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「ふぁ~ぁ」
今一人の創造主が目を覚ました。
全知全能の神。そして始まりと終わりを司る者。全ての理を造り、全てを滅ぼす者。6つの界の統括者。
彼の口癖は「なんやかんやで上手くいくんじゃね?」と言う何とも反応のし難い事だった。
彼はそのいい加減な性格の為、自分の想像した神々には嫌われていた。
創造主を嫌う神々は自分を産み出してくれた創造主に対し恩は有りながらも長い時の中でその気持ちは薄れていった。そして遂に神々は『創造主に代わり自分達が世界を管理する!』と言うものであった。
創造主は思うだけは無料だし最後は何とか出来るでしょという飽くまでも直接の問題が出ない限り干渉しないつもりで過ごしていた。
しかしある時、創造主に造られし神々に転機が訪れる。
[神界、天界、人間界、魔界、地獄界、深淵界]創造主の造りし界の中で異常に人間界へ邪悪なる因子を持つ者が現れた。
そこで人間達は互いに争い他の5つの界に多大な影響を与えた。
この全ての界を崩壊させない為にはたった一柱。
そう、創造主を人間界へ縛る楔にしなければいけなかった。
創造主は楔になる前に界の真理を口ずさむ。
『この全ての界は全にして一、一にして全』
創造主は只愛するべき者達への間を胸に人間界へ下り無限の時を生きていくのであった。
創造主は産まれてから楔として人間界に下るまで感じていた(暇だ)と。
後に神々を束ねる者としては何とも浅く考える事を放棄した割と脳筋気味な創造主だった。
*
創造主は産まれた瞬間に全ての界の真理を知った。そして理も知った。
しかし創造主は自分の名も言葉も話す能力が無かった。
しかし創造主は理を捻曲げ自分に近しい存在を作り出そうとした。そして産まれたのが創造主と共にある話神であった。
話神は相手に伝える事に特化した神であり、相手に伝えるだけならば創造主をも超える神だった。
話神は創造主へ言葉を教えて文字を教えた。
創造主は考えた。この二人でいるだけの世界より皆で楽しく過ごしたいと。この考えが自身が運命の波に飲まれることなど知らずに。
創造主はそこから創造主は6つの界[神界、天界、人間界、魔界、地獄界、深淵界]
*
神界には創造主、話神、命名神、輪廻神の4神に6神の女神。
天界には妖精王、精霊王、人間王の3大王にその僕達。
人間界には白と黒両方の性質を持ち自身の生に於いて、天界、地獄界、深淵界へと移りゆく存在として人間を。
魔界には地獄界への養成の役割を果たし、魔獣、魔虫、悪魔が存在し、存在進化により地獄界へ進み子を成し、その子は魔界へと行く。
地獄界には人間界で犯した罪を償う穢れた魂の管理を行う地獄獣、地獄虫、悪魔王。地獄界の者は
深淵界には神界の禁忌を侵し地獄界でも魂を浄化出来なかった者の魂の浄化、救済の最終地にして、終わることの無き虚無の世界。
***********************
6つの界は互いに支え合うバランスにより成り立っていた。
創造主は6つの界を造り終えた。
そして悠久なる時の流れの中で同じ事を繰り返す事を脳筋気味な創造主は飽きてきていた。
脳筋気味な創造主はコミュニケーション能力が驚くほど低かった。
唯一話せる存在は相手に伝えることに特化された話神のみだった。
しかし創造主は他の誰かと話し、自分の気持ちを伝えることは止めていた。
なぜなら、創造主は何でも出来るが自分が動くことにより理をねじ曲げてしまうことを知っていた為何もせずダラダラと過ごした。
そんな創造主を尊敬する者は6つの界にはいなくなってきていた。
正確に言えば創造主は最早飾りのようになり、決定事項などを伝えられるのみだった。
他の神が界を取り纏めていた。そんな何もしない創造主への忠誠心など無いに等しかった。
神界、天界、魔界、地獄界、深淵界では創造主のことを只産み出してくれただけの存在としてしか思われていない。
中には良く思ってくれる神等も居たが、それは少数派な為に表立った行動が出来なかった。
創造主を神界から人間界への楔として降す計画は少しずつ魔界、地獄界、深淵界で進められて行く。
魔界から深淵界へ行くには長い時の中負の感情を溜め込ませ深淵界で行くことが出来るが、深淵界での魂の裁きを受けても消えないだけの強く歪な負の感情を持つ魂が現れるのを待つが魂が全く耐えられない中で魔界の者が発した1つのことにより急速に進められて行く。それは負の感情の合成。
これを思いついた者は様々な生物を掛け合わせキメラを造る者だった。
これにより負の感情を大量に詰め込まれ、純粋なる悪として深淵界で日々存在が大きくなっていく。
そして遂に存在の巨大化を果たした悪は圧縮され人間界へ送り、創造主を人間界への楔として降す長き計画はあと少しで完了を迎えていた。
創造主は日課の人間界を覗くと言うことをしていた。創造主にとって退屈な日常の中で話神と話をする以外唯一の楽しみだった。
それもそのはずで、人間界では様々な動植物。そして何よりも日本のアキバと言うサブカルチャーの聖地は覗くだけでも楽しくさせてくれるからだ。
*
最初に覗いた理由も話神が少しずつ忙しくなり話し相手がいなくなってしまったからで有りる。
そうなると創造主は何をするかと考えるがふと人間界を思い出した。
創造主にとって人間界は造るのに1番の時間を掛けていた。
それもそのはずで様々な物質を想像し創造しなければいけなかった。
そして人類には知性を与えゆっくりとした進化を望んでいた。
*
創造主は最後に人間界を覗いたのは数百年前で有り漫画やアニメ、ラノベ等という存在は全く知らなかった。
しかし僅か数百年でここまで来るとも思っておらず創造主は驚きと関心をした。
中でも驚いたのが人間界に亜人がいたのだった。
それは結局コスプレをしている者だったが創造主は産まれて初めてワクワクした。
創造主はこれを機に更に3つの界を造ることを決めた。
しかし新しい界を造るには今ある6つの界には内緒で造り話神を驚かせようと計画した。この新しき3つの界と6つの界が後に争い合うことをまだ知らずに。
*
創造主は神界、人間界、地獄界の3つを新しく造り出した。
神界には6柱の女神。人間界には人間、亜人、魔人、妖精、精霊、魔物を造り出した。
地獄界には穢れすぎた魂のみを糧とする精神体の悪魔を。
こうし自分の趣味を全開にして新しい3つの界が出来上がった。こちらの3つの界は6つの界と違い、6柱の女神、人間界で生きる知的生命体、精神体の悪魔。彼女彼らには尊敬され崇拝されていた。
創造主は喜んだが同時に寂しさも覚えてしまった。
創造主は6つの界で自分を人間界への楔として降す計画があと少しで完了を迎えようとしていたからだ。
創造主は知っていた。自分を人間界への楔として降す計画を。
創造主は知っていた。人間よりも神達の方が邪悪だと。
創造主はこの事実を新しく造り出した神界の6柱の女神、そして地獄界の悪魔に話した。6柱の女神と悪魔は激怒した。そんな6つの界など無くなれば良いと。しかし創造主はそんな女神と悪魔へ自分の造り出した6つの界を滅ぼすことは禁じた。
女神と悪魔は創造主の願いを聞き創造主の愛の深さを知った。
6つの界、3つの界。後に深く関わり合うなどその時はまだ誰も知らない。
創造主は6つの界へ戻りまたいつものように過ごしていた。
そして遂に人間界へ楔として降す計画の最終段階まで来た。
創造主の前には大変なことになったという風を装う6つの界の神達がいた。
目の前に傅く深淵界の者。
ニチャァと口角を少しあげ、『創造主様。人間界へ邪悪なる因子が現れてしまいました。
何とか創造主様のお手を煩わせること無く解決しようとしましたが、邪悪なる因子の強さにより我々では手に終えませんでした。このままでは6つの界は終わりを迎えてしまうでしょう。』
『ならば俺が人間界へ楔として降り人間界を維持しよう。』(まぁこうなるの分かってたけどあいつもう少し悲しそうに言えないんだろうか?)
創造主にとってはこれが計画だと言うことは知っていたので焦ることは無かったがこれがもし知らなければ大分オロオロしたことだろう。
『では早速人間界へ楔として降る準備を!』と深淵界の者は言う。
そもそも創造主はこうなることを知っていたので折角だしアキバを楽しむために人間界へ行きたいという奇しくもお互いの状況が噛み合ったが故の発言だった。
創造主は最早人間界で何をして楽しむか思いふけっていた。
創造主は最後に自分の願いを3つ言う。
1つ、創造主としての記憶の封印。
2つ、日本への転生。
3つ、全ての才能を持つが努力しなければ成長しない。
と言う縛りプレイで俺TUEEEEをしたい適当脳筋創造主であった。そんなことを知らない6つの界の者達はそれ位良いだろうと即決をし早く創造主に代わり自分達が6つの界を統べる者になると言う願望しかその時考えられなかった。
この時創造主を陰から慕う者達が声を揃えて言う。
『我らも創造主様を助けるべく楔として人間界に降りる』と言う者だった。流石の神々もこの発言には驚いた。
何故なら話神と悪魔の一人がその様なことを言うのだから。創造主は(やっぱりこうなるのか)と苦笑い気味ではあった。
話神、悪魔の2人は能力の制限を掛けられたが、それでも創造主様と共に居られることを喜んだ。
人間界、日本への転生の儀式が始まった。白亜の神殿の中に幾何学模様が浮かび上がり創造主、話神、悪魔の3人を包み次の瞬間3人は日本への転生をした。
白亜の神殿は儀式を行った神々が遂に創造主を人間界へ降ろすことに成功し宴会のような状況になった。
この状況を見ていた者が居ると知らずに。
そして、日本の東京にこの日3人の子供が産まれた。
1人目は元創造主の神崎 秋葉。ごく少し特殊な家庭で長男として産まれた。
父は神崎 秋。母は神崎 紅葉。
2人は15歳でから付き合い、仕事も軌道に乗り22歳の時結婚。2人は26歳になった。
父の秋は顔立ちが整い、26歳とは思えぬ貫禄を持ち身長も182㎝と高くがっしりとした体格を持つ。本人はその貫禄により初対面の者を威圧してしまうが仲の良い者の為に出来ることは全力でする男気のある性格である。
母の紅葉は162㎝と、年齢より幼く見られ可愛らしい顔立ちに、背中まで届く綺麗な黒髪が有り、近所ではアイドル顔負けで、ファンクラブがあるが本人はその存在を知らない。何故ならファンクラブ会長は旦那である秋であり、高校時代から隠し通しているからなのだが。おっとりした性格とたまにやるドジが庇護欲を掻き立てる紅葉。
この2人の子供である秋葉はまだこれから先起こる問題など知らずにぐっすりと眠っている。
2人目は元悪魔の黒田 澄香。
国内外を仕事で転々とする父、専業主婦の母との長女として産まれた。
父の黒田 誠一は26歳。
178㎝の痩せた体型で、茶髪黒目の天然パーマ。綺麗な顔立ちに、圧倒的なカリスマ性。国際的に有名な歌手として多忙な生活を送っていた。
マネージャーへは纏まった休みをくれというのが彼の口癖になってからもう8年になる。高校を卒業と同時にプロの歌手としてデビューし、高校時代に付き合っていた彼女と結婚。妻には全く頭の上がらない良き夫である。
母の黒田 香代24歳。168㎝の黒髪黒目。
綺麗な黒髪を肩まで伸ばしている。顔立ちは幼いが、どこがとは言わないがとにかくでかい。
周りに普段から気を遣い、自分の言いたいことをズバズバ言うが、彼女の性格故か周りの人々に悪い印象を与えない。
料理の研究に余念の無い香代はたまの休みに会える夫である誠一へはバランスの良い家庭的な料理を作りがっちりと胃袋を掴む。長年の付き合いから何でもエスパーのように察知する。
たまに誠一がそれで驚くのは内緒の話である。
2人の子供として澄香はすくすくと成長していくが、一部分は全く成長しないがこの時はそれを知るわけも無く2人に似た愛らしい表情で寝ている。
3人目は元話神の御門 穂花御門 穂花。
元話神こと穂花もまた少し変わった家庭で次女として産まれた。父、母、姉がおり、四人目の家族として暖かく迎えられた。
父の御門 司御門 司。
彼は26歳。158㎝と小柄な体格と中性的な顔立ちの栗毛色の髪と目。
髪を少し長めに伸ばし、初対面の男性をドギマギさせる危ない世界の扉を開きそうにさせる事がある。
それも無自覚で純粋な笑顔で老若男女問わずに振りまくので近所の商店街では最上級の癒やしをもたらす者であり、また医者として町の人々のために尽くしてくれる御門医院の腕の良い医者であった。
司と棗は幼馴染みとして過ごし司は棗へ恋心を抱いていたが棗からは可愛い弟のような扱いしかされず必死に武術なども学んでいた。彼が武術を習うようになったのは小学生の時に、同級生からの可愛いと言う声が嫌になり男らしくなりたく頑張ったのだが結果はお察しの通りではある。
母の御門 棗。
彼女は27歳。御門医院では経理をし、また薬剤師として皆に親しまれている。
172㎝と女性としては高めな身長であり、セミロングほどの黒髪は少しウェーブが掛かっていた。
学生時代は司と町を歩けば良くナンパをされ司に守って貰ったりとした経験を持ち、そこから司に恋心を抱くまでそれ程長い時を必要とすることは無かった。
可愛い弟から1人の男性として見始めたとき、周りからはようやく自覚したのか等言われていた。
長女の御門 雪。
彼女。いや、幼女は三歳。性格は活発で町の老若男女からは天使のように溺愛されている。
まだたどたどしくしか話すことは出来ないが姉になることが分かると、しっかりとしたお姉ちゃんになりたい為に必死に背伸びをしている。
それすらも愛らしいと周りからも言われているが本人は全く知らない。
雪のお陰で秋葉、澄香、穂花の3人は素直に育っていくが、年を追う毎にシスコン、ブラコンが激しくなるのはまだ先の話。
そして幼馴染みとして育ってきた、秋、紅葉、誠一、香代、司、棗、雪は産まれた子達に元気に成長して欲しいという思いを抱きながら夜は更けていった。
******************
少しだけ表現が変わったところもありますが概ね同じ流れになってると思います。
今一人の創造主が目を覚ました。
全知全能の神。そして始まりと終わりを司る者。全ての理を造り、全てを滅ぼす者。6つの界の統括者。
彼の口癖は「なんやかんやで上手くいくんじゃね?」と言う何とも反応のし難い事だった。
彼はそのいい加減な性格の為、自分の想像した神々には嫌われていた。
創造主を嫌う神々は自分を産み出してくれた創造主に対し恩は有りながらも長い時の中でその気持ちは薄れていった。そして遂に神々は『創造主に代わり自分達が世界を管理する!』と言うものであった。
創造主は思うだけは無料だし最後は何とか出来るでしょという飽くまでも直接の問題が出ない限り干渉しないつもりで過ごしていた。
しかしある時、創造主に造られし神々に転機が訪れる。
[神界、天界、人間界、魔界、地獄界、深淵界]創造主の造りし界の中で異常に人間界へ邪悪なる因子を持つ者が現れた。
そこで人間達は互いに争い他の5つの界に多大な影響を与えた。
この全ての界を崩壊させない為にはたった一柱。
そう、創造主を人間界へ縛る楔にしなければいけなかった。
創造主は楔になる前に界の真理を口ずさむ。
『この全ての界は全にして一、一にして全』
創造主は只愛するべき者達への間を胸に人間界へ下り無限の時を生きていくのであった。
創造主は産まれてから楔として人間界に下るまで感じていた(暇だ)と。
後に神々を束ねる者としては何とも浅く考える事を放棄した割と脳筋気味な創造主だった。
*
創造主は産まれた瞬間に全ての界の真理を知った。そして理も知った。
しかし創造主は自分の名も言葉も話す能力が無かった。
しかし創造主は理を捻曲げ自分に近しい存在を作り出そうとした。そして産まれたのが創造主と共にある話神であった。
話神は相手に伝える事に特化した神であり、相手に伝えるだけならば創造主をも超える神だった。
話神は創造主へ言葉を教えて文字を教えた。
創造主は考えた。この二人でいるだけの世界より皆で楽しく過ごしたいと。この考えが自身が運命の波に飲まれることなど知らずに。
創造主はそこから創造主は6つの界[神界、天界、人間界、魔界、地獄界、深淵界]
*
神界には創造主、話神、命名神、輪廻神の4神に6神の女神。
天界には妖精王、精霊王、人間王の3大王にその僕達。
人間界には白と黒両方の性質を持ち自身の生に於いて、天界、地獄界、深淵界へと移りゆく存在として人間を。
魔界には地獄界への養成の役割を果たし、魔獣、魔虫、悪魔が存在し、存在進化により地獄界へ進み子を成し、その子は魔界へと行く。
地獄界には人間界で犯した罪を償う穢れた魂の管理を行う地獄獣、地獄虫、悪魔王。地獄界の者は
深淵界には神界の禁忌を侵し地獄界でも魂を浄化出来なかった者の魂の浄化、救済の最終地にして、終わることの無き虚無の世界。
***********************
6つの界は互いに支え合うバランスにより成り立っていた。
創造主は6つの界を造り終えた。
そして悠久なる時の流れの中で同じ事を繰り返す事を脳筋気味な創造主は飽きてきていた。
脳筋気味な創造主はコミュニケーション能力が驚くほど低かった。
唯一話せる存在は相手に伝えることに特化された話神のみだった。
しかし創造主は他の誰かと話し、自分の気持ちを伝えることは止めていた。
なぜなら、創造主は何でも出来るが自分が動くことにより理をねじ曲げてしまうことを知っていた為何もせずダラダラと過ごした。
そんな創造主を尊敬する者は6つの界にはいなくなってきていた。
正確に言えば創造主は最早飾りのようになり、決定事項などを伝えられるのみだった。
他の神が界を取り纏めていた。そんな何もしない創造主への忠誠心など無いに等しかった。
神界、天界、魔界、地獄界、深淵界では創造主のことを只産み出してくれただけの存在としてしか思われていない。
中には良く思ってくれる神等も居たが、それは少数派な為に表立った行動が出来なかった。
創造主を神界から人間界への楔として降す計画は少しずつ魔界、地獄界、深淵界で進められて行く。
魔界から深淵界へ行くには長い時の中負の感情を溜め込ませ深淵界で行くことが出来るが、深淵界での魂の裁きを受けても消えないだけの強く歪な負の感情を持つ魂が現れるのを待つが魂が全く耐えられない中で魔界の者が発した1つのことにより急速に進められて行く。それは負の感情の合成。
これを思いついた者は様々な生物を掛け合わせキメラを造る者だった。
これにより負の感情を大量に詰め込まれ、純粋なる悪として深淵界で日々存在が大きくなっていく。
そして遂に存在の巨大化を果たした悪は圧縮され人間界へ送り、創造主を人間界への楔として降す長き計画はあと少しで完了を迎えていた。
創造主は日課の人間界を覗くと言うことをしていた。創造主にとって退屈な日常の中で話神と話をする以外唯一の楽しみだった。
それもそのはずで、人間界では様々な動植物。そして何よりも日本のアキバと言うサブカルチャーの聖地は覗くだけでも楽しくさせてくれるからだ。
*
最初に覗いた理由も話神が少しずつ忙しくなり話し相手がいなくなってしまったからで有りる。
そうなると創造主は何をするかと考えるがふと人間界を思い出した。
創造主にとって人間界は造るのに1番の時間を掛けていた。
それもそのはずで様々な物質を想像し創造しなければいけなかった。
そして人類には知性を与えゆっくりとした進化を望んでいた。
*
創造主は最後に人間界を覗いたのは数百年前で有り漫画やアニメ、ラノベ等という存在は全く知らなかった。
しかし僅か数百年でここまで来るとも思っておらず創造主は驚きと関心をした。
中でも驚いたのが人間界に亜人がいたのだった。
それは結局コスプレをしている者だったが創造主は産まれて初めてワクワクした。
創造主はこれを機に更に3つの界を造ることを決めた。
しかし新しい界を造るには今ある6つの界には内緒で造り話神を驚かせようと計画した。この新しき3つの界と6つの界が後に争い合うことをまだ知らずに。
*
創造主は神界、人間界、地獄界の3つを新しく造り出した。
神界には6柱の女神。人間界には人間、亜人、魔人、妖精、精霊、魔物を造り出した。
地獄界には穢れすぎた魂のみを糧とする精神体の悪魔を。
こうし自分の趣味を全開にして新しい3つの界が出来上がった。こちらの3つの界は6つの界と違い、6柱の女神、人間界で生きる知的生命体、精神体の悪魔。彼女彼らには尊敬され崇拝されていた。
創造主は喜んだが同時に寂しさも覚えてしまった。
創造主は6つの界で自分を人間界への楔として降す計画があと少しで完了を迎えようとしていたからだ。
創造主は知っていた。自分を人間界への楔として降す計画を。
創造主は知っていた。人間よりも神達の方が邪悪だと。
創造主はこの事実を新しく造り出した神界の6柱の女神、そして地獄界の悪魔に話した。6柱の女神と悪魔は激怒した。そんな6つの界など無くなれば良いと。しかし創造主はそんな女神と悪魔へ自分の造り出した6つの界を滅ぼすことは禁じた。
女神と悪魔は創造主の願いを聞き創造主の愛の深さを知った。
6つの界、3つの界。後に深く関わり合うなどその時はまだ誰も知らない。
創造主は6つの界へ戻りまたいつものように過ごしていた。
そして遂に人間界へ楔として降す計画の最終段階まで来た。
創造主の前には大変なことになったという風を装う6つの界の神達がいた。
目の前に傅く深淵界の者。
ニチャァと口角を少しあげ、『創造主様。人間界へ邪悪なる因子が現れてしまいました。
何とか創造主様のお手を煩わせること無く解決しようとしましたが、邪悪なる因子の強さにより我々では手に終えませんでした。このままでは6つの界は終わりを迎えてしまうでしょう。』
『ならば俺が人間界へ楔として降り人間界を維持しよう。』(まぁこうなるの分かってたけどあいつもう少し悲しそうに言えないんだろうか?)
創造主にとってはこれが計画だと言うことは知っていたので焦ることは無かったがこれがもし知らなければ大分オロオロしたことだろう。
『では早速人間界へ楔として降る準備を!』と深淵界の者は言う。
そもそも創造主はこうなることを知っていたので折角だしアキバを楽しむために人間界へ行きたいという奇しくもお互いの状況が噛み合ったが故の発言だった。
創造主は最早人間界で何をして楽しむか思いふけっていた。
創造主は最後に自分の願いを3つ言う。
1つ、創造主としての記憶の封印。
2つ、日本への転生。
3つ、全ての才能を持つが努力しなければ成長しない。
と言う縛りプレイで俺TUEEEEをしたい適当脳筋創造主であった。そんなことを知らない6つの界の者達はそれ位良いだろうと即決をし早く創造主に代わり自分達が6つの界を統べる者になると言う願望しかその時考えられなかった。
この時創造主を陰から慕う者達が声を揃えて言う。
『我らも創造主様を助けるべく楔として人間界に降りる』と言う者だった。流石の神々もこの発言には驚いた。
何故なら話神と悪魔の一人がその様なことを言うのだから。創造主は(やっぱりこうなるのか)と苦笑い気味ではあった。
話神、悪魔の2人は能力の制限を掛けられたが、それでも創造主様と共に居られることを喜んだ。
人間界、日本への転生の儀式が始まった。白亜の神殿の中に幾何学模様が浮かび上がり創造主、話神、悪魔の3人を包み次の瞬間3人は日本への転生をした。
白亜の神殿は儀式を行った神々が遂に創造主を人間界へ降ろすことに成功し宴会のような状況になった。
この状況を見ていた者が居ると知らずに。
そして、日本の東京にこの日3人の子供が産まれた。
1人目は元創造主の神崎 秋葉。ごく少し特殊な家庭で長男として産まれた。
父は神崎 秋。母は神崎 紅葉。
2人は15歳でから付き合い、仕事も軌道に乗り22歳の時結婚。2人は26歳になった。
父の秋は顔立ちが整い、26歳とは思えぬ貫禄を持ち身長も182㎝と高くがっしりとした体格を持つ。本人はその貫禄により初対面の者を威圧してしまうが仲の良い者の為に出来ることは全力でする男気のある性格である。
母の紅葉は162㎝と、年齢より幼く見られ可愛らしい顔立ちに、背中まで届く綺麗な黒髪が有り、近所ではアイドル顔負けで、ファンクラブがあるが本人はその存在を知らない。何故ならファンクラブ会長は旦那である秋であり、高校時代から隠し通しているからなのだが。おっとりした性格とたまにやるドジが庇護欲を掻き立てる紅葉。
この2人の子供である秋葉はまだこれから先起こる問題など知らずにぐっすりと眠っている。
2人目は元悪魔の黒田 澄香。
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178㎝の痩せた体型で、茶髪黒目の天然パーマ。綺麗な顔立ちに、圧倒的なカリスマ性。国際的に有名な歌手として多忙な生活を送っていた。
マネージャーへは纏まった休みをくれというのが彼の口癖になってからもう8年になる。高校を卒業と同時にプロの歌手としてデビューし、高校時代に付き合っていた彼女と結婚。妻には全く頭の上がらない良き夫である。
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綺麗な黒髪を肩まで伸ばしている。顔立ちは幼いが、どこがとは言わないがとにかくでかい。
周りに普段から気を遣い、自分の言いたいことをズバズバ言うが、彼女の性格故か周りの人々に悪い印象を与えない。
料理の研究に余念の無い香代はたまの休みに会える夫である誠一へはバランスの良い家庭的な料理を作りがっちりと胃袋を掴む。長年の付き合いから何でもエスパーのように察知する。
たまに誠一がそれで驚くのは内緒の話である。
2人の子供として澄香はすくすくと成長していくが、一部分は全く成長しないがこの時はそれを知るわけも無く2人に似た愛らしい表情で寝ている。
3人目は元話神の御門 穂花御門 穂花。
元話神こと穂花もまた少し変わった家庭で次女として産まれた。父、母、姉がおり、四人目の家族として暖かく迎えられた。
父の御門 司御門 司。
彼は26歳。158㎝と小柄な体格と中性的な顔立ちの栗毛色の髪と目。
髪を少し長めに伸ばし、初対面の男性をドギマギさせる危ない世界の扉を開きそうにさせる事がある。
それも無自覚で純粋な笑顔で老若男女問わずに振りまくので近所の商店街では最上級の癒やしをもたらす者であり、また医者として町の人々のために尽くしてくれる御門医院の腕の良い医者であった。
司と棗は幼馴染みとして過ごし司は棗へ恋心を抱いていたが棗からは可愛い弟のような扱いしかされず必死に武術なども学んでいた。彼が武術を習うようになったのは小学生の時に、同級生からの可愛いと言う声が嫌になり男らしくなりたく頑張ったのだが結果はお察しの通りではある。
母の御門 棗。
彼女は27歳。御門医院では経理をし、また薬剤師として皆に親しまれている。
172㎝と女性としては高めな身長であり、セミロングほどの黒髪は少しウェーブが掛かっていた。
学生時代は司と町を歩けば良くナンパをされ司に守って貰ったりとした経験を持ち、そこから司に恋心を抱くまでそれ程長い時を必要とすることは無かった。
可愛い弟から1人の男性として見始めたとき、周りからはようやく自覚したのか等言われていた。
長女の御門 雪。
彼女。いや、幼女は三歳。性格は活発で町の老若男女からは天使のように溺愛されている。
まだたどたどしくしか話すことは出来ないが姉になることが分かると、しっかりとしたお姉ちゃんになりたい為に必死に背伸びをしている。
それすらも愛らしいと周りからも言われているが本人は全く知らない。
雪のお陰で秋葉、澄香、穂花の3人は素直に育っていくが、年を追う毎にシスコン、ブラコンが激しくなるのはまだ先の話。
そして幼馴染みとして育ってきた、秋、紅葉、誠一、香代、司、棗、雪は産まれた子達に元気に成長して欲しいという思いを抱きながら夜は更けていった。
******************
少しだけ表現が変わったところもありますが概ね同じ流れになってると思います。
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いきなり何言ってんだこの馬鹿国王!
私はルナ。モーラス子爵家の長女(18歳)です。
実は私、元現代日本人の転生者です。
前世では最先端技術の研究者をしていました。
前世の知識も合わせて研究して、現代の家電製品のような魔道具の開発に成功。
若くして魔法道具研究所の、所長兼開発責任者に任命されました。
さらに王太子の婚約者でもあります。
それでこんな無茶苦茶な命令を。
「そのようなものは出来ません」
「ええい!何をごちゃごちゃと言い訳をしておる。貴様は「やる」といえば良いのだ」
とゴリ押しされちゃいました。
なぜなら、馬鹿王太子が国が滅ぶような失態をしでかしたのです。
じゃ。
開発費だけ頂いてとっと逃げようと思います。
タイムマシン?作りませんよ。
ミッションスタート!
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ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
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45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
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