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ダンジョンの入り口を作ろう!
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「僕、初めてここに来たんだけど……本当に何もないんだね」
ユルメルは巨大なバックパックを地面に下ろすと、辺りを見渡しながら呟いた。
ゆっくりと歩き続けて数時間。ようやく名も無き領地に到着したはいいものの、あまりに閑散としているので頬を引き攣らせていた。
「ああ。だが、安心してくれ。やることはある程度決まっているからな」
俺はそんなユルメルの不安を振り払うようか意志のこもった強気な声色で言った。
「やることって……こんなところで何をする気なの?」
ユルメルは好奇心に任せて俺についてきたはいいものの、詳しい概要については理解していないので、右も左もわからないと言った様子だ。
「実はな、この下にはダンジョンがあるんだよ」
俺は膝を曲げて地面に手を当てた。
微々たるものだが、下からはモンスターの気配を確かに感じる。
「えっ! ダンジョンがあるの!?」
ユルメルは驚きながらも疑わしい目で下を見ていた。
レイカさんでさえわからなかったんだ。この気配を感じることができなくても無理はない。
「そうだ。まだ内密にしていてくれよ? アノールドとイグワイアもその事実については知らないからな」
「う、うん! わかった!」
聞こえは悪いが、俺はダンジョンという自身の利益を優先したので、アノールドとイグワイアを騙したことに変わりはないだろう。
「ここからが本題だが、俺はこれからダンジョンに向かう。その間、ユルメルには地上で作業をしてもらいたいんだが……大丈夫か?」
俺はこの程度のダンジョンなら片手間でクリアできるので、おそらく日帰り、長くても三日あればクリアできそうだ。
「それは大丈夫だけど、僕は何をすればいいの?」
ユルメルは腕を組んでコテンと首を傾げた。
「だからユルメルは得意の魔法で地上を開拓してほしいんだ。ちなみに家を作ったりすることはできるか?」
「それなら任せて! アノールドにあった工房だって僕のお手製だからね! 時間はかかるけど、魔法で作れるよ!」
ユルメルは薄い胸を張ると、誇らしげに腰に手を当ててふんぞり返った。
これは頼もしいな。魔法についてはあまり知らないが、ユルメルに任せておけば何とかなりそうだな。
「よし、わかった。これから俺はダンジョンに向かうから、ユルメルも早速作業に取り掛かってくれ」
俺は二日、三日程度の食料が詰め込まれたバックパックをその場に置いた。
今日は日帰りの予定なので、余計な荷物はいらないのだ。
「うん! とりあえず、僕は今日の夜を過ごせるくらいの簡易的な家だけ作っておくね!」
「任せた。バックパックに食料と水は入れておいたから、適当に使ってくれ。気をつけてな」
「いってらっしゃーい!」
俺は腰に差して刀を確認してから、ぶんぶんと勢いよく手を振るユルメルに背を向けて、当てもなく歩き出した。
意気揚々と出発したが、まずはダンジョンの入り口にふさわしい場所を見つけないとな。
◇
「えーっと……国の中心部をダンジョンの入り口にしたいから、大体この辺りから階段をつくっていけば、ちょうどよく一層目に繋がるか」
俺はモンスターの気配とダンジョンの空間を大まかに把握しながら、ダンジョンの入り口の位置を決めていた。
普通、国の中心部にはその国のシンボルとも言える王宮や冒険者ギルドを大々的に建築するのだが、俺が目指す国の中心部には、ダンジョンの入り口を設置する予定だ。
さらに国の外のモンスターを討伐対象とした一般的な冒険者稼業に加えて、ダンジョンに現れるモンスターを討伐対象とする変わり種の職業も作りたいとも思っている。
新規の国が発展していくためには、他の国にはない要素が必要になるので、ダンジョンを最大限に活かしていく。
「で、ここから中に入ってからモンスターを倒して……っていうか、その前にどのくらいの幅にしようか、いや、それは後回しで……あぁ、めんどくせぇ! なるようになるし、テキトーにやるか!」
俺は思考しながら地道に階段をつくるのが途中で面倒になったので、それらしい形になるように斬撃で無理やり階段をつくることにした。
「っらぁっ!」
俺は感覚を頼りに斜め下へ向かって無数の斬撃を飛ばしていく。
真下に構えるダンジョンを覆う厚い地面は俺の放った斬撃によって容易く破壊されると同時に、辺り一帯を覆ってしまうほどの砂煙を巻き上げた。
「……どうだ?」
大体良い感じになったような気がしたので、俺は刀を振るう手を止めて、状況を確認することにした。
砂煙が晴れるのを静かに待ちながら地面を見つめる。
「よしっ! 幅も高さも深さもばっちりだな」
俺は思わず反射的にガッツポーズをしていた。
地面には斜め下方向へと続く歪な段差が出来上がっていたからだ。
これなら軽く整えるだけで立派な階段が出来上がるだろう。
やはり無駄に考える必要はなかったのだ。
もしかすると、俺は考えるより先に行動したほうが成功しやすいのかもしれないな。
「よしよし……中々の出来だな」
俺は出来上がったばかりの階段に足をかけた。
耐久性もバッチリだ。幅も軽く十メートル以上は確保したので、結構な人数が往来しても大丈夫そうだな。
「日が落ちるまではあと二時間くらいあるし、軽く探索するか」
あわよくば今日中に踏破して、明日には別の作業に取り掛かりたいものだ。
国民も欲しいし、久しぶりにイグワイアにも赴きたいしな。
「全力でいくか」
そうと決まれば即行動あるのみ。
俺は前のめりになりながら階段を全力で下りていった。
階段は灯りも何もないため真っ暗闇なので、改良の余地がありそうだが、これに関してはまた今度でも良いだろう。
今はダンジョンを二時間以内に踏破することを考えよう。
ユルメルは巨大なバックパックを地面に下ろすと、辺りを見渡しながら呟いた。
ゆっくりと歩き続けて数時間。ようやく名も無き領地に到着したはいいものの、あまりに閑散としているので頬を引き攣らせていた。
「ああ。だが、安心してくれ。やることはある程度決まっているからな」
俺はそんなユルメルの不安を振り払うようか意志のこもった強気な声色で言った。
「やることって……こんなところで何をする気なの?」
ユルメルは好奇心に任せて俺についてきたはいいものの、詳しい概要については理解していないので、右も左もわからないと言った様子だ。
「実はな、この下にはダンジョンがあるんだよ」
俺は膝を曲げて地面に手を当てた。
微々たるものだが、下からはモンスターの気配を確かに感じる。
「えっ! ダンジョンがあるの!?」
ユルメルは驚きながらも疑わしい目で下を見ていた。
レイカさんでさえわからなかったんだ。この気配を感じることができなくても無理はない。
「そうだ。まだ内密にしていてくれよ? アノールドとイグワイアもその事実については知らないからな」
「う、うん! わかった!」
聞こえは悪いが、俺はダンジョンという自身の利益を優先したので、アノールドとイグワイアを騙したことに変わりはないだろう。
「ここからが本題だが、俺はこれからダンジョンに向かう。その間、ユルメルには地上で作業をしてもらいたいんだが……大丈夫か?」
俺はこの程度のダンジョンなら片手間でクリアできるので、おそらく日帰り、長くても三日あればクリアできそうだ。
「それは大丈夫だけど、僕は何をすればいいの?」
ユルメルは腕を組んでコテンと首を傾げた。
「だからユルメルは得意の魔法で地上を開拓してほしいんだ。ちなみに家を作ったりすることはできるか?」
「それなら任せて! アノールドにあった工房だって僕のお手製だからね! 時間はかかるけど、魔法で作れるよ!」
ユルメルは薄い胸を張ると、誇らしげに腰に手を当ててふんぞり返った。
これは頼もしいな。魔法についてはあまり知らないが、ユルメルに任せておけば何とかなりそうだな。
「よし、わかった。これから俺はダンジョンに向かうから、ユルメルも早速作業に取り掛かってくれ」
俺は二日、三日程度の食料が詰め込まれたバックパックをその場に置いた。
今日は日帰りの予定なので、余計な荷物はいらないのだ。
「うん! とりあえず、僕は今日の夜を過ごせるくらいの簡易的な家だけ作っておくね!」
「任せた。バックパックに食料と水は入れておいたから、適当に使ってくれ。気をつけてな」
「いってらっしゃーい!」
俺は腰に差して刀を確認してから、ぶんぶんと勢いよく手を振るユルメルに背を向けて、当てもなく歩き出した。
意気揚々と出発したが、まずはダンジョンの入り口にふさわしい場所を見つけないとな。
◇
「えーっと……国の中心部をダンジョンの入り口にしたいから、大体この辺りから階段をつくっていけば、ちょうどよく一層目に繋がるか」
俺はモンスターの気配とダンジョンの空間を大まかに把握しながら、ダンジョンの入り口の位置を決めていた。
普通、国の中心部にはその国のシンボルとも言える王宮や冒険者ギルドを大々的に建築するのだが、俺が目指す国の中心部には、ダンジョンの入り口を設置する予定だ。
さらに国の外のモンスターを討伐対象とした一般的な冒険者稼業に加えて、ダンジョンに現れるモンスターを討伐対象とする変わり種の職業も作りたいとも思っている。
新規の国が発展していくためには、他の国にはない要素が必要になるので、ダンジョンを最大限に活かしていく。
「で、ここから中に入ってからモンスターを倒して……っていうか、その前にどのくらいの幅にしようか、いや、それは後回しで……あぁ、めんどくせぇ! なるようになるし、テキトーにやるか!」
俺は思考しながら地道に階段をつくるのが途中で面倒になったので、それらしい形になるように斬撃で無理やり階段をつくることにした。
「っらぁっ!」
俺は感覚を頼りに斜め下へ向かって無数の斬撃を飛ばしていく。
真下に構えるダンジョンを覆う厚い地面は俺の放った斬撃によって容易く破壊されると同時に、辺り一帯を覆ってしまうほどの砂煙を巻き上げた。
「……どうだ?」
大体良い感じになったような気がしたので、俺は刀を振るう手を止めて、状況を確認することにした。
砂煙が晴れるのを静かに待ちながら地面を見つめる。
「よしっ! 幅も高さも深さもばっちりだな」
俺は思わず反射的にガッツポーズをしていた。
地面には斜め下方向へと続く歪な段差が出来上がっていたからだ。
これなら軽く整えるだけで立派な階段が出来上がるだろう。
やはり無駄に考える必要はなかったのだ。
もしかすると、俺は考えるより先に行動したほうが成功しやすいのかもしれないな。
「よしよし……中々の出来だな」
俺は出来上がったばかりの階段に足をかけた。
耐久性もバッチリだ。幅も軽く十メートル以上は確保したので、結構な人数が往来しても大丈夫そうだな。
「日が落ちるまではあと二時間くらいあるし、軽く探索するか」
あわよくば今日中に踏破して、明日には別の作業に取り掛かりたいものだ。
国民も欲しいし、久しぶりにイグワイアにも赴きたいしな。
「全力でいくか」
そうと決まれば即行動あるのみ。
俺は前のめりになりながら階段を全力で下りていった。
階段は灯りも何もないため真っ暗闇なので、改良の余地がありそうだが、これに関してはまた今度でも良いだろう。
今はダンジョンを二時間以内に踏破することを考えよう。
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