103 / 105
第103話 王子の葛藤
しおりを挟む
「では頼むぞ」
「かしこまりました」
『いってきまーす』
「粗相の無いようにな」
すでに派手な魔法をぶっ放した後だが、それはそれだ。ヒレを振って挨拶をするフリンクに釘を刺しておく。
「見初められたら困るわねえ」
「クレアは大丈夫ですよ。そうならレンさん以外に声をかけられた時に誰かと付き合ってたと思いますし」
「確かにな。お隣さんの時からべったりだったし」
母さんとサーナ、そして父さんが城へ行くクレアの背中を見てそんな話をしていた。俺も心配はしていない。あいつは金や顔で動くやつではないからな……決してそわそわしたりしない。
「そわそわしてますわね」
「まあ、相手が王子だしな」
してないって。
さて、それはともかくイルカイヤーに集中するか――
◆ ◇ ◆
「こちらです」
「ありがとうございます!」
『ありがとうー』
というわけでクレアと俺は王子様とやらに会うため、個室にやってきた。
王子とかいう若造の女性耐性をつける、ということらしいが俺からすれば鼻で笑うレベルの話だ。
「きゃ!? フリンク、急に水を出さないでよ」
『ごめんごめん』
おっと、少々興奮しすぎたか。噴気孔から水を出してしまった。クレアに謝罪をしつつ、部屋の奥へ入っていくと窓際に背の高い男が立っていた。
『えっと、王子様?』
「……! 喋った! おお、母上の言っていた精霊様はあなたか」
『そうそう!』
俺を見ていたく感動しているな? ふむ、悪い奴ではなさそうだ。まずは話を聞いてみるか。
とりあえずクレアの背中をヒレで軽く叩く。
『自己紹介しないと』
「あ、そっか! 初めまして、殿下にご挨拶いたします。フォンダ村のクレアと申します」
「あ、ああ、父上が言っていた子だね。と、とりあえずかけてくれたまへ」
『僕はフリンクだよ!』
クレアを見て少しどもっているところを見ると、本当なのだろうか? 俺は尾っぽを折りたたんでクレアとソファに座った。ライオネス王子も着席する。
「私はライオネスだ。……まずは謝罪をさせてくれ。すまない」
「え!? いきなりどうしたんですか!?」
『謝ることがあるの?』
「父上がこの場をセッティングしただろう? 私が女性を苦手としている、と」
「ええ、そう伺っておりますけど……」
恥をかかせたくないためクレアが僕と王子を交互に見ながら肯定する。話は通っているようだが?
「えっと、嘘ではないが……本当でもない、というのが真実だ」
「ん……? と、言いますと?」
「私は女性が苦手でも免疫がないわけでもない。ただ、心に決めた女性がいるため、そうやって誤魔化しているのだよ」
『なるほど、そういうこと』
「じゃあ、わざと遠ざけるように?」
クレアが尋ねるとライオネス王子はバツが悪そうに頷いた。
「昨日、食事会をした際にウチの父上……陛下が破天荒であることは分かったと思う」
『そうだね』
「フリンク!」
「いや、実際その通りだから良いのだ。で、私は執政を任され、いつでも交代できるような形を取っている」
「いいことですよね? 私とそう変わらないのにもうトップに立てるんですから」
「ありがとう。そうすると父上はこう言い出したんだ『早く次の後継を作らねばな』と」
なるほど。
それで見合いやパーティをして結婚相手を見繕おうとしたわけか。確かに、心に決めた相手が居れば煩わしさしかないものな。
……あいつは、ミントは元気だろうか? いや、すでに終わったことか。
「それで遠ざけようと……お城の人なら早々結婚相手にはならないですものね」
「聡明で助かるよ」
『なら、早くそのことを言えばいいのに』
「そうしたいのはやまやまなのだが……彼女は病に侵されていてな」
「え!? それは……」
「なので、どちらにせよ私の想いが遂げられることはないのだ」
困った顔で笑うライオネス王子。
言い出しにくい話では、あるな。一応、誰なのか聞いてみるか? 治療のアテがある病なら俺とレンでひとっ飛びすればいいわけだし。
『ちなみにその人の名前は?』
「ん? ああ、知っているかな? バートリィ家のカイという娘だ」
『え!? カイ!?』
「カイさんってカイ様!?」
「え、知っているのかい?」
知っているもなにもない……その病を治療、というか解決したのはレンと俺だ。
ライオネス王子は迷惑はかけられないと、諦めているらしい。
いや、そう決めるにはまだ早い……!!
「フォンダ村はバートリィ家のある町からは遠いんですけど、レンが関わったことがありまして」
『うん。それで、カイの病気はすっかり治っているよ! レンと僕が原因を取り除いたからね』
「え!? ど、どういうことだね……!!」
そしてかくかくしかじかをすると、ライオネス王子は目を大きく見開いて立ち上がった。
「なら私は行動に移るしかないではないか!!」
「ええ! 頑張ってください!」
『まさかここであの時の話になるとはねえ』
感慨深いものだ。外の世界に出るまで、こんなことはまったくなかった。
神の加護とやらでいいようにことが運ぶのだろうか?
この前、イヴァルリヴァイ様がこっちに来たらしいが木の実を食って帰ったから怪しいものだ。
「父上! 母上! 私の話を聞いてくださいー!」
「行っちゃった……」
『ま、いいんじゃない? 陛下の望みは叶ったわけだし』
俺は呆れた感じで鼻を鳴らし、クレアと共にレンの所へ戻るのだった。
「かしこまりました」
『いってきまーす』
「粗相の無いようにな」
すでに派手な魔法をぶっ放した後だが、それはそれだ。ヒレを振って挨拶をするフリンクに釘を刺しておく。
「見初められたら困るわねえ」
「クレアは大丈夫ですよ。そうならレンさん以外に声をかけられた時に誰かと付き合ってたと思いますし」
「確かにな。お隣さんの時からべったりだったし」
母さんとサーナ、そして父さんが城へ行くクレアの背中を見てそんな話をしていた。俺も心配はしていない。あいつは金や顔で動くやつではないからな……決してそわそわしたりしない。
「そわそわしてますわね」
「まあ、相手が王子だしな」
してないって。
さて、それはともかくイルカイヤーに集中するか――
◆ ◇ ◆
「こちらです」
「ありがとうございます!」
『ありがとうー』
というわけでクレアと俺は王子様とやらに会うため、個室にやってきた。
王子とかいう若造の女性耐性をつける、ということらしいが俺からすれば鼻で笑うレベルの話だ。
「きゃ!? フリンク、急に水を出さないでよ」
『ごめんごめん』
おっと、少々興奮しすぎたか。噴気孔から水を出してしまった。クレアに謝罪をしつつ、部屋の奥へ入っていくと窓際に背の高い男が立っていた。
『えっと、王子様?』
「……! 喋った! おお、母上の言っていた精霊様はあなたか」
『そうそう!』
俺を見ていたく感動しているな? ふむ、悪い奴ではなさそうだ。まずは話を聞いてみるか。
とりあえずクレアの背中をヒレで軽く叩く。
『自己紹介しないと』
「あ、そっか! 初めまして、殿下にご挨拶いたします。フォンダ村のクレアと申します」
「あ、ああ、父上が言っていた子だね。と、とりあえずかけてくれたまへ」
『僕はフリンクだよ!』
クレアを見て少しどもっているところを見ると、本当なのだろうか? 俺は尾っぽを折りたたんでクレアとソファに座った。ライオネス王子も着席する。
「私はライオネスだ。……まずは謝罪をさせてくれ。すまない」
「え!? いきなりどうしたんですか!?」
『謝ることがあるの?』
「父上がこの場をセッティングしただろう? 私が女性を苦手としている、と」
「ええ、そう伺っておりますけど……」
恥をかかせたくないためクレアが僕と王子を交互に見ながら肯定する。話は通っているようだが?
「えっと、嘘ではないが……本当でもない、というのが真実だ」
「ん……? と、言いますと?」
「私は女性が苦手でも免疫がないわけでもない。ただ、心に決めた女性がいるため、そうやって誤魔化しているのだよ」
『なるほど、そういうこと』
「じゃあ、わざと遠ざけるように?」
クレアが尋ねるとライオネス王子はバツが悪そうに頷いた。
「昨日、食事会をした際にウチの父上……陛下が破天荒であることは分かったと思う」
『そうだね』
「フリンク!」
「いや、実際その通りだから良いのだ。で、私は執政を任され、いつでも交代できるような形を取っている」
「いいことですよね? 私とそう変わらないのにもうトップに立てるんですから」
「ありがとう。そうすると父上はこう言い出したんだ『早く次の後継を作らねばな』と」
なるほど。
それで見合いやパーティをして結婚相手を見繕おうとしたわけか。確かに、心に決めた相手が居れば煩わしさしかないものな。
……あいつは、ミントは元気だろうか? いや、すでに終わったことか。
「それで遠ざけようと……お城の人なら早々結婚相手にはならないですものね」
「聡明で助かるよ」
『なら、早くそのことを言えばいいのに』
「そうしたいのはやまやまなのだが……彼女は病に侵されていてな」
「え!? それは……」
「なので、どちらにせよ私の想いが遂げられることはないのだ」
困った顔で笑うライオネス王子。
言い出しにくい話では、あるな。一応、誰なのか聞いてみるか? 治療のアテがある病なら俺とレンでひとっ飛びすればいいわけだし。
『ちなみにその人の名前は?』
「ん? ああ、知っているかな? バートリィ家のカイという娘だ」
『え!? カイ!?』
「カイさんってカイ様!?」
「え、知っているのかい?」
知っているもなにもない……その病を治療、というか解決したのはレンと俺だ。
ライオネス王子は迷惑はかけられないと、諦めているらしい。
いや、そう決めるにはまだ早い……!!
「フォンダ村はバートリィ家のある町からは遠いんですけど、レンが関わったことがありまして」
『うん。それで、カイの病気はすっかり治っているよ! レンと僕が原因を取り除いたからね』
「え!? ど、どういうことだね……!!」
そしてかくかくしかじかをすると、ライオネス王子は目を大きく見開いて立ち上がった。
「なら私は行動に移るしかないではないか!!」
「ええ! 頑張ってください!」
『まさかここであの時の話になるとはねえ』
感慨深いものだ。外の世界に出るまで、こんなことはまったくなかった。
神の加護とやらでいいようにことが運ぶのだろうか?
この前、イヴァルリヴァイ様がこっちに来たらしいが木の実を食って帰ったから怪しいものだ。
「父上! 母上! 私の話を聞いてくださいー!」
「行っちゃった……」
『ま、いいんじゃない? 陛下の望みは叶ったわけだし』
俺は呆れた感じで鼻を鳴らし、クレアと共にレンの所へ戻るのだった。
40
お気に入りに追加
187
あなたにおすすめの小説
【完結】愛ってずいぶんお軽いものね【番外編追加】
紫楼
恋愛
ダメ王子との婚約を押し付けられましたが、心変わりは仕方ないのでこちらも自由に生きていきたいと思います。
なんてね!予想通りなので痛くも痒くもないんです。
でもその後の予定が思いがけない事ばかりで驚きの連続でした。
ポメラのざまぁ回追加しました。
かなり痛いので残酷注意です。
王子のざまぁはいらないかも。
サファイア達の新婚編は少し書きたいかなと思っています。
夫が離縁に応じてくれません
cyaru
恋愛
玉突き式で婚約をすることになったアーシャ(妻)とオランド(夫)
玉突き式と言うのは1人の令嬢に多くの子息が傾倒した挙句、婚約破棄となる組が続出。貴族の結婚なんて恋愛感情は後からついてくるものだからいいだろうと瑕疵のない側の子息や令嬢に家格の見合うものを当てがった結果である。
アーシャとオランドの結婚もその中の1組に過ぎなかった。
結婚式の時からずっと仏頂面でにこりともしないオランド。
誓いのキスすらヴェールをあげてキスをした風でアーシャに触れようともしない。
15年以上婚約をしていた元婚約者を愛してるんだろうな~と慮るアーシャ。
初夜オランドは言った。「君を妻とすることに気持ちが全然整理できていない」
気持ちが落ち着くのは何時になるか判らないが、それまで書面上の夫婦として振舞って欲しいと図々しいお願いをするオランドにアーシャは切り出した。
この結婚は不可避だったが離縁してはいけないとは言われていない。
「オランド様、離縁してください」
「無理だ。今日は初夜なんだ。出来るはずがない」
アーシャはあの手この手でオランドに離縁をしてもらおうとするのだが何故かオランドは離縁に応じてくれない。
離縁したいアーシャ。応じないオランドの攻防戦が始まった。
★↑例の如く恐ろしく省略してますがコメディのようなものです。
★読んでいる方は解っているけれど、キャラは知らない事実があります。
★9月21日投稿開始、完結は9月23日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
せいぎの勇者~百合ゲー勇者のお残しで幸せになれるのか不安な兄である~
鏑木 うりこ
BL
妹共に死んだ兄・晴翔と妹・青葉は青葉の物凄く強い希望によりいわゆる「百合ゲー」に酷似した世界に転生した。晴翔の希望は何も聞かれなかった……。
世界の半分(女性)はすべて青葉にメロメロどっきゅん★な世界で晴翔は常に危険と隣り合わせ!
すいません、後で書き足します……。
(多分)主人公総受けのR18作品となります。
いわゆる「ついてない」カントボーイ(で、合ってますよね? まだ理解度が低い……)
最後は一人に絞る予定(ハッピーエンド)ですが、予想外の動きをしたら流動的に変わるかもしれないので地雷の方は回避していただけると助かります。
まだ主人公が鬼ツッコミしているだけです……。
ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む
紫楼
ファンタジー
酔っ払って寝て起きたらなんか手が小さい。びっくりしてベットから落ちて今の自分の情報と前の自分の記憶が一気に脳内を巡ってそのまま気絶した。
私は放置された16歳の少女リーシャに転生?してた。自分の状況を理解してすぐになぜか王様の命令で辺境にお嫁に行くことになったよ!
辺境はイケメンマッチョパラダイス!!だったので天国でした!
食べ物が美味しくない国だったので好き放題食べたい物作らせて貰える環境を与えられて幸せです。
もふもふ?に出会ったけどなんか違う!?
もふじゃない爺と契約!?とかなんだかなーな仲間もできるよ。
両親のこととかリーシャの真実が明るみに出たり、思わぬ方向に物事が進んだり?
いつかは立派な辺境伯夫人になりたいリーシャの日常のお話。
主人公が結婚するんでR指定は保険です。外見とかストーリー的に身長とか容姿について表現があるので不快になりそうでしたらそっと閉じてください。完全な性表現は書くの苦手なのでほぼ無いとは思いますが。
倫理観論理感の強い人には向かないと思われますので、そっ閉じしてください。
小さい見た目のお転婆さんとか書きたかっただけのお話。ふんわり設定なので軽ーく受け流してください。
描写とか適当シーンも多いので軽く読み流す物としてお楽しみください。
タイトルのついた分は少し台詞回しいじったり誤字脱字の訂正が済みました。
多少表現が変わった程度でストーリーに触る改稿はしてません。
カクヨム様にも載せてます。
婚約者がおバカだったので。自由を満喫しようと思います?
紫楼
恋愛
いろいろ危なっかしい王子の補佐として望まれた公爵令嬢はお役目を果たすため地道に足場を固めていた。
唯一の失敗は王子の行動を放置していたこと。
いきなり婚約破棄を言い渡されたけど、別に全く困らないし、悲しくもない。
枷が外れたのだから自由になりましょう!
数話で終わる予定。
現在ストップしているお話のキャラたちがストライキ中なので出たがってるキャラたちを解放して脳内をリセットしたいので、もし他作品をお持ちの方は今しばしお許し下さい。
ありきたり設定のなんちゃってご都合ファンタジーです。
あまり深く考えず読んでください。
誤字脱字は仕様です。極力気をつけますが^^;
別サイトにも掲載しています。
イージーモードにしてもらったはずがちっともイージーっぽくないのでどないしたろ?
紫楼
ファンタジー
「あ、死んだ・・・」
死は解放だ。
ラッキーって思ったら、次の瞬間神様という奴らが揃って謝ってきた。
私の人生が最低だったのは女神の足元で不貞腐れているヤツのせいだったとか。
もう何でも良いから昇天させてくれ。出来れば二度と生まれ変わらないように。
そう言ったら「償いを」とか大騒ぎ。
めんどくさいから適当に出来ないんだろ?って事を要求したら全部受け入れた上に元凶に対する罰もしっかり受け入れられた。
前世がしんどくて不幸だった分、楽して幸せに生きれるようにしてもらったんだけど、なんか違う。
あれだ。日本人と外国人の常識や法律が違うってやつと一緒だ。
思っていたのと全然違うけど、前世とは全く違う環境だから楽しむしかないよね?
設定ゆるゆる、独自世界設定なので細かいことは気にしてはいけません。
主人公はめちゃくちゃ口が悪いです。
エセ関西弁、近畿圏で色々混ざってる感じです。
先行き不明。主人公の気の向くまま、キャラクターが勝手に動くのを止めないのでなんでも許せる人だけお楽しみください。
R指定は保険です。魔物も出るし暴力はあると思います。
主人公の過去はトラウマに引っ掛かるとかあるかもしれないのでご注意を。
不定期更新。
カクヨムさまにも掲載してます。
とあるおっさんのVRMMO活動記
椎名ほわほわ
ファンタジー
VRMMORPGが普及した世界。
念のため申し上げますが戦闘も生産もあります。
戦闘は生々しい表現も含みます。
のんびりする時もあるし、えぐい戦闘もあります。
また一話一話が3000文字ぐらいの日記帳ぐらいの分量であり
一人の冒険者の一日の活動記録を覗く、ぐらいの感覚が
お好みではない場合は読まれないほうがよろしいと思われます。
また、このお話の舞台となっているVRMMOはクリアする事や
無双する事が目的ではなく、冒険し生きていくもう1つの人生が
テーマとなっているVRMMOですので、極端に戦闘続きという
事もございません。
また、転生物やデスゲームなどに変化することもございませんので、そのようなお話がお好みの方は読まれないほうが良いと思われます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる