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金の波 2
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はっきりと言葉にすれば、もっとうろたえると思ったのに。いや、正確にいえば、うろたえてほしかった。そうすれば少しは可能性があるような気がするのに。
けれど、エリックはゆっくりと一度瞬きをした後、いつもの柔らかい笑みで「困りましたね」と少し首を傾げただけだった。
それから、まるで子供のわがままをいなすかのように、カペラの腕を解きながら彼は言葉を続ける。
「そういうことは、あまりお急ぎにならないほうが賢明かと思います」
「急いでなんて、いないわ。遅いくらいよ」
カペラがずいっと体を寄せると、エリックはバスケットの蓋を優しく閉じて、さりげなく距離をあけた。
「そうだとしても。私とお嬢様では身分も違いますし、歳もかなり――」
「18と32なら、それほどでもないでしょ。現国王だって、43歳で14歳隣国の公女と――」
「それは二十年も前の話ですし、そこには政治的な問題もございますから、簡単に比較することはできません。それに、身分も違うと申し上げたでしょう」
「……エリックは私が嫌い?」
「それとこれとは話が別でございます」
「じゃあ、好きって言って」
困りましたね、とでも言いたそうに苦い笑いのままエリックは息を吐いてみせた。
「私はお嬢様のことが、人間的に好きですよ」
「なに、その”人間的に”って。全然ロマンチックじゃない」
「私とお嬢様の間に、そのような雰囲気は必要ではございませんから」
「私には、必要なの!」
「よくお考えください。お嬢様は、このあとご結婚を控えていらっしゃるのですよ」
「結婚なんてできるわけないじゃない、貧乏なんだから」
そう言い切った瞬間、エリックの笑顔が寂しそうなものに変わった。
「そんなこと、ありません。持参金が必要でない結婚も、ないわけではありません」
一瞬――
二人で家も土地も捨てて、新天地で新しい生活を営むことを、カペラは想像した。
だが、エリックにとってそれは、恩人であるサーシス伯爵を裏切る行為だ。自分はともかく、彼にそんなことができるわけがない。
「百歩譲って、そんな結婚があり得るとしても、よ。私は、ろくに恋愛もしないで、好きでもない人のところに嫁ぎたくない。初めてくらい、好きな人としたっていいじゃない」
およそ修道院帰りの女性が口にする台詞ではないが、修道院にいたからこそ、街の少女たちが、独身時代から自由に恋愛を楽しんでいたのを知っている。
カペラは強引に体を寄せた。押し倒された格好になったエリックの背中に踏みつけられ、桂の落ち葉がふわっと甘い香りをたてる。
手のひらの横で乱れた金色の髪が、まるで夕日に照らされた小麦の畑のようだとカペラは思った。
無抵抗な執事を腕で囲い込むように、上から覗き込む。
彼は、観念したかのように、困ったような笑顔で見つめ返してきた。
カペラのはちみつ色の瞳がエリックをとらえ、ゆっくりと距離を縮めていく。彼女の前髪が彼の頬を撫で、彼はくすぐったそうに目を閉じた。
ごくりと、喉が鳴った。
微妙な間をおいて彼女の唇が彼に触れ、そして、離れる。
ほんの一瞬だったが、彼女の唇に、彼の唇の柔らかい感触が刻まれた。
エリックは、身じろぎせずに微笑んだまま彼女を見つめている。「それで満足ですか」とでも言いたそうなその笑みが、さらにカペラの気持ちを煽った。
彼女は、もう一度エリックに顔を近づけた。今度は、慎重に。心の奥底にしっかりと植えつけるつもりで。
二つの唇が触れても、今度はすぐに身を起こさなかった。反対に、自分の唇で探るように彼の唇をゆっくりと辿ってみる。微笑みの形のそれは、秋の風に少し乾燥していた。
カペラはそこに少し舌を這わせる。
湿り気を帯びた彼の唇が、彼女の唇にわずかに吸着するのが、くすぐったく、心地よい。
味わうように舌で舐め、唇で優しく食んでいるうちに、エリックがタイミングを合わせて突き出した舌に舌先が触れた。
カペラの頭に稲妻が走る。
それからは何が起こったのかわからなかった。
エリックの左腕が腰に回って、髪を撫でられているうちに顔の角度が変わって、彼の舌が深く彼女の口腔へ入ってきて――絡め取られた舌を吸い上げられ、撫でられている頭の奥がじんと痺れた。
その甘美な痺れにうっとりとなったところで、エリックが腕の下からするりと抜け、気がつくと逆に彼女が組み敷かれていた。
「ちょ、エリック……」
これまで見せたことのない熱さで、彼がカペラを見つめる。
カペラの鼓動が早くなった。
その距離、十数センチ。
「お嬢様がいけないんですよ。私を、煽るから――」
熱のこもった瞳でエリックが話す。息が彼女の唇にかかった。
「エリ……んっ」
彼の指が彼女の首元にかかる栗色の髪を優しく払ったかと思うと、首筋に柔らかい感触が走って、思わず甘い声が漏れる。
「そんなに、固くならないでください」
露わになった耳元で、彼が――多分笑ったのだろう――息の混じった囁きは、この後の濃密な時間を予感させ、カペラの腰のあたりをむずむずさせた。
余裕の笑みで見下ろすエリックに、カペラは静かに唾を飲み込む。
心は決まっている。
相手がエリックなら、ここがどこであろうとも構わない。
「固くなってなんていないわ」
「――ですが、少し震えておられるようです」
ふっと笑ったエリックの瞳に少し意地悪な色が加わった。
「さ、寒さのせいよ」
愛しむような瞬きの後、もう一度、今度はくすっと声を漏らして彼が笑う。
「強がりですね、お嬢様は」
「強がってなんていません」
「ふふっ。そうですね。では、この寒さでお嬢様が風邪をお召しになられてはいけませんので、ここまでにいたしましょう。ほら、お体を起こして――」
からかわれたのだと知って、彼女は余計に後にひけなくなった。
このままでは、遊びの延長にしか取られかねない。
身を引きかけたエリックの腕を掴み、再び引き倒すと、エリックの首元のタイを緩める。
エリックは彼女の手に自分の手を重ねた。
「これ以上は、駄目ですよ」
少し厳しい表情でエリックがきっぱりと拒絶する。
それまでの微笑みは消えていた。
「どうして?」
「私にできるのは、ここまでです」
名残惜しむ瞳をしたカペラに「これでも、職分をわきまえていない行為なんですよ」と彼はいつものように微笑んだ。
「――そろそろ、お戻りになられたほうが、よろしいですね?」
背を向け、馬の綱をほどくエリックの背中を、カペラは寂しさで一杯の気持ちで見つめる。
「先に、戻ってくれる?私は後から行きます」
馬を並べて一緒に帰る気にはならならず、彼女は、彼の背中に冷たく言い放った。
結局、エリックが身分の壁を越えようとしてくれなければ、この気持ちが報われることは、ないのかもしれない。
全く……こちらの気も知らないで――
手綱をカペラに渡し、背を向けた執事の口からため息とともに小さく漏れたその言葉は、彼女の耳に届くことなく秋の風に乗って霧散した。
けれど、エリックはゆっくりと一度瞬きをした後、いつもの柔らかい笑みで「困りましたね」と少し首を傾げただけだった。
それから、まるで子供のわがままをいなすかのように、カペラの腕を解きながら彼は言葉を続ける。
「そういうことは、あまりお急ぎにならないほうが賢明かと思います」
「急いでなんて、いないわ。遅いくらいよ」
カペラがずいっと体を寄せると、エリックはバスケットの蓋を優しく閉じて、さりげなく距離をあけた。
「そうだとしても。私とお嬢様では身分も違いますし、歳もかなり――」
「18と32なら、それほどでもないでしょ。現国王だって、43歳で14歳隣国の公女と――」
「それは二十年も前の話ですし、そこには政治的な問題もございますから、簡単に比較することはできません。それに、身分も違うと申し上げたでしょう」
「……エリックは私が嫌い?」
「それとこれとは話が別でございます」
「じゃあ、好きって言って」
困りましたね、とでも言いたそうに苦い笑いのままエリックは息を吐いてみせた。
「私はお嬢様のことが、人間的に好きですよ」
「なに、その”人間的に”って。全然ロマンチックじゃない」
「私とお嬢様の間に、そのような雰囲気は必要ではございませんから」
「私には、必要なの!」
「よくお考えください。お嬢様は、このあとご結婚を控えていらっしゃるのですよ」
「結婚なんてできるわけないじゃない、貧乏なんだから」
そう言い切った瞬間、エリックの笑顔が寂しそうなものに変わった。
「そんなこと、ありません。持参金が必要でない結婚も、ないわけではありません」
一瞬――
二人で家も土地も捨てて、新天地で新しい生活を営むことを、カペラは想像した。
だが、エリックにとってそれは、恩人であるサーシス伯爵を裏切る行為だ。自分はともかく、彼にそんなことができるわけがない。
「百歩譲って、そんな結婚があり得るとしても、よ。私は、ろくに恋愛もしないで、好きでもない人のところに嫁ぎたくない。初めてくらい、好きな人としたっていいじゃない」
およそ修道院帰りの女性が口にする台詞ではないが、修道院にいたからこそ、街の少女たちが、独身時代から自由に恋愛を楽しんでいたのを知っている。
カペラは強引に体を寄せた。押し倒された格好になったエリックの背中に踏みつけられ、桂の落ち葉がふわっと甘い香りをたてる。
手のひらの横で乱れた金色の髪が、まるで夕日に照らされた小麦の畑のようだとカペラは思った。
無抵抗な執事を腕で囲い込むように、上から覗き込む。
彼は、観念したかのように、困ったような笑顔で見つめ返してきた。
カペラのはちみつ色の瞳がエリックをとらえ、ゆっくりと距離を縮めていく。彼女の前髪が彼の頬を撫で、彼はくすぐったそうに目を閉じた。
ごくりと、喉が鳴った。
微妙な間をおいて彼女の唇が彼に触れ、そして、離れる。
ほんの一瞬だったが、彼女の唇に、彼の唇の柔らかい感触が刻まれた。
エリックは、身じろぎせずに微笑んだまま彼女を見つめている。「それで満足ですか」とでも言いたそうなその笑みが、さらにカペラの気持ちを煽った。
彼女は、もう一度エリックに顔を近づけた。今度は、慎重に。心の奥底にしっかりと植えつけるつもりで。
二つの唇が触れても、今度はすぐに身を起こさなかった。反対に、自分の唇で探るように彼の唇をゆっくりと辿ってみる。微笑みの形のそれは、秋の風に少し乾燥していた。
カペラはそこに少し舌を這わせる。
湿り気を帯びた彼の唇が、彼女の唇にわずかに吸着するのが、くすぐったく、心地よい。
味わうように舌で舐め、唇で優しく食んでいるうちに、エリックがタイミングを合わせて突き出した舌に舌先が触れた。
カペラの頭に稲妻が走る。
それからは何が起こったのかわからなかった。
エリックの左腕が腰に回って、髪を撫でられているうちに顔の角度が変わって、彼の舌が深く彼女の口腔へ入ってきて――絡め取られた舌を吸い上げられ、撫でられている頭の奥がじんと痺れた。
その甘美な痺れにうっとりとなったところで、エリックが腕の下からするりと抜け、気がつくと逆に彼女が組み敷かれていた。
「ちょ、エリック……」
これまで見せたことのない熱さで、彼がカペラを見つめる。
カペラの鼓動が早くなった。
その距離、十数センチ。
「お嬢様がいけないんですよ。私を、煽るから――」
熱のこもった瞳でエリックが話す。息が彼女の唇にかかった。
「エリ……んっ」
彼の指が彼女の首元にかかる栗色の髪を優しく払ったかと思うと、首筋に柔らかい感触が走って、思わず甘い声が漏れる。
「そんなに、固くならないでください」
露わになった耳元で、彼が――多分笑ったのだろう――息の混じった囁きは、この後の濃密な時間を予感させ、カペラの腰のあたりをむずむずさせた。
余裕の笑みで見下ろすエリックに、カペラは静かに唾を飲み込む。
心は決まっている。
相手がエリックなら、ここがどこであろうとも構わない。
「固くなってなんていないわ」
「――ですが、少し震えておられるようです」
ふっと笑ったエリックの瞳に少し意地悪な色が加わった。
「さ、寒さのせいよ」
愛しむような瞬きの後、もう一度、今度はくすっと声を漏らして彼が笑う。
「強がりですね、お嬢様は」
「強がってなんていません」
「ふふっ。そうですね。では、この寒さでお嬢様が風邪をお召しになられてはいけませんので、ここまでにいたしましょう。ほら、お体を起こして――」
からかわれたのだと知って、彼女は余計に後にひけなくなった。
このままでは、遊びの延長にしか取られかねない。
身を引きかけたエリックの腕を掴み、再び引き倒すと、エリックの首元のタイを緩める。
エリックは彼女の手に自分の手を重ねた。
「これ以上は、駄目ですよ」
少し厳しい表情でエリックがきっぱりと拒絶する。
それまでの微笑みは消えていた。
「どうして?」
「私にできるのは、ここまでです」
名残惜しむ瞳をしたカペラに「これでも、職分をわきまえていない行為なんですよ」と彼はいつものように微笑んだ。
「――そろそろ、お戻りになられたほうが、よろしいですね?」
背を向け、馬の綱をほどくエリックの背中を、カペラは寂しさで一杯の気持ちで見つめる。
「先に、戻ってくれる?私は後から行きます」
馬を並べて一緒に帰る気にはならならず、彼女は、彼の背中に冷たく言い放った。
結局、エリックが身分の壁を越えようとしてくれなければ、この気持ちが報われることは、ないのかもしれない。
全く……こちらの気も知らないで――
手綱をカペラに渡し、背を向けた執事の口からため息とともに小さく漏れたその言葉は、彼女の耳に届くことなく秋の風に乗って霧散した。
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