87 / 91
話
しおりを挟む
「それで、こんなところでお話とは何ですかな?」
ここは宴をしていた広場の近くにある空き家の一室。
開放された窓からは月明かりが差し込み、柔らかく冷たい夜風が入り込んでいる。
「俺は近いうちにまた外に行く。ここにはギルドもあるし、冒険者としての活動を再開したいからな」
「確かにギルドに値する建物は造りましたが、外へ行く理由は何ですかな?」
窓際に立つ族長は、夜空に輝く三日月に背を向けながら俺に聞いてきた。
嫌味などの感情は一切なく、ごく普通の疑問を言葉にしただけのようだ。
「住民の確保だ。ドワーフは建築に重きを置いているから、名も無き領地の運営は難しいだろ? だから賢い種族を仲間に引き入れる」
名も無き領地はその広さに対して、住民が圧倒的に足りていない。
ドワーフはニーフェの酒を飲むだけで生活できるが、俺たちは違う。現状、俺は他国との貿易やら何やらについて理解していないので、自給自足に頼るしかないのだ。
他にも九割は稼働していない無数の店を機能させなくてはならないので、申し訳ないが、グスタフさんの言葉に従ってボーッとしているわけにはいかなくなってしまった。
「賢い種族ですか。それはまた難しいですね……。ただ、従順かつ自由に扱える存在なら簡単に手に入るでしょう」
「まさか……」
従順かつ自由に扱える存在と言えば、答えは一つしかない。
俺はヘレンのことがパッと頭に思い浮かんだ。
「ええ、ご想像の通り奴隷のことです。彼らはお金にものを言わせれば幾らでも手に入りますよ」
「奴隷か。悪くはないな」
奴隷というのは意外にも身近にいたりする。ごく普通の一般家庭の召使いが実は奴隷だったり、それこそ、アノールドやイグワイア、ウォーブルにある数多くの店で働く者たちの中にも、奴隷がいる可能性が十分にある。
残酷かもしれないがこれが現実だ。行き場を失った老若男女は、己の身を守るために生きようと足掻いた結果、奴隷堕ちするのだ。
その用途は様々で、普通に仕事を与えられたり、観賞用として貴族に飼われたり、魔法の実験台として扱われたり……。己の身を守るために奴隷に堕ちた者のほとんどは、明るい未来が待っているとは到底言い難いものだ。
「奴隷の国と言えば、エースレイブルか?」
「ええ。ワシらが住んでいた洞穴の先に巨大な山脈があり、エースレイブルはさらにその先にあります」
族長は腕を組んで考え込みながら言った。
エースレイブル、またの名を奴隷の国。人口と資金力は俺が知る限りダントツのトップで、商才に長けた者が多いと聞いたことがある。
「中々遠いな」
全力で走るか空を駆けるかしても、往復で数時間ってところか。
いざ目の前にしなければわからないが、あそこの山脈は相当な大きさなので、もしかすると迂回して行った方が楽かもしれない。
「山脈を越えるのは至難ですぞ。まあ、ゲイル殿は例外かもしれませんがね」
「ああ。それを踏まえて族長に頼みがあるんだが……いいか?」
俺は腕を組んでうんうんと首を縦に振っている族長に言った。
「はて? ワシにできることは何かありますかな?」
族長はその図体と比較してあまりにも小さい頭を傾げた。長い七色の顎髭は剛毛なのか、重力には負けずにピクリとも動かない。
「俺がいない間に、族長をリーダーとして、バベルの地下にあるダンジョンを全員で攻略してほしい。参考までに言っておくと、最下層のモンスターでAランクの下位、中層はB~D、上層はE以下って感じだ」
俺の願い。それはダンジョンを攻略してほしいというものだった。
正直、名も無き領地は人口や食糧事情を除けば、他国に引けを取らないほど発展しているので、これ以上の開発に大きなメリットは見当たらなかった。外見のみが目立っても良いことはあまりないからだ。
今大切なのは、名も無き領地の内部的な強化だろう。
そのために住民をもっと多く勧誘し、その住民そのものに戦力を搭載することで、兵士や騎士のような決まった戦力のみにならずに済む。そして、名も無き領地の秩序は保たれる。
例えば、アノールドは冒険者稼業が非常に有名だが、皆が冒険者であることから内部の紛争は殆どない。
というのも、それぞれが切磋琢磨し、”冒険者”として、標的をモンスターに絞っているからだ。
人々の争いは非常に少ないと言える。
そして……俺は冒険を通して、あわよくば、マクロスの真意や正体に差し迫りたいとも考えている。
「ふむぅぅぅ……。それは構いませんが、若返ったワシの修行は厳しくなりますぞ? それでも宜しいですかな?」
「構わない。ユルメルとニーフェを含めた全住民を族長の手で強くしてくれ」
単なる予想でしかないが、族長の巨体は見せかけではなく本物だ。強者故の内に秘めた静かな気配や、その落ち着きのある挙動の数々。酒を飲んでいた時は曖昧で不確実な予想に過ぎなかったが、まともに向き合った会話をして初めてわかった。
族長はかなり強い……と。
「了解しました。あなたには多大な恩がありますから、ワシが出せる全力を尽くして命に従います! ところで……」
族長は右の拳を強く握って自身の胸に手を当てると、真摯な顔つきでゆっくりと頷いた。
「ん? ユルメルとニーフェ? 俺のことを探しに来たのか?」
それからすぐに族長は窓から外を見たので、俺もチラリと窓から外を見た。
すると、そこにはユルメルとニーフェの二人がいるではないか。どうやら何も言わずに席を外した俺のことを探しているらしい。
「おそらくそのようです。話は済みましたし、そろそろ戻りましょうか」
「ああ。付き合ってもらって悪かったな。さっきから酒を飲みたくてうずうずしていたんだろう?」
俺は開放された窓を閉めてから、部屋の外へ続く扉に手をかけながら族長の全身を下から上までじっくり眺めた。
族長の手足は小刻みに震えており、膝が笑っていることがわかる。これが巷に聞く、アルコール中毒というやつだろうか。ドワーフ族の場合は酒がなければ毛が抜け、活力を失い、グンと老けてしまうので、あながち間違いではないのかもしれない。
まあ、そんなことはどうでも良い。今夜は宴を楽しもう。そして、ユルメルとニーフェからヘレンの意思確認を聞いて、今後の行動を決めるとしよう。
ここは宴をしていた広場の近くにある空き家の一室。
開放された窓からは月明かりが差し込み、柔らかく冷たい夜風が入り込んでいる。
「俺は近いうちにまた外に行く。ここにはギルドもあるし、冒険者としての活動を再開したいからな」
「確かにギルドに値する建物は造りましたが、外へ行く理由は何ですかな?」
窓際に立つ族長は、夜空に輝く三日月に背を向けながら俺に聞いてきた。
嫌味などの感情は一切なく、ごく普通の疑問を言葉にしただけのようだ。
「住民の確保だ。ドワーフは建築に重きを置いているから、名も無き領地の運営は難しいだろ? だから賢い種族を仲間に引き入れる」
名も無き領地はその広さに対して、住民が圧倒的に足りていない。
ドワーフはニーフェの酒を飲むだけで生活できるが、俺たちは違う。現状、俺は他国との貿易やら何やらについて理解していないので、自給自足に頼るしかないのだ。
他にも九割は稼働していない無数の店を機能させなくてはならないので、申し訳ないが、グスタフさんの言葉に従ってボーッとしているわけにはいかなくなってしまった。
「賢い種族ですか。それはまた難しいですね……。ただ、従順かつ自由に扱える存在なら簡単に手に入るでしょう」
「まさか……」
従順かつ自由に扱える存在と言えば、答えは一つしかない。
俺はヘレンのことがパッと頭に思い浮かんだ。
「ええ、ご想像の通り奴隷のことです。彼らはお金にものを言わせれば幾らでも手に入りますよ」
「奴隷か。悪くはないな」
奴隷というのは意外にも身近にいたりする。ごく普通の一般家庭の召使いが実は奴隷だったり、それこそ、アノールドやイグワイア、ウォーブルにある数多くの店で働く者たちの中にも、奴隷がいる可能性が十分にある。
残酷かもしれないがこれが現実だ。行き場を失った老若男女は、己の身を守るために生きようと足掻いた結果、奴隷堕ちするのだ。
その用途は様々で、普通に仕事を与えられたり、観賞用として貴族に飼われたり、魔法の実験台として扱われたり……。己の身を守るために奴隷に堕ちた者のほとんどは、明るい未来が待っているとは到底言い難いものだ。
「奴隷の国と言えば、エースレイブルか?」
「ええ。ワシらが住んでいた洞穴の先に巨大な山脈があり、エースレイブルはさらにその先にあります」
族長は腕を組んで考え込みながら言った。
エースレイブル、またの名を奴隷の国。人口と資金力は俺が知る限りダントツのトップで、商才に長けた者が多いと聞いたことがある。
「中々遠いな」
全力で走るか空を駆けるかしても、往復で数時間ってところか。
いざ目の前にしなければわからないが、あそこの山脈は相当な大きさなので、もしかすると迂回して行った方が楽かもしれない。
「山脈を越えるのは至難ですぞ。まあ、ゲイル殿は例外かもしれませんがね」
「ああ。それを踏まえて族長に頼みがあるんだが……いいか?」
俺は腕を組んでうんうんと首を縦に振っている族長に言った。
「はて? ワシにできることは何かありますかな?」
族長はその図体と比較してあまりにも小さい頭を傾げた。長い七色の顎髭は剛毛なのか、重力には負けずにピクリとも動かない。
「俺がいない間に、族長をリーダーとして、バベルの地下にあるダンジョンを全員で攻略してほしい。参考までに言っておくと、最下層のモンスターでAランクの下位、中層はB~D、上層はE以下って感じだ」
俺の願い。それはダンジョンを攻略してほしいというものだった。
正直、名も無き領地は人口や食糧事情を除けば、他国に引けを取らないほど発展しているので、これ以上の開発に大きなメリットは見当たらなかった。外見のみが目立っても良いことはあまりないからだ。
今大切なのは、名も無き領地の内部的な強化だろう。
そのために住民をもっと多く勧誘し、その住民そのものに戦力を搭載することで、兵士や騎士のような決まった戦力のみにならずに済む。そして、名も無き領地の秩序は保たれる。
例えば、アノールドは冒険者稼業が非常に有名だが、皆が冒険者であることから内部の紛争は殆どない。
というのも、それぞれが切磋琢磨し、”冒険者”として、標的をモンスターに絞っているからだ。
人々の争いは非常に少ないと言える。
そして……俺は冒険を通して、あわよくば、マクロスの真意や正体に差し迫りたいとも考えている。
「ふむぅぅぅ……。それは構いませんが、若返ったワシの修行は厳しくなりますぞ? それでも宜しいですかな?」
「構わない。ユルメルとニーフェを含めた全住民を族長の手で強くしてくれ」
単なる予想でしかないが、族長の巨体は見せかけではなく本物だ。強者故の内に秘めた静かな気配や、その落ち着きのある挙動の数々。酒を飲んでいた時は曖昧で不確実な予想に過ぎなかったが、まともに向き合った会話をして初めてわかった。
族長はかなり強い……と。
「了解しました。あなたには多大な恩がありますから、ワシが出せる全力を尽くして命に従います! ところで……」
族長は右の拳を強く握って自身の胸に手を当てると、真摯な顔つきでゆっくりと頷いた。
「ん? ユルメルとニーフェ? 俺のことを探しに来たのか?」
それからすぐに族長は窓から外を見たので、俺もチラリと窓から外を見た。
すると、そこにはユルメルとニーフェの二人がいるではないか。どうやら何も言わずに席を外した俺のことを探しているらしい。
「おそらくそのようです。話は済みましたし、そろそろ戻りましょうか」
「ああ。付き合ってもらって悪かったな。さっきから酒を飲みたくてうずうずしていたんだろう?」
俺は開放された窓を閉めてから、部屋の外へ続く扉に手をかけながら族長の全身を下から上までじっくり眺めた。
族長の手足は小刻みに震えており、膝が笑っていることがわかる。これが巷に聞く、アルコール中毒というやつだろうか。ドワーフ族の場合は酒がなければ毛が抜け、活力を失い、グンと老けてしまうので、あながち間違いではないのかもしれない。
まあ、そんなことはどうでも良い。今夜は宴を楽しもう。そして、ユルメルとニーフェからヘレンの意思確認を聞いて、今後の行動を決めるとしよう。
7
お気に入りに追加
244
あなたにおすすめの小説
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
追放された回復術師は、なんでも『回復』できて万能でした
新緑あらた
ファンタジー
死闘の末、強敵の討伐クエストを達成した回復術師ヨシュアを待っていたのは、称賛の言葉ではなく、解雇通告だった。
「ヨシュア……てめえはクビだ」
ポーションを湯水のように使える最高位冒険者になった彼らは、今まで散々ポーションの代用品としてヨシュアを利用してきたのに、回復術師は不要だと考えて切り捨てることにしたのだ。
「ポーションの下位互換」とまで罵られて気落ちしていたヨシュアだったが、ブラックな労働をしいるあのパーティーから解放されて喜んでいる自分に気づく。
危機から救った辺境の地方領主の娘との出会いをきっかけに、彼の世界はどんどん広がっていく……。
一方、Sランク冒険者パーティーはクエストの未達成でどんどんランクを落としていく。
彼らは知らなかったのだ、ヨシュアが彼らの傷だけでなく、状態異常や武器の破損など、なんでも『回復』していたことを……。
クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
良家で才能溢れる新人が加入するので、お前は要らないと追放された後、偶然お金を落とした穴が実はガチャで全財産突っ込んだら最強になりました
ぽいづん
ファンタジー
ウェブ・ステイは剣士としてパーティに加入しそこそこ活躍する日々を過ごしていた。
そんなある日、パーティリーダーからいい話と悪い話があると言われ、いい話は新メンバー、剣士ワット・ファフナーの加入。悪い話は……ウェブ・ステイの追放だった……
失意のウェブは気がつくと街外れをフラフラと歩き、石に躓いて転んだ。その拍子にポケットの中の銅貨1枚がコロコロと転がり、小さな穴に落ちていった。
その時、彼の目の前に銅貨3枚でガチャが引けます。という文字が現れたのだった。
※小説家になろうにも投稿しています。
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
石しか生成出来ないと追放されましたが、それでOKです!
うどん五段
ファンタジー
夏祭り中に異世界召喚に巻き込まれた、ただの一般人の桜木ユリ。
皆がそれぞれ素晴らしいスキルを持っている中、桜木の持つスキルは【石を出す程度の力】しかなく、余りにも貧相なそれは皆に笑われて城から金だけ受け取り追い出される。
この国ではもう直ぐ戦争が始まるらしい……。
召喚された3人は戦うスキルを持っていて、桜木だけが【石を出す程度の能力】……。
確かに貧相だけれど――と思っていたが、意外と強いスキルだったようで!?
「こうなったらこの国を抜け出して平和な国で就職よ!」
気合いを入れ直した桜木は、商業ギルド相手に提案し、国を出て違う場所で新生活を送る事になるのだが、辿り着いた国にて、とある家族と出会う事となる――。
★暫く書き溜めが結構あるので、一日三回更新していきます! 応援よろしくお願いします!
★カクヨム・小説家になろう・アルファポリスで連載中です。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる