51 / 377
第四部:ルーナの秘密
その73 出現
しおりを挟む
神殿内部へ入った私達は驚いた。
中はほんのり明るくて視界はそれほど悪くなく、寒さを感じないのだ。
「……不思議な所……何だか落ち着くような感じがする」
「わたし達アコライトやプリーストが修行する場所に似てますね……」
<わらわの居たダンジョンと違って、ここは聖域のように作られておるようじゃな……主、贔屓はいかんぞ……>
自分の所はただのダンジョンだった事に軽いショックを受け、チェイシャはてくてくと歩く。
真っ直ぐ進むだけで、分岐路などはまったくない。奥に行けば会える?
「これなら予定通り帰れそうだ。そういえば不死鳥とは顔見知りなんだっけ?」
<うむ、ファウダーは苦手としておるがわらわは同性じゃし仲も悪くなかったから大丈夫じゃろ。ただ女神の封印はどうするか。大人しくクリスタルを砕かせてくれれば話は早いが……>
女神の封印を解くのを渋っていたチェイシャが積極的に……? 何か考えがある?
私としてもパパの手がかりだから手に入れるべきだとは思ってるけど、どうしたんだろ?
「きゅん!」
シルバが奥に階段を見つけ、私達を呼んでいた。
「流石にすぐは会ってくれないってことね、いいわ先に進みましょう」
それなりに長い階段を降りてすぐの所に石碑があった。
「なになに……『見せかけに騙されてはいけません』? なんだろうねこれ」
「何かのヒントかもしれませんよ? 一応覚えておきましょう」
フレーレがメモを取り出し記入し、また真っ直ぐ歩いていく。
「……おかしい、さっきから同じ景色がずっと続いていないか?」
「そういえば結構歩いた気もしますね……進みます?」
「そうだな、一応そこの壁に傷をつけておこうか。ダンジョンにはありがちなんだよ、同じところをぐるぐる回されるトラップって」
レイドさんは剣で壁に大きなバッテンをつけながら言う。なるほど……無限ループというやつねきっと。
「それじゃ行こうか」
……………………
「あ! さっきのバッテンですよ!」
しばらく歩くとフレーレがバッテンの壁を見つけ声をあげる。
これでトラップは間違いない、けどどこから……?
<一度戻ってみるか、もしかすると他に何かあるのかもしれん>
「そうね、石碑まで戻ってみましょう」
驚いたことに、戻るのは数分で戻ってこれた。恐らくバッテンをつけたあたりからしばらく歩くと石碑が見えないくらいの地点に戻されているようだった。
「見せかけに騙されてはいけません、か……」
「どういう意味なんでしょう、実は進んでいたとか?」
<じゃったら戻ってすぐここには来んじゃろ?>
私達が頭を抱えていると、石碑近くでウロウロしていたシロップが……消えた。
「きゅんー?」
シルバが見えなくなったシロップ後を追って、石碑近くへ行くとやはり姿がフッと消えた。
「えええ!? シルバ! シロップ!」
私が慌てて二匹が消えた方へ行くと、吸い込まれるように壁の中に入ってしまった!
「きゅーん♪」「きゅきゅん♪」
急に現れた私を二匹が尻尾を振ってぐるぐると回る。先を見ると、少し開けた場所に階段がまたあった。
「ルーナちゃん!」
「わわ!? 壁を通り抜けた!? 見せかけに騙されてはってこういうことだったんですね……」
レイドさんとフレーレも壁を抜けてきた。チェイシャもため息をつきながらその後についてくる。
<やつらしいといえばそうか……入り口付近に隠し通路を作っておけば出入りが楽じゃし、何より探索してきた相手を翻弄するにはよい時間稼ぎになる>
「石碑にわざわざヒントを残しているのは?」
<裏の裏の裏を感じさせるためじゃろうな。まさか石碑の横にいきなり作ってあるとは思うまいて>
確かに。壁に何かあると気付いても、それなりに先に行ってから、もしくはループの最初あたりからを探し始める気はする。
「怠惰という割には考えていますねー。階段、降りましょうか?」
フレーレが妙に感心した声をあげて、階段へと向かい私達を呼んでいた。
「ここまで来たら一気に行こうか、休憩は大丈夫かい?」
「はい! 気になるので先に進みましょう! チェイシャ、気配はどうなの?」
<近いとは思うが、正確な位置まではわからん。それでもここに居ることは確実じゃから、どこかで会えるじゃろう>
チェイシャを先頭に、さらに私達は地下へと降りていく。こういうところはダンジョンに近いけど、魔物が居ないから楽よね。お宝も無いけど。
「行きますよー、ルーナ!」
「あ、はーい!」
---------------------------------------------------
「到着、かな?」
レイドさんの目の前には大きな扉が。
二枚の扉に鳥の絵が掘られているので、間違いなくここだと思う。もし居なかったら詐欺だろう。
「それじゃ開けるぞ……」
ギィィィィィ……
金属の軋む音が通路に響き、徐々に内部が見えてくる。
天井は恐らく今まで降りてきた階層分の高さがあり、上が見えない。
そして奥にはチェイシャの時と同じようながあり、その前で真っ赤な鳥が体を丸めて休んでいた。
あれが……不死鳥?
私達が近づくと、ピクっと動き、体をゆっくりと起こした。チェイシャと戦った時と同じくらいの大きさがあるわね……。そういえばファウダーも大きかったわ。
<ふああ……人間がこんなところまで来るなんて久しぶりね……望みは何? あたしの血? 女神の力かしら?>
眠そうなお姉さんの声が部屋の中に響く。こういうことはよくあることなのか、とても話が早い。
そこにチェイシャがぴょんと前へで不死鳥へ話しかけていた。
<久しぶりじゃな、ジャンナ>
<あら? チェイシャ? どうしたのこんなところに?>
<まあ察しのとおり、女神の封印は解かれたのじゃ。で、ちょっとばかしお主の血と、封印を解かせてもらえないかと思っての>
同じ境遇だけあってチェイシャの話も簡潔だ、さてジャンナさんは……。
<うーん、面倒くさいわね……血はいいけど、封印はどうするの? 流石にわざと負けると主様に怒られるんじゃない?>
<確かに……バレたら怖いか……。ならとりあえず血を分けてくれ、封印は後で考えよう>
<それならいいわよ、面倒だから早くしてよね?>
炎の羽をたたんで、私達の前に歩いてくるとその場でしゃがんだ。うん、女神の封印は後でもいいしね!
「それじゃあ失礼して……」
<ちょ、ちょっと……それもしかして……>
「え? これですか? この子達を診てもらうペットのお医者さんに借りたんですけど……」
私の手には注射器があり、どれくらい採ればいいか分からないので瓶もそれなりの数を借りている。
実際、血をどうやって使うのか? という私の疑問に、チェイシャが「傷口に塗る分と無理矢理飲ませる分が必要」という事だった。
となると、結構必要だろうなと思いさくっと採取可能な注射器を借りて来たという訳だ。
「使い方は練習してきたから大丈夫ですよ!」
腕まくりをして、ジャンナさんに近づくとジャンナさんは涙目で後ずさりし始めた。
<ぴ、ぴー……!? ちょっと皮膚を切って採ると思ったのに!>
「うーん、それだと時間もかかるし、ジャンナさんもずっと痛いじゃないですか? だからプスっと」
<ちゅ……>
「ちゅ?」
<注射はいやああああああ!>
ゴウッ!
ジャンナさんの身体から炎が吹き上がり、暴れはじめた!
「ええ!? ちょ、落ち着いてください! 熱っ!」
ピィィィィィ!!
<いかん!? 錯乱しておる! これは力づくで止めるしかないぞ!?>
「あ、熱っ! 飛んでくる火が多いですよ! シロップちゃん!?」
フレーレが水で消火しながら炎を避けていたが、シロップの尻尾に少し燃え移った!
「きゅーん!?」
「ああ、水よ!」
ジュウ……
「きゅーん……」
尻尾の火を消してフレーレとシロップがホッとしていたが、事態は解決していない。
「チェイシャ! 何か弱点とかないのか!?」
<体に纏った炎はヤツが意識しなければただ赤いだけじゃ! 近距離で倒せ!>
「分かった!! おおお!!」
レイドさんが蒼剣を抜いて一気に距離を詰める! フレーレとチェイシャもマジックアローと魔力弾で炎を打ち消しながら前進していた!
そして私は!!
「ふ、フレー、フレー……」
「きゅーん! きゅーん!」
「きゅきゅん!」
チビ達と共に何の役にも立てなかった……とほほ……。
中はほんのり明るくて視界はそれほど悪くなく、寒さを感じないのだ。
「……不思議な所……何だか落ち着くような感じがする」
「わたし達アコライトやプリーストが修行する場所に似てますね……」
<わらわの居たダンジョンと違って、ここは聖域のように作られておるようじゃな……主、贔屓はいかんぞ……>
自分の所はただのダンジョンだった事に軽いショックを受け、チェイシャはてくてくと歩く。
真っ直ぐ進むだけで、分岐路などはまったくない。奥に行けば会える?
「これなら予定通り帰れそうだ。そういえば不死鳥とは顔見知りなんだっけ?」
<うむ、ファウダーは苦手としておるがわらわは同性じゃし仲も悪くなかったから大丈夫じゃろ。ただ女神の封印はどうするか。大人しくクリスタルを砕かせてくれれば話は早いが……>
女神の封印を解くのを渋っていたチェイシャが積極的に……? 何か考えがある?
私としてもパパの手がかりだから手に入れるべきだとは思ってるけど、どうしたんだろ?
「きゅん!」
シルバが奥に階段を見つけ、私達を呼んでいた。
「流石にすぐは会ってくれないってことね、いいわ先に進みましょう」
それなりに長い階段を降りてすぐの所に石碑があった。
「なになに……『見せかけに騙されてはいけません』? なんだろうねこれ」
「何かのヒントかもしれませんよ? 一応覚えておきましょう」
フレーレがメモを取り出し記入し、また真っ直ぐ歩いていく。
「……おかしい、さっきから同じ景色がずっと続いていないか?」
「そういえば結構歩いた気もしますね……進みます?」
「そうだな、一応そこの壁に傷をつけておこうか。ダンジョンにはありがちなんだよ、同じところをぐるぐる回されるトラップって」
レイドさんは剣で壁に大きなバッテンをつけながら言う。なるほど……無限ループというやつねきっと。
「それじゃ行こうか」
……………………
「あ! さっきのバッテンですよ!」
しばらく歩くとフレーレがバッテンの壁を見つけ声をあげる。
これでトラップは間違いない、けどどこから……?
<一度戻ってみるか、もしかすると他に何かあるのかもしれん>
「そうね、石碑まで戻ってみましょう」
驚いたことに、戻るのは数分で戻ってこれた。恐らくバッテンをつけたあたりからしばらく歩くと石碑が見えないくらいの地点に戻されているようだった。
「見せかけに騙されてはいけません、か……」
「どういう意味なんでしょう、実は進んでいたとか?」
<じゃったら戻ってすぐここには来んじゃろ?>
私達が頭を抱えていると、石碑近くでウロウロしていたシロップが……消えた。
「きゅんー?」
シルバが見えなくなったシロップ後を追って、石碑近くへ行くとやはり姿がフッと消えた。
「えええ!? シルバ! シロップ!」
私が慌てて二匹が消えた方へ行くと、吸い込まれるように壁の中に入ってしまった!
「きゅーん♪」「きゅきゅん♪」
急に現れた私を二匹が尻尾を振ってぐるぐると回る。先を見ると、少し開けた場所に階段がまたあった。
「ルーナちゃん!」
「わわ!? 壁を通り抜けた!? 見せかけに騙されてはってこういうことだったんですね……」
レイドさんとフレーレも壁を抜けてきた。チェイシャもため息をつきながらその後についてくる。
<やつらしいといえばそうか……入り口付近に隠し通路を作っておけば出入りが楽じゃし、何より探索してきた相手を翻弄するにはよい時間稼ぎになる>
「石碑にわざわざヒントを残しているのは?」
<裏の裏の裏を感じさせるためじゃろうな。まさか石碑の横にいきなり作ってあるとは思うまいて>
確かに。壁に何かあると気付いても、それなりに先に行ってから、もしくはループの最初あたりからを探し始める気はする。
「怠惰という割には考えていますねー。階段、降りましょうか?」
フレーレが妙に感心した声をあげて、階段へと向かい私達を呼んでいた。
「ここまで来たら一気に行こうか、休憩は大丈夫かい?」
「はい! 気になるので先に進みましょう! チェイシャ、気配はどうなの?」
<近いとは思うが、正確な位置まではわからん。それでもここに居ることは確実じゃから、どこかで会えるじゃろう>
チェイシャを先頭に、さらに私達は地下へと降りていく。こういうところはダンジョンに近いけど、魔物が居ないから楽よね。お宝も無いけど。
「行きますよー、ルーナ!」
「あ、はーい!」
---------------------------------------------------
「到着、かな?」
レイドさんの目の前には大きな扉が。
二枚の扉に鳥の絵が掘られているので、間違いなくここだと思う。もし居なかったら詐欺だろう。
「それじゃ開けるぞ……」
ギィィィィィ……
金属の軋む音が通路に響き、徐々に内部が見えてくる。
天井は恐らく今まで降りてきた階層分の高さがあり、上が見えない。
そして奥にはチェイシャの時と同じようながあり、その前で真っ赤な鳥が体を丸めて休んでいた。
あれが……不死鳥?
私達が近づくと、ピクっと動き、体をゆっくりと起こした。チェイシャと戦った時と同じくらいの大きさがあるわね……。そういえばファウダーも大きかったわ。
<ふああ……人間がこんなところまで来るなんて久しぶりね……望みは何? あたしの血? 女神の力かしら?>
眠そうなお姉さんの声が部屋の中に響く。こういうことはよくあることなのか、とても話が早い。
そこにチェイシャがぴょんと前へで不死鳥へ話しかけていた。
<久しぶりじゃな、ジャンナ>
<あら? チェイシャ? どうしたのこんなところに?>
<まあ察しのとおり、女神の封印は解かれたのじゃ。で、ちょっとばかしお主の血と、封印を解かせてもらえないかと思っての>
同じ境遇だけあってチェイシャの話も簡潔だ、さてジャンナさんは……。
<うーん、面倒くさいわね……血はいいけど、封印はどうするの? 流石にわざと負けると主様に怒られるんじゃない?>
<確かに……バレたら怖いか……。ならとりあえず血を分けてくれ、封印は後で考えよう>
<それならいいわよ、面倒だから早くしてよね?>
炎の羽をたたんで、私達の前に歩いてくるとその場でしゃがんだ。うん、女神の封印は後でもいいしね!
「それじゃあ失礼して……」
<ちょ、ちょっと……それもしかして……>
「え? これですか? この子達を診てもらうペットのお医者さんに借りたんですけど……」
私の手には注射器があり、どれくらい採ればいいか分からないので瓶もそれなりの数を借りている。
実際、血をどうやって使うのか? という私の疑問に、チェイシャが「傷口に塗る分と無理矢理飲ませる分が必要」という事だった。
となると、結構必要だろうなと思いさくっと採取可能な注射器を借りて来たという訳だ。
「使い方は練習してきたから大丈夫ですよ!」
腕まくりをして、ジャンナさんに近づくとジャンナさんは涙目で後ずさりし始めた。
<ぴ、ぴー……!? ちょっと皮膚を切って採ると思ったのに!>
「うーん、それだと時間もかかるし、ジャンナさんもずっと痛いじゃないですか? だからプスっと」
<ちゅ……>
「ちゅ?」
<注射はいやああああああ!>
ゴウッ!
ジャンナさんの身体から炎が吹き上がり、暴れはじめた!
「ええ!? ちょ、落ち着いてください! 熱っ!」
ピィィィィィ!!
<いかん!? 錯乱しておる! これは力づくで止めるしかないぞ!?>
「あ、熱っ! 飛んでくる火が多いですよ! シロップちゃん!?」
フレーレが水で消火しながら炎を避けていたが、シロップの尻尾に少し燃え移った!
「きゅーん!?」
「ああ、水よ!」
ジュウ……
「きゅーん……」
尻尾の火を消してフレーレとシロップがホッとしていたが、事態は解決していない。
「チェイシャ! 何か弱点とかないのか!?」
<体に纏った炎はヤツが意識しなければただ赤いだけじゃ! 近距離で倒せ!>
「分かった!! おおお!!」
レイドさんが蒼剣を抜いて一気に距離を詰める! フレーレとチェイシャもマジックアローと魔力弾で炎を打ち消しながら前進していた!
そして私は!!
「ふ、フレー、フレー……」
「きゅーん! きゅーん!」
「きゅきゅん!」
チビ達と共に何の役にも立てなかった……とほほ……。
0
お気に入りに追加
4,187
あなたにおすすめの小説
賢者の転生実験
東国不動
ファンタジー
※書籍の第二巻が書店で好評発売中です! 是非お読みください。
不遇の高校生桐生レオはある日、謎の声に導かれて異世界に転生する。彼を転生させたのは、異界の知識で新たな魔法を生み出さんとする大賢者。
大賢者の息子として剣と魔法の世界に転生したレオは、父の魔法を教わる代わりに自分の持つ現代科学の知識を提供することに承諾する。ツンデレ妹に元王女の母、さらには猫型獣人の少女らに囲まれて幸せな第二の人生を満喫するレオ。一方、大賢者はレオから得た現代兵器の知識によって密かに全く新たな魔法群を開発していた。強大な力を求める大賢者の真意は一体?
先制発見、先制攻撃、先制撃破―現代兵器の戦術理論を応用した反撃不能の「兵器魔法(ウェポン・マジック)」が起動する時、少年の運命が動き出す!
【完結】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
悪意か、善意か、破滅か
野村にれ
恋愛
婚約者が別の令嬢に恋をして、婚約を破棄されたエルム・フォンターナ伯爵令嬢。
婚約者とその想い人が自殺を図ったことで、美談とされて、
悪意に晒されたエルムと、家族も一緒に爵位を返上してアジェル王国を去った。
その後、アジェル王国では、徐々に異変が起こり始める。
森蘭丸の弟、異世界に渡る<本能寺から異世界へ。文化も人体も違うところで色々巻き込まれ、恋も知る?>
天知 カナイ
BL
【三章完結しました】本能寺の夜、信長と兄乱法師(森蘭丸はこちらの名を使っています)の痴態を見てしまう、森力丸長氏。美しい兄の乱れた姿に驚きながらも、情愛がのる閨事とはどういうものか、考えながら眠りにつく。だがその後本能寺の変が起こり、力丸(リキ)も戦うのだがその途中で異世界に飛ばされる。
【三章開始時点でこちらの内容を変更しました】
飛ばされた先でアヤラセという若者に出会い愛し合うようになるが、リキが性交(セックス)することによってどんどん色々な事が変化することになり戸惑いを感じてしまう。
アヤラセに執着する兄ライセン、アヤラセの親であるランムイとヤルルア、そして異様な過程で生まれた新生物ユウビなど、様々な人々と関わり時に運命に翻弄されながら、飛ばされた世界で必死に生きていく。
セックスありきで話が展開する部分がありますので、今見てみると結構エロ展開があります(三章1話現在)。独自設定があります。この世界の人たちは雌雄同体です。全員陰茎ありですし主人公は男なのでBLにしています。また、女の人同志的に読める展開もありますし、進行上残酷、凌辱シーンもあります。
最終的にはハッピーエンドになる予定です!
私のバラ色ではない人生
野村にれ
恋愛
ララシャ・ロアンスラー公爵令嬢は、クロンデール王国の王太子殿下の婚約者だった。
だが、隣国であるピデム王国の第二王子に見初められて、婚約が解消になってしまった。
そして、後任にされたのが妹であるソアリス・ロアンスラーである。
ソアリスは王太子妃になりたくもなければ、王太子妃にも相応しくないと自負していた。
だが、ロアンスラー公爵家としても責任を取らなければならず、
既に高位貴族の令嬢たちは婚約者がいたり、結婚している。
ソアリスは不本意ながらも嫁ぐことになってしまう。
不埒な一級建築士と一夜を過ごしたら、溺愛が待っていました
入海月子
恋愛
有本瑞希
仕事に燃える設計士 27歳
×
黒瀬諒
飄々として軽い一級建築士 35歳
女たらしと嫌厭していた黒瀬と一緒に働くことになった瑞希。
彼の言動は軽いけど、腕は確かで、真摯な仕事ぶりに惹かれていく。
ある日、同僚のミスが発覚して――。
あなたたちのことなんて知らない
gacchi
恋愛
母親と旅をしていたニナは精霊の愛し子だということが知られ、精霊教会に捕まってしまった。母親を人質にされ、この国にとどまることを国王に強要される。仕方なく侯爵家の養女ニネットとなったが、精霊の愛し子だとは知らない義母と義妹、そして婚約者の第三王子カミーユには愛人の子だと思われて嫌われていた。だが、ニネットに虐げられたと嘘をついた義妹のおかげで婚約は解消される。それでも精霊の愛し子を利用したい国王はニネットに新しい婚約者候補を用意した。そこで出会ったのは、ニネットの本当の姿が見える公爵令息ルシアンだった。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。