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第四章
第125話 戦力
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「ギャレット殿、魔石はこれくらいでいいですか?」
「ありがとう助かるよ」
「はーい! どいたどいたー!」
「おっと、今日も元気だなバスレーナ」
南北の町を解放して早一週間が経過した。
北にあるリリアの町は色々と不和を残したが、状況が悲しんでいる暇を与えてくれないというのが一番大きい。
「洗濯は一気にやりますから全部出しておいてと言ったでしょう!」
「す、すみません……!」
そんな中、鉱山で悪態をついていた男、ボルアの娘であるエラという子が拠点にやってきていた。彼女は暴漢にあった被害者の一人らしい。
彼女を襲ったグライアード兵はボルアが殺したので仇は取ったそうだ。しかし、エラは自分みたいな人間を増やさないため拠点に参加した。
炊事洗濯といった業務をこなしてくれている。しばらく泣いて過ごしていたそうだけど、今では騎士に怒るくらいには回復している。
……男は怖いみたいだけどな。
「リク殿、魔兵機《ゾルダート》は二機使えるようになりました」
「お、さすがに早いな」
「ええ。これで拠点の防衛はある程度できるかと。それぞれの町はトルコーイ殿とカン殿の部隊が持って来たもので十分かと」
「そうだな。なら次はビッダーとエトワールの騎士でアレを作っていくか」
エラのやり取りと遠巻きに見ていた俺に近づいてきたのはビッダーだった。俺の言葉に頷くとまた持ち場へと戻っていった。
ちなみに塹壕掘りとかまど場の作成である。塹壕は言わずもがな。
かまどはダコタファイアホールという煙の出にくい火の起こし方を教えたので、敵に見つかりにくくなるはずだ。
「色々と出来るようになってきたわね」
コクピットからみんなの作業の様子を見ながら、シャルが少し嬉しそうに口を開く。確かにその通りなのだが、そう楽観できる状況でもない。
「だけど、なるべく急がないといけない。北と南、両方にほぼ同時期で隊が来たということは他の部隊もそう遠くない時期に来てもおかしくない」
「そうね。カンとかトルコーイとは関係なく、さすがにそろそろディッターが報告を入れているだろうしね」
そう。
王都からここはかなり離れているし、潜伏先まではわからないと思うが、アウラ様とシャルが生き残っていること。
それとヴァイスというイレギュラーが存在していることまで伝わっているはずなのだ。
そうなると今までのように小規模編成ではなく、大部隊でネズミ捕りを敢行すると思う。というか俺ならそうする。
「正面からならリクが勝てるんだけどね」
「まあ、数によるだろうけど」
<装備さえあれば王都奪還も楽なのですがね。地上用でもいいので戦艦も欲しいところです>
「戦艦?」
「ああ、俺達の世界にある船だよ。こっちにも海に出る時は船だろ?」
「うん」
「それが地上や空を飛んだりするんだ。ヴァイスを載せて移動したりな」
「わ、凄いわね……どんだけ大きいのよ……」
シャルが呆れたようなことを言うが顔はワクワクしていた。資材と動力さえ確保できればってところだろうが……
<一応、設計だけは進めてみましょうか>
「そうだな。ま、期待しないでおくけど」
<ふふ、そうですね>
「よし、それじゃあたしはクレールで南の町へ行くわ。ガエインと合流する」
「ああ」
【クオォン】
通信機のテストも兼ねるとタブレットを持ったシャルが大きなキツネに乗って山を駆け出して行った。護衛もつけないで、と思うがあのキツネもかなり強いから、魔物もそうそう近づきはしないか。
「俺もできることをやるか」
<鉱山に行って魔石を持って帰りましょう>
まずはできることを。そう思いながら俺は鉱山に魔石を取りにいくのだった――
◆ ◇ ◆
「リント・アクア、出るのか?」
「ディッター殿か。ああ、あなたの隊を倒したというエトワール王国の軍勢討伐を任された」
グライアードの王都にて、通路を歩く女性騎士にディッターが声をかけた。
リントは元々グライアードで魔力通信具《マナリンク》の会話をしていたが、ディッターは自身の魔兵機《ゾルダート》の修理でグライアードに戻って来ていた。
リントは足を止めて壁に背を預けていた彼に返事をすると、ディッターが肩を竦めて彼女の前へやってくる。
「確かに君なら倒せるかもしれないな。ただ、裏切り者が居るから気を付けることだ。それにイレギュラーがあるかもな?」
「……ふむ。そういえば魔兵機《ゾルダート》が奪われたのだったな。まあ問題ないだろう」
「秘策でも?」
「あなたから聞いた情報が確かなら騎士の数はそれほど多くない。魔兵機《ゾルダート》で包囲しつつ騎士で確実に捕らえるつもりだ」
リントは被っている帽子のツバに指をかけてからにこりともせずに言う。自信アリと言ったところだった。
「英雄ガエインと手合わせできるのが楽しみだ」
「あれとか? ま、お手並み拝見と行かせてもらうか。……ん?」
対照的にへらへらとしながらそんなことを言うディッター。そこでなにかに気づく。
「ここに居たかリント殿。シンジ殿が新しい兵装を作ったということで技術局へ来て欲しいとのことだ」
宰相のザラーグドが通路の先から現れ、リントへそう告げる。
「新……? 新しい武器ということでしょうか?」
「それは直接聞いてみてくれ。確かに伝えたぞ」
首を傾げるリントを一瞥してからすぐにザラーグドはこの場を離れていく。
その背を見送りながら彼女は一言呟いた。
「急に慣れない兵装を持たされても逆に困るパターンもあるのだがな」
「ま、話だけでも聞いてみたらどうだ。折角だ、私も行こう」
「頼む」
「ありがとう助かるよ」
「はーい! どいたどいたー!」
「おっと、今日も元気だなバスレーナ」
南北の町を解放して早一週間が経過した。
北にあるリリアの町は色々と不和を残したが、状況が悲しんでいる暇を与えてくれないというのが一番大きい。
「洗濯は一気にやりますから全部出しておいてと言ったでしょう!」
「す、すみません……!」
そんな中、鉱山で悪態をついていた男、ボルアの娘であるエラという子が拠点にやってきていた。彼女は暴漢にあった被害者の一人らしい。
彼女を襲ったグライアード兵はボルアが殺したので仇は取ったそうだ。しかし、エラは自分みたいな人間を増やさないため拠点に参加した。
炊事洗濯といった業務をこなしてくれている。しばらく泣いて過ごしていたそうだけど、今では騎士に怒るくらいには回復している。
……男は怖いみたいだけどな。
「リク殿、魔兵機《ゾルダート》は二機使えるようになりました」
「お、さすがに早いな」
「ええ。これで拠点の防衛はある程度できるかと。それぞれの町はトルコーイ殿とカン殿の部隊が持って来たもので十分かと」
「そうだな。なら次はビッダーとエトワールの騎士でアレを作っていくか」
エラのやり取りと遠巻きに見ていた俺に近づいてきたのはビッダーだった。俺の言葉に頷くとまた持ち場へと戻っていった。
ちなみに塹壕掘りとかまど場の作成である。塹壕は言わずもがな。
かまどはダコタファイアホールという煙の出にくい火の起こし方を教えたので、敵に見つかりにくくなるはずだ。
「色々と出来るようになってきたわね」
コクピットからみんなの作業の様子を見ながら、シャルが少し嬉しそうに口を開く。確かにその通りなのだが、そう楽観できる状況でもない。
「だけど、なるべく急がないといけない。北と南、両方にほぼ同時期で隊が来たということは他の部隊もそう遠くない時期に来てもおかしくない」
「そうね。カンとかトルコーイとは関係なく、さすがにそろそろディッターが報告を入れているだろうしね」
そう。
王都からここはかなり離れているし、潜伏先まではわからないと思うが、アウラ様とシャルが生き残っていること。
それとヴァイスというイレギュラーが存在していることまで伝わっているはずなのだ。
そうなると今までのように小規模編成ではなく、大部隊でネズミ捕りを敢行すると思う。というか俺ならそうする。
「正面からならリクが勝てるんだけどね」
「まあ、数によるだろうけど」
<装備さえあれば王都奪還も楽なのですがね。地上用でもいいので戦艦も欲しいところです>
「戦艦?」
「ああ、俺達の世界にある船だよ。こっちにも海に出る時は船だろ?」
「うん」
「それが地上や空を飛んだりするんだ。ヴァイスを載せて移動したりな」
「わ、凄いわね……どんだけ大きいのよ……」
シャルが呆れたようなことを言うが顔はワクワクしていた。資材と動力さえ確保できればってところだろうが……
<一応、設計だけは進めてみましょうか>
「そうだな。ま、期待しないでおくけど」
<ふふ、そうですね>
「よし、それじゃあたしはクレールで南の町へ行くわ。ガエインと合流する」
「ああ」
【クオォン】
通信機のテストも兼ねるとタブレットを持ったシャルが大きなキツネに乗って山を駆け出して行った。護衛もつけないで、と思うがあのキツネもかなり強いから、魔物もそうそう近づきはしないか。
「俺もできることをやるか」
<鉱山に行って魔石を持って帰りましょう>
まずはできることを。そう思いながら俺は鉱山に魔石を取りにいくのだった――
◆ ◇ ◆
「リント・アクア、出るのか?」
「ディッター殿か。ああ、あなたの隊を倒したというエトワール王国の軍勢討伐を任された」
グライアードの王都にて、通路を歩く女性騎士にディッターが声をかけた。
リントは元々グライアードで魔力通信具《マナリンク》の会話をしていたが、ディッターは自身の魔兵機《ゾルダート》の修理でグライアードに戻って来ていた。
リントは足を止めて壁に背を預けていた彼に返事をすると、ディッターが肩を竦めて彼女の前へやってくる。
「確かに君なら倒せるかもしれないな。ただ、裏切り者が居るから気を付けることだ。それにイレギュラーがあるかもな?」
「……ふむ。そういえば魔兵機《ゾルダート》が奪われたのだったな。まあ問題ないだろう」
「秘策でも?」
「あなたから聞いた情報が確かなら騎士の数はそれほど多くない。魔兵機《ゾルダート》で包囲しつつ騎士で確実に捕らえるつもりだ」
リントは被っている帽子のツバに指をかけてからにこりともせずに言う。自信アリと言ったところだった。
「英雄ガエインと手合わせできるのが楽しみだ」
「あれとか? ま、お手並み拝見と行かせてもらうか。……ん?」
対照的にへらへらとしながらそんなことを言うディッター。そこでなにかに気づく。
「ここに居たかリント殿。シンジ殿が新しい兵装を作ったということで技術局へ来て欲しいとのことだ」
宰相のザラーグドが通路の先から現れ、リントへそう告げる。
「新……? 新しい武器ということでしょうか?」
「それは直接聞いてみてくれ。確かに伝えたぞ」
首を傾げるリントを一瞥してからすぐにザラーグドはこの場を離れていく。
その背を見送りながら彼女は一言呟いた。
「急に慣れない兵装を持たされても逆に困るパターンもあるのだがな」
「ま、話だけでも聞いてみたらどうだ。折角だ、私も行こう」
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