロップを振り切って胸を貫こうとしたイリスを蹴り飛ばした。
 イリスは壁に叩きつけられ、国王は脇腹付近の服が切り裂かれていた。もう少し遅ければ倒せていたに違いない。

 「レジナ、シルバ、シロップ!」

 「ガウ♪」「わんわん!」「きゅんきゅーん♪」

 三匹がすばやい動きでこちらに戻ってくる、レジナはきちんとイリスを回収してくるあたり賢い。

 「あ、ありがとうーワンちゃんたちー」

 イリスが立ち上がりレジナを撫でてお礼を言う。

 「あんた達も来ていたのね……もう、ダメじゃない言う事聞いてくれないと……」

 「ガウ」

 するとレジナはそっぽを向いて耳をたたんだ。それは聞けないって事!?

 「わんわん!」

 「シルバは……大きくなった? 鳴き声も変わってない? 来てくれて嬉しいけど、今は……」

 足元でぐるぐる回るお兄ちゃん狼が本当に嬉しそうに見える。シロップは私の靴先を甘噛みしていた。
 さて、感動の再会は後……私はゲルスと国王のへと向き直る。 
 
 「ぬう、エレナを……」

 「今は逃げるのが先決です。ここは私が引き受けましょう。裏口へ……」
 
 そして私はさらに驚くことになる、国王が逃げようとした裏口が……

 ドゴォォォォォン!!

 爆発した!?

 「何と!?」

 これにはゲルスも驚いたようだ。仕込ではなかったらしい。
 もうもうと煙が上がる中、人影が現れる。

 「追いついたぞ……!」

 「ベルダーか! 予想より早い! 国王、こちらへ!」

 逃げ道を封じられた二人があの三つ首犬の元へと走り、叫んでいた。
 
 「俺達を背に乗せろ! 急げ!」

 アォォン

 三つの内一つの首が二人を咥えて背中へと導く。でかいだけに攻撃するのは至難の業だ。

 「この!!」

 「硬い毛でありますな! お手入れがなっていないのであります!」

 アンジェリアさんとウェンディが足と胸元を切りつけるが、厚い毛に阻まれて肉届かないようだ。
 そしてフレーレがこちらへ合流する。

 「怪我人は治療完了しました! あれが……国王ですね!」
 
 「ひっひ……貴様等、絶対に許さんぞ……めちゃくちゃにしてくれる……! ……ん? 貴様どこかで?」

 「?」

 フレーレを見て国王が何か訝しげな声を上げるが、ゲルスの言葉でかき消された。

 「ほっほ。国王、この魔物の上に居れば安心です。しっかり掴まっていてください」
 ゲルスが魔物の背から降り、私達と対峙する。ベルダーがそれに合わせてこちらへ来ていた。

 「今度は油断せんぞ……この魔物、これもお前の作品か?」

 「しつこい男は嫌われますよ? ……そうだこいつぁ俺の『作品の一つ』だ。『ケルベロス』っていってな? 俺の世界じゃメジャーなんだぜぇ? 実在の魔物じゃないけどなぁ! ぎゃっはっはっは!」

 聞いたこと無い魔物ね、作品……実在の魔物じゃないって言うからには作り出した……? 
 
 「さあ、本気を出していいですよコイル、アマンダ、ジルバ。ルーナ以外は始末しなさい」

 「エレナ、壁際まで走って! ここは私達が!」

 「は、はい~! 皆さん、すいません~ありがとうございます~」

 タタタ、とゲルスやケルベロスとやらの攻撃範囲から離れるエレナ。

 アォォォォォォォォォン!!!

 そして吼えて猛るケルベロス! ついに国王とゲルスの喉元へ辿り着いた。
 
 逃げ場は私達が入ってきた入り口しかない。

 後はやるかやられるかしかない。

 ビューリックの運命を握る最後の戦いが幕をあげた!
しおりを挟む
感想 1,620

あなたにおすすめの小説

魔兵機士ヴァイスグリード

八神 凪
ファンタジー
惑星歴95年。 人が宇宙に進出して100年が到達しようとしていた。 宇宙居住区の完成により地球と宇宙に住む人間はやがてさらなる外宇宙にも旅立つことが可能となっていた。 だが、地球以外にも当然ながら知的生命体は存在する。 地球人の行動範囲が広がる中、外宇宙プロメテラ銀河に住む『メビウス』という異星人が突如として姿を現し、地球へ侵攻を開始。 『メビウス』は人型兵器を使い、地球からもっとも遠い木星に近い宇宙居住区を攻撃。実に数千万の命が失われることになった。 すぐに対抗戦力を向ける地球側。 しかし、地球人同士の戦争やいざこざが多少あったものの、比較的平和な時を過ごしてきた地球人類にこの攻撃を防ぐことはできなかった。 さらに高機動と人間を模した兵器は両手による武装の取り回しが容易な敵に対し、宙用軍艦や宙間戦闘機では防戦一方を強いられることになる。 ――そして開戦から五年。 日本のロボットアニメを参考にして各国の協力の下、地球側にもついに人型兵器が完成した。 急ピッチに製造されたものの、『メビウス』側に劣らず性能を発揮した地球性人型兵器『ヴァッフェリーゼ』の活躍により反抗戦力として木星宙域の敵の撤退を成功させた。 そこから2年。 膠着状態になった『メビウス』のさらなる侵攻に備え、地球ではパイロットの育成に精を出す。 パイロット候補である神代 凌空(かみしろ りく)もまたその一人で、今日も打倒『メビウス』を胸に訓練を続けていた。 いつもの編隊機動。訓練が開始されるまでは、そう思っていた。 だが、そこへ『メビウス』の強襲。 壊滅する部隊。 死の縁の中、凌空は不思議な声を聞く。 【誰か……この国を……!】 そして彼は誘われる。 剣と魔法がある世界『ファーベル』へ。 人型兵器と融合してしまった彼の運命はどう転がっていくのか――

「専門職に劣るからいらない」とパーティから追放された万能勇者、教育係として新人と組んだらヤベェ奴らだった。俺を追放した連中は自滅してるもよう

138ネコ@書籍化&コミカライズしました
ファンタジー
「近接は戦士に劣って、魔法は魔法使いに劣って、回復は回復術師に劣る勇者とか、居ても邪魔なだけだ」  パーティを組んでBランク冒険者になったアンリ。  彼は世界でも稀有なる才能である、全てのスキルを使う事が出来るユニークスキル「オールラウンダー」の持ち主である。  彼は「オールラウンダー」を持つ者だけがなれる、全てのスキルに適性を持つ「勇者」職についていた。  あらゆるスキルを使いこなしていた彼だが、専門職に劣っているという理由でパーティを追放されてしまう。  元パーティメンバーから装備を奪われ、「アイツはパーティの金を盗んだ」と悪評を流された事により、誰も彼を受け入れてくれなかった。  孤児であるアンリは帰る場所などなく、途方にくれているとギルド職員から新人の教官になる提案をされる。 「誰も組んでくれないなら、新人を育て上げてパーティを組んだ方が良いかもな」  アンリには夢があった。かつて災害で家族を失い、自らも死ぬ寸前の所を助けてくれた冒険者に礼を言うという夢。  しかし助けてくれた冒険者が居る場所は、Sランク冒険者しか踏み入ることが許されない危険な土地。夢を叶えるためにはSランクになる必要があった。  誰もパーティを組んでくれないのなら、多少遠回りになるが、育て上げた新人とパーティを組みSランクを目指そう。  そう思い提案を受け、新人とパーティを組み心機一転を図るアンリ。だが彼の元に来た新人は。  モンスターに追いかけ回されて泣き出すタンク。  拳に攻撃魔法を乗せて戦う殴りマジシャン。  ケガに対して、気合いで治せと無茶振りをする体育会系ヒーラー。  どいつもこいつも一癖も二癖もある問題児に頭を抱えるアンリだが、彼は持ち前の万能っぷりで次々と問題を解決し、仲間たちとSランクを目指してランクを上げていった。  彼が新人教育に頭を抱える一方で、彼を追放したパーティは段々とパーティ崩壊の道を辿ることになる。彼らは気付いていなかった、アンリが近接、遠距離、補助、“それ以外”の全てを1人でこなしてくれていた事に。 ※ 人間、エルフ、獣人等の複数ヒロインのハーレム物です。 ※ 小説家になろうさんでも投稿しております。面白いと感じたらそちらもブクマや評価をしていただけると励みになります。 ※ イラストはどろねみ先生に描いて頂きました。

Valkyrie of Moonlight~月明りの剣と魔法の杖~

剣世炸
ファンタジー
【不定期更新】 魔法が禁忌とされる世界。 自警団の長を務める村長の息子アコードの村は、コボルトの襲撃を受けてしまう。 圧倒的に不利な状況下の中、幼馴染と共にコボルトの襲撃をどうにか凌いでいた彼の元に突然現れたのは、銀色の鎧に身を包み月明りのようにほのかに輝く不思議な剣を携えた、禁忌とされる魔法を使う金色の髪の乙女アルモだった。 アルモの旅の目的とは?そして、アコードが選択する運命とは? 世界を牛耳るワイギヤ教団と、正史を伝えるという三日月同盟との抗争に巻き込まれながらも、自らの運命と向き合うアコードの旅が、今始まる… 原案:剣世 炸/加賀 那月 著 :剣世 炸 表紙:さくらい莉(Twitter:@sakurai_322) ※旧題:月明りの少女

政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~

つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。 政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。 他サイトにも公開中。

異世界着ぐるみ転生

こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生 どこにでもいる、普通のOLだった。 会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。 ある日気が付くと、森の中だった。 誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ! 自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。 幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り! 冒険者?そんな怖い事はしません! 目指せ、自給自足! *小説家になろう様でも掲載中です

幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。

秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚 13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。 歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。 そしてエリーゼは大人へと成長していく。 ※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。 小説家になろう様にも掲載しています。

まじぼらっ! ~魔法奉仕同好会騒動記

ちありや
ファンタジー
芹沢(せりざわ)つばめは恋に恋する普通の女子高生。入学初日に出会った不思議な魔法熟… 少女に脅され… 強く勧誘されて「魔法奉仕(マジックボランティア)同好会」に入る事になる。 これはそんな彼女の恋と青春と冒険とサバイバルのタペストリーである。 1話あたり平均2000〜2500文字なので、サクサク読めますよ! いわゆるラブコメではなく「ラブ&コメディ」です。いえむしろ「ラブギャグ」です! たまにシリアス展開もあります! 【注意】作中、『部』では無く『同好会』が登場しますが、分かりやすさ重視のために敢えて『部員』『部室』等と表記しています。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。