34 / 51
3:年上上司の愛し方(※)
(7)※
しおりを挟む
*
ソファーの上で互いの体を高めあった後、はあっと一息ついたのは濱口が先だった。
「え……もう一回、やだ?」
「……っ! い、いいから……もう……」
「えー……うん……」
(なんでいやがんだろ……こういうの、恥ずかしい方なのかな……?)
淡白だけど慣れきっててーのイメージだったのに、なんて非常に勝手なことを思いながら、抱き締めたのに、ふいっと避けられた。
(あ、逃げられる……!)
「礼人さん」
ソファーから立ち上がった奥村はびくんっと大きく揺れた。濱口は彼のシャツのすそをつかみ、えっと……と話しかける。
「あのさ、もう何もしねえから……一緒に寝ていい?」
一緒に寝たいです、と言うと、奥村は黙ったままバスルームの方へ行ってしまった。
(いいのかな?)
イヤならイヤって言うだろ、あの人……、と濱口は赤くなる頬をぺちぺちと叩き、とりあえず、ちょっと履き心地の悪い下着とスーツのパンツを履くと、ぺたぺたと足音をさせながら、ベッドルームに入る。シャワーの音がバスルームからして、そこの中を妄想して盛り上がりそうなのを必死でおさえていたが、寝室の方がやばかった。何度か入ったことはあるけれど、今日は意味が違う。
(あー、なんか聖域に入ってしまった気分だなー……)
どきどきしながら、ベッドに寝転がると、少し広めのダブルのそれは心地よいスプリングで濱口の体重を支えてくれた。枕やクッションは複数ある。いいかな、と一つのクッションを借りて顔をうずめると、さっきのことが思い出された。
(礼人さん、あんな顔もするんだなあ……うう、写真に残したかった……)
ごろんごろんとしそうに興奮するのを必死でおさえ、ベッドから追い出されるのを覚悟で待つ。何もしないから、一緒にいたいな、と思って、熱くなった頬を冷やすように、ぺたりと甲をそこに押し当てた。
(……好きだなー……)
初めてああいう風にできたんだから、もうちょっとその幸せをかみしめたい、そう思って、ちょっと一緒に寝るのだけはねだろう、と心に決めて目を閉じていると、目蓋の裏の視界がふとさらに暗くなった気がして、驚いて目をあける。
電気が消えていて驚き、え……? と振り向こうとすると、奥村が「見るな」とそれを制した。
「え……」
濱口の傍に奥村がくる気配がする。どくどくどく、と高鳴る胸の音だったが、ぎしり、とベッドが揺れた瞬間に跳ねそうになった。
「え、うわっ……」
軋んだベッドの勢いだけではなくて、濱口は入り口に背中を向けるようにうつ伏せていたのをひっくり返される。ぐいっと体重をかけられて、跨がられて驚きを通り越して声も出ない。……自分の上に乗っている恋人は、下着しか身につけず、ほぼ全裸に近い状態でいたのだから。
(!!!!)
え、ちょっと待って、オレ、逆がいいんだけど……! ってか目のやり場に困る……っ、とあまりの展開に大混乱の濱口だったが、奥村は濱口の腰のあたりにのっかったまま、じぃっと彼を見つめていた。
本人は気付いているのだろうか。本当に艶やかで、暗い部屋にもようやく慣れてきた目で見ても、真っ白な肌は美しく光っている。一瞬だったのだろうが、時が止まったかのように思えた濱口は、こういうの……やっぱり慣れてんの? なんてどきどきしながらもとても複雑で。年上だし仕方がないよな、と少し凹んで考えていると、奥村が上からぼそりと呟いた。
「できんのか?」
「え?」
「オレ、おっさんだし……男、だし……」
「は……?」
(何言って、こんなキレイで……)
彼の言葉にぽかんと口をあけそうになると、奥村は顔を赤らめて、視線をうつろわせた。
「お前は……スキとか言ってくるけど、懐いてるだけで……そういう……のは、どうしたいのか、わかんなくて」
そう言うと、ぐっと息を飲み、呆然としている濱口の手をとり……そして、胸を触らせた。
「……っ!」
「こんなの……なんもねえし……」
ぺたんこ、だし……といいながら自分の胸に手をあてさせる。もっていかれた胸の中心あたりから、どくどくどくと彼の心臓の音がきこえ、濱口は顔を赤らめた。
「な、何言って……」
「下……あるし……気持ち悪い、だろ?」
(何言ってんの!? 意味わかんねえ……! さっきしたじゃん! 気持ち悪いわけないでしょーが!?)
濱口がなんといっていいかを考えあぐねている間に、奥村は唇を迷わせ、少し震えながら、淡々と言葉を続ける。
「ガキじゃねえんだし。こういうの、やっぱりできねえ……だろ。できねえよな。オレもする気には……」
何言ってるの、と思わず濱口は彼の言葉を止めた。男同士なんて、ずっとわかっていて、奥村が男性との経験がなさそうなのは意外だったけれど……今更? なんて思うのは無理もない。濱口は一つ深呼吸をして、黙ってしまった奥村に、それってさ、と話しかけた。
「礼人さんは……別れたいってこと……?」
「……そうじゃ……ねえけど」
黙って俯いてしまった彼に、どうして? と濱口は起き上がって詰め寄った。
「なんで、そういうこと言うんだよ……? さっき気持ちよかったし……っ、そりゃ、オレだって……男としたことねーけど、礼人さんとはしたい……から」
言葉がつまって、思わずキスをした。びくっと震える身体を抱き締めて、逆方向に押し倒す。思わず軋んだベッドの上で奥村は驚きの表情を浮かべ、はっと気付いたように濱口の腕に抵抗した。
「礼人さん。オレ、本気でスキなんです。でも、礼人さんが、こういう風にするの、あんまりスキじゃないのかもって、怖くてできなかっただけで……何もしないって思ってたけど。オレがどれだけスキか考えたことあんのかよ……そんな格好で、オレ……っ」
煽られるって……と言い見つめていると、奥村は視線をうろうろさせ、ふいっと逸らしてしまった。体が震えている。怖いのかもしれない、と思うと、力が緩んで気が抜けた。奥村は濱口に自分は男だと分からせたかったのかもしれない。けれど、こんなに大好きな人の裸を見せられて、煽られないわけがないのに。スキだって何度も伝えてきてるのに……
(なんでこの人、わかんねえんだろ……)
ちゅっ、と額にキスをして、体を弄っていく。先程のソファーとは違い、広いので、奥村の長い腕を抵抗できないように体から引き離し、シーツに縫い付けていく。それに焦ったのか、キスの合間に、ちょっと待て……、と抵抗の声が擦れていた。濱口は待つ気などなくて、彼の直の肌に感動しながら触れていく。
「待てねえ……んだけど……礼人さんは……ヤだ……?」
奥村は目線が虚ろで濱口を直視できないようだった。何かを言おうとしているが、そんなのは無視して、濱口は強引に彼の首筋に口付け、ちゅうっと強く吸う。うっすらと痕がついたのがわかる。わずかな独占欲が満たされて、これ、気付かれたら怒られるかな、なんて思いながら、彼と視線をあわすように見つめる。
「できないなんてことねーよ。できる、っつーか……したい、ってずっと思ってた。……抱かせてください。お願いします……スキなんです」
礼人さんのこと、と、濱口が告げると、奥村が迷うような視線を見せた。構ってられるか!と濱口は強引に唇を塞ぎ、強くなった抵抗の力を押さえつけて行く。
「んっ……んぅっ」
「逃げんな……って……っ」
彼の利き腕をおさえて、空いた左手で胸を弄っていく。小さくぷくりと立ち上がっている薄桃色のそれを指で捏ね、ひくひくと震える様を見て興奮した。
ソファーの上で互いの体を高めあった後、はあっと一息ついたのは濱口が先だった。
「え……もう一回、やだ?」
「……っ! い、いいから……もう……」
「えー……うん……」
(なんでいやがんだろ……こういうの、恥ずかしい方なのかな……?)
淡白だけど慣れきっててーのイメージだったのに、なんて非常に勝手なことを思いながら、抱き締めたのに、ふいっと避けられた。
(あ、逃げられる……!)
「礼人さん」
ソファーから立ち上がった奥村はびくんっと大きく揺れた。濱口は彼のシャツのすそをつかみ、えっと……と話しかける。
「あのさ、もう何もしねえから……一緒に寝ていい?」
一緒に寝たいです、と言うと、奥村は黙ったままバスルームの方へ行ってしまった。
(いいのかな?)
イヤならイヤって言うだろ、あの人……、と濱口は赤くなる頬をぺちぺちと叩き、とりあえず、ちょっと履き心地の悪い下着とスーツのパンツを履くと、ぺたぺたと足音をさせながら、ベッドルームに入る。シャワーの音がバスルームからして、そこの中を妄想して盛り上がりそうなのを必死でおさえていたが、寝室の方がやばかった。何度か入ったことはあるけれど、今日は意味が違う。
(あー、なんか聖域に入ってしまった気分だなー……)
どきどきしながら、ベッドに寝転がると、少し広めのダブルのそれは心地よいスプリングで濱口の体重を支えてくれた。枕やクッションは複数ある。いいかな、と一つのクッションを借りて顔をうずめると、さっきのことが思い出された。
(礼人さん、あんな顔もするんだなあ……うう、写真に残したかった……)
ごろんごろんとしそうに興奮するのを必死でおさえ、ベッドから追い出されるのを覚悟で待つ。何もしないから、一緒にいたいな、と思って、熱くなった頬を冷やすように、ぺたりと甲をそこに押し当てた。
(……好きだなー……)
初めてああいう風にできたんだから、もうちょっとその幸せをかみしめたい、そう思って、ちょっと一緒に寝るのだけはねだろう、と心に決めて目を閉じていると、目蓋の裏の視界がふとさらに暗くなった気がして、驚いて目をあける。
電気が消えていて驚き、え……? と振り向こうとすると、奥村が「見るな」とそれを制した。
「え……」
濱口の傍に奥村がくる気配がする。どくどくどく、と高鳴る胸の音だったが、ぎしり、とベッドが揺れた瞬間に跳ねそうになった。
「え、うわっ……」
軋んだベッドの勢いだけではなくて、濱口は入り口に背中を向けるようにうつ伏せていたのをひっくり返される。ぐいっと体重をかけられて、跨がられて驚きを通り越して声も出ない。……自分の上に乗っている恋人は、下着しか身につけず、ほぼ全裸に近い状態でいたのだから。
(!!!!)
え、ちょっと待って、オレ、逆がいいんだけど……! ってか目のやり場に困る……っ、とあまりの展開に大混乱の濱口だったが、奥村は濱口の腰のあたりにのっかったまま、じぃっと彼を見つめていた。
本人は気付いているのだろうか。本当に艶やかで、暗い部屋にもようやく慣れてきた目で見ても、真っ白な肌は美しく光っている。一瞬だったのだろうが、時が止まったかのように思えた濱口は、こういうの……やっぱり慣れてんの? なんてどきどきしながらもとても複雑で。年上だし仕方がないよな、と少し凹んで考えていると、奥村が上からぼそりと呟いた。
「できんのか?」
「え?」
「オレ、おっさんだし……男、だし……」
「は……?」
(何言って、こんなキレイで……)
彼の言葉にぽかんと口をあけそうになると、奥村は顔を赤らめて、視線をうつろわせた。
「お前は……スキとか言ってくるけど、懐いてるだけで……そういう……のは、どうしたいのか、わかんなくて」
そう言うと、ぐっと息を飲み、呆然としている濱口の手をとり……そして、胸を触らせた。
「……っ!」
「こんなの……なんもねえし……」
ぺたんこ、だし……といいながら自分の胸に手をあてさせる。もっていかれた胸の中心あたりから、どくどくどくと彼の心臓の音がきこえ、濱口は顔を赤らめた。
「な、何言って……」
「下……あるし……気持ち悪い、だろ?」
(何言ってんの!? 意味わかんねえ……! さっきしたじゃん! 気持ち悪いわけないでしょーが!?)
濱口がなんといっていいかを考えあぐねている間に、奥村は唇を迷わせ、少し震えながら、淡々と言葉を続ける。
「ガキじゃねえんだし。こういうの、やっぱりできねえ……だろ。できねえよな。オレもする気には……」
何言ってるの、と思わず濱口は彼の言葉を止めた。男同士なんて、ずっとわかっていて、奥村が男性との経験がなさそうなのは意外だったけれど……今更? なんて思うのは無理もない。濱口は一つ深呼吸をして、黙ってしまった奥村に、それってさ、と話しかけた。
「礼人さんは……別れたいってこと……?」
「……そうじゃ……ねえけど」
黙って俯いてしまった彼に、どうして? と濱口は起き上がって詰め寄った。
「なんで、そういうこと言うんだよ……? さっき気持ちよかったし……っ、そりゃ、オレだって……男としたことねーけど、礼人さんとはしたい……から」
言葉がつまって、思わずキスをした。びくっと震える身体を抱き締めて、逆方向に押し倒す。思わず軋んだベッドの上で奥村は驚きの表情を浮かべ、はっと気付いたように濱口の腕に抵抗した。
「礼人さん。オレ、本気でスキなんです。でも、礼人さんが、こういう風にするの、あんまりスキじゃないのかもって、怖くてできなかっただけで……何もしないって思ってたけど。オレがどれだけスキか考えたことあんのかよ……そんな格好で、オレ……っ」
煽られるって……と言い見つめていると、奥村は視線をうろうろさせ、ふいっと逸らしてしまった。体が震えている。怖いのかもしれない、と思うと、力が緩んで気が抜けた。奥村は濱口に自分は男だと分からせたかったのかもしれない。けれど、こんなに大好きな人の裸を見せられて、煽られないわけがないのに。スキだって何度も伝えてきてるのに……
(なんでこの人、わかんねえんだろ……)
ちゅっ、と額にキスをして、体を弄っていく。先程のソファーとは違い、広いので、奥村の長い腕を抵抗できないように体から引き離し、シーツに縫い付けていく。それに焦ったのか、キスの合間に、ちょっと待て……、と抵抗の声が擦れていた。濱口は待つ気などなくて、彼の直の肌に感動しながら触れていく。
「待てねえ……んだけど……礼人さんは……ヤだ……?」
奥村は目線が虚ろで濱口を直視できないようだった。何かを言おうとしているが、そんなのは無視して、濱口は強引に彼の首筋に口付け、ちゅうっと強く吸う。うっすらと痕がついたのがわかる。わずかな独占欲が満たされて、これ、気付かれたら怒られるかな、なんて思いながら、彼と視線をあわすように見つめる。
「できないなんてことねーよ。できる、っつーか……したい、ってずっと思ってた。……抱かせてください。お願いします……スキなんです」
礼人さんのこと、と、濱口が告げると、奥村が迷うような視線を見せた。構ってられるか!と濱口は強引に唇を塞ぎ、強くなった抵抗の力を押さえつけて行く。
「んっ……んぅっ」
「逃げんな……って……っ」
彼の利き腕をおさえて、空いた左手で胸を弄っていく。小さくぷくりと立ち上がっている薄桃色のそれを指で捏ね、ひくひくと震える様を見て興奮した。
5
お気に入りに追加
40
あなたにおすすめの小説
兄がいるので悪役令嬢にはなりません〜苦労人外交官は鉄壁シスコンガードを突破したい〜
藤也いらいち
恋愛
無能王子の婚約者のラクシフォリア伯爵家令嬢、シャーロット。王子は典型的な無能ムーブの果てにシャーロットにあるはずのない罪を並べ立て婚約破棄を迫る。
__婚約破棄、大歓迎だ。
そこへ、視線で人手も殺せそうな眼をしながらも満面の笑顔のシャーロットの兄が王子を迎え撃った!
勝負は一瞬!王子は場外へ!
シスコン兄と無自覚ブラコン妹。
そして、シャーロットに思いを寄せつつ兄に邪魔をされ続ける外交官。妹が好きすぎる侯爵令嬢や商家の才女。
周りを巻き込み、巻き込まれ、果たして、彼らは恋愛と家族愛の違いを理解することができるのか!?
短編 兄がいるので悪役令嬢にはなりません を大幅加筆と修正して連載しています
カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。
結婚なんて冗談じゃない
希紫瑠音
BL
自慢の後輩だった、今は上司の男。
だがある出来事が彼らをただの上司と部下へと変えた。
今は苦手でしかない後輩が、結婚してくれとプロポーズしてきて……。
※かなりゆるめの性的描写があるので、R15にしてあります。
<登場人物>
・吉井(よしい)…部下であり大学の時の先輩
・谷(たに)…上司。大学の後輩
※fujossyのコンテストへの応募作品。
純情魔王の寝取られ勇者観察日記 ~間男死すべし、慈悲は無い~
ぐうたら怪人Z
ファンタジー
周囲の女性を寝取られる運命の下に産まれてしまった勇者セリム。
これは、そんな彼が旅路の中で次々と親しい女性を寝取られ――そして、それを(打倒勇者を目的に)観察する魔王が、間男へ割とガチな殺意を抱く物語である。
――NTR。
業の深いその言葉。
それを憎む者は多く、逆に深く愛する者もいる。
だがしかし。NTRを嗜む者であっても――時折、主人公からヒロインを寝取る間男に対しイラっと来ることは無いだろうか?
ふと冷静になった瞬間、間男をボコボコにしてやりたい衝動に駆られたことは無いだろうか?
この物語の語り手である魔王は、NTRを絶対許せない純情な男。
そんな彼が、勇者を取り巻く間男達を、全力で制裁していくお話。
※ハーメルンにも投稿しております。
もしも○○だったら~らぶえっちシリーズ
中村 心響
恋愛
もしもシリーズと題しまして、オリジナル作品の二次創作。ファンサービスで書いた"もしも、あのキャラとこのキャラがこうだったら~"など、本編では有り得ない夢の妄想短編ストーリーの総集編となっております。
※ 作品
「男装バレてイケメンに~」
「灼熱の砂丘」
「イケメンはずんどうぽっちゃり…」
こちらの作品を先にお読みください。
各、作品のファン様へ。
こちらの作品は、ノリと悪ふざけで作者が書き散らした、らぶえっちだらけの物語りとなっております。
故に、本作品のイメージが崩れた!とか。
あのキャラにこんなことさせないで!とか。
その他諸々の苦情は一切受け付けておりません。(。ᵕᴗᵕ。)
【完結】【R18】キス先① あなたに、キスのその先を。
鷹槻れん
恋愛
この春短大を卒業したばかりの日織(ひおり)は、許婚からの申し出で市役所の臨時職員として働き始める。
その先で出会った、同じ課の同じ係の年上男性、修太郎(しゅうたろう)との出会いが、彼女の運命を変えて行く。
許婚がいる身でありながら修太郎に惹かれていく自分の気持ちに背徳感を覚えつつ、そんな自分に気のある素振りを見せる修太郎に翻弄されてしまう日織。
そんな修太郎にも、実は日織には言えない秘密があって…。
【根回し万端溺愛年上男×妄想脱線娘】
※エブリスタでもお読みいただけます。
---------------------
○タイトルに*が入った箇所は、性的表現を含みますのでご注意ください。
○ 表紙絵は市瀬雪様に依頼しました。(作品シェア以外での無断転載など固くお断りします)
市瀬雪様;
(エブリスタ)https://estar.jp/users/117421755
(ポイピク)https://poipiku.com/202968/
【R18】翡翠の鎖
環名
ファンタジー
ここは異階。六皇家の一角――翠一族、その本流であるウィリデコルヌ家のリーファは、【翠の疫病神】という異名を持つようになった。嫁した相手が不幸に見舞われ続け、ついには命を落としたからだ。だが、その葬儀の夜、喧嘩別れしたと思っていた翠一族当主・ヴェルドライトがリーファを迎えに来た。「貴女は【幸運の運び手】だよ」と言って――…。
※R18描写あり→*
誰からも愛されない悪役令嬢に転生したので、自由気ままに生きていきたいと思います。
木山楽斗
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢であるエルファリナに転生した私は、彼女のその境遇に対して深い悲しみを覚えていた。
彼女は、家族からも婚約者からも愛されていない。それどころか、その存在を疎まれているのだ。
こんな環境なら歪んでも仕方ない。そう思う程に、彼女の境遇は悲惨だったのである。
だが、彼女のように歪んでしまえば、ゲームと同じように罪を暴かれて牢屋に行くだけだ。
そのため、私は心を強く持つしかなかった。悲惨な結末を迎えないためにも、どんなに不当な扱いをされても、耐え抜くしかなかったのである。
そんな私に、解放される日がやって来た。
それは、ゲームの始まりである魔法学園入学の日だ。
全寮制の学園には、歪な家族は存在しない。
私は、自由を得たのである。
その自由を謳歌しながら、私は思っていた。
悲惨な境遇から必ず抜け出し、自由気ままに生きるのだと。
いらないと言ったのはあなたの方なのに
水谷繭
恋愛
精霊師の名門に生まれたにも関わらず、精霊を操ることが出来ずに冷遇されていたセラフィーナ。
セラフィーナは、生家から救い出して王宮に連れてきてくれた婚約者のエリオット王子に深く感謝していた。
エリオットに尽くすセラフィーナだが、関係は歪つなままで、セラよりも能力の高いアメリアが現れると完全に捨て置かれるようになる。
ある日、エリオットにお前がいるせいでアメリアと婚約できないと言われたセラは、二人のために自分は死んだことにして隣国へ逃げようと思いつく。
しかし、セラがいなくなればいいと言っていたはずのエリオットは、実際にセラが消えると血相を変えて探しに来て……。
◆表紙画像はGirly drop様からお借りしました🍬
◇いいね、エールありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる