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第八章:魔族との会談
211.確証と仲間を得たら
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――とりあえず立ち話もなんだということでメルルーサを船に招待して続きを聞くことにした。
【ふうん、いい船じゃない】
「でしょ? というかこのまま魔王の島まで行くんじゃないの?」
「そのつもりだ。メルルーサ、船を島まで移動できるか?」
【そうね、シーデビルを使いましょう】
夏那の言い分もそうだと思い、メルルーサに提案をすると海を覗き込みながら指を鳴らした。
すると、レッサーデビルに似た魔族が船を押してくれた。
「あ、レッサーデビルですか?」
【シーデビルよ。泳ぎに特化した魔族で、力もあるわ。魔王様の場所は知っているし、このまま運んでもらいましょう】
「こういう使い方もあるんだ……って、レッサーデビルって黙っていますけど、あれってどういう存在なんですか?」
船の後方にいるシーデビルを見ていた三人が感嘆し、その中で風太が疑問を口にした。その件は風太を気に入っている節があるブライクが答えた。
【デビルは俺達のような将軍、もしくは副幹部が作るのだ。人間の魔法使いがつくるゴーレムみたいなものだと思えばいい】
「僕達はゴーレムをゲームでしか知らないんですけどね」
【フウタさんの世界にある娯楽でしたっけ?】
「そうそう。でも、人間を変異させたりもしていたからいつも無からって訳じゃないんですよね……?」
アキラスの件は忘れていないと風太が言い、少し空気がピリっとなる。それに対してメルルーサが人差し指を立ててから口を開いた。
【まあ、ね。一から作るより、人間ベースの方が楽だもの。戦争をしているなら使えるものはなんでも使うのはどこも一緒でしょう? 人間が人間を人質にしたりするじゃない】
「うーん……」
「悪趣味な魔族らしいって意味だぞ。お前達は反省しろってことだ。確かに人間もそういう側面もあるが、お前達のレッサーデビルに変化させるのはまた別だ。親しい人間が変化したらそいつには手を出しにくくなる。殺しても後味が悪い」
「リク……」
メルルーサの答えに風太が納得していない様子で唸っていた。俺も風太と同じ感覚だし、いい機会なので反論をしておく。
【効率的ですからねえ】
【だな】
「ならレスバとビカライア、どっちかが俺に操られて殺し合いになったらどうする? メルルーサは俺を気に入っているが、俺がなんの感情も持たずにお前を殺すだけの存在に変えられたら?」
【む……】
【それは……】
【ビカライアなら、まあ、やっちゃうかもしれませんね……】
【おい!?】
レスバはともかく、ビカライアとメルルーサは渋い顔になった。似たような思考を持っているが言わないと分からないのが魔族という連中だな。
【複雑なものだ。魔族は魔族同士で争うことはほぼない。だが、人間は人間同士争うことがある。俺達は人間を食料として見ることができるが、人間は俺達を食うことは無い。種族の違いといえばそうなのだろうが】
「考え方が違うのは理解しているさ。ブライクの言う通り、人間は一歩間違えりゃお前達より酷いのもいるしなあ」
「その人が何を成したか……結果が全てなのかもね。もしリクや水樹、風太になにかあったら、全力でそいつを叩きのめすわ」
夏那が肩を竦めてそう締めた。
俺は一理あるなと苦笑する。結局、知らないどこの誰かのために動くかのか? と、言われるとなかなか難しい話だからだ。
当時は浮かれていたが【勇者】なんてそれこそ、世界というたくさんの知らない連中を助けてくれって言われているようなもんだし、個人を殺されていると言ってもいい。
……だから風太達を勇者にしようとしていた時は度し難いと思ったし、三人が戦うと言わなければずっと守り続けるつもりだった。
【種族間の差異はひとまず置いておくとして、魔王様のところへ行ったらどうするつもりだ?】
【もし倒す、というのであれば俺とビカライアは敵に回るぞ?】
よっこらっせと全員が甲板に腰を下ろして円を作る。一度全員を見た後、俺が口火をきった。
「セイヴァー次第だな。確認することは二つあって、まずは聖女……イリスを取り込んでいるのか? それと、この世界に来た時のことを詳しく聞きたい」
「なんか召喚されて怒ったんじゃなかったでしたっけ?」
「それは結果に過ぎないんだ。こっちの人間が召喚したのはあくまでも『魔王』のみ。どうやって将軍をここに連れてきたとかだ。ブライクの記憶は無いが、メルルーサの記憶はある。この齟齬が確定した今、聞くべきリストに入ったな」
メルルーサのところへ来たのはその確定と、仲間を増やすことだった。両方を担保できたので後は魔王セイヴァーの下へ行くだけになったというわけ。
【まあ万が一戦闘になったら私は前と同じで魔王様と戦えないけど、ミズキ達を守るくらいならできるわ】
「それで十分だ。将軍クラスが一人減るだけでもかなり楽になる」
【向こうはハイアラート様と実験したがりのロウデン様が残っているはずですよ? ブライク様とビカライアが参戦して、大幹部二人はきついのでは?】
【グラッシはどうした?】
【どっかの国を攻めているはずじゃない? グラジールは?】
『グラジールとレムニティはリクが倒したわよ! まあわたしが居れば今のリクなら多分、勝てるんじゃないかな』
【……】
というところで内容を整理する。
魔王の出方次第では戦闘になるが、世界の敵に回るのを止めてくれたら俺は攻撃しない。そこで話を聞いて『元の世界への帰還』が無いか模索するつもりだ。
大幹部のハイアラートはラストバトルで死闘を繰り広げたが、あの作戦を考えたのはあいつだ。知恵を借りるならいかもしれないと思う。
……ひとつ気になる点が出てきたのがどうなるかだな。グラッシは知っているがロウデンという魔族は知らない。
レスバとメルルーサが知っているということは前の世界には居たということになる。
「わふ」
『あら、ファングどうしたの? いつもならミズキのところに行くのに』
「まあ、一応、拾ったのは俺だからな。たまには主人のところがいいんだろう。なあ?」
「わふわふ」
尻尾を振りながらあぐらをかいた俺の足に乗ってくるファングを撫でながら俺は笑う。
……さて、このまま特になにも無いまま到着できるだろう。旅が終わるか、元の世界へ戻るための放浪か……それとも――
【ふうん、いい船じゃない】
「でしょ? というかこのまま魔王の島まで行くんじゃないの?」
「そのつもりだ。メルルーサ、船を島まで移動できるか?」
【そうね、シーデビルを使いましょう】
夏那の言い分もそうだと思い、メルルーサに提案をすると海を覗き込みながら指を鳴らした。
すると、レッサーデビルに似た魔族が船を押してくれた。
「あ、レッサーデビルですか?」
【シーデビルよ。泳ぎに特化した魔族で、力もあるわ。魔王様の場所は知っているし、このまま運んでもらいましょう】
「こういう使い方もあるんだ……って、レッサーデビルって黙っていますけど、あれってどういう存在なんですか?」
船の後方にいるシーデビルを見ていた三人が感嘆し、その中で風太が疑問を口にした。その件は風太を気に入っている節があるブライクが答えた。
【デビルは俺達のような将軍、もしくは副幹部が作るのだ。人間の魔法使いがつくるゴーレムみたいなものだと思えばいい】
「僕達はゴーレムをゲームでしか知らないんですけどね」
【フウタさんの世界にある娯楽でしたっけ?】
「そうそう。でも、人間を変異させたりもしていたからいつも無からって訳じゃないんですよね……?」
アキラスの件は忘れていないと風太が言い、少し空気がピリっとなる。それに対してメルルーサが人差し指を立ててから口を開いた。
【まあ、ね。一から作るより、人間ベースの方が楽だもの。戦争をしているなら使えるものはなんでも使うのはどこも一緒でしょう? 人間が人間を人質にしたりするじゃない】
「うーん……」
「悪趣味な魔族らしいって意味だぞ。お前達は反省しろってことだ。確かに人間もそういう側面もあるが、お前達のレッサーデビルに変化させるのはまた別だ。親しい人間が変化したらそいつには手を出しにくくなる。殺しても後味が悪い」
「リク……」
メルルーサの答えに風太が納得していない様子で唸っていた。俺も風太と同じ感覚だし、いい機会なので反論をしておく。
【効率的ですからねえ】
【だな】
「ならレスバとビカライア、どっちかが俺に操られて殺し合いになったらどうする? メルルーサは俺を気に入っているが、俺がなんの感情も持たずにお前を殺すだけの存在に変えられたら?」
【む……】
【それは……】
【ビカライアなら、まあ、やっちゃうかもしれませんね……】
【おい!?】
レスバはともかく、ビカライアとメルルーサは渋い顔になった。似たような思考を持っているが言わないと分からないのが魔族という連中だな。
【複雑なものだ。魔族は魔族同士で争うことはほぼない。だが、人間は人間同士争うことがある。俺達は人間を食料として見ることができるが、人間は俺達を食うことは無い。種族の違いといえばそうなのだろうが】
「考え方が違うのは理解しているさ。ブライクの言う通り、人間は一歩間違えりゃお前達より酷いのもいるしなあ」
「その人が何を成したか……結果が全てなのかもね。もしリクや水樹、風太になにかあったら、全力でそいつを叩きのめすわ」
夏那が肩を竦めてそう締めた。
俺は一理あるなと苦笑する。結局、知らないどこの誰かのために動くかのか? と、言われるとなかなか難しい話だからだ。
当時は浮かれていたが【勇者】なんてそれこそ、世界というたくさんの知らない連中を助けてくれって言われているようなもんだし、個人を殺されていると言ってもいい。
……だから風太達を勇者にしようとしていた時は度し難いと思ったし、三人が戦うと言わなければずっと守り続けるつもりだった。
【種族間の差異はひとまず置いておくとして、魔王様のところへ行ったらどうするつもりだ?】
【もし倒す、というのであれば俺とビカライアは敵に回るぞ?】
よっこらっせと全員が甲板に腰を下ろして円を作る。一度全員を見た後、俺が口火をきった。
「セイヴァー次第だな。確認することは二つあって、まずは聖女……イリスを取り込んでいるのか? それと、この世界に来た時のことを詳しく聞きたい」
「なんか召喚されて怒ったんじゃなかったでしたっけ?」
「それは結果に過ぎないんだ。こっちの人間が召喚したのはあくまでも『魔王』のみ。どうやって将軍をここに連れてきたとかだ。ブライクの記憶は無いが、メルルーサの記憶はある。この齟齬が確定した今、聞くべきリストに入ったな」
メルルーサのところへ来たのはその確定と、仲間を増やすことだった。両方を担保できたので後は魔王セイヴァーの下へ行くだけになったというわけ。
【まあ万が一戦闘になったら私は前と同じで魔王様と戦えないけど、ミズキ達を守るくらいならできるわ】
「それで十分だ。将軍クラスが一人減るだけでもかなり楽になる」
【向こうはハイアラート様と実験したがりのロウデン様が残っているはずですよ? ブライク様とビカライアが参戦して、大幹部二人はきついのでは?】
【グラッシはどうした?】
【どっかの国を攻めているはずじゃない? グラジールは?】
『グラジールとレムニティはリクが倒したわよ! まあわたしが居れば今のリクなら多分、勝てるんじゃないかな』
【……】
というところで内容を整理する。
魔王の出方次第では戦闘になるが、世界の敵に回るのを止めてくれたら俺は攻撃しない。そこで話を聞いて『元の世界への帰還』が無いか模索するつもりだ。
大幹部のハイアラートはラストバトルで死闘を繰り広げたが、あの作戦を考えたのはあいつだ。知恵を借りるならいかもしれないと思う。
……ひとつ気になる点が出てきたのがどうなるかだな。グラッシは知っているがロウデンという魔族は知らない。
レスバとメルルーサが知っているということは前の世界には居たということになる。
「わふ」
『あら、ファングどうしたの? いつもならミズキのところに行くのに』
「まあ、一応、拾ったのは俺だからな。たまには主人のところがいいんだろう。なあ?」
「わふわふ」
尻尾を振りながらあぐらをかいた俺の足に乗ってくるファングを撫でながら俺は笑う。
……さて、このまま特になにも無いまま到着できるだろう。旅が終わるか、元の世界へ戻るための放浪か……それとも――
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