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残酷の証
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「ここだな」
俺はアルファと他の二人の気配を感じる部屋の扉を小さくノックした。
「……入って」
やがて扉がゆっくりとそれでいて静かに開かれると、聞き覚えのない声に入室を促されたので、俺はそれに従って部屋に入ることにした。
「こんな時間に悪いな……アルファの容態はどうだ?」
俺はアルファが眠るベッドの左右に設置された椅子に座る二人に聞いた。
アルファの顔には何やら薄くて白い布が被せられており、その顔色を伺うことはできなかった。
「大丈夫。規則正しく眠っている。そうよね? お姉様」
「ええ。そうね、ベータ。それで、ゲイルさん。私たちに一体何の用? 女王様から何か話を聞いて同情でもしに来てくれたの?」
俺の問いに先に答えたのは、左側に座っていたおそらくベータであろう女の子だった。ベータはガンマのことをお姉様と呼んではいるが、口調に起伏はなく、ガンマは自身やベータのことを見て儚げに憐れんでいた。
さらに、両者ともに感情が薄く表情に変化が少ないので、クララ女王が言っていた”過去のトラウマ”というのが真実なのだとわかる。
「そういうわけじゃない。俺は君たち三人の過去の話を聞いて話を聞いてみたいと思っただけだ。それに、他人の不幸を喜べるほど俺に余裕はない。あまり冷たくしないでくれると助かる」
俺は二人から離れた位置に設置された椅子に腰をかけながら思ったことがあった。
それは二人が女の子だったということ。てっきりアルファと同じく男なんだろうと勝手に思っていたが、その女性的な長い髪や声質からして、二人は間違いなく男性ではないだろう。
「そう……」
包容力がありそうなこの声はガンマだろうか。
声の主こそわかるが、感情が込められておらず、言葉に起伏がないので、人間らしいとは嘘でも言えなかった。
「二人は姉妹なのか?」
「……まあ、そうなるわね。女王様から聞いているでしょうけど、それぞれの父親は一緒よ。母親に至っては顔も名前も知らないけどね。笑えるでしょう? その事実もそうだけど、体にできたこの傷は全部消えることはないの。どう? 醜い?」
ガンマはスカートを捲り上げて両の太腿を露わにすると、俺に見せつけるようにして一歩前に出てきた。
太腿には大小様々な痛々しい斬り傷が多く散見された。
「そうだな。綺麗……とは言えないな」
ここで俺に嘘はつけなかった。
「でしょうね。綺麗だなんて嘘をつかれなくて良かったわ。そしたら幻滅してたもの。ちなみにだけど、私とベータはほとんど似たような傷が多いわね。比較的まともな扱いを受けていたからかしら。言い方は悪いけどマシな方よ。だって、アルファは——」
「——お姉様。見てもらった方が早いかと」
ガンマがスカートをはらりとおろしてベータとアルファを一瞥して言葉を紡ぐと、その途中でベータが言葉を遮った。
そして、ベータは枕元で静かに眠るアルファに近寄り、俺を呼び込むように手招きをした。
「何かあるのか?」
俺は月明かりが差し込むアルファのもとへ向かう。
ガンマとベータからは、感情が乏しいはずなのにどこか寂しげな雰囲気が感じ取れた。
「お姉様」
「ええ。いいわよ。素顔を見るのも随分久しぶりね」
ガンマが小さく頷いたことを確認したベータは、アルファの顔に被せられた白い布をひらりと指で摘み、ゆっくりと引いた。
同時に、ガンマはスッと目を細め、腿のあたりに置いた拳を強く握りしめる。
「……」
俺は言葉が出てこなかった。喉の奥につっかえて、口を開くことすらかなわないのだ。
目を見開いて凝視してしまうが、思わず目を逸らしてしまいたくなる気持ちもあった。
「どうかしら? 酷いでしょう? 私たちの代わりに魔法の実験台になったり、見せしめとしてモンスターと戦わされたのよ。ここに来た時に当時はまだ王女だった幼いクララ女王の計らいで何とか最大限の治療はしたんだけどね……。あの時の悲鳴と血飛沫は今でも忘れないわ」
そう言うガンマの言葉にも容易く頷けるほど、アルファの顔面……いや、全身は歪んでいた。
雷か火にでも焼かれたかのように爛れ、赤く、黒く、歪な形の傷が幾つも見られる。こう言っちゃあ悪いが、ガンマの傷が大したことがないように思えてきてしまうほどだ。それほど残酷で酷く物悲しい気持ちになる光景だった。
「本当は仮面とマントを外して暮らしたいのに、この傷のせいで普通の生活すらままならない。現にここに来た時もみんな冷たい視線を向けていた。ただ一人を除いて……ですよね。お姉様」
二人の顔や全身にはこれほどの傷はないので、おそらくアルファに合わせて仮面とマントをつけているのだろう。
「ええ。当時はまだ王女だった幼いクララ女王だけは平等に接してくれたわね。そんな女王様からあなたの話を聞いた時は驚いたわ。私たち三人が国王様の偽りの命令で外出している時に、たった一晩で国を内部から崩壊させたって言うんですもの」
驚いたと言う割には全く表情も雰囲気も言動も変化がなかった。
掌を口元に持ってきて「まぁ」と棒読みで言っているので、そういう感情は胸の内にあるのだろう。
「なぁ……君たちは俺に何を求めているんだ? 確かに酷い傷だし残酷な過去だとは思うが、同情や慰めの言葉をかけてやれるほど、俺は君たちのことは知らないからな。だが……何か手伝えることがあるなら遠慮せず言ってくれ。俺にできることなら努力してみよう」
俺がそう言うと、薄暗くてしんとした部屋はより一層静かになった。
これまでの二人の遠回しな言動や態度、真意を含んでいない言葉の数々には必ず裏があると俺は考えていた。
「その言葉に嘘はない? アルファが背負ってきた苦しみを和らげることはできる? あなたは確かに強いけど、それを成し遂げるだけの”力”を持ってる? ねぇ、お姉様。私たちは彼を信じていいのでしょうか」
ベータは俺に詰め寄って無機質な瞳で下から俺のことを見上げると、一切の呼吸をいれずに捲し立ててきた。
これが感情を失ったベータなりの感情表現……そう捉えると自然だろう。それほどアルファが背負った深い傷に悲しみの念を持っているということだ。
「……私たちから彼への信頼はゼロに等しいものだけど、女王様は相当彼のことを信頼しているわ。アルファのためを思えば、この程度の判断は容易ではなくて?」
「そうですね……彼に託しましょう。お姉様」
どうやら二人の意見が無事一致したようだ。
二人は月明かりをバックにして窓際に立つ俺の方を見てきた。
「で、俺は何をすればいいんだ? 心の傷を治すのなら君たちの方が適任だろうし、クララ女王の護衛の代わりを俺に任せるのなら別のやつの方がいいぞ。なんでもやるとは言ったが、できることは限られてるからな。その辺りの配慮してくれ」
俺にはできることの方が少ない。それも圧倒的に。
ましてや、俺はアルファに嫌われているので、まともに顔を合わせることすら難しいだろう。
「差し出がましくて図々しいお願いだってことはわかっている。けど、アルファのことを思ったら遠慮もしていられないの。ね? お姉様」
「ええ。そうね。だからお願いよ。ゲイルさん……アルファの傷を治してあげて?」
二人は慣れた様子で恭しく深く深く頭を下げた。
「わかった……明日の朝までに戻る。それまで待ってろ。アルファには秘密だぞ? またな」
傷を治す……全く心当たりはないが、取り敢えず行動に移さなければ何も始まらないだろう。
そう考えた俺は開かれた大きな窓から外に飛び出した。幸い、高さはそれほどでもないため、俺は楽に着地を成功させた。
「……傷を治すって言ってもどうすればいいんだろうなぁ……あぁ……あそこにいくか!」
イグワイアの王宮の真下の草むらで気配を潜めて考えた結果。
俺はある答えに辿り着いたため、すぐにそこに向かうことにした。
半日も走れば到着できるだろう。体力は有り余ってるし、無休で走ってみるか。
俺はアルファと他の二人の気配を感じる部屋の扉を小さくノックした。
「……入って」
やがて扉がゆっくりとそれでいて静かに開かれると、聞き覚えのない声に入室を促されたので、俺はそれに従って部屋に入ることにした。
「こんな時間に悪いな……アルファの容態はどうだ?」
俺はアルファが眠るベッドの左右に設置された椅子に座る二人に聞いた。
アルファの顔には何やら薄くて白い布が被せられており、その顔色を伺うことはできなかった。
「大丈夫。規則正しく眠っている。そうよね? お姉様」
「ええ。そうね、ベータ。それで、ゲイルさん。私たちに一体何の用? 女王様から何か話を聞いて同情でもしに来てくれたの?」
俺の問いに先に答えたのは、左側に座っていたおそらくベータであろう女の子だった。ベータはガンマのことをお姉様と呼んではいるが、口調に起伏はなく、ガンマは自身やベータのことを見て儚げに憐れんでいた。
さらに、両者ともに感情が薄く表情に変化が少ないので、クララ女王が言っていた”過去のトラウマ”というのが真実なのだとわかる。
「そういうわけじゃない。俺は君たち三人の過去の話を聞いて話を聞いてみたいと思っただけだ。それに、他人の不幸を喜べるほど俺に余裕はない。あまり冷たくしないでくれると助かる」
俺は二人から離れた位置に設置された椅子に腰をかけながら思ったことがあった。
それは二人が女の子だったということ。てっきりアルファと同じく男なんだろうと勝手に思っていたが、その女性的な長い髪や声質からして、二人は間違いなく男性ではないだろう。
「そう……」
包容力がありそうなこの声はガンマだろうか。
声の主こそわかるが、感情が込められておらず、言葉に起伏がないので、人間らしいとは嘘でも言えなかった。
「二人は姉妹なのか?」
「……まあ、そうなるわね。女王様から聞いているでしょうけど、それぞれの父親は一緒よ。母親に至っては顔も名前も知らないけどね。笑えるでしょう? その事実もそうだけど、体にできたこの傷は全部消えることはないの。どう? 醜い?」
ガンマはスカートを捲り上げて両の太腿を露わにすると、俺に見せつけるようにして一歩前に出てきた。
太腿には大小様々な痛々しい斬り傷が多く散見された。
「そうだな。綺麗……とは言えないな」
ここで俺に嘘はつけなかった。
「でしょうね。綺麗だなんて嘘をつかれなくて良かったわ。そしたら幻滅してたもの。ちなみにだけど、私とベータはほとんど似たような傷が多いわね。比較的まともな扱いを受けていたからかしら。言い方は悪いけどマシな方よ。だって、アルファは——」
「——お姉様。見てもらった方が早いかと」
ガンマがスカートをはらりとおろしてベータとアルファを一瞥して言葉を紡ぐと、その途中でベータが言葉を遮った。
そして、ベータは枕元で静かに眠るアルファに近寄り、俺を呼び込むように手招きをした。
「何かあるのか?」
俺は月明かりが差し込むアルファのもとへ向かう。
ガンマとベータからは、感情が乏しいはずなのにどこか寂しげな雰囲気が感じ取れた。
「お姉様」
「ええ。いいわよ。素顔を見るのも随分久しぶりね」
ガンマが小さく頷いたことを確認したベータは、アルファの顔に被せられた白い布をひらりと指で摘み、ゆっくりと引いた。
同時に、ガンマはスッと目を細め、腿のあたりに置いた拳を強く握りしめる。
「……」
俺は言葉が出てこなかった。喉の奥につっかえて、口を開くことすらかなわないのだ。
目を見開いて凝視してしまうが、思わず目を逸らしてしまいたくなる気持ちもあった。
「どうかしら? 酷いでしょう? 私たちの代わりに魔法の実験台になったり、見せしめとしてモンスターと戦わされたのよ。ここに来た時に当時はまだ王女だった幼いクララ女王の計らいで何とか最大限の治療はしたんだけどね……。あの時の悲鳴と血飛沫は今でも忘れないわ」
そう言うガンマの言葉にも容易く頷けるほど、アルファの顔面……いや、全身は歪んでいた。
雷か火にでも焼かれたかのように爛れ、赤く、黒く、歪な形の傷が幾つも見られる。こう言っちゃあ悪いが、ガンマの傷が大したことがないように思えてきてしまうほどだ。それほど残酷で酷く物悲しい気持ちになる光景だった。
「本当は仮面とマントを外して暮らしたいのに、この傷のせいで普通の生活すらままならない。現にここに来た時もみんな冷たい視線を向けていた。ただ一人を除いて……ですよね。お姉様」
二人の顔や全身にはこれほどの傷はないので、おそらくアルファに合わせて仮面とマントをつけているのだろう。
「ええ。当時はまだ王女だった幼いクララ女王だけは平等に接してくれたわね。そんな女王様からあなたの話を聞いた時は驚いたわ。私たち三人が国王様の偽りの命令で外出している時に、たった一晩で国を内部から崩壊させたって言うんですもの」
驚いたと言う割には全く表情も雰囲気も言動も変化がなかった。
掌を口元に持ってきて「まぁ」と棒読みで言っているので、そういう感情は胸の内にあるのだろう。
「なぁ……君たちは俺に何を求めているんだ? 確かに酷い傷だし残酷な過去だとは思うが、同情や慰めの言葉をかけてやれるほど、俺は君たちのことは知らないからな。だが……何か手伝えることがあるなら遠慮せず言ってくれ。俺にできることなら努力してみよう」
俺がそう言うと、薄暗くてしんとした部屋はより一層静かになった。
これまでの二人の遠回しな言動や態度、真意を含んでいない言葉の数々には必ず裏があると俺は考えていた。
「その言葉に嘘はない? アルファが背負ってきた苦しみを和らげることはできる? あなたは確かに強いけど、それを成し遂げるだけの”力”を持ってる? ねぇ、お姉様。私たちは彼を信じていいのでしょうか」
ベータは俺に詰め寄って無機質な瞳で下から俺のことを見上げると、一切の呼吸をいれずに捲し立ててきた。
これが感情を失ったベータなりの感情表現……そう捉えると自然だろう。それほどアルファが背負った深い傷に悲しみの念を持っているということだ。
「……私たちから彼への信頼はゼロに等しいものだけど、女王様は相当彼のことを信頼しているわ。アルファのためを思えば、この程度の判断は容易ではなくて?」
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どうやら二人の意見が無事一致したようだ。
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俺にはできることの方が少ない。それも圧倒的に。
ましてや、俺はアルファに嫌われているので、まともに顔を合わせることすら難しいだろう。
「差し出がましくて図々しいお願いだってことはわかっている。けど、アルファのことを思ったら遠慮もしていられないの。ね? お姉様」
「ええ。そうね。だからお願いよ。ゲイルさん……アルファの傷を治してあげて?」
二人は慣れた様子で恭しく深く深く頭を下げた。
「わかった……明日の朝までに戻る。それまで待ってろ。アルファには秘密だぞ? またな」
傷を治す……全く心当たりはないが、取り敢えず行動に移さなければ何も始まらないだろう。
そう考えた俺は開かれた大きな窓から外に飛び出した。幸い、高さはそれほどでもないため、俺は楽に着地を成功させた。
「……傷を治すって言ってもどうすればいいんだろうなぁ……あぁ……あそこにいくか!」
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