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第15話:イマジナリーフレンド-1
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「ほう。興味深い。続けろ」
「いや、だからさ。今話した前提から論理的に類推すると、だ。神宮前の言ったことは間違っていない気がするんだよね」
「ふん。当初、神宮前が言っていた通り、本星崎はすでに死んでいるとすると、鳴海よ、お前がチャットしていた相手は一体誰だったのか、と言う話になる」
「うん。僕は、誰か別の人間が本星崎になりすましている、といった単純な話ではないと考えている」
「なるほど。であれば、お前は、お前が考えている結論を、本星崎本人に問いただしてみれば良い。お前の推測が間違っていなければ、本星崎は正しい答えをお前に提示するだろう」
「そうだな…。僕も、そう思う」
「やれやれだ。となると、次に気になるのは、なぜ、本星崎がその判断をしたか、だ。テロメア延長という手段もあっただろう」
「いや、それは本星崎の死因によるんじゃないかな。それに、何度も言っているけど未成年のテロメア延長は禁止されている」
「だとしてもだ。たとえコールドスリープという手段もある。神宮前と同じようにな」
「誰もがコールドスリープをできるだけの経済的余裕があるわけじゃないよ。むしろ、病死よりも事故死の方が可能性は高いんじゃないかな」
「違うな。事故死は考えづらい。自分を残す準備をする時間を確保できないからな」
「そうか…確かに」
「ふん。とすると、だ。論理的に、死因は限定されてくる」
「病死でも事故死でもない、か…。まさかね…」
「いや、だからさ。今話した前提から論理的に類推すると、だ。神宮前の言ったことは間違っていない気がするんだよね」
「ふん。当初、神宮前が言っていた通り、本星崎はすでに死んでいるとすると、鳴海よ、お前がチャットしていた相手は一体誰だったのか、と言う話になる」
「うん。僕は、誰か別の人間が本星崎になりすましている、といった単純な話ではないと考えている」
「なるほど。であれば、お前は、お前が考えている結論を、本星崎本人に問いただしてみれば良い。お前の推測が間違っていなければ、本星崎は正しい答えをお前に提示するだろう」
「そうだな…。僕も、そう思う」
「やれやれだ。となると、次に気になるのは、なぜ、本星崎がその判断をしたか、だ。テロメア延長という手段もあっただろう」
「いや、それは本星崎の死因によるんじゃないかな。それに、何度も言っているけど未成年のテロメア延長は禁止されている」
「だとしてもだ。たとえコールドスリープという手段もある。神宮前と同じようにな」
「誰もがコールドスリープをできるだけの経済的余裕があるわけじゃないよ。むしろ、病死よりも事故死の方が可能性は高いんじゃないかな」
「違うな。事故死は考えづらい。自分を残す準備をする時間を確保できないからな」
「そうか…確かに」
「ふん。とすると、だ。論理的に、死因は限定されてくる」
「病死でも事故死でもない、か…。まさかね…」
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