118 / 134
LAST FILE
114.
しおりを挟む
「ツェザール様、連れてきました」
「ご苦労」
「この赤子も地上へ……?」
「うああああああん!」
ミエリーナから強奪したカイルを連れた男達はとある部屋で待っていたツェザールに会う。目的を尋ねると彼は邪悪な笑みを浮かべてカイルを受け取り口を開く。
「当然だ。この先、私は名実ともにこの天上世界の王となる。いつか成長した時に私の子供などと吹聴されてはたまらないだろう? クレーチェとの子ならともかく」
「……その、こういうことを言うのも憚られるのですがクレーチェさんに固執し過ぎでは……」
「うるさい……! 小さいころから一緒だったのだ、いつか必ず自分のものになるつもりだった! ガイラルの奴が身を引きさえすればこんなことにはならなかったのだ!」
「……!」
カイルを殴ろうとして慌てて冒険者はツェザールを止めた。すると不機嫌そうな顔で言う。
「……危ない危ない。こいつはまだ利用価値がある。行くぞ」
「ハッ」
嫌な男だが権力はある。
ここで斬り捨てることは難しくないが、先のことを考えるとそれはできない上にそしてそれをしない者を選んで連れて来ているのである意味、ツェザールの計画はほぼ完璧であった。
後はガイラルを消すのみ。それがもう少しで完了する。
地上へ転送させる魔法陣とコールドスリープ装置がある部屋へ行くと、モルゲンの部下へと話しかけた。
「待たせたな」
「いえ……その子を地上へ?」
「ああ。これも実験の一つだ」
「わかりました。赤子でも問題なく作動することを証明して見せますよ! モルゲン様にミスはありません」
「そうだな……任せる。これでもう一つの計画も完了、か」
モルゲンには告げずにここまでお膳立てをした。後は送り込むだけ。これで上手く全てが纏まるとほくそ笑み、その時を待つ。
「……どのくらいかかる?」
「ガイラル様達を先に送るので、その後ですね。一緒にするなら先発の誰かと一緒に入れてもいいかもしれませんが」
「……いや、いい。続けてくれ」
下手にガイラル達のところに姿を現すのはまずいと、ツェザールは仕方なく待つことにした。
「まだかかるか。私はクレーチェを探しに行く、後は任せるぞ」
「かしこまりました!」
研究員が笑顔で敬礼をするのを見て、ツェザール達はその場を後にした。
◆ ◇ ◆
「どういうことだ……!」
「わからないの……」
「冒険者達がカイルを? なんでそんなことを……ってそれどころじゃないわね、そう遠くへ行ってはいないはず」
ミエリーナはなんとかモルゲンと合流し、最後の別れを済ませたクレーチェとも出会えていた。
しかしミエリーナが語ったことはカイルが連れ去られたという恐るべき事実だった。
三人は施設内を走り、冒険者達を探す。
「まさかツェザールの……」
「だけど、攫う理由がないわ。今じゃ兄さんの子として育てているし」
「確かにそうだが、あいつはなにをするかわからない。僕達の思いもよらないことを考えている可能性は十分にある」
「カイル……」
「もう! 不安にさせないでよ! 大丈夫だから、ね?」
青ざめたミエリーナの肩に手を置いて気遣うクレーチェの言葉は聞こえているのか小さく頷いて移動を続ける。
施設内の部屋を探してもおらず、冒険者もツェザールも見つからない。
「どこだ……! カイルになにかあったらタダじゃすまないぞ!」
「兄さん、ここは?」
「そこは予備の装置がある部屋だ。ガイラル達はすでに転送準備が終わっている。今は使っていない――」
そこでモルゲンは扉の鍵が開いていることに気づく。
「どういうことだ……?」
扉を開けると、そこで三人は驚愕の光景を目にすることになった。
「……!?」
「カイル!」
「あれ? モルゲン様?」
「おい! どういうことだ!」
「ひええ!? ど、どういうこと!? どういうことなんです?!」
装置に入ったカイルに駆け寄るミエリーナ。そしてすぐに部下へ駆け寄り、どういうことかとモルゲンが詰める。
「ツェザール様が実験で赤ちゃんを送ると言っていました! モルゲン様の許可は得ていると――」
「馬鹿な! そんな言葉を信じたのか! 僕に確認もせず!」
「うぐぐ……ツェザール様が自分から言っておくと……聞いていないんですか……?」
「くっ……」
モルゲンは部下から手を放して装置へと向かう。しかし時すでに遅く、転移が始まっていた。
「ああ……!?」
「これは……こうなってはもう手が出せない……いや、せめてこれを――」
モルゲンはポケットから取り出した手帳を装置の上に乗せる。そしてその瞬間、カイルの入った装置は姿を消した。
「あ、ああ……そ、そんな……う、うう……」
「くそ……」
泣き崩れるミエリーナと壁を殴りつけるモルゲン。そこでクレーチェが口を開く。
「……兄さん、装置はまだあるみたいだけど、あれは使えるの?」
「なに? ……クレーチェ、なにを考えている?」
「私が行くわ。カイルをこのままにしておけないでしょ! ミエリーナが行くべきかもだけど、兄さんと一緒の方がいいでしょ?」
「し、しかし、お前を送るわけには――」
「うるさい! 過保護なのは嬉しいけど、私は私! もういい大人なんだから好きにさせてもらうわ! どう、ミエリーナ!」
「ク、クレーチェ……そ、そうね……でも、母親の私が行くべき――」
ミエリーナが涙を拭いて立ち上がると、モルゲンは視線を一瞬泳がせたあと、無言でクレーチェに近づき腕を取って彼女を装置の前に連れて行き……中へ押し込んだ。
「兄さん……!」
「……そこまで言うならお前が行け! 僕を裏切った、もう、肉親でも容赦はしない! ガイラルと共に地上世界で野垂れ死にするといい……!!」
「……うん、今までありがとう」
「モルゲン!? ダメよ、私が――」
「君は、駄目だ……僕の傍に、居てくれ……」
「そんな……!? 装置を止めて! クレーチェ!」
「元気でねミエリーナ! カイルは必ず無事にあなたの下へ帰れるように頑張るから! また、ね……」
「う、ああ……みんな、どうして……」
モルゲンは無言で装置を操作し、クレーチェは睡眠に入った。
ミエリーナが泣く中、やがて転移の準備が整う。本来の予定者であるガイラル達は行ってしまったので順番待ちは、すでに、無い。
「くそ……クレーチェはどこに……な!? お、お前達!」
「ツェザールか……」
「ど、どういうことだモルゲン! なぜクレーチェが装置に入っている!?」
「妹は……クレーチェは僕を裏切った。両親が死んでから大切にしていたのに、こいつはガイラルガイラルと……! だから見放した」
「馬鹿な……!? ガイラルを追放して、私のものになるはずだったのに……モルゲン、貴様は私を裏切るのか!」
「裏切ったのはお前が先だろうツェザール? ひ、ヒヒ……そうだ、僕が悪いんじゃあない……! はははははは!」
「モ、モルゲン……ごめん……ごめん、なさい……」
「あ、ああ、クレーチェ――」
その瞬間、クレーチェを入れた装置はスッと消えた。
場には狂気の笑い声を響かせる壊れたモルゲンと泣き崩れるミエリーナ。そして膝から崩れ落ちたツェザールだけが、残された――
「ご苦労」
「この赤子も地上へ……?」
「うああああああん!」
ミエリーナから強奪したカイルを連れた男達はとある部屋で待っていたツェザールに会う。目的を尋ねると彼は邪悪な笑みを浮かべてカイルを受け取り口を開く。
「当然だ。この先、私は名実ともにこの天上世界の王となる。いつか成長した時に私の子供などと吹聴されてはたまらないだろう? クレーチェとの子ならともかく」
「……その、こういうことを言うのも憚られるのですがクレーチェさんに固執し過ぎでは……」
「うるさい……! 小さいころから一緒だったのだ、いつか必ず自分のものになるつもりだった! ガイラルの奴が身を引きさえすればこんなことにはならなかったのだ!」
「……!」
カイルを殴ろうとして慌てて冒険者はツェザールを止めた。すると不機嫌そうな顔で言う。
「……危ない危ない。こいつはまだ利用価値がある。行くぞ」
「ハッ」
嫌な男だが権力はある。
ここで斬り捨てることは難しくないが、先のことを考えるとそれはできない上にそしてそれをしない者を選んで連れて来ているのである意味、ツェザールの計画はほぼ完璧であった。
後はガイラルを消すのみ。それがもう少しで完了する。
地上へ転送させる魔法陣とコールドスリープ装置がある部屋へ行くと、モルゲンの部下へと話しかけた。
「待たせたな」
「いえ……その子を地上へ?」
「ああ。これも実験の一つだ」
「わかりました。赤子でも問題なく作動することを証明して見せますよ! モルゲン様にミスはありません」
「そうだな……任せる。これでもう一つの計画も完了、か」
モルゲンには告げずにここまでお膳立てをした。後は送り込むだけ。これで上手く全てが纏まるとほくそ笑み、その時を待つ。
「……どのくらいかかる?」
「ガイラル様達を先に送るので、その後ですね。一緒にするなら先発の誰かと一緒に入れてもいいかもしれませんが」
「……いや、いい。続けてくれ」
下手にガイラル達のところに姿を現すのはまずいと、ツェザールは仕方なく待つことにした。
「まだかかるか。私はクレーチェを探しに行く、後は任せるぞ」
「かしこまりました!」
研究員が笑顔で敬礼をするのを見て、ツェザール達はその場を後にした。
◆ ◇ ◆
「どういうことだ……!」
「わからないの……」
「冒険者達がカイルを? なんでそんなことを……ってそれどころじゃないわね、そう遠くへ行ってはいないはず」
ミエリーナはなんとかモルゲンと合流し、最後の別れを済ませたクレーチェとも出会えていた。
しかしミエリーナが語ったことはカイルが連れ去られたという恐るべき事実だった。
三人は施設内を走り、冒険者達を探す。
「まさかツェザールの……」
「だけど、攫う理由がないわ。今じゃ兄さんの子として育てているし」
「確かにそうだが、あいつはなにをするかわからない。僕達の思いもよらないことを考えている可能性は十分にある」
「カイル……」
「もう! 不安にさせないでよ! 大丈夫だから、ね?」
青ざめたミエリーナの肩に手を置いて気遣うクレーチェの言葉は聞こえているのか小さく頷いて移動を続ける。
施設内の部屋を探してもおらず、冒険者もツェザールも見つからない。
「どこだ……! カイルになにかあったらタダじゃすまないぞ!」
「兄さん、ここは?」
「そこは予備の装置がある部屋だ。ガイラル達はすでに転送準備が終わっている。今は使っていない――」
そこでモルゲンは扉の鍵が開いていることに気づく。
「どういうことだ……?」
扉を開けると、そこで三人は驚愕の光景を目にすることになった。
「……!?」
「カイル!」
「あれ? モルゲン様?」
「おい! どういうことだ!」
「ひええ!? ど、どういうこと!? どういうことなんです?!」
装置に入ったカイルに駆け寄るミエリーナ。そしてすぐに部下へ駆け寄り、どういうことかとモルゲンが詰める。
「ツェザール様が実験で赤ちゃんを送ると言っていました! モルゲン様の許可は得ていると――」
「馬鹿な! そんな言葉を信じたのか! 僕に確認もせず!」
「うぐぐ……ツェザール様が自分から言っておくと……聞いていないんですか……?」
「くっ……」
モルゲンは部下から手を放して装置へと向かう。しかし時すでに遅く、転移が始まっていた。
「ああ……!?」
「これは……こうなってはもう手が出せない……いや、せめてこれを――」
モルゲンはポケットから取り出した手帳を装置の上に乗せる。そしてその瞬間、カイルの入った装置は姿を消した。
「あ、ああ……そ、そんな……う、うう……」
「くそ……」
泣き崩れるミエリーナと壁を殴りつけるモルゲン。そこでクレーチェが口を開く。
「……兄さん、装置はまだあるみたいだけど、あれは使えるの?」
「なに? ……クレーチェ、なにを考えている?」
「私が行くわ。カイルをこのままにしておけないでしょ! ミエリーナが行くべきかもだけど、兄さんと一緒の方がいいでしょ?」
「し、しかし、お前を送るわけには――」
「うるさい! 過保護なのは嬉しいけど、私は私! もういい大人なんだから好きにさせてもらうわ! どう、ミエリーナ!」
「ク、クレーチェ……そ、そうね……でも、母親の私が行くべき――」
ミエリーナが涙を拭いて立ち上がると、モルゲンは視線を一瞬泳がせたあと、無言でクレーチェに近づき腕を取って彼女を装置の前に連れて行き……中へ押し込んだ。
「兄さん……!」
「……そこまで言うならお前が行け! 僕を裏切った、もう、肉親でも容赦はしない! ガイラルと共に地上世界で野垂れ死にするといい……!!」
「……うん、今までありがとう」
「モルゲン!? ダメよ、私が――」
「君は、駄目だ……僕の傍に、居てくれ……」
「そんな……!? 装置を止めて! クレーチェ!」
「元気でねミエリーナ! カイルは必ず無事にあなたの下へ帰れるように頑張るから! また、ね……」
「う、ああ……みんな、どうして……」
モルゲンは無言で装置を操作し、クレーチェは睡眠に入った。
ミエリーナが泣く中、やがて転移の準備が整う。本来の予定者であるガイラル達は行ってしまったので順番待ちは、すでに、無い。
「くそ……クレーチェはどこに……な!? お、お前達!」
「ツェザールか……」
「ど、どういうことだモルゲン! なぜクレーチェが装置に入っている!?」
「妹は……クレーチェは僕を裏切った。両親が死んでから大切にしていたのに、こいつはガイラルガイラルと……! だから見放した」
「馬鹿な……!? ガイラルを追放して、私のものになるはずだったのに……モルゲン、貴様は私を裏切るのか!」
「裏切ったのはお前が先だろうツェザール? ひ、ヒヒ……そうだ、僕が悪いんじゃあない……! はははははは!」
「モ、モルゲン……ごめん……ごめん、なさい……」
「あ、ああ、クレーチェ――」
その瞬間、クレーチェを入れた装置はスッと消えた。
場には狂気の笑い声を響かせる壊れたモルゲンと泣き崩れるミエリーナ。そして膝から崩れ落ちたツェザールだけが、残された――
10
お気に入りに追加
159
あなたにおすすめの小説
あなたの冒険者資格は失効しました〜最強パーティが最下級から成り上がるお話
此寺 美津己
ファンタジー
祖国が田舎だってわかってた。
電車もねえ、駅もねえ、騎士さま馬でぐーるぐる。
信号ねえ、あるわけねえ、おらの国には電気がねえ。
そうだ。西へ行こう。
西域の大国、別名冒険者の国ランゴバルドへ、ぼくらはやってきた。迷宮内で知り合った仲間は強者ぞろい。
ここで、ぼくらは名をあげる!
ランゴバルドを皮切りに世界中を冒険してまわるんだ。
と、思ってた時期がぼくにもありました…
異世界を8世界ほど救ってくれって頼まれました。~本音で進む英雄譚~(仮)
八神 凪
ファンタジー
神代 陽(かみしろ はる)はゲームが趣味という普通の高校生。
ある時、神様軍団に召喚されて異世界を救ってくれと頼まれる。
神様曰く「全部で8つの世界」が危機に瀕しているらしい。
渋々承諾した陽は、「主人公」と呼ばれる特異点を救うため、旅立つことになる。
「俺は今でも納得してないからな!」
陽の末路や、如何に!!
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
蟲籠の島 夢幻の海 〜これは、白銀の血族が滅ぶまでの物語〜
二階堂まりい
ファンタジー
メソポタミア辺りのオリエント神話がモチーフの、ダークな異能バトルものローファンタジーです。以下あらすじ
超能力を持つ男子高校生、鎮神は独自の信仰を持つ二ツ河島へ連れて来られて自身のの父方が二ツ河島の信仰を統べる一族であったことを知らされる。そして鎮神は、異母姉(兄?)にあたる両性具有の美形、宇津僚真祈に結婚を迫られて島に拘束される。
同時期に、島と関わりがある赤い瞳の青年、赤松深夜美は、二ツ河島の信仰に興味を持ったと言って宇津僚家のハウスキーパーとして住み込みで働き始める。しかし彼も能力を秘めており、暗躍を始める。
レンタルショップから始まる、店番勇者のセカンドライフ〜魔導具を作って貸します、持ち逃げは禁止ですので〜
呑兵衛和尚
ファンタジー
今から1000年前。
異形の魔物による侵攻を救った勇者がいた。
たった一人で世界を救い、そのまま異形の神と共に消滅したと伝えられている……。
時代は進み1000年後。
そんな勇者によって救われた世界では、また新たなる脅威が広がり始めている。
滅亡の危機にさらされた都市、国からの援軍も届かず領主は命を捨ててでも年を守る決意をしたのだが。
そんなとき、彼の目の前に、一軒の店が姿を現した。
魔導レンタルショップ『オールレント』。
この物語は、元勇者がチートスキルと勇者時代の遺産を駆使して、なんでも貸し出す商店経営の物語である。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる