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第四計画
もともと嫌われていたので5
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優しく髪を撫でる手にジュリアが目を覚ますと、アレクにとても心配そうに声を掛けられた。
「起こしたいかい?」
窓から差し込む光がない。どうやらもう夜らしい。
「具合が悪いと聞いた。大丈夫か」
今日の昼までなら本当に嬉しかっただろう。今は心がどんどん冷えていく。
「お忙しい中、申し訳ありません」
体を起こそうとするジュリアを制して、アレクは布団を掛けなおしてくれた。これ以上、優しくしないで欲しいと心が叫び、声は冷たくなる。
「大丈夫ですから、どうぞお戻りください」
「食事は」
「食欲がないので」
ジュリアの言葉に棘を感じたのか、アレクが眉を寄せた。
「何かあったのかい」
あったと断定しての質問に、ジュリアは一番それらしいことを口にする。
若き枢機卿の雰囲気を思い出して、アレクになら言っても良いだろうと思った。
「王太子殿下にお会いしました」
「兄に会ったのか」
「はい。でも、誰にも言うなと……」
「誰に言われた」
「通りがかってくださった、お若い枢機卿様です」
アレクはそうか、と言って座っていたベッドの縁から立ち上がる。
「……貴女は私に守られたくないのかな」
「何の話です」
「いや、何でも」
アレクはジュリアの頬を手の甲で優しく撫でた。
王太子に会ったことはジュリアが言わなくても、近いうちにアレクの耳には入っただろう。
王太子もジュリアが仮面舞踏会にいたことを知る可能性は高い。この王宮には彼女がそこにいた事を知る人物が複数いる。
王家の人間が、あの夜の男と同一人物とは思いたくない。ジュリアは一縷の望みを賭けるように聞く。
「アレク……、仮面舞踏会でヒューバートを連れて行こうとした人は見つかりましたか?」
「どうしてそれを聞く?」
王太子がそっくりだったからとは言えない。ジュリアは口籠ってどう答えるのが正しいかを考えた。
「……結婚の準備もありますから、いつまでも王宮にいるのは良い事ではないと思って」
無難な答えを選んだつもりだった。
アレクの顔がぱっと輝いたのは予想外で、ジュリアはその笑顔に吸い寄せられる。
「ここでできることもある。ハリーに相談しよう」
両手をぎゅっと握られて、手からも彼の喜びが伝わってくる。
何が何だかわからなくて、ジュリアは目を逸らした。
「……今夜は一緒に寝るのは我慢するよ」
甘い言葉と行為に、心を動かさないように、ジュリアは懸命に堪えた。
「殿下も、ゆっくりなさってください」
今夜は想う方の所へ行ってください。きっと寂しい思いをされているでしょうから。
そう思えるこの気持ちは何なのだろう。
ジュリアがアレクに微笑むと、剣呑な目で窺われる。
「……逃げられないよ。貴女は私のものなのだから」
「ありがとうございます」
侯爵令嬢としてこの結婚は受け入れるべきだ。王家の一員になれば、ルヴィク侯爵家も何らかの恩恵を受けるのだから。
ジュリアは唇をぎゅっと噛む。
「ジュリア……?」
悔しい事にアレクを好きになっている。
せめて彼には幸せを感じる相手がいて良かったと思う。少しずつ、現実を受け入れることができてきていることに、ジュリアは小さな一歩を感じた。
アレクが顔を曇らせたのを安心させるように微笑んで、ジュリアは目を瞑った。
ジュリアは具合が良くないとその後も部屋に引きこもっていた。
アレクと彼の想い人の二人からすれば自分は邪魔者だ。
どうにも気分が落ち込んでしまって上がらない。
アレクが訪問してきてくれてもあまり言葉も交わさず追い返すような形になっていた。
2日目、侍女と側仕えを連れたハリーがやってきて、ジュリアは喜びで顔を輝かせる。
「ジュリアらしくないね」
ハリーはソファに腰掛けると、側仕えのコナーに指示して荷物をあけさせる。彼の不機嫌はジュリアがしでかしたことを思えば当然で項垂れた。
「仮面舞踏会の件は、本当に申し訳――」
「そこはジュリアらしい。子分のようなヒューバートを使ったのも納得だ」
「はい……って、怒らないの?」
「結婚したがっていないのは知っていた。方法は間違っているが、評判に傷をつけるのはある意味正解だ」
兄の寛容すぎる態度にジュリアは拍子抜けしてしまう。
「でも、ヒューバートが疑われてしまって」
「まぁ、それは置いておこう」
コナーが取り出したのは、ごわごわしたカーテンのドレスだった。随分と昔に着ていたような気がする。
「懐かしいわ」
手触りの悪い生地を撫でながら呟くと、ハリーは眼鏡を手渡してきた。手の上の眼鏡の縁が冷たい。
「ジュリアはこのドレスで数年も過ごした。とても堂々とね」
ハリーは一呼吸おいて続けた。
「アレク殿下との結婚は、マルヴァーン家から断ることはできない」
第二王子のアレクに娘を引き合わせたい貴族はごまんといる。理由はどうであれ望まれているにも関わらず断れば、マルヴァーン家がどんな足の引っ張られ方をするかもわからない。
ジュリアが「わかっているわ」と返事をすると、ハリーはジュリアの肩を抱いてきた。
「ジュリアは強い」
この数年、両親との思い出を守りたい一心でマルヴァーン・ホールを守ってきた。
小さい時に湖にボートで冒険に出掛けたこと、木登りで競争したこと。両親に愛情いっぱいで育てて貰った日々の思い出。
「ケーキをどちらが多く食べられるかの競争のこと?」
料理人がつくるドライフルーツケーキを、どちらがたくさん食べられるかを競争して両親に叱られたこともある。
ジュリアが勝ったのだが、しばらく甘いものを見たくなくなった。
「そんなこともしたね」
ハリーはジュリアから体を離すと、ウィンクしてみせる。
「ケーキをしばらく見たくなくなったけどね」
「同じだわ」
二人はくすくすと笑いあって、しばらく思い出を語り合った。兄と話していると沈みがちだったジュリアの心が明るくなってくる。
心がゆるむと、アレクに求婚されて初めて経験したたくさんの感情がまた浮き上がってくる。
好きな人がいる彼と結婚をする自分を憐れんでしまう。
「……私は、やるべきことをしただけ」
すべきことに感情はそんなに必要が無い。
役割を、ひとつずつこなしていくだけだ。
「今も同じだよ」
ハリーの言葉にジュリアははっとした。
「殿下は今回の舞踏会の件で婚約を解消するつもりはないそうだ。けれどね、ここでどう生きるかを決めるのは」
「……私ということね」
ハリーは満足そうに笑んで、ドレスを指差す。
いろいろな事があった中、マルヴァーン家を守ると決めたジュリアはとにかく動いた。
勉強をしながらの試行錯誤の中で、協力してくれる人が増えていった。
この誰もが顔を顰めるドレスでも、貫き通すと表立って文句を言う人はいなくなった。
「どうしたい?」
どう転ぶかがわからない運命の中、どう生きるかは決められる。
自分が望むものを得られないからと儚んでしまうほどには、まだ何も知らない。
「……どうしようかしら」
ジュリアはハリーに感謝しながら、着慣れたドレスをばさりと広げた。
「起こしたいかい?」
窓から差し込む光がない。どうやらもう夜らしい。
「具合が悪いと聞いた。大丈夫か」
今日の昼までなら本当に嬉しかっただろう。今は心がどんどん冷えていく。
「お忙しい中、申し訳ありません」
体を起こそうとするジュリアを制して、アレクは布団を掛けなおしてくれた。これ以上、優しくしないで欲しいと心が叫び、声は冷たくなる。
「大丈夫ですから、どうぞお戻りください」
「食事は」
「食欲がないので」
ジュリアの言葉に棘を感じたのか、アレクが眉を寄せた。
「何かあったのかい」
あったと断定しての質問に、ジュリアは一番それらしいことを口にする。
若き枢機卿の雰囲気を思い出して、アレクになら言っても良いだろうと思った。
「王太子殿下にお会いしました」
「兄に会ったのか」
「はい。でも、誰にも言うなと……」
「誰に言われた」
「通りがかってくださった、お若い枢機卿様です」
アレクはそうか、と言って座っていたベッドの縁から立ち上がる。
「……貴女は私に守られたくないのかな」
「何の話です」
「いや、何でも」
アレクはジュリアの頬を手の甲で優しく撫でた。
王太子に会ったことはジュリアが言わなくても、近いうちにアレクの耳には入っただろう。
王太子もジュリアが仮面舞踏会にいたことを知る可能性は高い。この王宮には彼女がそこにいた事を知る人物が複数いる。
王家の人間が、あの夜の男と同一人物とは思いたくない。ジュリアは一縷の望みを賭けるように聞く。
「アレク……、仮面舞踏会でヒューバートを連れて行こうとした人は見つかりましたか?」
「どうしてそれを聞く?」
王太子がそっくりだったからとは言えない。ジュリアは口籠ってどう答えるのが正しいかを考えた。
「……結婚の準備もありますから、いつまでも王宮にいるのは良い事ではないと思って」
無難な答えを選んだつもりだった。
アレクの顔がぱっと輝いたのは予想外で、ジュリアはその笑顔に吸い寄せられる。
「ここでできることもある。ハリーに相談しよう」
両手をぎゅっと握られて、手からも彼の喜びが伝わってくる。
何が何だかわからなくて、ジュリアは目を逸らした。
「……今夜は一緒に寝るのは我慢するよ」
甘い言葉と行為に、心を動かさないように、ジュリアは懸命に堪えた。
「殿下も、ゆっくりなさってください」
今夜は想う方の所へ行ってください。きっと寂しい思いをされているでしょうから。
そう思えるこの気持ちは何なのだろう。
ジュリアがアレクに微笑むと、剣呑な目で窺われる。
「……逃げられないよ。貴女は私のものなのだから」
「ありがとうございます」
侯爵令嬢としてこの結婚は受け入れるべきだ。王家の一員になれば、ルヴィク侯爵家も何らかの恩恵を受けるのだから。
ジュリアは唇をぎゅっと噛む。
「ジュリア……?」
悔しい事にアレクを好きになっている。
せめて彼には幸せを感じる相手がいて良かったと思う。少しずつ、現実を受け入れることができてきていることに、ジュリアは小さな一歩を感じた。
アレクが顔を曇らせたのを安心させるように微笑んで、ジュリアは目を瞑った。
ジュリアは具合が良くないとその後も部屋に引きこもっていた。
アレクと彼の想い人の二人からすれば自分は邪魔者だ。
どうにも気分が落ち込んでしまって上がらない。
アレクが訪問してきてくれてもあまり言葉も交わさず追い返すような形になっていた。
2日目、侍女と側仕えを連れたハリーがやってきて、ジュリアは喜びで顔を輝かせる。
「ジュリアらしくないね」
ハリーはソファに腰掛けると、側仕えのコナーに指示して荷物をあけさせる。彼の不機嫌はジュリアがしでかしたことを思えば当然で項垂れた。
「仮面舞踏会の件は、本当に申し訳――」
「そこはジュリアらしい。子分のようなヒューバートを使ったのも納得だ」
「はい……って、怒らないの?」
「結婚したがっていないのは知っていた。方法は間違っているが、評判に傷をつけるのはある意味正解だ」
兄の寛容すぎる態度にジュリアは拍子抜けしてしまう。
「でも、ヒューバートが疑われてしまって」
「まぁ、それは置いておこう」
コナーが取り出したのは、ごわごわしたカーテンのドレスだった。随分と昔に着ていたような気がする。
「懐かしいわ」
手触りの悪い生地を撫でながら呟くと、ハリーは眼鏡を手渡してきた。手の上の眼鏡の縁が冷たい。
「ジュリアはこのドレスで数年も過ごした。とても堂々とね」
ハリーは一呼吸おいて続けた。
「アレク殿下との結婚は、マルヴァーン家から断ることはできない」
第二王子のアレクに娘を引き合わせたい貴族はごまんといる。理由はどうであれ望まれているにも関わらず断れば、マルヴァーン家がどんな足の引っ張られ方をするかもわからない。
ジュリアが「わかっているわ」と返事をすると、ハリーはジュリアの肩を抱いてきた。
「ジュリアは強い」
この数年、両親との思い出を守りたい一心でマルヴァーン・ホールを守ってきた。
小さい時に湖にボートで冒険に出掛けたこと、木登りで競争したこと。両親に愛情いっぱいで育てて貰った日々の思い出。
「ケーキをどちらが多く食べられるかの競争のこと?」
料理人がつくるドライフルーツケーキを、どちらがたくさん食べられるかを競争して両親に叱られたこともある。
ジュリアが勝ったのだが、しばらく甘いものを見たくなくなった。
「そんなこともしたね」
ハリーはジュリアから体を離すと、ウィンクしてみせる。
「ケーキをしばらく見たくなくなったけどね」
「同じだわ」
二人はくすくすと笑いあって、しばらく思い出を語り合った。兄と話していると沈みがちだったジュリアの心が明るくなってくる。
心がゆるむと、アレクに求婚されて初めて経験したたくさんの感情がまた浮き上がってくる。
好きな人がいる彼と結婚をする自分を憐れんでしまう。
「……私は、やるべきことをしただけ」
すべきことに感情はそんなに必要が無い。
役割を、ひとつずつこなしていくだけだ。
「今も同じだよ」
ハリーの言葉にジュリアははっとした。
「殿下は今回の舞踏会の件で婚約を解消するつもりはないそうだ。けれどね、ここでどう生きるかを決めるのは」
「……私ということね」
ハリーは満足そうに笑んで、ドレスを指差す。
いろいろな事があった中、マルヴァーン家を守ると決めたジュリアはとにかく動いた。
勉強をしながらの試行錯誤の中で、協力してくれる人が増えていった。
この誰もが顔を顰めるドレスでも、貫き通すと表立って文句を言う人はいなくなった。
「どうしたい?」
どう転ぶかがわからない運命の中、どう生きるかは決められる。
自分が望むものを得られないからと儚んでしまうほどには、まだ何も知らない。
「……どうしようかしら」
ジュリアはハリーに感謝しながら、着慣れたドレスをばさりと広げた。
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