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第四部:ルーナの秘密
その66 激怒
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「とりあえず起きるまでここに入れておくか。ボスに報告しないといけないしな」
袋から出されて、乱暴に床へ転がされる私。
いったあ……女の子には優しくしなさいよね……だから野盗なんかになるのよ……根拠は無いけど。
バタン! ガチャ……
ドアに鍵がかけられ、足音が遠ざかっていくのを確認して私は体を起こし、チェイシャを解放する。
<……>
「ちょ!? チェイシャ! チェイシャー!?」
白目を剥いてぐったりしているチェイシャの背中を叩いたりして必死で起こすとむせながら目を覚ました。
<ごほっ……ごほっ……びっくりした……気付いたらわらわ、河原みたいなところに立ってた>
「それって……で、でも良かったわ目を覚ましてくれて!」
<魔神としての威厳が……まあええ、潜入はできたようじゃな>
「うん。見た感じ洞穴みたいな所だけど、ドアはしっかり取り付けてあるのね」
ダンジョンみたいにキレイな「部屋」という感じではなく、掘った穴にドアをつけました! という感じなのだ。
のぞき穴があるわね、外を見れないかな?
<気を付けるんじゃぞ>
「……向かい側にも部屋があるわね、通路は右と左に伸びているけど、連れてこられた時は揺られ方から、歩いて来た方向の右の部屋……こっちから見て左が出口ね」。
<ほう……わらわを気絶させただけじゃなかったのじゃな>
根に持つわね……一応目を瞑って機を配ってたんだから!
「ダラムさんの娘さんがどこに居るか分かれば……すいませーん……ダラムさんの娘さんはいますかー……」
のぞき窓から見張りは見えない。なので小声で声をかけてみると……。
「……誰か居るのですか……?」
向かいの扉の覗き窓からひょこっと顔が出て、私と目が合った。
「ダラムさんの娘さんですか?」
「は、はい……レーネと申します……あの、あなたは?」
「私はルーナです。あなたを助けて、野盗達を捕まえるために来ました!」
「本当ですか! ああ、諦めないで良かった……でもどうやって?」
「私にはとっておきの魔法がありますのでそれで……シッ……誰か来た、寝たふりをしておいてください!」
私はレーネさんにそう告げ、私も床へと寝ころぶ。チェイシャはドアの横で待機だ。
だんだん奥からの足音が近くなってくる。二人か三人くらいかな……?
「……ほう、悪くない子じゃないか。砂の国あたりに売ればいい金になるぜ」
「ええ、ボスのツテを使えば簡単ですよ。でも、お楽しみになるんでしょう? おこぼれをあっし達にも欲しいんですが……」
妙に声の高い男が嫌らしくボスとやらにねだっていた。うう、嫌だ……。
「はっ、仕方ねぇ野郎共だな! まあいい、俺が遊んだらお前達にやる。その後は売りに行く、それでいいな?」
「へえ! みな喜びますわ! では、今日はどちらから……?」
「……」
薄目で見ると、顔に傷を負った男がのぞき窓から私を見ていた。ニヤニヤと薄気味悪い笑みを浮かべて。
「そうだな、こっちはまだ寝ているようだし村長の娘からだな……ほら、出ろ!」
「い、いやあ!? た、助けて!」
……!? まさかこのタイミングで連れて行くなんて、ツイてない!?
「それではあっしは入り口を見張っておきますので……」
「おう、頼んだ。終わったら呼びに行くからよ」
「ああ……」
ずるずるとレーネさんが連れて行かれる音が消え、再び静寂が戻る。
<むう、惜しいのう。こりゃ娘を諦めて野盗を先に全滅……>
「魔神ー!!!」
チェイシャの無残な提案に、私は首を絞めて抗議する!
<おふ!? く、苦しい!? や、やめい! また、またあそこへ行ってしまうじゃろ!?>
「ここでレーネさんを見捨てたら村は助かっても村長は助からないわ。レイドさんを待っている時間は……無いか、どの辺に居るかも分からないし……」
<相手の人数次第でお主も捕まるかもしれんぞ?>
「その時はその時よ……私には切り札がある……」
<ほう?>
「それじゃ、行くわよ!≪パワフルオブベヒモス≫! えい!」
ドアノブをグリっと捻ると、ボキン! といい音がして取れた。
鍵穴も意味を成さなくなったので、ドアは解放状態に。
「それじゃ行くわよ!」
チェイシャと共に、レーネさんが連れて行かれた方へと向かい歩き出した。
---------------------------------------------------
洞穴の入り口に見張りが二人立っている。
そこへ奥から野盗が一人現れ、見張り二人へと話し始める……。
「ボスの許しが出た。あっし達も『お楽しみ』にあずかれるぜ!」
「お、マジかよ! 連れて来たかいがあったな! もう一人可愛い子居たけどあの子はダメだったんだよな」
「まあ二人居ればいいだろ、一五人相手はきついかもしれねぇけどな、ひひひ……」
「……なるほど、全部で一五人か……」
レイドが遠巻きに、聞こえた事を反芻する、ここで野盗の人数が聞けたのは僥倖だと思った。
ふと、横を見るとフレーレがぷるぷると震えていた。
「どうしたフレーレちゃん? 怖いかい? ここで待っ……」
「……いいえ! これは怒りの震えです! あの人達は女の敵です! 即全滅させましょう! そしてちょんぎってやりましょう!」
何を? と、レイドが聞く前にフレーレは洞穴に向かっていた。
「え!?」
レイドは驚いたが、止める間もなくフレーレはメイスを後ろ手に隠して男達に話しかける。
「あ、あの!」
「うお!? びっくりした……!」
「と、友達が居なくなったんです!? 村長さんの家で介抱されていたと思ったら姿を消してて……宿にも居ないんですけど知りませんか!?」
何故、洞穴が分かったのか? 何故、自分たちを野盗と疑っていないのかなど、明らかにフレーレがここに居る事自体おかしいのだが、先程の話で浮かれていた野盗達は『獲物がむこうから来た』とさらに浮かれ、疑問を抱かなかった。
「そ、そうかい。あーそういやあさっきフラフラと歩いている所を保護された女の子がいたなあー。もしかしたらその子かも?」
「本当ですか! 連れて帰りますので、案内してください!」
「へへ、いいとも……それじゃこっちへ……」
「(こりゃ得したな……)」
「(ああ、先に食っちまうか!)」
三人の野盗が後ろを向いたその瞬間、フレーレの目が光る。
ゴッ! ガツ! ゴイン!
「「「きゅう……」」」
「成敗!!」
そこに剣の柄に手をかけたレイドが暗闇から出てくる。
「……あんまり無茶しないでくれよ? ルーナちゃんが二人になったみたいだ……」
「そ、それは……すいません……」
ロープで三人を縛り上げながら苦笑するレイド。フレーレの頭をくしゃりと撫で、
「ま、いいさ。それじゃ先へ行こう。こいつらを見て俺達が中へ入ったのがライノスには伝わるだろう」
「そうですね! ふふふ……アルモニア様の名において全滅ですよ……」
ルーナが扉を破った頃と同時に、レイド達も洞穴へと突入した。
---------------------------------------------------
「きゅーん!」
「こっちか!」
シロップがルーナの匂いを辿り、ライノスと共に林の中を駆ける。
シルバに力では及ばないが、嗅覚はシロップの方が上なので、先頭を走り案内を買って出ていたのだ。
「(しかしこの狼達……本当にただの狼か? 主人を守るためとはいえ賢すぎると思うんだが……)」
「きゅん!」
「……あれか!」
狼達が洞穴の前で縛られている野盗を見つけ吠える。
「わふ! わおん!」
「え? あ、おい!」
道案内は終わりだと言わんばかりに、レジナ達は洞穴へと走っていった。
レイドの匂いはまだ濃いので、すぐ合流できると判断したためである。
「えー……」
一人残されたライノスは慌てて洞穴へと入っていくのであった。
袋から出されて、乱暴に床へ転がされる私。
いったあ……女の子には優しくしなさいよね……だから野盗なんかになるのよ……根拠は無いけど。
バタン! ガチャ……
ドアに鍵がかけられ、足音が遠ざかっていくのを確認して私は体を起こし、チェイシャを解放する。
<……>
「ちょ!? チェイシャ! チェイシャー!?」
白目を剥いてぐったりしているチェイシャの背中を叩いたりして必死で起こすとむせながら目を覚ました。
<ごほっ……ごほっ……びっくりした……気付いたらわらわ、河原みたいなところに立ってた>
「それって……で、でも良かったわ目を覚ましてくれて!」
<魔神としての威厳が……まあええ、潜入はできたようじゃな>
「うん。見た感じ洞穴みたいな所だけど、ドアはしっかり取り付けてあるのね」
ダンジョンみたいにキレイな「部屋」という感じではなく、掘った穴にドアをつけました! という感じなのだ。
のぞき穴があるわね、外を見れないかな?
<気を付けるんじゃぞ>
「……向かい側にも部屋があるわね、通路は右と左に伸びているけど、連れてこられた時は揺られ方から、歩いて来た方向の右の部屋……こっちから見て左が出口ね」。
<ほう……わらわを気絶させただけじゃなかったのじゃな>
根に持つわね……一応目を瞑って機を配ってたんだから!
「ダラムさんの娘さんがどこに居るか分かれば……すいませーん……ダラムさんの娘さんはいますかー……」
のぞき窓から見張りは見えない。なので小声で声をかけてみると……。
「……誰か居るのですか……?」
向かいの扉の覗き窓からひょこっと顔が出て、私と目が合った。
「ダラムさんの娘さんですか?」
「は、はい……レーネと申します……あの、あなたは?」
「私はルーナです。あなたを助けて、野盗達を捕まえるために来ました!」
「本当ですか! ああ、諦めないで良かった……でもどうやって?」
「私にはとっておきの魔法がありますのでそれで……シッ……誰か来た、寝たふりをしておいてください!」
私はレーネさんにそう告げ、私も床へと寝ころぶ。チェイシャはドアの横で待機だ。
だんだん奥からの足音が近くなってくる。二人か三人くらいかな……?
「……ほう、悪くない子じゃないか。砂の国あたりに売ればいい金になるぜ」
「ええ、ボスのツテを使えば簡単ですよ。でも、お楽しみになるんでしょう? おこぼれをあっし達にも欲しいんですが……」
妙に声の高い男が嫌らしくボスとやらにねだっていた。うう、嫌だ……。
「はっ、仕方ねぇ野郎共だな! まあいい、俺が遊んだらお前達にやる。その後は売りに行く、それでいいな?」
「へえ! みな喜びますわ! では、今日はどちらから……?」
「……」
薄目で見ると、顔に傷を負った男がのぞき窓から私を見ていた。ニヤニヤと薄気味悪い笑みを浮かべて。
「そうだな、こっちはまだ寝ているようだし村長の娘からだな……ほら、出ろ!」
「い、いやあ!? た、助けて!」
……!? まさかこのタイミングで連れて行くなんて、ツイてない!?
「それではあっしは入り口を見張っておきますので……」
「おう、頼んだ。終わったら呼びに行くからよ」
「ああ……」
ずるずるとレーネさんが連れて行かれる音が消え、再び静寂が戻る。
<むう、惜しいのう。こりゃ娘を諦めて野盗を先に全滅……>
「魔神ー!!!」
チェイシャの無残な提案に、私は首を絞めて抗議する!
<おふ!? く、苦しい!? や、やめい! また、またあそこへ行ってしまうじゃろ!?>
「ここでレーネさんを見捨てたら村は助かっても村長は助からないわ。レイドさんを待っている時間は……無いか、どの辺に居るかも分からないし……」
<相手の人数次第でお主も捕まるかもしれんぞ?>
「その時はその時よ……私には切り札がある……」
<ほう?>
「それじゃ、行くわよ!≪パワフルオブベヒモス≫! えい!」
ドアノブをグリっと捻ると、ボキン! といい音がして取れた。
鍵穴も意味を成さなくなったので、ドアは解放状態に。
「それじゃ行くわよ!」
チェイシャと共に、レーネさんが連れて行かれた方へと向かい歩き出した。
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洞穴の入り口に見張りが二人立っている。
そこへ奥から野盗が一人現れ、見張り二人へと話し始める……。
「ボスの許しが出た。あっし達も『お楽しみ』にあずかれるぜ!」
「お、マジかよ! 連れて来たかいがあったな! もう一人可愛い子居たけどあの子はダメだったんだよな」
「まあ二人居ればいいだろ、一五人相手はきついかもしれねぇけどな、ひひひ……」
「……なるほど、全部で一五人か……」
レイドが遠巻きに、聞こえた事を反芻する、ここで野盗の人数が聞けたのは僥倖だと思った。
ふと、横を見るとフレーレがぷるぷると震えていた。
「どうしたフレーレちゃん? 怖いかい? ここで待っ……」
「……いいえ! これは怒りの震えです! あの人達は女の敵です! 即全滅させましょう! そしてちょんぎってやりましょう!」
何を? と、レイドが聞く前にフレーレは洞穴に向かっていた。
「え!?」
レイドは驚いたが、止める間もなくフレーレはメイスを後ろ手に隠して男達に話しかける。
「あ、あの!」
「うお!? びっくりした……!」
「と、友達が居なくなったんです!? 村長さんの家で介抱されていたと思ったら姿を消してて……宿にも居ないんですけど知りませんか!?」
何故、洞穴が分かったのか? 何故、自分たちを野盗と疑っていないのかなど、明らかにフレーレがここに居る事自体おかしいのだが、先程の話で浮かれていた野盗達は『獲物がむこうから来た』とさらに浮かれ、疑問を抱かなかった。
「そ、そうかい。あーそういやあさっきフラフラと歩いている所を保護された女の子がいたなあー。もしかしたらその子かも?」
「本当ですか! 連れて帰りますので、案内してください!」
「へへ、いいとも……それじゃこっちへ……」
「(こりゃ得したな……)」
「(ああ、先に食っちまうか!)」
三人の野盗が後ろを向いたその瞬間、フレーレの目が光る。
ゴッ! ガツ! ゴイン!
「「「きゅう……」」」
「成敗!!」
そこに剣の柄に手をかけたレイドが暗闇から出てくる。
「……あんまり無茶しないでくれよ? ルーナちゃんが二人になったみたいだ……」
「そ、それは……すいません……」
ロープで三人を縛り上げながら苦笑するレイド。フレーレの頭をくしゃりと撫で、
「ま、いいさ。それじゃ先へ行こう。こいつらを見て俺達が中へ入ったのがライノスには伝わるだろう」
「そうですね! ふふふ……アルモニア様の名において全滅ですよ……」
ルーナが扉を破った頃と同時に、レイド達も洞穴へと突入した。
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「きゅーん!」
「こっちか!」
シロップがルーナの匂いを辿り、ライノスと共に林の中を駆ける。
シルバに力では及ばないが、嗅覚はシロップの方が上なので、先頭を走り案内を買って出ていたのだ。
「(しかしこの狼達……本当にただの狼か? 主人を守るためとはいえ賢すぎると思うんだが……)」
「きゅん!」
「……あれか!」
狼達が洞穴の前で縛られている野盗を見つけ吠える。
「わふ! わおん!」
「え? あ、おい!」
道案内は終わりだと言わんばかりに、レジナ達は洞穴へと走っていった。
レイドの匂いはまだ濃いので、すぐ合流できると判断したためである。
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