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第75話 海へ行こう
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『今日こそは海へ行くぞ』
「おう!?」
目が覚めるとドアップで渋い声のイルカが居てびっくりした。
久しぶりに聞いたな……
「外は?」
『問題ない。あの無礼なキラーワスプ共は来なくなった』
ふふんと鼻を鳴らすフリンク。
先日の騒動から警戒をしていたわけだけど、仲間がやられた報復で何度か襲撃があった。それがついにおさまったらしい。
「あとはプラーボとフランソアに任せておけばいいか……」
『うむ。まったく、楽しみを奪ってくれたものだ』
「色々と住人も増えたからな。……よし!」
それなら行ってもいいかと俺は頬を叩いて目を覚ます。そのまま寝間着で食堂へと向かった。
「おはよう」
「おはよう、レン、フリンク」
「おはようございます!」
食堂に行くと母さんとサーナに挨拶をされた。父さんは席について片手をあげていた。
「あれ? タレスさんは?」
「え? あの子は自力でなんとかしないといけないから呼ばないわよ? お料理を教わりに来たときはいいけど」
「お母さまはドライですねえ」
「母さんはそういうとこある」
母さんは働いていない。
……だが、本当は母さんも働きたいらしい。だけど、頑なに父さんがそれをさせないのだ。体が弱いわけでもないし、コミュ力も高いんだけど謎だ。
「今日は休みかい父さん」
「ああ。レンはどうするんだ? 今日の畑はタレス君が見るんだろう」
「フリンクとの約束があるから海へ行こうと思う。昼間の海はこの前行ったけど漁をして終わったから遊ばせてやろうかと」
『お父さんも行く?』
「ははは、俺はクリンと遊んでいるよ。あいつらは連れて行かないんだろ?」
父さんも子熊と遊びたかったらしい。流石に乗せていけないので熊親子はお留守番だ。
慣れているとはいえ俺達が居ないと少し心配だが、フランソアも居るしプラーボは山に出かけていることも多いため屋敷に居れば大丈夫か?
「あ、クレアはどうします? 今日はお昼すぎに帰ってくるって言ってましたよ」
「仲いいなお前達。町まで迎えに行ってから連れて行くか。外すと後が怖い」
「ですねえ。あ、肌寒いので水着はお預けですよ? ……無視された!?」
くねくねと腰を揺らるサーナを無視して食事を始める。フリンクも席についてパンを食す。
『今日はたくさんお魚を獲ってくるよ!』
「それは頼もしいわね♪ 白身魚のバター焼きなんかもいいわね」
『大物を獲ってくるよ……!』
目を細めてじゅるりと涎を垂らすフリンクはいつまでも食いしん坊である。
さて、そんなこんなでお弁当を作ってもらい俺達は一路クレアの下へ。
子供たちは朝から学校なのでサーナとフリンクだけになる。
『くおーん』
「帰ったら遊んでやるからなー」
『お父さんと遊んでね』
寂しそうな声で鳴くクリンには申し訳ないが、今日はフリンクが遊ぶ日だ。最近構ってやれていないからな。
「お、出かけるのかー?」
「ちょっと海まで」
「マジか! いい魚があったら買い取るぞ!」
「考えとくよ」
『今日は頑張ってくるよ! でかいのを期待してて!』
村の上空を飛んでいると、下からコウヤが声をかけてきた。魚は町に行かないと手に入らないのでたまに売ってあげたりする。
そのまま手を振って村を後にし、町へと向かう。行商や冒険者の馬車が道を往来しているのが見える。冷静になって異世界を移動するのは初めてかもしれないな……
「おや、精霊様にレンさん」
「こんにちは。入ってもいいですか?」
『こんにちはー!』
「ええ、ええ、もちろんですとも。あの凶悪な熊を手懐けたと聞いています」
「誰から」
門兵が笑顔で語り、俺は真顔で返す。あの一件以降、俺はここに来ていない。
有力な線は父さんとタレスさん。
あとは――
「クレアちゃんだよ。ウチの幼馴染がやったんだって」
「やはりか……!」
「気持ちはわかりますけどねえ」
サーナが無責任な同意をし、俺は顔をしかめる。目立ちたいわけじゃないからな……
「クレアが居る薬屋へ行くぞ……!」
『おー』
とりあえずフリンクにサーナを乗せて俺は徒歩で移動する。町中で男がこいつに乗るのはちょっと可愛くない。
「あの大きいのが精霊様?」
「みたいだねえ。鳥じゃないのに空を飛んでいるし」
「お姉ちゃんいいなあ」
フリンクもコントラさん達から通達があったようであまり驚かれなくなっていた。その辺の人に尋ねて薬屋を発見した。
「こんにちは」
「いらっしゃ……あ、レンじゃない! サーナとフリンクも」
『やっほー!』
「お迎えに来ましたよ」
「言い方……!」
薬屋に入ると白いエプロンと三角巾をしたクレアが出迎えてくれた。早速サーナにいじられているが頬を引っ張って対応していた。
「おや、あんたが?」
「ん? ああ、店主の方ですか」
「おうさ。ワシはこの『ヤクチンドウ』の主人、ロウカイじゃ。お主、歳の割に落ち着いておるのう」
「そうかい?」
ロウカイというじいさんがカウンターから出てきて俺を見るなりそんなことを言う。中身はまだ追いついていないからそれはあるかもしれない。
「ひゃあ!?」
「どうしたサーナ?」
「い、今、このじいさんがわたしの尻を触りましたよ!?」
「なんだって? マジか」
「もう、そういうの止めた方がいいって言ってるじゃないですか」
「うひひ、若い力を吸収しておるのじゃばらわ!?」
「成敗……! 俺でも触ったことないぞ!」
ひとまずじいさんを成敗しておいた。この分だとクレアの尻も触っているに違いない!
『レン、サーナのお尻に触って上書きしておいたら?』
「ナイス発想ですよフリンクさん! どうぞ!」
「するか!?」
「なんと情けない。男ならどーんといかんかい!」
「命が惜しくないようだな?」
「まあ落ち着け。茶でも出してやろう。ばあさーん!」
俺が拳を鳴らすとロウカイさんは冷や汗をかきながら奥へと引っ込んでいく。
肩を竦めているとクレアが話しかけて来た。
「それでどうしたの?」
「ああ、昼過ぎに終わるって聞いて迎えにきた」
「あはは、まだ早いって!」
「……確かにそうだな」
「ロウカイさんからお茶をもらったら町を回って見たら?」
そうするか?
よく考えたらまだ朝早いし、仕事が終わるまで待つ必要があったと早とちりをしたなあ……
「おう!?」
目が覚めるとドアップで渋い声のイルカが居てびっくりした。
久しぶりに聞いたな……
「外は?」
『問題ない。あの無礼なキラーワスプ共は来なくなった』
ふふんと鼻を鳴らすフリンク。
先日の騒動から警戒をしていたわけだけど、仲間がやられた報復で何度か襲撃があった。それがついにおさまったらしい。
「あとはプラーボとフランソアに任せておけばいいか……」
『うむ。まったく、楽しみを奪ってくれたものだ』
「色々と住人も増えたからな。……よし!」
それなら行ってもいいかと俺は頬を叩いて目を覚ます。そのまま寝間着で食堂へと向かった。
「おはよう」
「おはよう、レン、フリンク」
「おはようございます!」
食堂に行くと母さんとサーナに挨拶をされた。父さんは席について片手をあげていた。
「あれ? タレスさんは?」
「え? あの子は自力でなんとかしないといけないから呼ばないわよ? お料理を教わりに来たときはいいけど」
「お母さまはドライですねえ」
「母さんはそういうとこある」
母さんは働いていない。
……だが、本当は母さんも働きたいらしい。だけど、頑なに父さんがそれをさせないのだ。体が弱いわけでもないし、コミュ力も高いんだけど謎だ。
「今日は休みかい父さん」
「ああ。レンはどうするんだ? 今日の畑はタレス君が見るんだろう」
「フリンクとの約束があるから海へ行こうと思う。昼間の海はこの前行ったけど漁をして終わったから遊ばせてやろうかと」
『お父さんも行く?』
「ははは、俺はクリンと遊んでいるよ。あいつらは連れて行かないんだろ?」
父さんも子熊と遊びたかったらしい。流石に乗せていけないので熊親子はお留守番だ。
慣れているとはいえ俺達が居ないと少し心配だが、フランソアも居るしプラーボは山に出かけていることも多いため屋敷に居れば大丈夫か?
「あ、クレアはどうします? 今日はお昼すぎに帰ってくるって言ってましたよ」
「仲いいなお前達。町まで迎えに行ってから連れて行くか。外すと後が怖い」
「ですねえ。あ、肌寒いので水着はお預けですよ? ……無視された!?」
くねくねと腰を揺らるサーナを無視して食事を始める。フリンクも席についてパンを食す。
『今日はたくさんお魚を獲ってくるよ!』
「それは頼もしいわね♪ 白身魚のバター焼きなんかもいいわね」
『大物を獲ってくるよ……!』
目を細めてじゅるりと涎を垂らすフリンクはいつまでも食いしん坊である。
さて、そんなこんなでお弁当を作ってもらい俺達は一路クレアの下へ。
子供たちは朝から学校なのでサーナとフリンクだけになる。
『くおーん』
「帰ったら遊んでやるからなー」
『お父さんと遊んでね』
寂しそうな声で鳴くクリンには申し訳ないが、今日はフリンクが遊ぶ日だ。最近構ってやれていないからな。
「お、出かけるのかー?」
「ちょっと海まで」
「マジか! いい魚があったら買い取るぞ!」
「考えとくよ」
『今日は頑張ってくるよ! でかいのを期待してて!』
村の上空を飛んでいると、下からコウヤが声をかけてきた。魚は町に行かないと手に入らないのでたまに売ってあげたりする。
そのまま手を振って村を後にし、町へと向かう。行商や冒険者の馬車が道を往来しているのが見える。冷静になって異世界を移動するのは初めてかもしれないな……
「おや、精霊様にレンさん」
「こんにちは。入ってもいいですか?」
『こんにちはー!』
「ええ、ええ、もちろんですとも。あの凶悪な熊を手懐けたと聞いています」
「誰から」
門兵が笑顔で語り、俺は真顔で返す。あの一件以降、俺はここに来ていない。
有力な線は父さんとタレスさん。
あとは――
「クレアちゃんだよ。ウチの幼馴染がやったんだって」
「やはりか……!」
「気持ちはわかりますけどねえ」
サーナが無責任な同意をし、俺は顔をしかめる。目立ちたいわけじゃないからな……
「クレアが居る薬屋へ行くぞ……!」
『おー』
とりあえずフリンクにサーナを乗せて俺は徒歩で移動する。町中で男がこいつに乗るのはちょっと可愛くない。
「あの大きいのが精霊様?」
「みたいだねえ。鳥じゃないのに空を飛んでいるし」
「お姉ちゃんいいなあ」
フリンクもコントラさん達から通達があったようであまり驚かれなくなっていた。その辺の人に尋ねて薬屋を発見した。
「こんにちは」
「いらっしゃ……あ、レンじゃない! サーナとフリンクも」
『やっほー!』
「お迎えに来ましたよ」
「言い方……!」
薬屋に入ると白いエプロンと三角巾をしたクレアが出迎えてくれた。早速サーナにいじられているが頬を引っ張って対応していた。
「おや、あんたが?」
「ん? ああ、店主の方ですか」
「おうさ。ワシはこの『ヤクチンドウ』の主人、ロウカイじゃ。お主、歳の割に落ち着いておるのう」
「そうかい?」
ロウカイというじいさんがカウンターから出てきて俺を見るなりそんなことを言う。中身はまだ追いついていないからそれはあるかもしれない。
「ひゃあ!?」
「どうしたサーナ?」
「い、今、このじいさんがわたしの尻を触りましたよ!?」
「なんだって? マジか」
「もう、そういうの止めた方がいいって言ってるじゃないですか」
「うひひ、若い力を吸収しておるのじゃばらわ!?」
「成敗……! 俺でも触ったことないぞ!」
ひとまずじいさんを成敗しておいた。この分だとクレアの尻も触っているに違いない!
『レン、サーナのお尻に触って上書きしておいたら?』
「ナイス発想ですよフリンクさん! どうぞ!」
「するか!?」
「なんと情けない。男ならどーんといかんかい!」
「命が惜しくないようだな?」
「まあ落ち着け。茶でも出してやろう。ばあさーん!」
俺が拳を鳴らすとロウカイさんは冷や汗をかきながら奥へと引っ込んでいく。
肩を竦めているとクレアが話しかけて来た。
「それでどうしたの?」
「ああ、昼過ぎに終わるって聞いて迎えにきた」
「あはは、まだ早いって!」
「……確かにそうだな」
「ロウカイさんからお茶をもらったら町を回って見たら?」
そうするか?
よく考えたらまだ朝早いし、仕事が終わるまで待つ必要があったと早とちりをしたなあ……
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