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【オマケ】α、β、Ωで結婚したら\無職/だった

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「あ、え、はい、ただいま帰りました。……ええ、わたしも好きですよ。はい」
「わーい、ちゅーしよ~」
「しよ~」
「……だいぶ飲んでますね。うっ、」
「酒くさい~?」
「そんなことは……ええと、」
「鳥飼さん、嗅覚するどいのにごめんね~」
「大丈夫です。わたしも飲んでしまえば、はい、わからなくなるので」
 鳥飼は床に転がっている焼酎のボトルを、同じく転がっているコップについで、その場でぐいっと飲み干した。
「お~」
「いい飲みっぷり~」
「鳥飼さん、俺らの話きいてきいて~」
「はい、聞きますよ。もちろん。なんでしょう」
 ぶふふと二人は笑いながらお互いを小突き合う。
「あのね~、俺たち無職になったの~」
「ね~」
「ね~」
「……」

 リビングに向かう鳥飼について、酔っ払い二人はいちゃいちゃしながら後に続いた。
「流おいで」
「わーい」
 イオは流をおぶった。ゲラゲラ笑いながら部屋にはいる。
 鳥飼はネクタイをゆるめながらテレビをつける。ニュース番組がながれる。
「あれ、鳥飼さんの会社だねえ」
「あ、本当だ。社長が交代?へー、そうなん?」
 鳥飼は、冷蔵庫から新しいビールをだして一気にあおる。水を飲むみたいな飲みっぷりである。
「ええと、明日からだいぶヒマに」
「うん?」
「休めるの?」
「そうです」
「へえ~!やったじゃん。いつまで?」
「ずっとです」
「ずっと……って、え?」
「派閥争いで負けまして」
「派閥」
「いろいろ、やってることやってないこと、わたし、ひっかぶってしまい、その、よけきれず」
「はい」
「近日中に解雇……まあ、自己都合による退職、みたいになるとは思いますが」
「……」
「……」
 イオと流助は顔を見合わせる。そして鳥飼を見て、指をさして笑った。
「あーーーーーーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!」
「まさかのーーーーーーーー!!!!っ、全員、無職―――――――――つ!!!!」
「……ああもう二人とも、笑いごとじゃないですってば~~~~……」
 頭を抱える鳥飼に構わず、二人笑いがとまらない。
「三人いて、……さ、ん、に、ん、とも……っ……ひい~~~ウケる!!」
「ぶははははははっはははははははっは」
「ひっでええええええええええええ」
「普通、誰かはなんとかなったりしますのにね……。まさかの全滅だとは……」
「全員ダメダメだ~~!!」
 鳥飼は「笑いごとじゃないですよう」と悶絶する二人に眉毛ハの字で、訴えるも、酔っ払いは急に笑いをとめらるはずがない。
 

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