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どう考えても、そのおっぱいの大きさは間違っている
第3話
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「手短に状況を説明しろ」
会議室の扉を開けるなり、金山が言った。
僕らは席に座った。
「堅調か解らないからアドバイスが欲しい」
僕は言うと、スマホでアナリティクスの画面を2人に見せた。
昨日の戦果は
インプレッション:2,921
エンゲージメント:94
クリック数:24
消化金額:1,000円
「CTRは0.8%くらいね」堀田が言った。「そんなに悪くない気がする。ターゲットを絞ったのは正解ね」
「さあ、それはどうかな」金山が言った。「鳴海よ、肝心なユグドラジルでの投票はどうなんだ」
「リアクションなし」僕が言った。「広告からの流入だと思われる投票は0件。そもそも投票できるって気づいていない可能性もありそう。ユグドラジル自体での相対評価ポイントは上がっているから、全く効果がない訳ではなさそうだけれど」
「はっ」金山が両手を広げながら言った。「この調子だと、10,000票を得るには1,000万円以上の予算が必要だぞ」
投票が1件もない限り、1,000万でも怪しい。ただ、twitterでの反応はあるのと、実際に流入はあるので、コスト効率はおいておいて、妙な手応えはある。
「ターゲットを広げてインプレッションの母数を増やしていくのが次の段階ね」堀田が言った。「CTRは落ちる可能性があるけれど、効果はあると思う」
「どうかな」金山が言った。「俺はtwitter広告作戦は既に失敗路線だと見限っている。やはり詳細なマーケティングは必要だった。そもそもユグドラジルのユーザー層と今回のターゲットがどのくらいずれているのかも解らん。俺たちは関ケ原に戦いに来たはずなのに、道程を違えて桶狭間に出てしまったって訳だ」
オトナのラノベの戦い方はなかなか難しい様だ。流入はしているけれどブックマークもついていないので、そもそもコンテンツの品質の問題も、僕自身は疑い始めている。18年前の中学高校生向けのラノベは、もはや現代において読者を持たないのではないだろうか。
「童貞の前でオナニーを晒すような真似はよせ」僕の表情で察したのか、金山が言った。「何度も言うが、コンテンツは質じゃない。それが如何に素晴らしいかを錯覚させ、消費させる事が主眼だ。自分の五感で自分の感覚を磨いて自分で判断できない連中に、判断を委ねるな」
「じゃあ、どうする?」堀田が言った。「打つ手を変える?」
金山は、そうだな、と腕を組んで数秒間考える素振りを見せてから、僕に視線を送ってきた。
「もうすぐボーナスだな」金山が言った。「営業企画の連中がマスをかき続けると幾らのボーナスに化けるのかは興味ないが、今の貯金と合わせれば100万くらいは用意できるだろうな」
「おいおい、1,000万円でも不可能って話をしたばかりだ。それに、そんな大金を投入するつもりはない」
「現金は魔力だ。ポイントは還元されないが、代わりに大量のマジックポイントを抱えている。売れないアイドルのCDを聴きもしない癖にクレジットカードで30万円分決済する場合には何の抵抗も感じないが、現金で財布から取り出した途端に手が震え始める。そのくらい現金には力がある。だから本当にアイドルファンである重みを感じたいのであれば、ヲタクどもは現金を持ち歩くべきだ。殆どのスタートアップ企業は赤字でも恐ろしい評価額を得ているが、投資家はその企業が儲かっているかどうかなんかには興味がない。投機価値がどのくらいあるかに金を投資する。ベンチャー企業には絵画のような価値の保存機能はないが、百戦錬磨の投資家を慰めてくれるくらいには価値が跳ね上がる夢を見させてくれる。儲けるのは大抵投資家連中だが、イグジットのタイミングさえ間違えなければスタートアップの連中だって大金を手に入れる可能性がある。そうやって2,000億円以上稼いだCEOでさえ、贈与税を考慮しても、現金では精々100万円をばらまくのが精いっぱいだ。シリーズCで億単位の金を調達したとしても、またそれを異常なバーンレートで一瞬で使い果たしたとしても、そこに現金が介在しない限り、荘子の胡蝶の夢の方がまだ現実味がある。お前が現金で持つ100万円は、時には数億円以上の価値を持ちうる、という訳だ」
「まだ解らないわ」堀田が言った。「何をしようって言うの?」
「見せ金にする」金山が言った。「お前は今から100万円を降ろしてくるんだ。それをこのテーブルに鎮座させ、twitterのIDと共に写真に撮りアップする」
「本気かよ」僕が言った。「そのやり方をしてしまったら、そもそもの目的を見失う。それに、100万円を実際に誰かにプレゼントする程の予算を使うつもりはない」
「案ずるな」金山が言った。「twitterの世界では、そうやって見せ金で大量のフォロワーを獲得し、実際は金なんか払わずに、フォロワーを稼いだアカウント自体を販売するのが定石だ。にも拘わらず、未だに馬鹿どもは見せ金に引っかかっては、フォローとリツイートと下らない使い道をリプライする。垢主がそれを見て爆笑しているのも知らずに、だ」
確かに、100万円プレゼント垢が、気づいたら情報商材垢に変わっていた、という例を見たことがあるが、そういうことだったか。
「でもそれはやりたくない」僕が言った。「確かに流入は誘導できるかもしれないが、どう考えても質の低い連中が集ってくるだろう?」
「そうでもない」金山が言った。「確かに多くは金だけが欲しいクソどもだが、何割かは本当に夢を追いかける為に資金を欲している連中だ。金持ちはノブレスオブリージュの精神で持たざる物に施すべき、という期待の元にな。どう考えても、あり得ない巨乳のイラストでサムネを飾った方が食いつきが良いのは、お前だって身を持って知っているはずだ。そして2次絵のおっぱいが巨大になったのは、乳首の拒絶という表現の不自由に起因している。乳首が駄目なら乳をはみ出させるなどして強調するしかない。そのためにはデカくするしかない。例え、日本人でEカップ以上は女性の2割に満たない現実を無視する事になっても、だ。更に、着衣状態でもおっぱいを強調する必要があるから現実ではあり得ないような、おっぱいに沿って縫製された衣服が2次元ではデフォルトになっている。最近ではヘソのラインまで出さないと消費する側は満足しなくなっているから、服を着ていてもヘソが解る描かれ方が一般化してきている。俺に言わせれば、これは女キャラが段々デベソになりつつあるというダサい潮流に他ならない。このあたりについては俺の『どう考えてもそのおっぱいの大きさは間違っている』をニコニコで検索すればより理解が深まる。コメントは忘れるな」
相変わらず、金山の説得力は大したものだ。ただ、そのやり方で成功したとしても、その時点で僕のラノベは僕の物ではなくなる。半面、そんな拘りをかなぐり捨ててマーケティングやプロモーションやコネを巧みに駆使してサードドアを開いた連中が少なくないのも事実だ。そして僕自身、「本当にいい作品は一部の理解者にだけ解ってもらえればいい」なんていう考え方でもない。自信のある作品であれば、できるだけ多くの人の手に届けて、感情を揺さぶりたい。クリエイターであれば、誰もがそういう考え方をするはずだ。
「ねえ」堀田が言った。「2日間だけだけれどプロモーションによるサンプル調査はできた訳だから、もう一度、呼続くんに頼るってのはどう?」
「最悪の手段を口にしたな」金山が言った。「あいつが一度断った案件に再度乗ってくるとは思えない。却下だ」
「待てよ」僕が言った。「彼はまだ、今回マーケティングする内容について一切認識してないよ。説明してないもの。どの道、今のプロモーションを続けるのであれば、相談をしてみる価値はある」
金山は溜息をついた。
「あたし、呼んでくるわね」
堀田は言うと、会議室の扉に手をかけた。
「やめとけ」金山が言った。「あいつは出向いては来ないし、来たとしてもこの狭い空間の5割以上を占領されるのも癪だ。こちらから出向こう」
会議室の扉を開けるなり、金山が言った。
僕らは席に座った。
「堅調か解らないからアドバイスが欲しい」
僕は言うと、スマホでアナリティクスの画面を2人に見せた。
昨日の戦果は
インプレッション:2,921
エンゲージメント:94
クリック数:24
消化金額:1,000円
「CTRは0.8%くらいね」堀田が言った。「そんなに悪くない気がする。ターゲットを絞ったのは正解ね」
「さあ、それはどうかな」金山が言った。「鳴海よ、肝心なユグドラジルでの投票はどうなんだ」
「リアクションなし」僕が言った。「広告からの流入だと思われる投票は0件。そもそも投票できるって気づいていない可能性もありそう。ユグドラジル自体での相対評価ポイントは上がっているから、全く効果がない訳ではなさそうだけれど」
「はっ」金山が両手を広げながら言った。「この調子だと、10,000票を得るには1,000万円以上の予算が必要だぞ」
投票が1件もない限り、1,000万でも怪しい。ただ、twitterでの反応はあるのと、実際に流入はあるので、コスト効率はおいておいて、妙な手応えはある。
「ターゲットを広げてインプレッションの母数を増やしていくのが次の段階ね」堀田が言った。「CTRは落ちる可能性があるけれど、効果はあると思う」
「どうかな」金山が言った。「俺はtwitter広告作戦は既に失敗路線だと見限っている。やはり詳細なマーケティングは必要だった。そもそもユグドラジルのユーザー層と今回のターゲットがどのくらいずれているのかも解らん。俺たちは関ケ原に戦いに来たはずなのに、道程を違えて桶狭間に出てしまったって訳だ」
オトナのラノベの戦い方はなかなか難しい様だ。流入はしているけれどブックマークもついていないので、そもそもコンテンツの品質の問題も、僕自身は疑い始めている。18年前の中学高校生向けのラノベは、もはや現代において読者を持たないのではないだろうか。
「童貞の前でオナニーを晒すような真似はよせ」僕の表情で察したのか、金山が言った。「何度も言うが、コンテンツは質じゃない。それが如何に素晴らしいかを錯覚させ、消費させる事が主眼だ。自分の五感で自分の感覚を磨いて自分で判断できない連中に、判断を委ねるな」
「じゃあ、どうする?」堀田が言った。「打つ手を変える?」
金山は、そうだな、と腕を組んで数秒間考える素振りを見せてから、僕に視線を送ってきた。
「もうすぐボーナスだな」金山が言った。「営業企画の連中がマスをかき続けると幾らのボーナスに化けるのかは興味ないが、今の貯金と合わせれば100万くらいは用意できるだろうな」
「おいおい、1,000万円でも不可能って話をしたばかりだ。それに、そんな大金を投入するつもりはない」
「現金は魔力だ。ポイントは還元されないが、代わりに大量のマジックポイントを抱えている。売れないアイドルのCDを聴きもしない癖にクレジットカードで30万円分決済する場合には何の抵抗も感じないが、現金で財布から取り出した途端に手が震え始める。そのくらい現金には力がある。だから本当にアイドルファンである重みを感じたいのであれば、ヲタクどもは現金を持ち歩くべきだ。殆どのスタートアップ企業は赤字でも恐ろしい評価額を得ているが、投資家はその企業が儲かっているかどうかなんかには興味がない。投機価値がどのくらいあるかに金を投資する。ベンチャー企業には絵画のような価値の保存機能はないが、百戦錬磨の投資家を慰めてくれるくらいには価値が跳ね上がる夢を見させてくれる。儲けるのは大抵投資家連中だが、イグジットのタイミングさえ間違えなければスタートアップの連中だって大金を手に入れる可能性がある。そうやって2,000億円以上稼いだCEOでさえ、贈与税を考慮しても、現金では精々100万円をばらまくのが精いっぱいだ。シリーズCで億単位の金を調達したとしても、またそれを異常なバーンレートで一瞬で使い果たしたとしても、そこに現金が介在しない限り、荘子の胡蝶の夢の方がまだ現実味がある。お前が現金で持つ100万円は、時には数億円以上の価値を持ちうる、という訳だ」
「まだ解らないわ」堀田が言った。「何をしようって言うの?」
「見せ金にする」金山が言った。「お前は今から100万円を降ろしてくるんだ。それをこのテーブルに鎮座させ、twitterのIDと共に写真に撮りアップする」
「本気かよ」僕が言った。「そのやり方をしてしまったら、そもそもの目的を見失う。それに、100万円を実際に誰かにプレゼントする程の予算を使うつもりはない」
「案ずるな」金山が言った。「twitterの世界では、そうやって見せ金で大量のフォロワーを獲得し、実際は金なんか払わずに、フォロワーを稼いだアカウント自体を販売するのが定石だ。にも拘わらず、未だに馬鹿どもは見せ金に引っかかっては、フォローとリツイートと下らない使い道をリプライする。垢主がそれを見て爆笑しているのも知らずに、だ」
確かに、100万円プレゼント垢が、気づいたら情報商材垢に変わっていた、という例を見たことがあるが、そういうことだったか。
「でもそれはやりたくない」僕が言った。「確かに流入は誘導できるかもしれないが、どう考えても質の低い連中が集ってくるだろう?」
「そうでもない」金山が言った。「確かに多くは金だけが欲しいクソどもだが、何割かは本当に夢を追いかける為に資金を欲している連中だ。金持ちはノブレスオブリージュの精神で持たざる物に施すべき、という期待の元にな。どう考えても、あり得ない巨乳のイラストでサムネを飾った方が食いつきが良いのは、お前だって身を持って知っているはずだ。そして2次絵のおっぱいが巨大になったのは、乳首の拒絶という表現の不自由に起因している。乳首が駄目なら乳をはみ出させるなどして強調するしかない。そのためにはデカくするしかない。例え、日本人でEカップ以上は女性の2割に満たない現実を無視する事になっても、だ。更に、着衣状態でもおっぱいを強調する必要があるから現実ではあり得ないような、おっぱいに沿って縫製された衣服が2次元ではデフォルトになっている。最近ではヘソのラインまで出さないと消費する側は満足しなくなっているから、服を着ていてもヘソが解る描かれ方が一般化してきている。俺に言わせれば、これは女キャラが段々デベソになりつつあるというダサい潮流に他ならない。このあたりについては俺の『どう考えてもそのおっぱいの大きさは間違っている』をニコニコで検索すればより理解が深まる。コメントは忘れるな」
相変わらず、金山の説得力は大したものだ。ただ、そのやり方で成功したとしても、その時点で僕のラノベは僕の物ではなくなる。半面、そんな拘りをかなぐり捨ててマーケティングやプロモーションやコネを巧みに駆使してサードドアを開いた連中が少なくないのも事実だ。そして僕自身、「本当にいい作品は一部の理解者にだけ解ってもらえればいい」なんていう考え方でもない。自信のある作品であれば、できるだけ多くの人の手に届けて、感情を揺さぶりたい。クリエイターであれば、誰もがそういう考え方をするはずだ。
「ねえ」堀田が言った。「2日間だけだけれどプロモーションによるサンプル調査はできた訳だから、もう一度、呼続くんに頼るってのはどう?」
「最悪の手段を口にしたな」金山が言った。「あいつが一度断った案件に再度乗ってくるとは思えない。却下だ」
「待てよ」僕が言った。「彼はまだ、今回マーケティングする内容について一切認識してないよ。説明してないもの。どの道、今のプロモーションを続けるのであれば、相談をしてみる価値はある」
金山は溜息をついた。
「あたし、呼んでくるわね」
堀田は言うと、会議室の扉に手をかけた。
「やめとけ」金山が言った。「あいつは出向いては来ないし、来たとしてもこの狭い空間の5割以上を占領されるのも癪だ。こちらから出向こう」
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