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8.裏切りの味 ― 1
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控え室で待たせていた使用人達と合流したイリファスカは、宿屋に戻った後、侍女のカジィーリアだけを個室に招き、取材中に起こった全ての出来事を話した。
「ゆっ……許せませんわぁぁぁぁ~~~~っ、そのドクズ記者ぁぁぁぁ~~~~っ!? お嬢様への狼藉っ、死をもって償わせなければぁぁぁぁ~~~~っ!!」
「落ち着いてカズ、終わったことを気にしても仕方がないわ。そんなことよりっ、夕食までに旦那様が好みそうな話題をしぼり出しておかなくっちゃ!! どんなお話がいいのかしらっ……最近の領地の様子……? 周辺領主方との会談の共有っ……? 湯浴みはしていった方がいいのかしらっ……そんな時間があるなら手土産の一つでも探しに出掛けた方がっ……!?」
「お嬢様の方こそ落ち着いてください! 約束の時間まで三時間もあるのですから、話題なんていくらでも考えつきますよ! 手土産に関しては、急な招待をしたのはあちらなのですから、持参品なしでも気にされないと思いますよ? なんと言ったってお相手はあなた様の夫であるお方なのですから。夫婦間でそこまでマナーを気にされる必要はないかと」
カジィーリアは取り乱す主人に的確な助言を送った。
先日は『気持ちに踏ん切りをつけられた』と諦めたように語っていたイリファスカだが、あんな夫でも誘われれば嬉しいものか……と、カジィーリアは興奮する主人を見て、微笑ましいような、一層不安になるような複雑な気持ちでいた。
「でも……本当に何も持たずに行っていいのかしら? セルヴェン様は私に厳しいし……これも気配りができる女かどうか試されているのかも……」
「なぁーーにが試すですかぁ~~っ!? 自分は好き勝手してるくせにお嬢様にだけ高い要求をするだなんてっ、そんなのちゃんちゃらおかしいですよ!! もし旦那様が格好がなんだ~、手土産がなんだ~とボヤくようであれば、このカジィーリアが侍女人生を賭けて一世一代の大小言を披露してやりますわっ!!」
「小言なのに大きいの……? ……うん、じゃあ、カズがそこまで言うなら、手土産はなしの方向でいこうかな……?」
「それがいいでしょう!」
人前では絶対に見せない頼りない調子で賛同するイリファスカに、カジィーリアは鼻息を荒くして大きく頷いた。
そして日が沈み、あっという間に出発の時刻となった。
ばっちりめかしこんだイリファスカは、また護衛を兼ねた数名の使用人を連れて馬車で移動を始めた。
馬車というのは基本的に、人間の徒歩よりもやや速いくらいの、危なげない速度で進み続けるものだ。
なので今回のように一台だけしか出動しない少規模人数での移動の際は、車内に乗り込むのは身分の高いイリファスカだけで、その他使用人達は馬車の外を囲むように歩いて進んでいた。
ただ、まれに格別仲の良い主従には、侍女の同伴を許す者もいた。
イリファスカがそうであった。
よもぎ色のシンプルで落ち着いたドレスに着替えたイリファスカは、何度取ってもスカート部分にふわりと付いてしまう細かい繊維を手で払いながら、隣に座るカジィーリアにこれでもかというほど装いの確認をしてもらっていた。
「ねぇ、やっぱり色が地味じゃない? そんなにかしこまったお店ではないらしいけれど、あんまり冴えない感じもセルヴェン様の評判を落とすみたいで嫌だし……でも、着飾りすぎると逆に浮いてしまうし……」
「ご心配なさらずとも、お嬢様はいつだって完璧でございますよ……」
「そうかな……? ねぇカズ、後ろの髪垂れてない? 横から見て変に盛り上がってるところは?」
「お嬢様……変に興奮すると、汗をかいて白粉が落ちやすくなります。心を落ち着かせてください。ほらっ、深呼吸、深呼吸!」
「うん……スーハー……スーハー……うぅっ、やっぱりダメだわっ! 緊張するっ……! 役人との会食より気を使うわこれっ……!」
道中飽きるほど同じ質問を繰り返すイリファスカに、カジィーリアは根気強く同じ言葉を返し続けた。これを、かれこれ三十分ほど続けている……それだけセルヴェンとの食事を楽しみにしているのだろう。
年頃の娘のように必死に身繕いするイリファスカに、カジィーリアはこの後の会食が何事もなく平和に終えることを切に願った。
数分後……馬車が止まり、ついに赤い船の看板が掛かったラ・ビンカに辿り着いた。
イリファスカは最後にとびっきり長い深呼吸をすると、扉を開けてくれた使用人のエスコートを受けて、外の世界へと降り立った。
入口に立つ案内役の給仕の男は、背筋がピンと伸びた姿勢の良いイリファスカの堂々たる佇まいに、笑顔を向けて名を尋ねた。
「失礼ですが、お名前の方は……」
「イリファスカ・アトラスカよ。主人が予約しているはずなのだけれど……」
「アトラスカ侯爵夫人様、ようこそお越しくださいました。侯爵様はすでにご案内させていただきました。夫人様も、どうぞこちらへ」
「待たせてしまったかしら……主人はいつ頃ここへ?」
「つい先程ですよ。お連れ様とご一緒に、つい先程お目見えになられたばかりでございます」
―― 給仕の一言に、イリファスカは身をこわばらせた。後ろにいたカジィーリアの静かに息を呑む音も、わずかながら聞こえた。
急に脳天から血が降りてくるような、全身が冷やされるような奇妙な感覚に見舞われる。
セルヴェンだって、そこまで愚かではないはずだ。人の心があるならば、夫婦水入らずの夕食に“彼女”を同席などさせないはず……。
イリファスカは給仕に案内されるまま、階段を上って二階の奥のテーブル席へと向かった。
そしてそこには、楽しそうに談笑を交わしている二人の男女の姿があった――。
「ゆっ……許せませんわぁぁぁぁ~~~~っ、そのドクズ記者ぁぁぁぁ~~~~っ!? お嬢様への狼藉っ、死をもって償わせなければぁぁぁぁ~~~~っ!!」
「落ち着いてカズ、終わったことを気にしても仕方がないわ。そんなことよりっ、夕食までに旦那様が好みそうな話題をしぼり出しておかなくっちゃ!! どんなお話がいいのかしらっ……最近の領地の様子……? 周辺領主方との会談の共有っ……? 湯浴みはしていった方がいいのかしらっ……そんな時間があるなら手土産の一つでも探しに出掛けた方がっ……!?」
「お嬢様の方こそ落ち着いてください! 約束の時間まで三時間もあるのですから、話題なんていくらでも考えつきますよ! 手土産に関しては、急な招待をしたのはあちらなのですから、持参品なしでも気にされないと思いますよ? なんと言ったってお相手はあなた様の夫であるお方なのですから。夫婦間でそこまでマナーを気にされる必要はないかと」
カジィーリアは取り乱す主人に的確な助言を送った。
先日は『気持ちに踏ん切りをつけられた』と諦めたように語っていたイリファスカだが、あんな夫でも誘われれば嬉しいものか……と、カジィーリアは興奮する主人を見て、微笑ましいような、一層不安になるような複雑な気持ちでいた。
「でも……本当に何も持たずに行っていいのかしら? セルヴェン様は私に厳しいし……これも気配りができる女かどうか試されているのかも……」
「なぁーーにが試すですかぁ~~っ!? 自分は好き勝手してるくせにお嬢様にだけ高い要求をするだなんてっ、そんなのちゃんちゃらおかしいですよ!! もし旦那様が格好がなんだ~、手土産がなんだ~とボヤくようであれば、このカジィーリアが侍女人生を賭けて一世一代の大小言を披露してやりますわっ!!」
「小言なのに大きいの……? ……うん、じゃあ、カズがそこまで言うなら、手土産はなしの方向でいこうかな……?」
「それがいいでしょう!」
人前では絶対に見せない頼りない調子で賛同するイリファスカに、カジィーリアは鼻息を荒くして大きく頷いた。
そして日が沈み、あっという間に出発の時刻となった。
ばっちりめかしこんだイリファスカは、また護衛を兼ねた数名の使用人を連れて馬車で移動を始めた。
馬車というのは基本的に、人間の徒歩よりもやや速いくらいの、危なげない速度で進み続けるものだ。
なので今回のように一台だけしか出動しない少規模人数での移動の際は、車内に乗り込むのは身分の高いイリファスカだけで、その他使用人達は馬車の外を囲むように歩いて進んでいた。
ただ、まれに格別仲の良い主従には、侍女の同伴を許す者もいた。
イリファスカがそうであった。
よもぎ色のシンプルで落ち着いたドレスに着替えたイリファスカは、何度取ってもスカート部分にふわりと付いてしまう細かい繊維を手で払いながら、隣に座るカジィーリアにこれでもかというほど装いの確認をしてもらっていた。
「ねぇ、やっぱり色が地味じゃない? そんなにかしこまったお店ではないらしいけれど、あんまり冴えない感じもセルヴェン様の評判を落とすみたいで嫌だし……でも、着飾りすぎると逆に浮いてしまうし……」
「ご心配なさらずとも、お嬢様はいつだって完璧でございますよ……」
「そうかな……? ねぇカズ、後ろの髪垂れてない? 横から見て変に盛り上がってるところは?」
「お嬢様……変に興奮すると、汗をかいて白粉が落ちやすくなります。心を落ち着かせてください。ほらっ、深呼吸、深呼吸!」
「うん……スーハー……スーハー……うぅっ、やっぱりダメだわっ! 緊張するっ……! 役人との会食より気を使うわこれっ……!」
道中飽きるほど同じ質問を繰り返すイリファスカに、カジィーリアは根気強く同じ言葉を返し続けた。これを、かれこれ三十分ほど続けている……それだけセルヴェンとの食事を楽しみにしているのだろう。
年頃の娘のように必死に身繕いするイリファスカに、カジィーリアはこの後の会食が何事もなく平和に終えることを切に願った。
数分後……馬車が止まり、ついに赤い船の看板が掛かったラ・ビンカに辿り着いた。
イリファスカは最後にとびっきり長い深呼吸をすると、扉を開けてくれた使用人のエスコートを受けて、外の世界へと降り立った。
入口に立つ案内役の給仕の男は、背筋がピンと伸びた姿勢の良いイリファスカの堂々たる佇まいに、笑顔を向けて名を尋ねた。
「失礼ですが、お名前の方は……」
「イリファスカ・アトラスカよ。主人が予約しているはずなのだけれど……」
「アトラスカ侯爵夫人様、ようこそお越しくださいました。侯爵様はすでにご案内させていただきました。夫人様も、どうぞこちらへ」
「待たせてしまったかしら……主人はいつ頃ここへ?」
「つい先程ですよ。お連れ様とご一緒に、つい先程お目見えになられたばかりでございます」
―― 給仕の一言に、イリファスカは身をこわばらせた。後ろにいたカジィーリアの静かに息を呑む音も、わずかながら聞こえた。
急に脳天から血が降りてくるような、全身が冷やされるような奇妙な感覚に見舞われる。
セルヴェンだって、そこまで愚かではないはずだ。人の心があるならば、夫婦水入らずの夕食に“彼女”を同席などさせないはず……。
イリファスカは給仕に案内されるまま、階段を上って二階の奥のテーブル席へと向かった。
そしてそこには、楽しそうに談笑を交わしている二人の男女の姿があった――。
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