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第一部

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走り去るキースを見送った後、キースに言われた通りに鍵を閉めて、大人しく小屋の中で待つことにした。


体調はだいぶ良いけれど、もう少し休むことにした。

ベッドに横になると、いつの間にかウトウトして、眠ってしまったようだった。

目が覚めると、ゆっくりと起き上がった。

隣の部屋の扉の前まで行くと、ノックをして声をかけてみた。
返答はなかった。


キースは、まだ戻ってないようだった。

ゆっくりと窓辺に近づいた。

窓から外の景色を眺めると、太陽は真上に昇っていた。今は、お昼ぐらいのようだった。

見慣れない景色が気になった。

『ちょっとだけなら、大丈夫かな。』

私はゆっくりと歩いて、鍵を開けて玄関から外へ出てみることにした。

周囲を見渡してみた。


あっちの方は、何となく見覚えがあるような気がする。毒草の生えてるのはあの辺りかな。

キースに、今度毒草を教えてもらおう。


私は、毒草が生えていると思われる方向とは反対の方向へと、ゆっくりと進んでみることにした。


しばらく進んで行くと、開けた場所にでた。

眼下に見える景色を眺めた。

『わぁ』

私が立っているのは小高い場所だったので、遠くまでの景色が一望出来た。


少し距離はあるけれど、家が建ち並んでいる場所も見ることが出来た。

あそこまではどうやって行くのだろう。

辺りを見渡すと、舗装されていない道があった。


『はぁ』

体は、まだ思うように動かなかった。少し歩いただけなのに、疲労感が押し寄せていた。

それでも、好奇心が抑えきれなかった。

私は、舗装されていない道まで、進んでみることにした。








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