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第92話 温泉イルカ
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『来たよー』
「おう、すまないな……ってお前達も来たのか?」
「うん!」
「一人は寂しいだろうと思いましてね?」
食事を運んできたフリンクの上にクレアとサーナが乗っていた。まさか来るとは思っていなかったので面食らった形だ。
「夜の森は危ないんだぞ」
「いやいや、あんたとフリンクが居たら世界のどこよりも安全だと思うけど……」
『そうだね! 僕の尻尾で悪党や魔物は一撃だ』
まあ、首が飛ぶからほどほどにな?
それはともかく、持ってきてくれた食事を受け取る。
「プラーボとクリンはこっちですよー」
『くおん♪』
『がおう』
サーナの呼び声に反応し、ハンモックに居た親子が降りてきた。芋やパンと言った穀物と魚のようだ。クリンもミルク以外の食べ物も少しずつ食べられるようになってきたか。
続けてクレアも野菜の入った籠をもってハリソンの下へ向かう。
「ほら、キャロよー。オナッスもあるわ」
人参とナスはハリソンの好物なのでスッと立ち上がり歓喜の声をあげた。
「俺は……鶏肉のクリーム煮か」
「美味しかったわよ! まだ温かいから早く食べてね」
「おう」
俺は二人が餌やりをしてくれているのを尻目に、器に入ったクリーム煮とパン、それと水筒を簡易で作ったテーブルに置いた。
器の蓋を取るとふわっといい匂いが立ち込める。
「こりゃ美味そうだ」
『……』
「うおお!? 近いなフリンク!?」
『ああ、ごめん。さ、ゆっくり食べてよ!』
気づくと真横に涎を垂らしているフリンクの顔があった。俺の言葉にハッと気づいた後、少し離れた。しかし、視線はクリーム煮に釘付けである。
「ったく、イヴァルリヴァイといいイルカは食い意地が張っているな」
『え? イヴァルリヴァイ様?』
「ああ。昼間になんかやってきて適当な情報を言って、クリンの木いちごを食い荒らして帰ったぞ」
『木いちごを……』
フリンクが「木いちご」に反応していた。しかしすぐに頭を切り替えたのか、俺の近くに寄って来る。
『それだけのために来たんだ。でも会いたかったなあ、呼んでくれれば良かったのに』
「呼ぶ間もなく行ってしまったんだ。まあ、会うだけでも良かったかもな、次はいつになるかわからないし」
『だよねー。まあ、いいか』
割と簡単にフリンクはオチをつけた。その内また来るかもしれないしとのことだ。
するとサーナに食事をもらっていたクリンが口になにかを咥えてフリンクの下へやってきた。
『どうしたんだい?』
「くおーん♪」
「おや、木いちごですね? フリンクさんにあげたいみたいですよ」
『え、いいの? ……僕がお腹空いてそうだから? むう』
どうやらクリンはフリンクの空腹を見抜き、木いちごを提供したいらしい。
ちなみにこれはイヴァルリヴァイが去った後に再び採取へ行った成果である。
『ありがとう。大切に食べるね』
「くおん♪」
「さ、クリンも食べちゃいましょう」
そんな調子で賑やかな夕食となった。待たせるのも悪いのでさっさと飯を食い終わるとクレアが隣に立つ。椅子を作っておけば良かったな。
「ねえ、この辺に温泉があるって聞いたけど見つけた?」
「ん? おお、この先にあったぞ。後で入るつもりだ」
「私達も一緒していい?」
「え!? ……いや、周りに壁とかないんだぞ」
クレアが恐ろしいことを言い出したので流石の俺も止めに入る。しかしサーナも言う。
「大丈夫ですよ。水着を持ってきましたし、着替えはここですればいいかと」
「み、水着か。それなら……って、俺は持ってないぞ!?」
「まあ、小さいころから見て来たし今さら?」
「女子のセリフじゃないな……!」
「その内、嫌でも見るようになると思うので……」
「お前の未来は明るいな……!」
特に恥じることもなくクレアとサーナは親指を立てていた。タオルで隠すからいいけどなんて奴等だ。
「折角だしハリソン達も連れて行こう。ここに放置はちょっと怖いしな」
「そうね。さて、どんな感じか楽しみね」
と、クレアが言い、着替えるため荷台へ向かう。サーナも後を追った。
「すまんな。ちょっとだけ一緒に来てくれ」
俺が飯を食ったばかりのハリソンの背を撫でると『仕方ないですね』と言わんばかりにあくびをして鳴いた。
いつもは町と村を往復するだけだから疲れているのかもしれない。呑気な顔がさらに呑気に見えるが。
そうして熊親子も一緒に連れて温泉へと出向く。
『おー、湯気だ』
「たまには洗ってやるよ」
「ていうか動物とかも入っているのね」
「さっきは猿が浸かっていて、熱が強いところに蛇が寝そべっていたぞ」
「ひえ!?」
「うお!?」
サーナが俺に抱き着いてきてびっくりしてしまう。なんというか……でかい……
「あそこが脱衣所? ちゃんとあるのね」
「とりあえず服を脱いでくる。フリンク、プラーボ、フリンク。二人を頼むぞ」
『はーい』
『がるう』
『くおん!』
頼もしいオトモ達の声を聞いて俺はその場を離れる。ハリソンは脱衣所近くに寝そべった。
「さて、タオル一枚だと不安だが……まあクレアだしいいか」
サーナもあの調子なら気にはするまい。
そのままバッと服を脱ぎ、腰にタオルを巻いて、いざ、温泉へ……!
◆ ◇ ◆
「ふいー……」
「初日からこれはいいわねー……」
「ですねー……」
そして本当に二人はなんも気にせず一緒に風呂に入った。開放的な空間は人を大胆にさせる……
というのはさておき、そんなことが気にならないくらい温泉は気持ち良かったからである。
『がうるーん……』
『くおーん……』
『はふん』
プラーボはクリンをお腹に置いて一緒に入っている。可愛い。
フリンクはなぜか温泉の中央で頭だけ突き出していた。
『あ!』
「ん?」
まだ肌寒い日もあるのでゆっくり浸かろうとしていた。そこへフリンクが声を上げてこちらへすいーっと近づいてくる。
「どうした?」
『これどう? 間欠泉!』
「うわあ!?」
「きゃあ!?」
瞬間、フリンクの噴気孔からお湯が飛び出し、俺達は驚いた。
その後、頭から飴のように湯が降り注ぐ。
「ぶへ!? ジョイフル気分が台無しだ!?」
『ああ、ごめんごめん。面白いと思ったんだけど』
「……まあ、いいけど」
ショーの時にこういうことをよくやっていたいたずら小僧なので、ちょっと懐かしく感じてしまったな。フリンクの頭を撫でてやると、周りで動物の鳴き声が響く。
『くおんくおん』
「なんですか?」
『すごいすごいって言ってる! ありがとうクリン、みんなもー』
フリンクはヒレを振って応えていた。
ふうむ、やはり当時の影響は残っているようだな。フリンクが楽しいなら……俺は少し湯につかりながらとあることを考える。
「あ、キレイなスタア」
「ルーヌクもキレイですね」
スタアは月でルーヌクは星のことである。空を見上げると、確かにキレイな月が見えた。
そんなゆっくりした時間を満喫した後、俺達は早朝から再び出発。その後、特にイベントはないまま俺は母さんの実家に到着した。
「おう、すまないな……ってお前達も来たのか?」
「うん!」
「一人は寂しいだろうと思いましてね?」
食事を運んできたフリンクの上にクレアとサーナが乗っていた。まさか来るとは思っていなかったので面食らった形だ。
「夜の森は危ないんだぞ」
「いやいや、あんたとフリンクが居たら世界のどこよりも安全だと思うけど……」
『そうだね! 僕の尻尾で悪党や魔物は一撃だ』
まあ、首が飛ぶからほどほどにな?
それはともかく、持ってきてくれた食事を受け取る。
「プラーボとクリンはこっちですよー」
『くおん♪』
『がおう』
サーナの呼び声に反応し、ハンモックに居た親子が降りてきた。芋やパンと言った穀物と魚のようだ。クリンもミルク以外の食べ物も少しずつ食べられるようになってきたか。
続けてクレアも野菜の入った籠をもってハリソンの下へ向かう。
「ほら、キャロよー。オナッスもあるわ」
人参とナスはハリソンの好物なのでスッと立ち上がり歓喜の声をあげた。
「俺は……鶏肉のクリーム煮か」
「美味しかったわよ! まだ温かいから早く食べてね」
「おう」
俺は二人が餌やりをしてくれているのを尻目に、器に入ったクリーム煮とパン、それと水筒を簡易で作ったテーブルに置いた。
器の蓋を取るとふわっといい匂いが立ち込める。
「こりゃ美味そうだ」
『……』
「うおお!? 近いなフリンク!?」
『ああ、ごめん。さ、ゆっくり食べてよ!』
気づくと真横に涎を垂らしているフリンクの顔があった。俺の言葉にハッと気づいた後、少し離れた。しかし、視線はクリーム煮に釘付けである。
「ったく、イヴァルリヴァイといいイルカは食い意地が張っているな」
『え? イヴァルリヴァイ様?』
「ああ。昼間になんかやってきて適当な情報を言って、クリンの木いちごを食い荒らして帰ったぞ」
『木いちごを……』
フリンクが「木いちご」に反応していた。しかしすぐに頭を切り替えたのか、俺の近くに寄って来る。
『それだけのために来たんだ。でも会いたかったなあ、呼んでくれれば良かったのに』
「呼ぶ間もなく行ってしまったんだ。まあ、会うだけでも良かったかもな、次はいつになるかわからないし」
『だよねー。まあ、いいか』
割と簡単にフリンクはオチをつけた。その内また来るかもしれないしとのことだ。
するとサーナに食事をもらっていたクリンが口になにかを咥えてフリンクの下へやってきた。
『どうしたんだい?』
「くおーん♪」
「おや、木いちごですね? フリンクさんにあげたいみたいですよ」
『え、いいの? ……僕がお腹空いてそうだから? むう』
どうやらクリンはフリンクの空腹を見抜き、木いちごを提供したいらしい。
ちなみにこれはイヴァルリヴァイが去った後に再び採取へ行った成果である。
『ありがとう。大切に食べるね』
「くおん♪」
「さ、クリンも食べちゃいましょう」
そんな調子で賑やかな夕食となった。待たせるのも悪いのでさっさと飯を食い終わるとクレアが隣に立つ。椅子を作っておけば良かったな。
「ねえ、この辺に温泉があるって聞いたけど見つけた?」
「ん? おお、この先にあったぞ。後で入るつもりだ」
「私達も一緒していい?」
「え!? ……いや、周りに壁とかないんだぞ」
クレアが恐ろしいことを言い出したので流石の俺も止めに入る。しかしサーナも言う。
「大丈夫ですよ。水着を持ってきましたし、着替えはここですればいいかと」
「み、水着か。それなら……って、俺は持ってないぞ!?」
「まあ、小さいころから見て来たし今さら?」
「女子のセリフじゃないな……!」
「その内、嫌でも見るようになると思うので……」
「お前の未来は明るいな……!」
特に恥じることもなくクレアとサーナは親指を立てていた。タオルで隠すからいいけどなんて奴等だ。
「折角だしハリソン達も連れて行こう。ここに放置はちょっと怖いしな」
「そうね。さて、どんな感じか楽しみね」
と、クレアが言い、着替えるため荷台へ向かう。サーナも後を追った。
「すまんな。ちょっとだけ一緒に来てくれ」
俺が飯を食ったばかりのハリソンの背を撫でると『仕方ないですね』と言わんばかりにあくびをして鳴いた。
いつもは町と村を往復するだけだから疲れているのかもしれない。呑気な顔がさらに呑気に見えるが。
そうして熊親子も一緒に連れて温泉へと出向く。
『おー、湯気だ』
「たまには洗ってやるよ」
「ていうか動物とかも入っているのね」
「さっきは猿が浸かっていて、熱が強いところに蛇が寝そべっていたぞ」
「ひえ!?」
「うお!?」
サーナが俺に抱き着いてきてびっくりしてしまう。なんというか……でかい……
「あそこが脱衣所? ちゃんとあるのね」
「とりあえず服を脱いでくる。フリンク、プラーボ、フリンク。二人を頼むぞ」
『はーい』
『がるう』
『くおん!』
頼もしいオトモ達の声を聞いて俺はその場を離れる。ハリソンは脱衣所近くに寝そべった。
「さて、タオル一枚だと不安だが……まあクレアだしいいか」
サーナもあの調子なら気にはするまい。
そのままバッと服を脱ぎ、腰にタオルを巻いて、いざ、温泉へ……!
◆ ◇ ◆
「ふいー……」
「初日からこれはいいわねー……」
「ですねー……」
そして本当に二人はなんも気にせず一緒に風呂に入った。開放的な空間は人を大胆にさせる……
というのはさておき、そんなことが気にならないくらい温泉は気持ち良かったからである。
『がうるーん……』
『くおーん……』
『はふん』
プラーボはクリンをお腹に置いて一緒に入っている。可愛い。
フリンクはなぜか温泉の中央で頭だけ突き出していた。
『あ!』
「ん?」
まだ肌寒い日もあるのでゆっくり浸かろうとしていた。そこへフリンクが声を上げてこちらへすいーっと近づいてくる。
「どうした?」
『これどう? 間欠泉!』
「うわあ!?」
「きゃあ!?」
瞬間、フリンクの噴気孔からお湯が飛び出し、俺達は驚いた。
その後、頭から飴のように湯が降り注ぐ。
「ぶへ!? ジョイフル気分が台無しだ!?」
『ああ、ごめんごめん。面白いと思ったんだけど』
「……まあ、いいけど」
ショーの時にこういうことをよくやっていたいたずら小僧なので、ちょっと懐かしく感じてしまったな。フリンクの頭を撫でてやると、周りで動物の鳴き声が響く。
『くおんくおん』
「なんですか?」
『すごいすごいって言ってる! ありがとうクリン、みんなもー』
フリンクはヒレを振って応えていた。
ふうむ、やはり当時の影響は残っているようだな。フリンクが楽しいなら……俺は少し湯につかりながらとあることを考える。
「あ、キレイなスタア」
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