Jihad cum Diis ジハードクムディース -夜の子は月に願う-

 あの日、神が定めた運命が動き始めた。

 魔王が封印されて約七十年たった今、人は戦いを忘れ始める。魔術が発展する兆しが見え始め、徐々に魔法が風化する中、妖精達やドラゴン、そして、神との関係性が変わろうとしていた。

    †

 かつて、闇の女神の力を継いだ"神使い"の幼子は地の底に落ちた。その幼子は、幼子から少年へ。

 今年で十五歳になるルークは精霊使いとして、名ばかりになりつつある冒険者ギルドで依頼をこなす日々を送っている。
 過去に囚われ無茶をし続けるルークに、親代わりのシェルは思うところがあるようで――
24h.ポイント 0pt
0
小説 193,744 位 / 193,744件 ファンタジー 44,506 位 / 44,506件

あなたにおすすめの小説

最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません

abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。 後宮はいつでも女の戦いが絶えない。 安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。 「どうして、この人を愛していたのかしら?」 ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。 それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!? 「あの人に興味はありません。勝手になさい!」

愚かな父にサヨナラと《完結》

アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」 父の言葉は最後の一線を越えてしまった。 その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・ 悲劇の本当の始まりはもっと昔から。 言えることはただひとつ 私の幸せに貴方はいりません ✈他社にも同時公開

無情の魔女は、恋をする

くろぬか
ファンタジー
 “魔女”には寿命という概念は無く、いつまでも姿形が変わらない“人族”から変異した化物である。  そう信じられている世界で、普通の人間であった頃の記憶を失った魔女、“エレーヌ”はひっそりと暮らしていた。  過去も未来も見えぬまま、ただただその日を生きる為にお金を稼ぐ。  そんな事を続けている内に、彼女の元に訪れる様になった商人の息子“トレック”。  過去彼女に助けられたお礼だと言って、彼は必要以上に魔女の元に訪れる。  ずっと一人だった彼女に、ただ一人“普通”に接してくれる彼に徐々に心を開いていく。  ある日魔女の元に依頼が届き、それきっかけにして大きなトラブルに巻き込まれ、魔女は商人と共に旅に出る決断をするのであった。

王が気づいたのはあれから十年後

基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。 妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。 仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。 側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。 王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。 王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。 新たな国王の誕生だった。

砕けた愛は、戻らない。

豆狸
恋愛
「殿下からお前に伝言がある。もう殿下のことを見るな、とのことだ」 なろう様でも公開中です。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

朝、目が覚めたらぬいぐるみになっていた俺。~幼馴染と結婚したことになってたり、クーデターに巻き込まれたお姫様一行の保護者になったりと大忙し~

梅のようなマリモ
ファンタジー
 よう、俺の名前はレオナルド。  超絶イケメン、アルフ村のレオナルドとは俺のことだ。  しかし、そんな俺とはつい最近すっぱり縁を切った。   理由を話すと長くなるんだが、まあ聞いてくれ。  目が覚めたら「ぬいぐるみ」になっていた俺は、状況を理解する間もなく、昔なじみのアメリアに拉致られて、一緒に暮らすことになったんだ。  ……あれ?  思ったより短いな。  いやいや、すっごく大変だったんだ。  もう一回やり直していいか、ごめんな?  こほんっ。  朝、目が覚めたらなんと……ぬいぐるみになってたんだ!  もう、身体中がふわっふわ!  しかもな、いつの間にか嫁どころかガキまで出来てて、一緒に暮らすことになったんだ!!!  ……  ……はて?  やっぱり短いな。  俺ってもしかして、話下手だったのか?  いやいやいや、そんなわけない、そんなわけない。  俺のトーク力はこんなもんじゃねえ!!  もっかい、もっかいだけ説明させてくれ!!!  もうホント最後だから!  ホント、頼むから1回だけでいいから……って、完全に女を泣き落としでモノにしようとするクソ野郎みたいになってんじゃねえかぁあああああ!!!  もういいっ。  とにかくっ、俺は今ぬいぐるみで、人間に戻って明るい家族計画するってことでファイナルアンサー!  え、明るい家族計画って何のことってか?  ……そういうのはな、知らないうちは知らなくていいんだ。  一応いっとくけど、俺は健全な色男だからな!  不健全なことは期待すんな。  そういうのは、もっと……こっそりしたところでな。  なんなら、今度俺んち来る?  最近結婚したばかりで、俺も色々……へぷんっ!!! 「何ひとりでバカなこと言ってんのよ!  それより、ちょっと話があるから――」  あ、アメリアか……、相変わらず容赦ねえ手刀だぜ。  ふかふかボディじゃなかったら、やばかったな。    お前らも相手はしっかり選べよ?  そうじゃねえと俺みたいに……へぶぅうっ!!!! 「あはは、ぬいぐるみさんったら。  それでは、『朝、目が覚めたらぬいぐるみになっていた俺』  はじまりですっ!」

政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~

つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。 政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。 他サイトにも公開中。

処理中です...