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苺ミルク飴
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「――俺、考えたんですけど」
別々にシャワーを浴び終えて、お互いに身支度を整え終わるのを見計らって草壁君は、真面目な顔で口を開いた。
「――もし、浅川の問題が片付かなかったら――」
そうだった、その問題がまだ、残っていたんだ。
あれから絵梨花ちゃんは、どうしたんだろう。
私は、大上さんに絡まれていた絵梨花ちゃんのことを思い出して、私は、焦った。
「草壁君、早く行こう!」
「行こうって――?」
「絵梨花ちゃんのとこ。大上さんに――」
「問題ないですよ」
私が草壁君の手を引っ張っても、彼は頑として腰を上げようとしなかった。
なんとなく、草壁君らしくない、と思ってしまう。
私のイメージ通りの草壁君なら、たとえ相手が年上でも、たとえ絵梨花ちゃんのことをなんとも思っていなくとも、あの場面では、絵梨花ちゃんを庇ったと思う。
そりゃ、大上さんは、ちょっと不真面目で、とらえどころがないけれど、悪い人ではないのかもしれない。でも、そんなの、あの時一度会っただけの草壁君が知っているはずない。
なのに、どうして、こんなに落ち着いていられるんだろう。
「だって――」
「大丈夫ですから、落ち着いてください」
草壁君はポケットから小さな包みを取り出した。
白くて小さくて三角形で、ちょっと丸い、イチゴ味のミルクキャンディー。白地にイチゴ模様の包み紙が、草壁君にはかわいらしすぎて、私は、つい頬を緩めた。
「すみません、こんなのしかなくて」
「ううん。これ、好き」
こんなのが、さりげなくポケットから出てくるところが、すごいわ。
私が感心している横で、包みを開いた草壁君は、それを私の口に押し込んだ。
「浅川の方は大丈夫です。――大丈夫だって僕が保証しますから、智世子さんはなにも心配しなくて、いいんです」
あまりの一生懸命さに押されて、口の中の飴がぱりんと二つに割れた。
草壁君にこう言われると、本当に大丈夫な気がしてくるのは、口に入れられた甘酸っぱい飴のせいかもしれない。
「で、さっきの話の続きですけど。――もし、浅川の問題が片付かなかったら、智世子さん、仕事、辞めてもいいですよ」
「辞めたらって、簡単に言うけど――」
「俺、職場で居心地悪そうにしている智世子さん、もう、見たくないんです」
こんな関係になってしまったら、絵梨花ちゃんとの問題が悪化するのは目に見えているわけで、そうなると、居心地悪いのは、私だけではないのかもしれない。
とはいえ――
「そんなこと言われても、私なんて、学歴も大したことないし、年齢だってこんななのに、すぐに再就職先はみつからないでしょう?」
「見つかりますよ」
「え?」
まさか、得意先に売り込んで根回ししてくれたのだろうか――と一瞬思ったけど、さすがに、それは虫がよすぎるだろう。
あ、ひょっとして、この間の山饅の講習会って……いやいや、あの時はまだ、この問題は起きてなかったから、考えすぎだ。
どう考えても、よくわからなくて、私は草壁君の自信満々の顔を見た。
「お、れ」
「え?」
――今、なんて?
てっきり、山饅とか、三河屋とか、ツクヤとか、馴染みのある名前を出されると思ったのだけど……
「――俺、智世子が専業主婦になっても、食わせて行ける自信があります」
一瞬、草壁君が何を言っているのか、わからなかった。合計を出さなきゃいけないところに間違って平均の関数を入れて出てきた結果に首をひねるような、そんな感覚で――私は少し戻って考えてみる。
私の再就職の話をしていて……
オレ、チヨコガ センギョウシュフ ニ ナッテモ、クワセテ イケル――
智世子が専業主婦――?
そして、さりげなく、今、呼び捨てに――
正しい数式に辿り着いた瞬間、胸の奥を中心に、体の中が大きくびくんと震えた。
「だから、僕と、結婚を前提に付き合って下さい」
そして、頭の中で計算結果が出る前に、草壁君が答えを述べた。
「け、結婚――っ!? な、何言ってるのよ――」
「それくらいの覚悟で、智世子さんに、告白してるんです」
そ、そりゃ、次に恋をするなら、もう、最後にするつもりでやらなきゃいけないって、思ってたけど――
辿り着いた答えにおろおろする私に、暖かくて柔らかい視線を注ぎながら草壁君は、ゆっくりとジャージのポケットから一枚の薄い紙を取り出した。
頼りないほどペラペラで茶色の枠線が引かれたその紙には、見覚えがある。
いや、開いてみると、そのものだった。しわしわになっていたけれど、妻になる者の欄には、「雨宮智世子」と入っていて、裏に大上さんの連絡先が透けて見えている。
「どうして、これを、草壁君が?」
「智世子さんを初めて車に乗せた次の日の朝、ごみを捨てようとしてて、見つけました」
「あ……」
私は、小さく丸めて、ごみ箱に投げ込んだ日のことを思い出した。
あの時、草壁君が事務所に飛び込んできて、一緒に山饅の資料を作ったんだっけ。
「こういうの、ちゃんとシュレッダーにかけた方がいいです。……いや、かけていないから、今こうやって俺は智世子さんにプロポーズ出来てるんだけど」
「どういうこと?」
話の展開が速くてついていけないのは、私の頭の回転が遅いからだろう。
それなのに、草壁君は丁寧に、説明してくれる。
「ここまで書いて、捨てちゃうってことは、破談になったってことでしょ? つまり、智世子さんはフリーになったってこと。――さらに、傷心」
「それは、推理?」
この紙を捨てるという行為一つで、ここまで読めるものなのだろうか、と感心してしまう。
「いや、裏に連絡先の書いてあった大上さんに電話して聞きました」
「ちょっとまって、どういうことか、わからない」
私の頭の中は混乱し始めた。
どうして、草壁君が、大上さんに電話するのか。
何を、聞いたのか。
つまりそれは――
でもそこで、草壁君は営業用の人懐っこい笑顔を見せた。
「ここから先は、秘密です」
「なにそれ? そこまで言ったなら、教えてよ」
「だめです。言ったら、智世子さん、俺のこと嫌いになるかも」
「嫌いにならないって約束する」
草壁君は、にっこり笑った。あの、小型犬スマイルだ。
でも、私は、それ以上に、その秘密が気になる。
「それは、僕を好きという意味にとりますけど、いいですか?」
「そう、とってもらっても、いいわ」
私が身を乗り出すと、草壁君はとても嬉しそうな表情で私の手首を取った。
やばい、キスされる――とドキドキしたけど、でも、この際、キスくらいは許すことにする。
けれど、私が鼓動を早めて心を決めたっていうのに、草壁君は、その距離のままふっと嗤った。
やだ、するなら、早くしてよ。
「じゃ、教えたら、僕と結婚するって約束もしてくれますか?」
「約束するから、早く――」
草壁君の笑みが一層大きくなった。
あ、こっちは営業用ではなくて、「俺」って一人称を使うときの顔だ。
なんとなく、わかりかけてきたなと、自己満足しかけたところへ、「約束ですからね」と念を押されて、はじめて、私は大変なことを約束してしまったのではないかと、気がついた。
でも、もう、後のまつりで。
表面上は澄ました顔を取り繕いながら、心の中は尋常じゃないほど取り乱している中、草壁君は、約束通り『秘密』を語り始めた。
別々にシャワーを浴び終えて、お互いに身支度を整え終わるのを見計らって草壁君は、真面目な顔で口を開いた。
「――もし、浅川の問題が片付かなかったら――」
そうだった、その問題がまだ、残っていたんだ。
あれから絵梨花ちゃんは、どうしたんだろう。
私は、大上さんに絡まれていた絵梨花ちゃんのことを思い出して、私は、焦った。
「草壁君、早く行こう!」
「行こうって――?」
「絵梨花ちゃんのとこ。大上さんに――」
「問題ないですよ」
私が草壁君の手を引っ張っても、彼は頑として腰を上げようとしなかった。
なんとなく、草壁君らしくない、と思ってしまう。
私のイメージ通りの草壁君なら、たとえ相手が年上でも、たとえ絵梨花ちゃんのことをなんとも思っていなくとも、あの場面では、絵梨花ちゃんを庇ったと思う。
そりゃ、大上さんは、ちょっと不真面目で、とらえどころがないけれど、悪い人ではないのかもしれない。でも、そんなの、あの時一度会っただけの草壁君が知っているはずない。
なのに、どうして、こんなに落ち着いていられるんだろう。
「だって――」
「大丈夫ですから、落ち着いてください」
草壁君はポケットから小さな包みを取り出した。
白くて小さくて三角形で、ちょっと丸い、イチゴ味のミルクキャンディー。白地にイチゴ模様の包み紙が、草壁君にはかわいらしすぎて、私は、つい頬を緩めた。
「すみません、こんなのしかなくて」
「ううん。これ、好き」
こんなのが、さりげなくポケットから出てくるところが、すごいわ。
私が感心している横で、包みを開いた草壁君は、それを私の口に押し込んだ。
「浅川の方は大丈夫です。――大丈夫だって僕が保証しますから、智世子さんはなにも心配しなくて、いいんです」
あまりの一生懸命さに押されて、口の中の飴がぱりんと二つに割れた。
草壁君にこう言われると、本当に大丈夫な気がしてくるのは、口に入れられた甘酸っぱい飴のせいかもしれない。
「で、さっきの話の続きですけど。――もし、浅川の問題が片付かなかったら、智世子さん、仕事、辞めてもいいですよ」
「辞めたらって、簡単に言うけど――」
「俺、職場で居心地悪そうにしている智世子さん、もう、見たくないんです」
こんな関係になってしまったら、絵梨花ちゃんとの問題が悪化するのは目に見えているわけで、そうなると、居心地悪いのは、私だけではないのかもしれない。
とはいえ――
「そんなこと言われても、私なんて、学歴も大したことないし、年齢だってこんななのに、すぐに再就職先はみつからないでしょう?」
「見つかりますよ」
「え?」
まさか、得意先に売り込んで根回ししてくれたのだろうか――と一瞬思ったけど、さすがに、それは虫がよすぎるだろう。
あ、ひょっとして、この間の山饅の講習会って……いやいや、あの時はまだ、この問題は起きてなかったから、考えすぎだ。
どう考えても、よくわからなくて、私は草壁君の自信満々の顔を見た。
「お、れ」
「え?」
――今、なんて?
てっきり、山饅とか、三河屋とか、ツクヤとか、馴染みのある名前を出されると思ったのだけど……
「――俺、智世子が専業主婦になっても、食わせて行ける自信があります」
一瞬、草壁君が何を言っているのか、わからなかった。合計を出さなきゃいけないところに間違って平均の関数を入れて出てきた結果に首をひねるような、そんな感覚で――私は少し戻って考えてみる。
私の再就職の話をしていて……
オレ、チヨコガ センギョウシュフ ニ ナッテモ、クワセテ イケル――
智世子が専業主婦――?
そして、さりげなく、今、呼び捨てに――
正しい数式に辿り着いた瞬間、胸の奥を中心に、体の中が大きくびくんと震えた。
「だから、僕と、結婚を前提に付き合って下さい」
そして、頭の中で計算結果が出る前に、草壁君が答えを述べた。
「け、結婚――っ!? な、何言ってるのよ――」
「それくらいの覚悟で、智世子さんに、告白してるんです」
そ、そりゃ、次に恋をするなら、もう、最後にするつもりでやらなきゃいけないって、思ってたけど――
辿り着いた答えにおろおろする私に、暖かくて柔らかい視線を注ぎながら草壁君は、ゆっくりとジャージのポケットから一枚の薄い紙を取り出した。
頼りないほどペラペラで茶色の枠線が引かれたその紙には、見覚えがある。
いや、開いてみると、そのものだった。しわしわになっていたけれど、妻になる者の欄には、「雨宮智世子」と入っていて、裏に大上さんの連絡先が透けて見えている。
「どうして、これを、草壁君が?」
「智世子さんを初めて車に乗せた次の日の朝、ごみを捨てようとしてて、見つけました」
「あ……」
私は、小さく丸めて、ごみ箱に投げ込んだ日のことを思い出した。
あの時、草壁君が事務所に飛び込んできて、一緒に山饅の資料を作ったんだっけ。
「こういうの、ちゃんとシュレッダーにかけた方がいいです。……いや、かけていないから、今こうやって俺は智世子さんにプロポーズ出来てるんだけど」
「どういうこと?」
話の展開が速くてついていけないのは、私の頭の回転が遅いからだろう。
それなのに、草壁君は丁寧に、説明してくれる。
「ここまで書いて、捨てちゃうってことは、破談になったってことでしょ? つまり、智世子さんはフリーになったってこと。――さらに、傷心」
「それは、推理?」
この紙を捨てるという行為一つで、ここまで読めるものなのだろうか、と感心してしまう。
「いや、裏に連絡先の書いてあった大上さんに電話して聞きました」
「ちょっとまって、どういうことか、わからない」
私の頭の中は混乱し始めた。
どうして、草壁君が、大上さんに電話するのか。
何を、聞いたのか。
つまりそれは――
でもそこで、草壁君は営業用の人懐っこい笑顔を見せた。
「ここから先は、秘密です」
「なにそれ? そこまで言ったなら、教えてよ」
「だめです。言ったら、智世子さん、俺のこと嫌いになるかも」
「嫌いにならないって約束する」
草壁君は、にっこり笑った。あの、小型犬スマイルだ。
でも、私は、それ以上に、その秘密が気になる。
「それは、僕を好きという意味にとりますけど、いいですか?」
「そう、とってもらっても、いいわ」
私が身を乗り出すと、草壁君はとても嬉しそうな表情で私の手首を取った。
やばい、キスされる――とドキドキしたけど、でも、この際、キスくらいは許すことにする。
けれど、私が鼓動を早めて心を決めたっていうのに、草壁君は、その距離のままふっと嗤った。
やだ、するなら、早くしてよ。
「じゃ、教えたら、僕と結婚するって約束もしてくれますか?」
「約束するから、早く――」
草壁君の笑みが一層大きくなった。
あ、こっちは営業用ではなくて、「俺」って一人称を使うときの顔だ。
なんとなく、わかりかけてきたなと、自己満足しかけたところへ、「約束ですからね」と念を押されて、はじめて、私は大変なことを約束してしまったのではないかと、気がついた。
でも、もう、後のまつりで。
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