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3章
17. ごぽぽぽぽぽ、ぽご、ぽご、ごぽぽう!
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精霊は可愛らしいチキュルを凝視し、何かに葛藤しているようだ。やがて頭を両手でおさえると、のけ反って絶叫した。
「殺せない! 殺せないわぁぁぁぁぁ!! こんな可愛い生き物、アタシには無理いいいいいいっ!!」
にやり、とシュリの口角が上がった。泉の聖霊が、普通の女子のように「可愛いもの好き」なのは調査済みだったのだ。
「お気に召したようで、重畳。では受け取って……」
「わかった、わかったわよぉぉ!! 泉の水はあげる! あげるから、その可愛い生き物を放さないで!! お願いよおおおお!!」
サッと、三人は持参した水筒を差し出した。オネエ精霊は泉の水を滝のごとく噴き上げ、水筒はどれも一瞬で一杯になった。
「なによぉ、なによぉ……アタシを苛めに来たのね、あんたたち。ひどい、ひどいわ……」
精霊はしおしおメソメソと泣き出した。そこへフィリップが、何かを取り出し精霊に差し出した。
「まあ、そう泣かないで。泉の水をいただいたお礼に、こちらを差し上げます。これなら、あなたの大切な泉を荒らすこともありませんし、どうぞ受け取ってください」
フィリップが差し出したそれは、チキュルの姿を模した小さな木彫りの置物だった。つがいの二つに、それとセットの手のひらサイズのちびチキュルが三つ。どれも丁寧に彫り込まれていて、それぞれ仕草が違い、表情豊かでとても可愛らしい。見ているだけでほっこりする。精霊は泣くのをやめ、見る見る顔をほころばせた。
「あ……あら……これをアタシに? まあ……可愛いわ……。フ、フン、何よ、こんなものでアタシの機嫌を取ろうったって……。でもせっかくだから、もらっておいてあげる」
精霊は涙を拭いて木彫りのチキュルを手に取り、角度を変えて眺め、楽しんでからどこに飾ろうかと辺りを見回している。
そしてフィリップの次に、ギルバートはどこに隠していたのか、綺麗にリボンがかけられた花束を差し出した。
「これをどうぞ、あなたに似合うよう、豪華な花束に仕上げました。花はいずれ枯れてしまいますが、俺のあなたに対する感謝は永遠に枯れません」
そう言って花束を差し出したギルバートは、精霊に華麗なウインクを飛ばした。
オネエ精霊は「キャッ」なんて言いつつ、くねくねしながら花束を受け取り、嬉しそうだ。
「やだ、あんた上手いこと言うのね。いいわ、受け取ってあげる。とても綺麗ね、この辺りでは見ない花だわ。アタシをイメージしてくれたの?」
「ええ。でもあなたの個性的な美しさには敵いませんよ。花がかすんでしまうようだ」
ギルバートのお世辞と甘い笑顔が炸裂する。それを見た精霊は「やだ、うふふ」なんて言いながらとても嬉しそうだ。
次に、シュリが小さな箱を手に持って精霊の前に出た。
「あなたにこれを。気に入るかわからないが……あなたのためにあちこちの店を回って、選んできた」
シュリはそう言って、手の平に乗った小さな箱を開けた。中には華やかなイヤリングが光を放っている。赤と紫と黄色で彩られた雫型の個性的なイヤリングは、事前に調べて聞いていた精霊の派手な衣装に合わせて購入したものだった。それを見て、オネエ精霊の顔が喜びではじけた。
「あら、素敵! いいわねそれ、アタシ好みよ! アタシのために、選んでくれたの? 嬉しいわぁ……!」
精霊はイヤリングを受け取ると、さっそく耳に飾った。
「んふふ、どう?」
「とてもよくお似合いです」
「いいぜ、あなたの輝きが10倍増しになった!」
「似合ってる」
フィリップ、ギルバート、シュリが同時にそう答え、オネエ精霊はすっかり気を良くして満面の笑みを浮かべて踊っている。
「んふふ、あんたたち、またいらっしゃいよ。今度は戦えなんて言わないわ。いつだって泉の水をわけてあ・げ・る!」
どうやら三人のミッションは大成功を収めたようだ。
遠くからそれを見ていたローズが、悔し気に呟いた。
「ズルいわ……。私は、シュリからプレゼントなんてもらったことない……。オカマ精霊にあんな贈り物、する必要あったの?!」
それを聞いてシャーロットが言った。
「マンドラゴルァやマジリスクと違って、泉の水は入手が精霊次第なので、精霊の機嫌を取る必要があるって、シュリさんが言ってました。万が一、調合に失敗したときや水が足りなかった場合に、備えるべきだって」
ああ……なるほど、とローズは納得した。
確かに薬の材料入手には、それぞれの必要量がどれくらいか分からない。実はローズは各種材料の必要量を尋ねるために、何度かクローゼットの道を辿って魔女に会いに行ったのだが、彼女はいつも留守で訊けずじまいだったのだ。
いつだって、シュリのやることにはそつがない。
(でも……それでも悔しい。何もアクセサリーじゃなくったって……。私だって……もらったことないのに……)
ローズがそう思って不満気に口を尖らせていると、シャーロットがクスクス笑いながら言った。
「サプライズ……あるかもしれませんよ?」
「? ……何のことですの?」
「まだ、ナイショです」
「ええ~っ?! 何なのですの、教えなさい、ロッティ! えいっ、今すぐ教えなければ、こうしてあげてよ!」
ローズはシャーロットの脇腹に手を当てて、コチョコチョくすぐった。
「やっ、だめっ、ローズ様、きゃはははっは!!」
「えい、えいっ! 教えなさい!」
「だめですって! きゃはははは、あっ、ちょ、ああああっ!!」
茂みから立ち上がったシャーロットは、バランスを崩した。その場所は斜面で、後ろには泉がある。この辺りは至る所、泉だらけなのだ。
「ロッティ!」
泉に落ちそうになっていたシャーロットを助けようとしたが、ローズは彼女と一緒に泉に落ちてしまった。
派手な水しぶきがあがり、体が水中に沈んでゆく。
(どうしよう、私、泳げない!!)
パニックになったローズの危機を察して、ポポガーディアンの発動と同時に、ポポリスの血で出来たペンダントが霧散する。ローズの防護服の縫い目から飛び出してきた小さな小さなポポリスたちは、<ぽぽごぽごぽ!><ぽうぽうごぽごぽ!><ぽぽう、ごぽぽぽぽぽ!>などと叫びながら、大きな気泡を作り出してローズを包み込んだ。
(ああ……なんて可愛いの、ポポリスたち! 器用に泳ぎながらごぽごぽ言ってる……)
呑気にそんな感想を思い浮かべたローズの視界の隅に、シャーロットが力強く泳いでくる姿が映った。そしてシャーロットがローズの体を引き寄せて水面に向かったとき、ローズの意識はまた過去の夢へと吸い込まれていった。
「殺せない! 殺せないわぁぁぁぁぁ!! こんな可愛い生き物、アタシには無理いいいいいいっ!!」
にやり、とシュリの口角が上がった。泉の聖霊が、普通の女子のように「可愛いもの好き」なのは調査済みだったのだ。
「お気に召したようで、重畳。では受け取って……」
「わかった、わかったわよぉぉ!! 泉の水はあげる! あげるから、その可愛い生き物を放さないで!! お願いよおおおお!!」
サッと、三人は持参した水筒を差し出した。オネエ精霊は泉の水を滝のごとく噴き上げ、水筒はどれも一瞬で一杯になった。
「なによぉ、なによぉ……アタシを苛めに来たのね、あんたたち。ひどい、ひどいわ……」
精霊はしおしおメソメソと泣き出した。そこへフィリップが、何かを取り出し精霊に差し出した。
「まあ、そう泣かないで。泉の水をいただいたお礼に、こちらを差し上げます。これなら、あなたの大切な泉を荒らすこともありませんし、どうぞ受け取ってください」
フィリップが差し出したそれは、チキュルの姿を模した小さな木彫りの置物だった。つがいの二つに、それとセットの手のひらサイズのちびチキュルが三つ。どれも丁寧に彫り込まれていて、それぞれ仕草が違い、表情豊かでとても可愛らしい。見ているだけでほっこりする。精霊は泣くのをやめ、見る見る顔をほころばせた。
「あ……あら……これをアタシに? まあ……可愛いわ……。フ、フン、何よ、こんなものでアタシの機嫌を取ろうったって……。でもせっかくだから、もらっておいてあげる」
精霊は涙を拭いて木彫りのチキュルを手に取り、角度を変えて眺め、楽しんでからどこに飾ろうかと辺りを見回している。
そしてフィリップの次に、ギルバートはどこに隠していたのか、綺麗にリボンがかけられた花束を差し出した。
「これをどうぞ、あなたに似合うよう、豪華な花束に仕上げました。花はいずれ枯れてしまいますが、俺のあなたに対する感謝は永遠に枯れません」
そう言って花束を差し出したギルバートは、精霊に華麗なウインクを飛ばした。
オネエ精霊は「キャッ」なんて言いつつ、くねくねしながら花束を受け取り、嬉しそうだ。
「やだ、あんた上手いこと言うのね。いいわ、受け取ってあげる。とても綺麗ね、この辺りでは見ない花だわ。アタシをイメージしてくれたの?」
「ええ。でもあなたの個性的な美しさには敵いませんよ。花がかすんでしまうようだ」
ギルバートのお世辞と甘い笑顔が炸裂する。それを見た精霊は「やだ、うふふ」なんて言いながらとても嬉しそうだ。
次に、シュリが小さな箱を手に持って精霊の前に出た。
「あなたにこれを。気に入るかわからないが……あなたのためにあちこちの店を回って、選んできた」
シュリはそう言って、手の平に乗った小さな箱を開けた。中には華やかなイヤリングが光を放っている。赤と紫と黄色で彩られた雫型の個性的なイヤリングは、事前に調べて聞いていた精霊の派手な衣装に合わせて購入したものだった。それを見て、オネエ精霊の顔が喜びではじけた。
「あら、素敵! いいわねそれ、アタシ好みよ! アタシのために、選んでくれたの? 嬉しいわぁ……!」
精霊はイヤリングを受け取ると、さっそく耳に飾った。
「んふふ、どう?」
「とてもよくお似合いです」
「いいぜ、あなたの輝きが10倍増しになった!」
「似合ってる」
フィリップ、ギルバート、シュリが同時にそう答え、オネエ精霊はすっかり気を良くして満面の笑みを浮かべて踊っている。
「んふふ、あんたたち、またいらっしゃいよ。今度は戦えなんて言わないわ。いつだって泉の水をわけてあ・げ・る!」
どうやら三人のミッションは大成功を収めたようだ。
遠くからそれを見ていたローズが、悔し気に呟いた。
「ズルいわ……。私は、シュリからプレゼントなんてもらったことない……。オカマ精霊にあんな贈り物、する必要あったの?!」
それを聞いてシャーロットが言った。
「マンドラゴルァやマジリスクと違って、泉の水は入手が精霊次第なので、精霊の機嫌を取る必要があるって、シュリさんが言ってました。万が一、調合に失敗したときや水が足りなかった場合に、備えるべきだって」
ああ……なるほど、とローズは納得した。
確かに薬の材料入手には、それぞれの必要量がどれくらいか分からない。実はローズは各種材料の必要量を尋ねるために、何度かクローゼットの道を辿って魔女に会いに行ったのだが、彼女はいつも留守で訊けずじまいだったのだ。
いつだって、シュリのやることにはそつがない。
(でも……それでも悔しい。何もアクセサリーじゃなくったって……。私だって……もらったことないのに……)
ローズがそう思って不満気に口を尖らせていると、シャーロットがクスクス笑いながら言った。
「サプライズ……あるかもしれませんよ?」
「? ……何のことですの?」
「まだ、ナイショです」
「ええ~っ?! 何なのですの、教えなさい、ロッティ! えいっ、今すぐ教えなければ、こうしてあげてよ!」
ローズはシャーロットの脇腹に手を当てて、コチョコチョくすぐった。
「やっ、だめっ、ローズ様、きゃはははっは!!」
「えい、えいっ! 教えなさい!」
「だめですって! きゃはははは、あっ、ちょ、ああああっ!!」
茂みから立ち上がったシャーロットは、バランスを崩した。その場所は斜面で、後ろには泉がある。この辺りは至る所、泉だらけなのだ。
「ロッティ!」
泉に落ちそうになっていたシャーロットを助けようとしたが、ローズは彼女と一緒に泉に落ちてしまった。
派手な水しぶきがあがり、体が水中に沈んでゆく。
(どうしよう、私、泳げない!!)
パニックになったローズの危機を察して、ポポガーディアンの発動と同時に、ポポリスの血で出来たペンダントが霧散する。ローズの防護服の縫い目から飛び出してきた小さな小さなポポリスたちは、<ぽぽごぽごぽ!><ぽうぽうごぽごぽ!><ぽぽう、ごぽぽぽぽぽ!>などと叫びながら、大きな気泡を作り出してローズを包み込んだ。
(ああ……なんて可愛いの、ポポリスたち! 器用に泳ぎながらごぽごぽ言ってる……)
呑気にそんな感想を思い浮かべたローズの視界の隅に、シャーロットが力強く泳いでくる姿が映った。そしてシャーロットがローズの体を引き寄せて水面に向かったとき、ローズの意識はまた過去の夢へと吸い込まれていった。
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