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第89話 母方の実家へ
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「だ、大丈夫ですかね、アオヤ様」
「……まあ、フリンクも居るし……」
というわけで翌日。
俺達は昨日の夜に準備を終え、朝から出発することになった。
ちなみに焦っているのは伯父さんの馬車に乗っている御者だ。その他護衛の戦士も乗っているんだけど、その人達も冷や汗をかいていた。
なぜならば――
「力強いわねプラーボ!」
『がうがう♪』
『いつでも荷台を引くのを変わるからねハリソン!』
――ウチの一家は全員で移動をしていたからである。
「では、プラーボとクリンはわたしと一緒にお留守番ですよ!」
『がう!? がう、がーう!』
『くおんくおん!』
『一緒に行くって』
という感じであっさりとお留守番を拒否。結局一人で置いておくのも困るかと、サーナも連れて出発した。
「レンが貴族かあ。確かにミドリさんはそういう雰囲気あるかも」
「お母さまとレンさん実家、楽しみですねえ」
そして出がかりにクレアにも見つかり、着いていくと言い出した。クレアは母親にすぐ旅に出ることを告げ、着の身着のままついてきた。
仕事は? と尋ねたが、そもそもお金は稼いでいるし、クレアがやる調合はしばらく無いのだとか。
ちなみにサーナはプラーボ、クレアがフリンクにそれぞれ乗っている。俺と両親、そしてクリンはハリソンの引く馬車である。
こんな奇怪な行軍があるだろうか……故に伯父さん達は戦慄しているという訳である。
「どれくらいで到着するんですか?」
「ここから王都に行くのと変わらないから、片道二、三日ってところかな? ゆっくり行ってそれくらいだ」
休憩しつつ、一日で8時間《コル》程度は走るそうなのでまあまあ距離がある。国外だと国境まで行くのに7日以上かかる場合もあるとか。
ちなみに伯父さんがどうしてこんなところまで来ていたか? 気になるところなので聞いてみると、コールスロウ侯爵様の件で数人の貴族が集まっていたらしい。
もちろん、壊滅した村の復興についてなどだ。
原因なども話し合い、色々あったそうだがある程度協力する形になったとのこと。
あそこの熊がその原因と知って、伯父さんは白目を剥いていたが。
『がう?』
「なんでもない。前を向いて走るんだ」
『くおん!』
俺の視線に気づいたのか、てくてくと歩くプラーボが振り返った。クリンに『危ないから』と怒られて小さくなっていた。
するとそこでアオヤ伯父さんが口を開く。
「本当ならバートリィ家にも挨拶をしておこうと思ったんだが、思わぬところでミドリに会ったからな……しかし、プリンという食べ物の噂を聞いて出会えるとは、運命だな」
「そうですね。息子の作った食べ物をアオヤ様が食べ、そこからウチに辿り着いたわけですし」
父さんもしみじみ口を開く。酒を飲んで腹を割って話していたようで割と普通に話すようになっていた。まあ、仲はそれほど悪くなかったみたいだからこんなものかもしれないけど。
『海、海は近くにあるのかな伯父さん!』
「フリンクに伯父さんと言われるのはちょっと面白いな……残念だがウチの近くは山ばかりだ。魚は鮮度があまり良くないのが来る」
『ええー!?』
「山の幸でもいいじゃないフリンク」
山が多いのか。
キャンプ生活をしていたくらいなので、俺もフリンクも別に山が嫌いというわけじゃない。しかしあそこは海が見える山だったからなあ。
「氷漬けにして持ってきたりはしないんですか?」
「ん? そういうのもあるが、海の町からだとどうしても古くなってしまうな」
『水族館のアジと一緒かあ』
「スイゾクカン?」
『んーん、なんでもないよ!』
新しい土地に行くのにがっかりと尻尾を垂れる。迂闊な単語を出していて少しドキッとしたがまあ分からないだろう。
さて、今はまだ道が広いので馬車が並走できる道だ。だから暇つぶしを兼ねた会話をしつつ先を急ぐ。
するといつもの町へ行くための分岐路が見えてきた。今日は町とは違う道に向かうのだ。
ここからもう少し先に行くと、バートリィ家のある町に行くための分岐がまたある。
そんなことを考えていると、町の方から馬に乗った集団が見えた。あれは――
「お、フリンクー」
『アディアじゃん!』
「よう。……ってクレアさんっ!」
「おはようございますロアンさん!」
現れたのはロアン達だった。足を止めて挨拶をすることにした。馬達はフリンクを見てびびっているな……
「ふん、どこへ行くのだ? 貴族の護衛でもやるのか? 確かにお前は強いが、一家総出で行く必要はないだろう」
「タレスもいたのか。いやあ、まあ事情があってな」
「タレス……? すると、君がキャベ殿のご子息か」
「ん? そう、コールスロウ侯爵家のタレスとは僕のことさ! なかなか見識の厚い貴族のようですね!」
「ヤクリーニン家の者だ。君の不始末の後片付けに来たのだよ?」
「……!? こ、侯爵家……」
アオヤ伯父さんが呆れた顔で名乗ると、タレスはその場で固まった。元凶が偉そうな口を利いたんだもんな。後、まずいことをしたという自覚はあったらしい。
「ウチの甥が手助けしなければカイさんも君の父上も危なかったと聞いている。これからは真っ当に生きるのだぞ?」
「う、は……はい……って、甥とは誰のことですか!? 貴族に助けられた覚えは――」
「レンの母親は私の妹でな。だから君とは対等な存在なのだ」
「「「はあ!?」」」
「言わなくてもいいのに……」
この発言にはタレス以外にも衝撃を与え、その場にいたロアンやボーリック、アディアが目を丸くして驚いていた。
「というわけで少し故郷に帰るのだ。では、冒険者諸君、頑張ってくれ」
「あ、は、はい……」
「ちょっと行ってくるよ。コントラさんによろしく!」
「またねー!」
「うぷぷ、いい顔をしていますねえ」
俺達は呆然とする彼等を置いて先を急ぐ。まあ、タレスに好き勝手されなくなりそうだからいいかもしれないな。
そして数時間後、本日の宿へと到着する――
「……まあ、フリンクも居るし……」
というわけで翌日。
俺達は昨日の夜に準備を終え、朝から出発することになった。
ちなみに焦っているのは伯父さんの馬車に乗っている御者だ。その他護衛の戦士も乗っているんだけど、その人達も冷や汗をかいていた。
なぜならば――
「力強いわねプラーボ!」
『がうがう♪』
『いつでも荷台を引くのを変わるからねハリソン!』
――ウチの一家は全員で移動をしていたからである。
「では、プラーボとクリンはわたしと一緒にお留守番ですよ!」
『がう!? がう、がーう!』
『くおんくおん!』
『一緒に行くって』
という感じであっさりとお留守番を拒否。結局一人で置いておくのも困るかと、サーナも連れて出発した。
「レンが貴族かあ。確かにミドリさんはそういう雰囲気あるかも」
「お母さまとレンさん実家、楽しみですねえ」
そして出がかりにクレアにも見つかり、着いていくと言い出した。クレアは母親にすぐ旅に出ることを告げ、着の身着のままついてきた。
仕事は? と尋ねたが、そもそもお金は稼いでいるし、クレアがやる調合はしばらく無いのだとか。
ちなみにサーナはプラーボ、クレアがフリンクにそれぞれ乗っている。俺と両親、そしてクリンはハリソンの引く馬車である。
こんな奇怪な行軍があるだろうか……故に伯父さん達は戦慄しているという訳である。
「どれくらいで到着するんですか?」
「ここから王都に行くのと変わらないから、片道二、三日ってところかな? ゆっくり行ってそれくらいだ」
休憩しつつ、一日で8時間《コル》程度は走るそうなのでまあまあ距離がある。国外だと国境まで行くのに7日以上かかる場合もあるとか。
ちなみに伯父さんがどうしてこんなところまで来ていたか? 気になるところなので聞いてみると、コールスロウ侯爵様の件で数人の貴族が集まっていたらしい。
もちろん、壊滅した村の復興についてなどだ。
原因なども話し合い、色々あったそうだがある程度協力する形になったとのこと。
あそこの熊がその原因と知って、伯父さんは白目を剥いていたが。
『がう?』
「なんでもない。前を向いて走るんだ」
『くおん!』
俺の視線に気づいたのか、てくてくと歩くプラーボが振り返った。クリンに『危ないから』と怒られて小さくなっていた。
するとそこでアオヤ伯父さんが口を開く。
「本当ならバートリィ家にも挨拶をしておこうと思ったんだが、思わぬところでミドリに会ったからな……しかし、プリンという食べ物の噂を聞いて出会えるとは、運命だな」
「そうですね。息子の作った食べ物をアオヤ様が食べ、そこからウチに辿り着いたわけですし」
父さんもしみじみ口を開く。酒を飲んで腹を割って話していたようで割と普通に話すようになっていた。まあ、仲はそれほど悪くなかったみたいだからこんなものかもしれないけど。
『海、海は近くにあるのかな伯父さん!』
「フリンクに伯父さんと言われるのはちょっと面白いな……残念だがウチの近くは山ばかりだ。魚は鮮度があまり良くないのが来る」
『ええー!?』
「山の幸でもいいじゃないフリンク」
山が多いのか。
キャンプ生活をしていたくらいなので、俺もフリンクも別に山が嫌いというわけじゃない。しかしあそこは海が見える山だったからなあ。
「氷漬けにして持ってきたりはしないんですか?」
「ん? そういうのもあるが、海の町からだとどうしても古くなってしまうな」
『水族館のアジと一緒かあ』
「スイゾクカン?」
『んーん、なんでもないよ!』
新しい土地に行くのにがっかりと尻尾を垂れる。迂闊な単語を出していて少しドキッとしたがまあ分からないだろう。
さて、今はまだ道が広いので馬車が並走できる道だ。だから暇つぶしを兼ねた会話をしつつ先を急ぐ。
するといつもの町へ行くための分岐路が見えてきた。今日は町とは違う道に向かうのだ。
ここからもう少し先に行くと、バートリィ家のある町に行くための分岐がまたある。
そんなことを考えていると、町の方から馬に乗った集団が見えた。あれは――
「お、フリンクー」
『アディアじゃん!』
「よう。……ってクレアさんっ!」
「おはようございますロアンさん!」
現れたのはロアン達だった。足を止めて挨拶をすることにした。馬達はフリンクを見てびびっているな……
「ふん、どこへ行くのだ? 貴族の護衛でもやるのか? 確かにお前は強いが、一家総出で行く必要はないだろう」
「タレスもいたのか。いやあ、まあ事情があってな」
「タレス……? すると、君がキャベ殿のご子息か」
「ん? そう、コールスロウ侯爵家のタレスとは僕のことさ! なかなか見識の厚い貴族のようですね!」
「ヤクリーニン家の者だ。君の不始末の後片付けに来たのだよ?」
「……!? こ、侯爵家……」
アオヤ伯父さんが呆れた顔で名乗ると、タレスはその場で固まった。元凶が偉そうな口を利いたんだもんな。後、まずいことをしたという自覚はあったらしい。
「ウチの甥が手助けしなければカイさんも君の父上も危なかったと聞いている。これからは真っ当に生きるのだぞ?」
「う、は……はい……って、甥とは誰のことですか!? 貴族に助けられた覚えは――」
「レンの母親は私の妹でな。だから君とは対等な存在なのだ」
「「「はあ!?」」」
「言わなくてもいいのに……」
この発言にはタレス以外にも衝撃を与え、その場にいたロアンやボーリック、アディアが目を丸くして驚いていた。
「というわけで少し故郷に帰るのだ。では、冒険者諸君、頑張ってくれ」
「あ、は、はい……」
「ちょっと行ってくるよ。コントラさんによろしく!」
「またねー!」
「うぷぷ、いい顔をしていますねえ」
俺達は呆然とする彼等を置いて先を急ぐ。まあ、タレスに好き勝手されなくなりそうだからいいかもしれないな。
そして数時間後、本日の宿へと到着する――
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