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49.嬉しくないお誘い
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魔除け魔法を施した翌日、海辺の洞窟へ向かうと魔物のいない浜辺に冒険者たちが集められていた。
洞窟内の討伐と探索を違う方法で試みると、昨晩一斉連絡があったのだ。
波が静かに、寄せては返している。
その穏やかな風景にそぐわない、動く岩石のような筋肉がみなの前に立った。
「見てわかる通り、海辺の洞窟から溢れ出ていた水蝙蝠とアワイムが
魔除け魔法の効果で、一切外へ出ることがなくなった。
その退治を行っていた騎士団が、洞窟内の討伐へ加わる。
協議の結果、我々冒険者ギルドは奥の討伐及び探索を任された。
現在洞窟内は水蝙蝠とアワイムが、外へ出ることが叶わず
大量に奥へ流れ込んでいる。
そこで、白銅級と銀級に加え、戦闘力に優れた銅級で10名程度の班を作ってもらう。
白銅級と銀級は、中級以上の魔物の討伐に専念し
水蝙蝠とアワイムは同行する銅級に任せるんだ。
緊急招集の参加時に配った腕輪の数値が
一定以下の銅級は、騎士団とともに入り口近くの
初級魔物の討伐を行ってもらう。
なお、奥に向かう班の班長は銀級とする。
班員選出は銀級に一任し、既に決まっているので
班長から声がかかるのを待て。以上、解散!」
今日もロックスは朝からオーラが違った。
ゴウゴウと背景に擬音が見える。
「……本当に一匹も水蝙蝠とアワイムがいない!
こんな広範囲に魔除け魔法をかけられるなんて
エリアーナさん、すごすぎです!」
ニーナが周囲を見回し、感嘆の声をあげている。
穢れのない目はキラキラと輝いていた。
尊敬のまなざしに、照れてしまう。
「そう言ってもらえると、昨日がんばった甲斐があるな。
魔除け魔法は10回重ね掛けしておいたから、10日は効果あるよ!」
さすがに10日あれば、スタンピードの原因もなんとかできるだろう。
いや、何とかなってくれないと困る。
干物や塩漬けでなく、新鮮なお魚が食べたい。
毎日潮の香りに包まれるのに、それが食べられないなんて新手の拷問だ。
「なぁ、俺らって奥行けんのかな?
中級の魔物と闘ってみたかったんだよ!」
「……ニコ、話ちゃんと聞いてなかったの?
奥に行けたとして、銅級は水蝙蝠とアワイムの退治が仕事。
中級魔物は白銅級と銀級が倒す。俺らは担当外」
「いやいや、何があるかわかんないだろ!
中級の魔物が、いきなり襲ってくるかもしれないし。
そしたら、身を守るためにこっちも攻撃しなきゃだ!
オーシ!やったるぜ!!」
元気いっぱいのニコと、それをなだめるゲオ。
今日も平和だ。
「おい、ニコ。
気合が入るのはいいが、敵の強さを見誤るな。
本部で奥に出る魔物の情報が確認できる。
自分が対処できる魔物と、そうじゃない魔物を把握しておけ」
「了解!すぐ確認するよ。
教えてくれてありがとな、ジルコ!」
そう言ってニコは、本部の天幕に向け走っていった。
猪突猛進だ。
「ニコ!まだどこの班からも、声かかってないでしょ!
勝手に動き回らないでよ!ゲオ、追いかけよう」
ニーナとゲオがそれを追いかけた。
彼らの腕輪の点数は低くないので、おそらくどこかの班に組まれているはずだ。
「確認したらすぐに戻っておいでよ!班長さんが困っちゃうよー!」
そう大きな声で彼らに向けて言った。
聞こえていることを祈る。
「ジルコさんも奥へ行く班に組まれますよね。
探索、頑張ってください!
私は救護所で通常通り、来た人を治しまくるので」
水魔法使いは変わらず救護所で待機だろう。
ジルコやニーナたちと一緒に行きたい気持ちもあるが、それを主張するのは単なるわがままだ。
「おい、青女!」
後ろから声が聞こえたが、きっと気のせいなので無視した。
ジルコの眉間にしわがよっている。
おそらく、この声の持ち主はエリアーナが思った通りの人物なのだろう。
「無視すんな!たしか、エリアーナだったか?
この魔除け魔法、お前がやったらしいな。
回復魔法も得意なんだろ?
喜べ!お前も俺の班に回復役として入れてやる」
喜ぶ点が見当たらない。
思わずため息が出た。
「私は水魔法使いなので、討伐には同行できません。あしからず!」
チラッと振り向きそう告げた。
関わりたくないから、どこかへ行ってくれないだろうか。
「俺はギルドからの信頼が厚いんだ。
救護所の職員に、お前を連れて行っていいか聞いたら
『生意気だから好きにしてくれ』だとさ。
だから俺たちと来い。
あ、ついでにそこの負け犬とガキ共も同行させてやる。
せいぜいザコ敵の掃除に励めよ!」
こんなのを信頼する冒険者ギルドへの信用がガタ落ちだ。
どうせうまいこと言ってゴマすったり、手柄の横取りをしたりしているのだろう。
ジルコを嵌めたことも、絶対許せない。
「ちょっと、何勝手なこと言ってるんですか!私たち了承してません!同行拒否します!」
こんな男の班に加わるなんて、何の罰だ。
昨日結構頑張ったのに、それがこの事態を招いたのだとしたら完全に悪手だった。
「少し落ち着いて。
私もあなたのことはギルド職員から聞いているわ。
以前一度会ったわね。
私は班長のエイティーと同じパーティーで
魔法使いをやっているルーフィアよ。
土魔法使いなの。よろしくね」
エイティーの後ろにいたルーフィアが前に出てきた。
長い金髪のエルフ女性だ。
相変わらず露出度の激しい服を着ている。
「……よろしくする理由が見当たりません」
「そんなこと言わないで、仲良くしましょう。
それに、ジルコとは以前パーティーを組んでいたの。
だから、連携も取りやすいはずよ。ねっ、ジルコ?」
話を振られたジルコの眉間のしわは、凄いことになっている。
そんなに寄せられるなんて、眉の筋肉も鍛えているのかもしれない。
……冷静になるためだろう、彼は目を閉じて深く呼吸をしている。
「感情論で言うなら同行なんて絶対に嫌だ。
……が、この場合拒否したら俺たちは『命令違反』て扱いになるだろう。
最悪の場合、冒険者証を一時取り上げられる。
早くエリアーナの望みを叶えるためにも
癪だが、こいつらの班に加わるしかない。
ニコたちを呼んでくるから、待っててくれ」
ジルコは苦々し気にそう言うと、本部の天幕へ向かった。
ルーフィアは走っていくその姿を、うっとりした顔で見つめている。
美しい容姿なので、こんなこと思うのは失礼かもしれないが、どう見ても『欲求不満オバサン』だ。
エイティーとその腰巾着っぽい白銅級4名は、何やらコソコソ話してはゲラゲラと笑っていた。
……彼らとスタンピードが起きているダンジョン内に行かなければいけないなんて、本当に気が重い。
まぁ、でもエリアーナはただの回復役だ。
ジルコたちが相手にするのも、初級魔物だけだろう。
(大丈夫!きっと、何も起きないはず!)
そう自分を納得させ、初めて入る海辺の洞窟へ少しだけワクワクするのだった。
洞窟内の討伐と探索を違う方法で試みると、昨晩一斉連絡があったのだ。
波が静かに、寄せては返している。
その穏やかな風景にそぐわない、動く岩石のような筋肉がみなの前に立った。
「見てわかる通り、海辺の洞窟から溢れ出ていた水蝙蝠とアワイムが
魔除け魔法の効果で、一切外へ出ることがなくなった。
その退治を行っていた騎士団が、洞窟内の討伐へ加わる。
協議の結果、我々冒険者ギルドは奥の討伐及び探索を任された。
現在洞窟内は水蝙蝠とアワイムが、外へ出ることが叶わず
大量に奥へ流れ込んでいる。
そこで、白銅級と銀級に加え、戦闘力に優れた銅級で10名程度の班を作ってもらう。
白銅級と銀級は、中級以上の魔物の討伐に専念し
水蝙蝠とアワイムは同行する銅級に任せるんだ。
緊急招集の参加時に配った腕輪の数値が
一定以下の銅級は、騎士団とともに入り口近くの
初級魔物の討伐を行ってもらう。
なお、奥に向かう班の班長は銀級とする。
班員選出は銀級に一任し、既に決まっているので
班長から声がかかるのを待て。以上、解散!」
今日もロックスは朝からオーラが違った。
ゴウゴウと背景に擬音が見える。
「……本当に一匹も水蝙蝠とアワイムがいない!
こんな広範囲に魔除け魔法をかけられるなんて
エリアーナさん、すごすぎです!」
ニーナが周囲を見回し、感嘆の声をあげている。
穢れのない目はキラキラと輝いていた。
尊敬のまなざしに、照れてしまう。
「そう言ってもらえると、昨日がんばった甲斐があるな。
魔除け魔法は10回重ね掛けしておいたから、10日は効果あるよ!」
さすがに10日あれば、スタンピードの原因もなんとかできるだろう。
いや、何とかなってくれないと困る。
干物や塩漬けでなく、新鮮なお魚が食べたい。
毎日潮の香りに包まれるのに、それが食べられないなんて新手の拷問だ。
「なぁ、俺らって奥行けんのかな?
中級の魔物と闘ってみたかったんだよ!」
「……ニコ、話ちゃんと聞いてなかったの?
奥に行けたとして、銅級は水蝙蝠とアワイムの退治が仕事。
中級魔物は白銅級と銀級が倒す。俺らは担当外」
「いやいや、何があるかわかんないだろ!
中級の魔物が、いきなり襲ってくるかもしれないし。
そしたら、身を守るためにこっちも攻撃しなきゃだ!
オーシ!やったるぜ!!」
元気いっぱいのニコと、それをなだめるゲオ。
今日も平和だ。
「おい、ニコ。
気合が入るのはいいが、敵の強さを見誤るな。
本部で奥に出る魔物の情報が確認できる。
自分が対処できる魔物と、そうじゃない魔物を把握しておけ」
「了解!すぐ確認するよ。
教えてくれてありがとな、ジルコ!」
そう言ってニコは、本部の天幕に向け走っていった。
猪突猛進だ。
「ニコ!まだどこの班からも、声かかってないでしょ!
勝手に動き回らないでよ!ゲオ、追いかけよう」
ニーナとゲオがそれを追いかけた。
彼らの腕輪の点数は低くないので、おそらくどこかの班に組まれているはずだ。
「確認したらすぐに戻っておいでよ!班長さんが困っちゃうよー!」
そう大きな声で彼らに向けて言った。
聞こえていることを祈る。
「ジルコさんも奥へ行く班に組まれますよね。
探索、頑張ってください!
私は救護所で通常通り、来た人を治しまくるので」
水魔法使いは変わらず救護所で待機だろう。
ジルコやニーナたちと一緒に行きたい気持ちもあるが、それを主張するのは単なるわがままだ。
「おい、青女!」
後ろから声が聞こえたが、きっと気のせいなので無視した。
ジルコの眉間にしわがよっている。
おそらく、この声の持ち主はエリアーナが思った通りの人物なのだろう。
「無視すんな!たしか、エリアーナだったか?
この魔除け魔法、お前がやったらしいな。
回復魔法も得意なんだろ?
喜べ!お前も俺の班に回復役として入れてやる」
喜ぶ点が見当たらない。
思わずため息が出た。
「私は水魔法使いなので、討伐には同行できません。あしからず!」
チラッと振り向きそう告げた。
関わりたくないから、どこかへ行ってくれないだろうか。
「俺はギルドからの信頼が厚いんだ。
救護所の職員に、お前を連れて行っていいか聞いたら
『生意気だから好きにしてくれ』だとさ。
だから俺たちと来い。
あ、ついでにそこの負け犬とガキ共も同行させてやる。
せいぜいザコ敵の掃除に励めよ!」
こんなのを信頼する冒険者ギルドへの信用がガタ落ちだ。
どうせうまいこと言ってゴマすったり、手柄の横取りをしたりしているのだろう。
ジルコを嵌めたことも、絶対許せない。
「ちょっと、何勝手なこと言ってるんですか!私たち了承してません!同行拒否します!」
こんな男の班に加わるなんて、何の罰だ。
昨日結構頑張ったのに、それがこの事態を招いたのだとしたら完全に悪手だった。
「少し落ち着いて。
私もあなたのことはギルド職員から聞いているわ。
以前一度会ったわね。
私は班長のエイティーと同じパーティーで
魔法使いをやっているルーフィアよ。
土魔法使いなの。よろしくね」
エイティーの後ろにいたルーフィアが前に出てきた。
長い金髪のエルフ女性だ。
相変わらず露出度の激しい服を着ている。
「……よろしくする理由が見当たりません」
「そんなこと言わないで、仲良くしましょう。
それに、ジルコとは以前パーティーを組んでいたの。
だから、連携も取りやすいはずよ。ねっ、ジルコ?」
話を振られたジルコの眉間のしわは、凄いことになっている。
そんなに寄せられるなんて、眉の筋肉も鍛えているのかもしれない。
……冷静になるためだろう、彼は目を閉じて深く呼吸をしている。
「感情論で言うなら同行なんて絶対に嫌だ。
……が、この場合拒否したら俺たちは『命令違反』て扱いになるだろう。
最悪の場合、冒険者証を一時取り上げられる。
早くエリアーナの望みを叶えるためにも
癪だが、こいつらの班に加わるしかない。
ニコたちを呼んでくるから、待っててくれ」
ジルコは苦々し気にそう言うと、本部の天幕へ向かった。
ルーフィアは走っていくその姿を、うっとりした顔で見つめている。
美しい容姿なので、こんなこと思うのは失礼かもしれないが、どう見ても『欲求不満オバサン』だ。
エイティーとその腰巾着っぽい白銅級4名は、何やらコソコソ話してはゲラゲラと笑っていた。
……彼らとスタンピードが起きているダンジョン内に行かなければいけないなんて、本当に気が重い。
まぁ、でもエリアーナはただの回復役だ。
ジルコたちが相手にするのも、初級魔物だけだろう。
(大丈夫!きっと、何も起きないはず!)
そう自分を納得させ、初めて入る海辺の洞窟へ少しだけワクワクするのだった。
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